こころの病と言われ続けて
去年の入院
レントゲンとったら
脳の血流が半分滞っていた
こころとは脳にあるのか
と思った
しかしこの頃思う
私のこころは正常だと
昨 ....
しわくちゃなので静かな紙面に舟を浮かべると
宙の上で均衡がとれるように
その点において
静置する
対になるその
たゆたう舟の影も
水底でしわをつくって静置する ....
一
何か罪ほろぼしがしたいけど
そうね 何がいいかしら
何でもいいから言ってくれ
それじゃ すこし甘えてみたい
今なら何でもしてあげる
その気持だけで十分よ
ごめんよ ....
部屋中にしきつめられた花びらを掬って
私の頭の上で振りまいて
白い隙間から じっと見つめていて
このあをの中に
何処までも溶け込んでいきたい
自分が居なくなるまで
満たされない心は本能に支配される。
理性など知ったことか。
一体何の為に苦しむのだ。
別れた子供の為、迷惑ばかりかけている両親の為、同棲中の女の為、しばらく会っていない友人の為、積もった借金の為 ....
七本目の指が朽ちて落ちた
....
僕は正装してそこへ向かい
ドアの前に立ったのだけど
鍵穴から嘘が見えたので
そのまま部屋を通り過ぎ
隣の部屋で服を脱いで
行きずりの女と一晩過ごし
手紙も一切残さずに
あなたのもとを去っ ....
その日幾度めかの冬がやって来て
バスに乗り遅れたわたしは烈しく吹きつける雪のなか
ケモノのたちのあたたかな匂いを消し去り
純白の告白を求めてひとりさまよい歩くのでありました 。
....
部屋で
死ぬ
小さな
しろい雨のあと
音、
壁を打ち
忘れ
透明に腐ってゆく
君が
待っていた
空椅子に ....
あなたは激しい加速をとり違えた氷のように歩いていた
わたしの喪失は人混みにもまれていよいよ遠のいていた
あなたの鈴のような耳のひらき
わたしはわたしのせいで気がふれてしまいたかった
“わた ....
青く光った矢印が
一斉に前を示し
両腕にしがみ付く怠惰な風は
酸っぱい痛みを産み落としていった。
萎んだ夜と悴んだ指先には
遠くの方から響いてくる
赤い点滅の伝言を
読み解くことはできな ....
ひと昔もふた昔も前みたいに霜柱立ったり
ちょっとした水溜りに氷張ったりするわけじゃないけど
それでも今どきの朝って起きるの辛かったりする
とりあえずは出かける場所があって
帰ってこれる場所 ....
おじさんの葬式にいった
もう何年も無沙汰していたおじさんが死んだのだった
ぼくは棋士にはならなかった
おじさんはずっと独身だった
泣けてきた
幸せとはなんだろう
ぼくが決めることではな ....
{引用=
満月の夜には
外にでてはいけないと老婆はいう
ふらふらと外にでて
川を遡上
青い山に囲まれた
いちばん星空に近いその湖に行ってはいけないと
ゆらめ ....
・
夫があまり鋭く見つめるから
わたしはしだいに削れてゆく
夫と婚姻関係を結んでからのわたしは
もう余程うすっぺらくなったらしい
強く手を握られると
きしゃり と指ごと潰れるから
か ....
{引用=男は錆びて動けないし
女は感傷で傷だらけ
若者は昔から愛を知らず
皆、高熱で浮かされる}
山なんて削って高原にしてしまおう
それですべてはうまくいく
ここはどこ、わたしはだあれ ....
気持ちいいこと
優等生だって大好き
キスして欲しいところ
言わせる
単語で
お願いさせる
掛け布団のむこうで
なまえを呼ぶこえ
きれいな心みだらになる
....
気がつけば君がいる
ひし形を並べてアーガイル
あなたは隠れテイル
しっぽを巻いて逃げていく
誕生会はたぶん二回
お葬式もきっと二回
同じ鏡に納まりながら
君は未来へ
あなたは過 ....
ザリ ....
たんねんに こさえた ゆきうさぎ
あなたが ふりむいてくださらないから
きょうも 赤い目の ゆきうさぎ
い 色恋は風の道
ろ ロケットは落とすもの
は 恥知らず有頂天
に 妊婦忍耐 産んでも忍耐
ほ 星の数よりヘボ詩人
へ へカテ元アフロディテ
と トイレはシステムの始まり
ち 痴漢の ....
近頃どうよって悪友に尋ねられ
思わず恥骨の膨らみなんか押さえてしまう
去年は処女同然だったしね
あれって使わないと塞がっちゃうのかな
そんなことないのだろうけど
こころの窓ってやつは ....
無料で優しさ振りまいて
存在示す自分
有料で優しさ受け取って
必死に作り笑い
生きてく中で生まれたズレが
生きてる事を証明している
無断で優しさ押し付けて
意味をつける自分
....
相方か演者募集!
今宮子供えびすマンザイ新人コンクールか ミスユニバース目指せるかた。
当方、Vo&G(♂)。
ジャンルは、ロック、ハードロック、ハーロック、林家彦ロック どれでも大丈夫です。
....
ねおきのうつろな鼻ごえは
のびやかな甘えたなこえだった
ベランダの空が切り取られていた
空綺麗
部屋がしずけさと懐かしさで冷えていた
ベランダぎわの植物たちがわら ....
本当はずっと会いたかった..
こんな事を言ったら貴方は悲しむのかな?「あの人に会いたい」
ただそれだけを言い出すことも出来ず貴方と日々を積み重ねてきた。
ある日気づくとそ ....
初雪を
ふぁっさ!とつかみ
もきゅもきゅと
握り込んだら
手に残る芯
....
なぜこんなにんげんなんだろう
ソファに寝転んであくびをしている
涙がとまらなくなった
あっ、悲しいんだ俺、そう思った
こころあたりはある
あるのだろうか
それじたいも犯人ではないようだった ....
黒になりたい
白い隙間の欠片もなく
闇に溶かすと
綺麗に混ざり合ってしまう
何者も恐れないほどの
強い黒になりたい
黒になりたい
パレットに佇む
すべての絵の具と
交 ....
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