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星をくるむ透明な血
理由は内側から外側から
結節点にて陵辱しながら
からからなんだ
助けるって戻すってことなのか
俺は僕に踵を返し
料金を払って
なかったことにする
そろそろ羊水を拭き ....
温度のフチをずっとなぞっていた
ずっとなぞっていた
融解寸前の檸檬に
掌を差し出して
低音火傷の感触
楽しんだ
液晶
ずっと歌っていた
歌っていた
美しい花をくるんだ
新聞紙に ....
雨の声は小さくて
耳をそばだてた僕をカラスが笑った
どんな時を過ごしたの
小川に溶け
また上昇し降りる
雨の声は
雨音ではない
雨音は
ごま粒のような擦れ音
雨の死骸のすれきれる匂い ....