寄り添いたい
あなたと
冬はもうそこ
木枯らしは近い
並木は化粧を剥がしだし
惜しげもなく
紅いを降らす
さよならの
似合うばかりの
薫り立つ
かなしい晩秋
思いだけ ...
フレドリック・ブラウンの死にいたる火星人の扉という創元社の文庫本
推理小説だが
彼には火星人ゴーホームという超絶な作品もある
火星年代記というレイ・ブラッドベリの名作
火星の赤い砂はア ...
積み木の赤い部品が
緑のうえにそっと載る
駆け抜ける電車の影が
血の気のない床を砕いて
それから
途絶えて消える
轍のひとつも残さず
...
眉一つ動かさず殺す女神が飼っていた
眇の金魚がいる。
水銀めいて光を反射する鉢を住処に
血の河を泳ぎまわる金魚を飼っている
銀の炎ちらつかす死神めいた女
まっ黒い眼をした ...
起きたら10時ごろで、弟の友人が来ていた。
雨だった。
携帯について語っていた。
出ていって、また寝た。
昼すぎ帰ってきて起きた。
隣の部屋で、買ってきた携帯の設定がピロピロ鳴っていた。 ...
おまえはだれだと
蟻が訊く
秋枯れの
木の根をしいんと横切り
くたびれた靴の色より
鮮やかなぼくの影
近代美術は嫌いだといった
きみへの報復
変な絵じゃなきゃ 売れない時代
{ルビ現実感=リアリティ}なんて
誰一人 求めちゃいないのよね
とも悲しそうにきみは言う
そう 世界は変わっ ...
ミサイルを発射するって
言ってるのなら
こっちも早く準備しなくちゃ
日本民族特有の
ミクロンオーダーの正確さで
寒々しい刈り上げ後頭部に
突き刺してやろうじゃないの
ピンポイントで
...
シャットアウト そのすべて
そんなではじまる その詩には
あたしの全てが詰まってた
お砂糖みたいに 甘いのや
ビールみたいに 苦いもの
シャットアウト そのすべて
してしまいた ...
午前4時
郵便ポストに朝が届く
とおくで電車が泣いている
溜まったメールを洗濯機につめこんでぐるぐると回す
とげとげしたやりとりも
昨日の君との会話も
ぜんぶ漂白剤にあらわれて
言葉 ...
テニスの試合
ポイント入る前
最初のサーブの前には
女性のアナウンスで
ラブデュースって
言って欲しい
そして
頑張ってる
ドテちゃん
じゃなかった
ダテちゃんに
不惑のホッペを ...
夢を破って
丸めて捨てる
夢を破って
丸めて捨てる
ごみ箱を見てごらん
夢がいっぱい詰まってる
ねえ、これって素敵じゃない?
それで結局一番取扱に困るのは自分自身であって
説明書が書けない せいぜい 長さと重さぐらいだ
従って「取扱説明書」は比喩でもなんでもない 真実だ
ぼくは電化製品だ コンセントとプラグは父母だ 修 ...
いまアルバム《常夜灯》を聴いていると
中島みゆきと云う偶像の存在は50%で
30%はアレンジャーである妹尾一三氏
10%はミキシング・エンジニアMr.David Thoener
残りの10%は ...
一人静かに座っている
ばあやの横にすずめが一羽
ばあやは米を振りまいて
にこにこにこにこ動かない
ちゅんちゅん鳴くは我が子とて
お日様だけが動いてる
すずめよすずめ
ば ...
わたしはうまれるまえの
かたまりの内側に潜んでいた
ある日溶岩とともに かたまりが溶けて
わたしが流れ出た
海が生まれた
空には赤い夜の太陽が
花開きながら飛び散っていた
...
線路の上をただひたすらに走る毎日は、それが仕事とはいえ時につまらないものに見えてきます。
そんな時でした。あなたに出会ったのは。
午前八時三十五分、あなたは反対車線からやってきます。
マ ...
この部屋は四角い
建物も四角い
紙は四角く切り取られ
電車は四角く走っている
土地は四角く区切られて
名前は四角く囲われる
レンジは四角く温めて
テレビで四角くものを見る
君は ...
ねぐせはなおさない
あんまりなおさない
はねっかえりの天然パーマ
したいようにさせておけ
校庭に 生徒を整列させるように
頭皮に 髪を整列させるなんて
そんなのナンセンス
ナ ...
お金より
大切なものがある
またあ
そんな手垢にまみれた
こっぱずかしいフレーズが
よく言えるわね
しかもいい歳して
少なくとも
あんたのその
まったく何の新鮮味もない
底 ...
胸に【 研修中 】の札
「 いらっしゃいませ 」と、深々としたお辞儀
ゆっくりと
「 一点、二点・・・ 」
声に出しながら
ミスのないように丁寧に
傍らには先輩社員
さり気な ...
