蛇蝎の唄
鏡にむかって唱える
おのれ 醜(シュウ)
どろあしで ふみにじる
鏡に 流るる どろえきのしたに
ちぬらるる
おのれ 蛇蝎の族(ウカラ)
韜晦を重ね
はや と ...
10月も、もうじき終わってしまって
きっと僕らは置き去りにされるのだ。
秋風がさようならと言っている。
一々、挨拶などいらぬのに。
ただ一羽、乾いた秋空の高い処をすべっていく鳥の
あ ...
しろめたい、
足元のタイルを白に染めたい、
子猫の日々を大事にしたい、
実のない言葉を置き去りにしたい、
叶わぬ希望を箱につめて海にぽん、
しろめたい、
シロツメクサを踏みたくはない、 ...
なぜなんだろう
なんて答えのない
それぞれのひとのすることに
一喜一憂する自分もまた不思議
納得いかない
なんて当たり前なこと
秋の実またひとつおちた
身の程知らぬ柿は
まだ足 ...
なでられて
ほおずりされて
よるはおなじふとんのなかでだきしめられて
ときには はらだちまぎれにほおりなげられて
なみだやよだれをつけられて
それでも
きみはいつもわらっていた
きみ ...
寒いほどに
清々しい
凍える冷気
眩しい朝日
目を見開く
静謐の中
生命が凛とする
こんな朝もあるのなら
生きていける気がする
兎はほっとしたが、問題は収束していなかった。
長湯のあとの、立ちくらみの、喪失感。
一瞬だけ、私は自分の名前よりも、単純な問いに頓着した。
概念を越え、超え、頭蓋を突き破り、およその ...
物語の主人公で終わるのは当然わたしなのだが
思いもよらず次から次へと脇役に死なれてしまうとは
脚本はやはり書き直すべきだったのだろう。
肉体的に屈強な男だったり
あるいは繊細で我慢強 ...
遠くに見えた光
きっと 遠くに 見えた 木更津の光が
働くことはあまりに無意味だ
ハワイが 暗闇の向こうには あることだろう
夢を見るのはやめたから
僕は 今 感じることが 心地良 ...
月が欠けたら
雲におおわれて
まっくろな魚で
どこまでも
うみとそらの
境いを
今夜はなにと
呼べばいい
詩がこぼれたら
昨日につかまれて
おんなじ夜明けを
どこまで ...
あかいまるが、縄跳びで遊んでたら
みどりのまるが、あかいまるを飲んだ
あかいまるは、みどりのまるの中で安らかに沈黙を食べていて
みどりのまるは、あかのまるを飲んだまま、からだを横たえてそばに ...
B・A・N・!
銃口からアルファベットが
弾けて、飛んだ。
はためく万国旗のあいだを突き抜けて
BとNは、きれぎれの雲、そのすきまに挟まり
Aは鋭い先端で、空を直進していた一羽の鳥を
グラ ...
たいそうなこと ではなくて
そう
立派な家庭とか
何不自由ない暮らしとか
そういうのが望ってわけじゃなくて
だけど
憧れってのはあるわけで
現実は
ただ
どうにかやってま ...
薄明かりのシティステーション
恋に疲れた二人連れ
鞄ひとつの重さじゃないね
何故だが辛いプラットホーム
握りしめた片道切符
今度の旅はひとりきり
強がるはずのフェアウェルナイト
やっぱり ...
なにかが見えなくなりそうで
やさしいきつねは
雨をきらう
なにかが聞こえはしないか、と
やさしいきつねは
雨をしたう
その
ときどきの気持ちにまけて
やさしいきつねは
...
あの頃を思い出す
おならって
ウンコの叫びなんだと気づいたあの頃
35年ほどまえの秋は
もっとしっかりと秋だった
伊東四郎と小松政夫のコント番組を見ていたら
宿題やりなさい、
そう言って ...
皿洗い考
寂しい匂いを嗅いだ
消え去った時間に取り残された自分がいた
私は前進して来たのではない
ここに留まったまま置き去りにされたのだ
今も私は振り返るのではない
背後には何も無い ...
閉じかけの殻の隙間から
遮断の季節の訪れをきいた
ぼんやりとした不安のなかで
右の肺にいつか埋めた
種は芽吹かないことを知った
美しくも汚れもしなかった
温室は惰性でまもられていて
...
名づけるまえに死んでしまった気持ちを
どこへ埋めたらよいのかわからないまま
うろうろと抱いている
つめたくもあたたかくもない気持ちを抱きかかえ
柔らかそうなほうへ
立ち止まること ...
星空の底で悶えるしか能がない私を
これ以上ないほど嘲るような感じで
煮えたぎる太陽が夜だ夜だとうるさい
山脈の向こうから見ている人は誰
山脈の途切れるあたりで自分自身と向き合っ ...
毎日がつまんないと絶望しなきゃなんないからちょっぴりの
事件とウイスキーが必要。つまりはミステリー小説的なうる
おい。地元ではそこそこ名の知れたしがない一族経営の会社
でルーティン・ワークをなに ...
