貿易商の吉田氏は婿養子ではない。
三十二年前に悩んだ末、帰化の際に夫人の姓を選択したのだ。
実際問題、外語表記は簡素に限る。姓のサッタラジャハンニを漢字に直
せば最低五文字を要し、それで ...
つぼみのままで
いたいなら、
それも花だと
そよぎましょう
まだとけきらない
雪の小村も
あなたが
春だと云うならば
うなずきましょう
わたしは細く
...
{ルビ凶兆鳥=まがいどり}のように葉は離れ
次々に口もとにやってきて
何も得られず
土に落ちる
爪と貝が溶け
聴いている
海の失い場所から
海の向こうの海を
聴いて ...
張り詰めたもの
鋭く一文字に空間を切り開く
切ないもの
鬱々とした恋の綱渡り
儚いものばっかりを見てはいけないのだけれど
儚さばかりが心のよすがだった
国家が機能しない病気の国 ...
バイクの後ろに乗せられて バイバイと
母の実家に行った 四歳の頃
家族と離れて 初めて一人
そんな自覚もないままに
しーんとして広く感じる居間や台所
少し高い所にある黒電話をみつめた
しば ...
四十を越えてややこしいこだわりを見せて引かない女はいない
四十を越えて結婚しないならヘルスを一生の伴侶と思え
昔、秋田の実家を出て、仙台で暮らしはじめた時に、父が大切にしていたラジカセを、私にくれた。
私は、父のラジカセを、しばらく使っていたけれど、CDプレイヤーもついてなかったので、時代の流れ ...
足を止める人もなく
振り返る人もなく
木枯らしが吹き
彼は消えた
いいことがあった日
なかった日
落ち込んだ日
浮かれた日
いつもの時間
いつもの場所
なんの関わりもなく
いても ...
一方的に想いを告げて終わりだなんて、
考えられないはずだったのに。
意図も簡単に{ル ...
妻も娘もついて来ない
今日はラグビー観戦なのだ
(念のため誘ってはみたけれど
妻は乗り気ではなく
娘も妻と過ごすというのだ)
今日は生憎の天気だけれども
霧の香の青い芝 ...
「こまやかな心は」
木の若芽
ふってる雨は細くこまかく
草木は気持ちよさそうにぬれている
がまんしているふうでなく
ほんとに感謝にみちた ...
「できるかぎり」
木の若芽
できないことはいっぱいあるけど、できるだけのことをしよう
やさしくあろう
なにを見てもそう思う
今うれしい
...
「微笑める」
木の若芽
機械や書類の前では微笑めない
いのちあるものの前ではじめて微笑めるのだ
人を見て微笑みましょう
木を見て微笑みましょう ...
はい いくよー
「あ」からはじまり「ん」でおわる
このよのすべてをアセンションしよう
てじゅんはこうだ意識を注げ るつぼを形成しようぢゃないか
さあさおたちあい説明不要 ヨバレテナイが ...
私達の間を
短い、短い手紙が
暗号の様な手紙が
いったい何往復した事だろう
ひとつの文字の背後には
何倍もの文字が群れなして
文字にならない感情が
行き場を失 ...
ポツリポツリと降り始めた雨が
アスファルトを濡らしていく
駆け出せ!
と、脳は命ずるけれど
その場から足が動かない
屋根を見上げて動けない
小さな爪がすべるのか
濡れた瓦の上で子猫が ...
2才児が
真剣な表情でタオルをたたむ
クレヨンを握った小さな手で
クッキーをつかんだ丸っこい手で
タオルをたたむ
見よう見まねで
やっと半分に
すごい!
上手ね
...
あなたが珍しく
自ら自分のアルバムを持ち出してきたから
少し不思議だった
「なんとなく」
なんて言うけど
これまで一度も
開いて見せたことなどなかったのに
あなたのアルバムには
当 ...
