今日も歩いていると

いつの日かの私が

朴訥と佇んでいる

でもなんだか薄皮で安ごしらえ

色もくすんで生気がないが

手を広げて空に向かって伸ばし

かかとを上げて

...
全自動

機械化された巨大な工場から

生み出されていくコンビーフの缶

ねじをくるくる回すように

側面の皮を剥ぎとっていけば

感覚がむきだしにされていく

フォークで突き ...
己が一番美しい時に
化粧を覚えた少女は
素の顔を誰にも見せぬまま
女となり
老女となり
やがて
横たわる冷たい屍となる

その顔に
再び恭しく施される
化の粧

唇に置かれた紅 ...
先を歩いていたあなたの
姿が見えなくなって
やがて足あとも消えた
砂漠の何もない町で私は
水だけを買って店を出た

かすかな電波を拾い
疲れた馬を励ましながら歩く

私が疲れても立ち ...
見えない羽の
影だけがゆく
屋根の声 水の壁
土の壁が吐く
赤い花


午後から暮れに降る光
影から影へ流れる川を
何かの波がさかのぼる
がさがさとした
爪のはざま
...
肺にまとわりつく
あらゆる風のにおい
浮遊したまま沁みついて
綯い交ぜの過去が迫りあがる
目を伏せれば目蓋の
こちらにせかいの明滅がみえる
まるで蝋燭を眺めるように

移ろいでいく木の ...
弁証法的唯物論と云うのがある。「階級闘争」に点いてはこれに比類する論は無い。
生半可の「唯物論」を自己の是とする者は多い。甚だしく考察不足と言わねばならない。
「人間機械論」を改めて持ち出し議論す ...
男に振られたからって
詩なんか書いてちゃダメよ
しかも愛だとか別れだとか
そんなの最悪
あの娘
きっとまだ処女なんじゃない
なんて陰口叩かれるのがおち

そんなときは
近くの公園にデ ...
彼はどちらかといえば
常識的な犬であった

子犬の時代には無邪気さがそのまま
天衣無縫な彼らしさとして愛された

けれど訓練士によって人間の基準を
与えられた代わりに彼は常識的な成犬にな ...
横向き 横向き
オチオチ歩く
横向き 横向き
カサコソ歩く

オチオチオチオチ 一匹で歩く
カサコソカサコソ 大勢で歩く

川を泳いで
道を渡って


道を渡って 車に轢かれる ...
こわい経験をして

これからも

こわい経験が控えていることが分かっていると

ぼくのキャパシティは少しだけ上がっている

点と点を結べば

その線ぐらいは一気にゆけそうだった
...
ほら、風だよ
君のやわらかなほっぺをなでていったのは
みえないものは優しい友達

ほら、風だよ
みえないものは みえなくていい
みえないものは みえないからいい

ほら、風だよ
いつ ...
蛇がとぐろを解き始める まっすぐ進む為に

山々は賢者の年月を重ね 黒髪の若さを絶つ

純白の息を積もらせる この冬

 爪垢の取れない曇り空 目に入る雪の棘

 名残の竜は最後まで  ...
見えない赤い糸 
すれ違う運命 
報われぬ想い 
それがあなたと私の出会いだったら
それがあなたと私の愛だったなら 
それさえもあなたと私の全てだったのなら 
闇を切り裂くような叫びも  ...
冷たい潮の香りが怖い
{ルビ蚕=かいこ}のように丸くなって
意識を沈めよう
聴こえるは 船の汽笛
朝には赤道近くまで 行くのだろう

こんな寒い夜は 誰かの温もりに
{ルビ抱=いだ ...
子どもは揺りかごのなか、ぐっすり。と水になる。
笹船のように耳だけをうかべて、聴いているのは、さざ波の音。
僕は、耳を手のひらで掬いあげ、扉を押し、ひらく。
足下には砂、埋もれた階段、月明かり、 ...
国語の課題。
『次の文章を読んであなたの感じたことを書きなさい』

