何が欲しいの
何がいやなの
何がなんなの
君は未来から来たんだろ
ネコガタロボッツ。
見飽きた道具はださんときぃ
....
何処までも高く投げたはずのボールが落下をはじめ
それを静止した瞳で追う
身を預けた椅子が軋む音
カフェインの色で染まる部屋
身を預けた骨の軋む音
カフェインの色で染まる声
脳が死ん ....
あなたと一緒に
煮込まれることになった
こども用プールみたいな鍋にほうりこまれて
くつくつ
うつむいても
膝をかかえても
視界のどこかにはあなたがいる
最初のうちは頬をそめた ....
/平面を見つめる直線は遠く山道を滑り墜ち \
苔石に刻まれた文字の溝は歪に晒された銘「」無常が
背負う焦点の・遠近の先にある骨壺┌┐ 勾陵の史実に
祓い浄めし御霊の禊より【】刹那にあなた ....
東京ザビエル ブエノスアイレス
脱藩する志士される殿
....
よく泣いていた
眠るまえ泣き
屁理屈に抱かれて眠った
それを繰り返していた
そうしているうちに
かなしみと添い寝できるようになっていた
泣こうとしたらいくらでも ....
もうこれで充分だとでも
言うのだろうか
まだだ。まだなのだ。
米が無いことを嘆き呟けば
芋や南瓜が60kgも届いたじゃないか
ふた月を米無しで過ごすことに
愚痴を溢せば
30 ....
盲目のピアニスト
孤児院育ちのボクサー
....
自分のすきなものを
あなたにそっと教える
まるで幸せを
あなたにわけるように
いつかあなたと
わたしのすきなものを
一緒に楽しめたなら
すきなものは
大事なものになる
わすれ ....
浄化する現実路線
聖なる賄賂
信じて舞う
瞳を閉じて ひらひら 揺れて 恋
きらめく滴 雪は溶け 水
誰にも知られない部屋に
内側から閂を掛ける
時計の針 ....
終わりたくない昼と
始まりたくない夜が
西の空で見つめ合っているような
そんな色だった
手放したくない光と
受け入れたくない闇が
西の空でせめぎ合っているような
そんな色だった
思いがけない桃色 ....
早いもので
もう
師走ですなあ
スキンヘッドに眉剃った
袈裟着た師が
猛ダッシュで
次々と
どぶに落ちますわなあ
ところで、わたくし
二十歳で童貞を失ってというもの
女川を流れ ....
どうしたらいいかわかんなくて
脳みそがいっぱいにふくらんで
脳みそからあふれた水が
目からでたのだ
だからあれは涙じゃないのだ
空が青くても海が青いとは限らない夜が深くても悲しみが深いとは限らないぞんざいに出した左手をあの娘がぎゅう!っと包み込 ....
すれちがったトラックには
零れるほどのいのちが
ひしめいていた
通勤車両ではこばれる
ひとみたいに
いっせいに体をゆらしていた
くろい体毛
くろい顔
....
雲に覆われた
夜空を見上げる
なにも考えずぼーっと
空の深さが分からなくて
ただ眺めている
その空を区切る電線と
夜空にぼんやり浮かび上がった鉄塔
風がさわさわと渡る
僕は ....
誤解がなきゃ人間やってらんない
君は僕が強いって誤解してる
君は自分が弱いって誤解してる
だからまだまだ出来るって思って誤解してる
僕と一緒に君はいるんだ
僕は君が弱いって誤解してる ....
その唇で
言葉のシャボン玉を
際限なく繰り出しては
あらゆる色と形を
貪欲に飲み尽くす
その唇で
まことしやかな嘘を
丹念に織り成しては
曖昧に微笑んだ後に
こっそり赤い舌を ....
涙溢れ ただ涙溢れ
やわらかい月を想起している
この拳を開けば
僅かな光が灯っている
そんな 気がして
なのに この手を開く
それが出来なくて
....
薄暗い博物館の
階段下脇に
上半身だけ
腕組した文覚像
見開かれた眼
何思うか苦悩と孤独
愛するものを過失で殺害
無念無残悲惨
結ばれない愛の曼陀羅模様
遠めで見ればほんの一 ....
心が急いてしまう時
ペンを片手に
思いを 散りばめたくなります
鏤める
変換したら
こんな漢字が 出て来たけれど
私は 書けません
今は こうして
勝手に 文字を
描き出すコ ....
虚飾が頭痛の原因
がちゃがちゃと
火花は散るが
付かなくて
『いらち』の俺は
ライター投げる
南斗水鳥拳で切り刻んでやるから来いオラ
何だこの技って元斗皇拳に決まってんだろ秒殺で死ね犬 ....
がんばりすぎる君
そのがんばりが
むくわれないと泣かないで
小さな一歩が大きな一歩へ
たとえ今が そうでなくても
君が歩いてるってことが
当たり前じゃない
そうでしょ?
がんば ....
美談にしたいテレビの
当て外れてあまりにも
ありきたりな障害者の日常
からから笑う全盲の友
平気で私の弱点つく
あんたほんとに弱者なの?
お前よりは強いかもねと
いう君のとても大きな ....
ピンクのウサギが跳ねている
なんだかとても楽しそう
そうか
僕が来たからか
ずっとひとりだったんだね
誰かを待っていたんだね
あぁ
僕もずっとひとりだったんだ
そうだ
....
地に飢えた哀しみより街に住む孤独の苦しさ
古い映画を観ればすぐに涙ぐむ癖に
アフリカの子供たちから顔を背けるわたしたち
土地を追われた哀しみはすでに絵空事で
ひもじい辛さも ....
手荒れの季節
指がぱっくり
縦にも横にも口をひらく
べぇ〜っと
舌を出すように出血する
お湯も水も洗剤も
ゴム手袋の摩擦も
ハンドクリームも
痛い
美容室でアシス ....
過去など何処にもありはしない
ちょうど幼い私が失禁して
呆然と佇んだ道端の
あの豆腐屋が
とうに消えて無くなっていたように
私はいつ、大人になり
いつから老い始めたのだろう
私はいつ ....
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