十一月のなかは
雪のよに降り積もる人だった
手を繋いで、繋いで、
それでもさしだした
朝や、夜を
ずっと奥へ
奥へとならべていく
ちぎれはじめた日陰を
乾いた猫のにおいと ...
さらさらと無限にかたちを変えてゆくもの
どくどくと体の中を対流するもの
ぼそぼそと語りかけるもの
ろうそくの科学で薔薇の庭園を飾る
スズメバチの襲撃を警戒しながら僕たちは生きている
...
ヌレヌーレ山の裾野にある
レロレロ湖では
洗脳者藤田長吉がスマレンタの村の衆に
デコピンを食らわしていた
そこにタマンキとその弟子たちが
通りかかると
スマレンタの村の衆は彼らをハーギオイ ...
俺のかき方
出だしは何だっていい
思いついたことを書く
例えば尻のデカイ女が
目の前を通り過ぎたなら
大いなるケツ意
と書いてみる
すると大阪のおかんが
テレビの相撲中継見るた ...
新出生前診断でその子に
ダウン症や先天性の染色体異常が
あったと分かってもその子を
葬ろうとしてはならない
法律がどう定義されているかは関係ない
受胎したときからその子はもういのちだ
...
いつものように眠りにつくまで
やさしい物語を、ねぇ、聞かせてよ。
たたかいの、一日の終わりに
今日を頑張って、乗り切れたご褒美に
やさしいぬくもりで、ねぇ、包んでよ。
そ ...
マーモセット人間が
哺乳類種のジーンを記述する
寄贈者として選ばれた
効率的な生産をする彼ら
人間以外の動物に対し
通常の実験動物たちは
異常のゲノムを刷り込まれ
メカニズムの発生を ...
おやすみなさいと
私の周りで泳いでいた言葉の魚たちがささやく
まるで百年の眠り姫の林檎のように
私が初めて口にした小魚は母の胎盤の中
臍の緒に繋がれて
息遣いの音と共にやってきて
生き ...
さして珍しくもない
そうなったのは
でも、悔しい、
悲しい、
苦しい、
どうしようもなくて、
泣く
カナリアが鳴く
静かに
音がこもっている
どうして?
どうしても何も
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
山本太郎詩集 現代詩文庫を読む
葉leaf
散文(批評...
5*
12/10/26 16:03
秋風がさようならと言っている。
元親 ミッド
自由詩
5
12/10/26 11:47
しろめたい、
ふるる
自由詩
6*
12/10/26 10:03
百の柿の実
朧月
自由詩
8
12/10/26 8:28
ぬいぐるみ
そらの珊瑚
自由詩
8*
12/10/26 7:51
朝
三田九郎
自由詩
5
12/10/26 6:53
the small world
とりかご
自由詩
2
12/10/26 5:34
事件とウイスキーと
アラガイs
自由詩
15*
12/10/26 5:28
旅の終わり
番田
自由詩
0
12/10/26 2:18
うみとそら
古代 透
自由詩
6*
12/10/26 1:30
そういうこと
うんち
自由詩
3*
12/10/26 1:00
事件とウイスキー
sample
自由詩
4+*
12/10/26 0:31
一日一日
さち
自由詩
8
12/10/25 23:56
メイビー「博多ろまん」
御笠川マコト
自由詩
1
12/10/25 23:54
やさしいきつね
千波 一也
自由詩
5*
12/10/25 23:39
35年ほどまえの秋
吉岡ペペロ
携帯写真+...
3
12/10/25 23:16
皿洗い考
salco
自由詩
4*
12/10/25 23:11
鶸
高瀬
自由詩
0
12/10/25 22:27
抱いている
はるな
自由詩
3
12/10/25 21:45
スケッチ
2012
自由詩
3
12/10/25 21:33
事件とウイスキー
ことこ
自由詩
6*
12/10/25 21:29
星を食べる
ズー
自由詩
3*
12/10/25 19:27
沙漠と薔薇
梅昆布茶
自由詩
14
12/10/25 19:14
アソコ伝 15章
花形新次
自由詩
1
12/10/25 18:35
俺のかき方
〃
自由詩
0
12/10/25 18:12
もういのちだ
HAL
自由詩
4*
12/10/25 17:49
眠りにつくまで。
元親 ミッド
自由詩
0
12/10/25 17:02
ジーンロックジャパン
和田カマリ
自由詩
3*
12/10/25 16:41
おやすみなさい
乱太郎
自由詩
18
12/10/25 16:41
yesterday
opus
自由詩
0
12/10/25 15:32
2830
2831
2832
2833
2834
2835
2836
2837
2838
2839
2840
2841
2842
2843
2844
2845
2846
2847
2848
2849
2850
2851
2852
2853
2854
2855
2856
2857
2858
2859
2860
2861
2862
2863
2864
2865
2866
2867
2868
2869
2870
4.79sec.