砂埃の舞う通りを
風鈴屋が行く
わたしは手をとめ
格子戸の隙間から
そっとのぞく
リヤカーを引くのは
妙に血色のいい男
ほんとうは人買いなんだと
おかみさんが言う
色とりどり ...
葉は大きく強い自分を誇らしげに自慢していた
しかし親の細く貧弱な幹の太さを知ると
風で飛ばされ無いようにと力の限り握り続けるその親の姿が情けなくて
父を軽蔑した
細い葉 ...
疲れた体で 登っていた 坂道を
一体なぜだろう それは
時の流れは早すぎる
そして うまくいかない 仕事探しは
パイを投げる人たちはいつも画面越し
楽しそうに盛り上がり着地点としてパイを投げる
零れ落ちる皿 白い顔 気の抜けた効果音からCMへ
パイ投げ一筋30年
いろんなものにパイを投げてきた
...
まるで子供のように泣き喚く母を見ていた。
なんてことをしてくれたんだ、なにもかもが台無しだ、
大学にも行かせ手塩にかけて育てた息子だったのに、
生きる望みがなくなった。
涙を拭いながらタオルを ...
木枯らしがふき始めた
九月の朝は
人ひとりいなくなってしまった静けさに包まれて
なんだかひっそりとしている
道を行く人はまばらで
自転車は そっと流れるカヌーのよう
普段騒がしい自動車 ...
一、
顕微鏡を抱えて
潜り込んだ湯船に
わたしたちの空が眠っている
あぶくを
覗こう
口から吐いたあぶくを
捕らえて
なにが詰まっているか
知りたい
ふ、ゆ、と言ったらふゆが満 ...
横断し続けた川の端と端もちあげ上手に運ぶ 、となりへ
窓外に無数のつぶてが降る いつか海に沈んだ都市に住もうね
痛いかと自分に聞いてしまう夜 括弧のなかで息を整え
...
あなたの前では
「どこがよかったのかわからない」
なんて
強がってみたけど
どこか忘れられてないところも
ないとは言えないね
あの人のこと
心配しなく ...
おっさんとおばはんの寿命が違うのは
おばはんには脚に生えた無数の棘から
大気中の窒素を多く取り込んで分解して
体内に信州味噌を選手宣誓するのうりょっくが
納涼ロックフェスティバルで死傷者58名 ...
何を考えていたかな
せつない気持ちが分かる
時間は早くて戸惑っていた
さまよい続けた日々の断片
私には今と手放せないものがある
私の意思にはあまり大きな意味はない
毎日明日がやってきて ...
この感情になまえをつけるならば、
メリグノウム
、たとえばの響きで
惰性と真似事のなかで現象するだけの日々を
むやみにかたどるならば。
つぶさには
両の腕はからっぽなのに
なにか持て ...
その
夏でも長袖のシャツの中身にきょうみしんしんの あたし
だれにエッチ!とののしられても
そんなことでは、めげないんだもん
きみはどこまでいっても
世界一かわいいおんなのこ ...
{画像=121020221342.jpg}
夏も過ぎ 名残り惜しいか 時鳥 胸の模様を 花に残して
{画像=121020221928.jpg}
手入れする 者無く捨てて 置かれし ...
美しい女に
美しい
は軽率だ
本当の馬鹿に
馬鹿
とは言わないし
嫌いな奴には
かける言葉もない
ひとり
いつものバーで
とあるカクテルを口 ...
松の根元に
腕を組んで眠る彼女である
彼女はここいらの生まれではない
こんなにも湿った(朝の)あぜ道のそばでは
彼女は豊穣なる火の国の生まれだ
だからよくしゃべりもするし
燃えたりする ...
この街でたばこを吸うのは
俺とお前のふたりだけなのに
角ごとに立っているたばこ売りは
誰を待っているのだろうか
黄色いピースと
緑のマルボロが
あればそれでいいのに
...
みんなありがとう
楽しかったよ
いっぱい笑って騒いで
トイレもご飯もいつもの倍おいしかったよ
アタシの話聞いてくれてアタシに笑顔見せてくれて
楽天的であるのと
能天気であるのは
紙一重に過ぎない
君が
煙草を吸ってる
急に大人になって
なんだか遠くに行ってしまったみたい
見た目も
声も
行動も
いつもと変わっていないのに
出会ったばかりのあの ...
生きてるのか分からへん時間
私を置いて早足で過ぎて行く。
一緒に居るのに居ないみたい。
キンモクセイのこは私に幸せをくれる。
毎年私はこの瞬間がだい ...