夜がひとつ 木の下に立ち
枝のなかの 空と息を見る
川の向こうの海を
音がすぎてゆく
明るい雲が
枝を照らす
火口湖を巡る鉄塔から
光が こぼれ落ちてゆく
...
僕達の世界は
連結された断片が
縫い閉じられた模様を織りなすタペストリー
つぎはぎだらけの時間を
つなぎ合わせて生きている
僕達の過去は
累積されない想いで満ち溢れ
飽和している ...
喪服を着た父が 部屋の隅にいる
悲しいほど
とても暗い場所に
かなり寝たので 夢だったのか ひどく汗ばんでいる
耳をふとんにあてると 父が階段を上ってくる気配がした
...
朝から僧侶が
歳末助け合い とかかれた登り旗を掲げて歩いていた
助け合え
助け合え と歩いていた
その脇で
道をはく老人がいた
うつむいて
ほうきを使う老人の
背に太陽が反射し ...
身に零れ落ちてくる
生暖かき雨
抱きしめているようで愛しい
今は雨に打たれていたい
悲しみや傷跡が癒えていくようで
少し心が軽くなるよ
この濡れた道を歩いて行けば
きっと光を浴び ...
学校は寝過ごせばいい
起きたら夕暮れだから
バイトをやり過ごせばいい
疲れて眠ってしまうから
気が付けば、朝
義務にくるまっている
指示は代わり映えない
...
ただ口をつぐむのは 勇気がなくて
人より少しばかり 優しいから
思い出したかのように 開けてみれば
タイミング逃して はいおしまい
そんなうなだれなくても ちゃんと考えてる
...
燃え上がる日の高熱
照らす街並みに
煌めいた陽の情熱
瞳は遠くへ
繰り返す幾つかの季節
赤を浴びた自転車の
足元が遠く飛ぶ
信じ切った日の想い
俯き繰り返す
越 ...
北風と去る体温に立ち尽くす
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
晩秋ひとり
もっぷ
自由詩
3
12/12/2 23:06
火星の銀色の月
梅昆布茶
自由詩
21
12/12/2 23:00
積み木
草野春心
自由詩
7
12/12/2 22:48
眇の金魚
高原漣
自由詩
1*
12/12/2 22:25
起きたら10時ごろで
nemaru
自由詩
7*
12/12/2 21:48
蟻
草野春心
自由詩
7
12/12/2 20:16
朝は来る
川上凌
自由詩
4*
12/12/2 19:47
ミサイル出勤
花形新次
自由詩
0
12/12/2 19:40
シャットアウト
川上凌
自由詩
2*
12/12/2 19:14
休日
アズアミ
自由詩
9
12/12/2 17:25
ある愛液の唄
花形新次
自由詩
0
12/12/2 16:58
ちりも積もれば
reo
自由詩
0
12/12/2 16:53
取扱説明書
空丸ゆらぎ
自由詩
12
12/12/2 16:45
%
HAL
自由詩
4*
12/12/2 16:00
ばあやとすずめ
田園
自由詩
3
12/12/2 15:31
『赤い快楽』
あおい満月
自由詩
8*
12/12/2 15:23
午前八時三十五分、恋に落ちて(掌編小説)
そらの珊瑚
散文(批評...
5*
12/12/2 13:54
しかくいせかい
まーつん
自由詩
11*
12/12/2 13:06
もじゃもじゃ主義
〃
自由詩
8*
12/12/2 11:54
鈍器でドーン
花形新次
自由詩
1
12/12/2 10:56
何才からでも研修中
komase...
自由詩
4*
12/12/2 10:15
夜と白 Ⅲ
木立 悟
自由詩
3
12/12/2 10:13
チューブウエイアーミー
梅昆布茶
自由詩
10
12/12/2 9:43
冬のおわりに デッサン
前田ふむふむ
自由詩
5
12/12/2 9:34
朝の道
朧月
自由詩
3
12/12/2 8:59
rain
柊 蒼衣
自由詩
3
12/12/2 7:49
スローライフ
村正
自由詩
3*
12/12/2 5:33
波紋
千三
自由詩
2
12/12/2 4:04
グッドバイイエスタデイ
〃
自由詩
2
12/12/2 3:51
冬
〃
俳句
1
12/12/2 3:32
2858
2859
2860
2861
2862
2863
2864
2865
2866
2867
2868
2869
2870
2871
2872
2873
2874
2875
2876
2877
2878
2879
2880
2881
2882
2883
2884
2885
2886
2887
2888
2889
2890
2891
2892
2893
2894
2895
2896
2897
2898
加筆訂正:
詩
/
空丸ゆらぎ
[12/12/2 16:27]
2012.12.2
4.4sec.