触ったら迷惑防止条例で捕まっちゃうな死刑なのかな
玩具箱御札を貼って封印し海に沈めたナイショの話
必ずや絶対なんて信じない夜が明けないときもくるから
コーヒー1杯で閉店まで居る
あのガンジーが躊躇なく殴りやがりましたよ
数多の蛍が男の全身を包んだかと思ったら消えてなくなった
裏筋から亀さんへ
亀さんから突然
お玉さんへと
あなたの口撃は
変幻自在で
僕は翻弄されっぱなし
ドピュピュピュのピュ
天才の閃きのようにも思えるが
男のツボを知り尽くした
経験 ...
121125
急げや急げ
のろまなノルマを追い立てて
波路から陸路を隈無く回れ
クチやかましくせわしなく
イソゲヤイソゲの杖突き立てて
乱暴者がやってく ...
あたしの爪が赤いのは
マニキュアを塗ったからではなく
あなたの身体を突き刺した血で赤いのだ
あたしはいつも
爪に尖った金属をつけている
あなたとこの身を交わすときは
あ ...
東日本大震災・死者・行方不明者数
二〇十二年三月十日
死者 15854名
宮城県 9512名 岩手県 4671名 福島県 1605名
茨城県 24名 千葉 ...
野イチゴ摘みに連れてって
もう夕方だけれど、そんな小さなことは忘れましょう
暗くなってもいいじゃない
月明りで摘みましょう
おいしくなくてもいいじゃない
野イチゴだってことが ...
澄み切った青を見上げる午前 可能性の渦が西の彼方によぎる
単調な予告を告げる明日が東の彼方に漂う
変化の乏しい迷路の中で残り時間を地図をなくして消化
秋の風の中 飛ぶトンボに優しく語 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
インド人 吉田 (前)
salco
散文(批評...
2*
12/11/25 23:43
ふ・た・り
千波 一也
自由詩
5*
12/11/25 22:45
昼と白 Ⅱ
木立 悟
自由詩
4
12/11/25 21:39
タイトロープ
梅昆布茶
自由詩
16
12/11/25 21:05
幸せは眠っている
砂木
自由詩
15*
12/11/25 20:19
四十短歌
花形新次
短歌
2
12/11/25 20:19
父のラジカセ
小川 葉
散文(批評...
6
12/11/25 19:48
ストリートミュージシャン
三田九郎
自由詩
1
12/11/25 18:22
苦くて、逃げられない。。
世江
自由詩
2*
12/11/25 17:35
ラグビー観戦による世界の捕え直しのためのエスキース(習作)
N.K.
自由詩
2*
12/11/25 16:25
こまやかな心は
木の若芽
自由詩
2
12/11/25 15:09
できるかぎり
〃
自由詩
0
12/11/25 15:06
微笑める
〃
自由詩
1
12/11/25 15:05
ヨバレテナイ
2012
自由詩
0
12/11/25 15:02
無口な手紙
wako
自由詩
7+*
12/11/25 14:12
見上げて
〃
自由詩
3*
12/11/25 14:00
退避場所
〃
自由詩
8*
12/11/25 13:46
アルバム
小原あき
自由詩
14*
12/11/25 12:47
触
北大路京介
短歌
2*
12/11/25 12:25
玩
〃
短歌
1
12/11/25 12:25
必
〃
短歌
0
12/11/25 12:24
コーヒー1杯で閉店まで居る
〃
自由詩
4
12/11/25 12:23
あのガンジーが躊躇なく殴りやがりましたよ
〃
自由詩
4
12/11/25 12:23
数多の蛍が男の全身を包んだかと思ったら消えてなくなった
〃
自由詩
2*
12/11/25 12:22
スマフェ
花形新次
自由詩
0
12/11/25 12:07
フリージア
あおば
自由詩
5*
12/11/25 11:00
『鎖』
あおい満月
自由詩
6*
12/11/25 10:59
透明な統計表—デッサン
前田ふむふむ
自由詩
3
12/11/25 10:27
野イチゴ摘みに連れてって
ゆべし
自由詩
4
12/11/25 10:12
青
komase...
自由詩
1*
12/11/25 9:24
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2847
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2849
2850
2851
2852
2853
加筆訂正:
おっさんのブルース
/
まーつん
[12/11/25 16:43]
細部変更しました
5.02sec.