田舎だからといって
素敵な虹が出ないわけではない
田舎だからといって夢がないわけでもない
田舎だからといって人っ子ひとりいないわけでもないのだ
田舎の虹が素敵なように田舎の恋 ...
ジャックの息子だから
ジャクソンにしたんだって
本当かどうかわからないなら
ジョンソンに聞いてみやがれっと
ミーヤ•ガレット(故人 享年132歳)
ジャクソンの息子はジャ ...
うさぎは寝る
*うさぎ毛糸ぬいぐるみは白糸雅樹さんよりいただいた手作り作品・絵はJEAN・MICEL・BASQUIAT
「石の不思議」
木の若芽
おごそかにあたたかく
さあ こちらへ来なさい
と呼びかける声が響いてくる
大きな何かがある
その方へ歩んでいって対面したのは
...
「足の下から」
木の若芽
大地はピアノの鍵盤だ
弾くのは光の指
華麗に見事に流れるように鳴る
わたしたちはその鍵盤のキーひとつひとつ
だから光にあた ...
烏もなくわな
こんな朝には
しんきくせえ空気がぷんぷんすらァ
俺はな
昔はそりゃあ大富豪の息子でヨ
金なんて困りもしなかったね
溢れるほど
金で泳いだ経験はあるか?てめ ...
抱きしめたくなるような朝だ
今日の空から当番の天使が降りて来て鐘を鳴らす
空色のビイドロ細工の世界はいつものようにカーテン越しに
光の言葉で瞼を押し上げてひと時の旅を促がし始める
こん ...
お前はついに来なかった
その足音をどこかに葬り去ったままで
俺が自分の嘘を屠殺するこの広場まで
稲は刈られ 柿は熟し
だがお前は来なかった
来なかったという銀河を巻き
来なかったという未来 ...
人の世のかくも美しき
もつれ魂の上にも
雨ぞやさしく降りしきる
茨冠戴く盲のダンス
もし蛇が海ゆかば
鳴る鳴る山野の幾千里
万里の波濤をこえて南風が吹くとき
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
風鈴屋
そらの珊瑚
自由詩
8*
12/10/21 11:36
紅葉
ぎへいじ
自由詩
18*
12/10/21 9:43
パート
番田
自由詩
3
12/10/21 1:49
あなたにパイを投げる人たち
木屋 亞万
自由詩
3*
12/10/21 1:28
軛
子役大好き
自由詩
2
12/10/21 1:03
九月の朝
水瀬游
自由詩
1
12/10/21 0:57
オペレーション
佐藤真夏
自由詩
4*
12/10/21 0:25
、となりへ
〃
短歌
4*
12/10/21 0:14
あの人
ジュリエット
自由詩
0
12/10/20 23:52
尼崎の金
花形新次
自由詩
1
12/10/20 23:49
あの頃への手紙
加藤
自由詩
3
12/10/20 23:21
六月のけしき
高瀬
自由詩
1
12/10/20 23:06
ふれる、ことすら
みい
自由詩
4
12/10/20 22:44
ほととぎすを二つ詠う
ドクダミ五十...
短歌
4
12/10/20 22:17
絶句
三田九郎
自由詩
3*
12/10/20 22:09
彼女の来歴
オイタル
自由詩
5*
12/10/20 20:45
スモーカーズ
suwaya...
自由詩
3
12/10/20 19:50
ひととき
スマイル?
自由詩
0
12/10/20 18:36
紙一重
HAL
自由詩
2*
12/10/20 17:31
煙草
ジュリエット
自由詩
0*
12/10/20 16:50
キンモクセイのこ
晝
自由詩
1
12/10/20 16:50
田舎の虹
梅昆布茶
携帯写真+...
15
12/10/20 16:49
ジャクソン&ジョンソン
花形新次
自由詩
1
12/10/20 16:48
うさぎはねる
阿ト理恵
携帯写真+...
3*
12/10/20 16:42
石の不思議
木の若芽
自由詩
2
12/10/20 16:22
足の下から
〃
自由詩
1
12/10/20 16:19
負け犬どもよ
田園
自由詩
1
12/10/20 16:10
朝の天使が見えるなら
梅昆布茶
自由詩
9
12/10/20 16:02
秋
葉leaf
自由詩
7
12/10/20 16:01
ある書簡
高原漣
自由詩
2*
12/10/20 14:04
2836
2837
2838
2839
2840
2841
2842
2843
2844
2845
2846
2847
2848
2849
2850
2851
2852
2853
2854
2855
2856
2857
2858
2859
2860
2861
2862
2863
2864
2865
2866
2867
2868
2869
2870
2871
2872
2873
2874
2875
2876
4.98sec.