その課題のあとに書かれた長ったらしい文字の羅列。どうも昔のお偉いさんが書いたらしいが、そんなことどうでも良い話。

壊れて ...
ちっこいじゃん
スッゴクちっこいじゃん
つくしんぼうより
ちっこいじゃん

早いじゃん
スッゴク早いじゃん
チキンラーメンより
早いじゃん

でもさ〜あ
リチウムイオン電池で
...
君をもっと愛したいのに

この心のリミッターが
君と私を
安全な距離まで引き離すんだ

これ以上愛したら
これ以上信じたら
傷つくのは自分だって

自分の気持ちに
自 ...
元から何も無いヤツは

無い事を武装として

多くを与えられた者を

せせら笑う自由を持つ

よつて柔軟なので

敵は皆無なのである

諸君

嘆く事なかれ

得る事に ...
ユートピアはない
シャングリラはない
サンクチュアリはない
バルベックはない

でも地獄はある
それはいま
きみのいる
世界だ

でも項垂れることはない
地獄とは生きる為の辛さや ...
詩人は不幸を売っている 雨の音が聞こえる
雨が礫(つぶて)となって降っているのだ
雨の音が聞こえる
冬の雨は冷たい
雨の音が聞こえる
部屋の中にじっとしていられない
雨の中を歩くしかないのだ。

雨の中を歩く ...
イルミネーションに着飾った
賑やかな街をぬけて
ヒンヤリ静まり返った冬夜の住宅街を
君と僕は二人きり
ふざけあいながら歩いてる


頬に突き刺す冷たい風に視界の街灯が滲むけど

僕の ...
園芸・ペット全般について語り合うスレッドです。
のんびりゆったり。






可愛い姫絹毛鼠が六 ...
私は道についてよく考える
別にどうってこともないような
つまらないことをいろいろと……

フェリーニの「道」という映画を
レンタルビデオで観たことがある

ジェルソミーナという 頭は弱い ...
iindayo-
iindayo-
翼のない鳥たちが
今日も
青空に向かって投げられていくような
音楽
に洗われる時

まばたきをひとつ
すれば
何かをなかったことにした
ことを ...
不意に震えだす
携帯電話にあわせて
かみさまがアヘ顔で
その緩んだ口から
0と1ばかり吐き出す

時間が、
眠る努力をするように
過ぎていく
街角を行くおじさんの脳の
バックグラ ...
 

 わたしのことを、稲妻かなにかだと思っていて、わたしの中に、勝手に火薬をつめて、夜に透けるくらい透明にしたりもした。愛憎はすべておしえられたもので、すべてあなたに向かうよう設計されている。
...
遠く遠く僕たちは白い道を歩いてきた
乾いた地面だけが妙に優しくていつも言葉を交わしていた

ロードムービーのしらけた優しさが僕のはじめての街の外だったのかもしれない
泣く場面さえ無い役者はただ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
風船灰泥軽茶自由詩6*12/12/8 4:20
コンビーフコンビナート自由詩5*12/12/8 3:59
化の粧夏美かをる自由詩22*12/12/8 3:28
ひとりmizuno...自由詩412/12/8 1:31
夜と白 Ⅳ木立 悟自由詩212/12/7 23:58
そのゆくえ高瀬自由詩212/12/7 23:44
今一度ドクダミ五十...散文(批評...0*12/12/7 23:34
若者の詩花形新次自由詩012/12/7 22:49
自殺志願の犬梅昆布茶自由詩812/12/7 22:31
凪 ちひろ自由詩612/12/7 22:30
ぼくはちからだ吉岡ペペロ自由詩412/12/7 22:04
遠い丘からそらの珊瑚自由詩1012/12/7 21:22
蛇年へ朝焼彩茜色自由詩512/12/7 21:21
文字綴り屋 ...自由詩1*12/12/7 21:21
汽笛川上凌自由詩5*12/12/7 20:53
音の城sample自由詩512/12/7 20:43
ひねくれ者の自習詩月自由詩012/12/7 20:42
電動アシストぽこちん花形新次自由詩012/12/7 19:56
制限装置ジュリエット自由詩012/12/7 19:40
無敵ドクダミ五十...自由詩212/12/7 18:34
ないもの あるものHAL自由詩7*12/12/7 14:36
_番田 自由詩0+12/12/7 14:07
雨の中……とある蛙自由詩9*12/12/7 12:41
小さな愛キダタカシ自由詩3*12/12/7 12:24
園芸・ペットスレッド会議室12/12/7 11:01
【 雑記 道について 】泡沫恋歌自由詩17*12/12/7 7:32
フリーバードめー自由詩112/12/7 6:13
リロード自由詩012/12/7 6:10
一夜が捧ぐitsuki自由詩112/12/7 3:08
月 桑田のおまけの歌梅昆布茶自由詩312/12/7 2:37

Home 戻る 最新へ 次へ
2853 2854 2855 2856 2857 2858 2859 2860 2861 2862 2863 2864 2865 2866 2867 2868 2869 2870 2871 2872 2873 2874 2875 2876 2877 2878 2879 2880 2881 2882 2883 2884 2885 2886 2887 2888 2889 2890 2891 2892 2893 
4.14sec.