わたしには、
嫌いなものがある
それは自動ドアに映るわたしの姿だ
内股歩きの巨体が
いくら進んでも前に行かない
こ ...
ひとの嫌なところばかり目につくようなときは
いつも体調の良くないときだった
窓ガラスに切り取られ
ビルから眺める
都会の光や影そのもの
そんなことはこんなところじゃないと ...
121128
困難に打ち勝つのが試練だと
プールの中でしがみつく
泳げない子の手を離したら泣かれてしまった
時期尚早だったかなと反省したが
それ以 ...
眼の中の
草を刈る人たち
そのふむ土に
灰はあるのか
黒く固まる
もうひとつの眼
形状に
手をくわえれば
風
内部へと
身体を沈めていく
...
「大丈夫ですか?」と聞かれ
「大丈夫ですよ」と答えるばかり
勢いで
喜怒哀楽を漏らして
記憶の海原に投げ出されるくらいなら
一つも残さず
グッと呑み込み
しまっておいた方がま ...
彼女の背後に男が立っていた
時間も場所も分からない
男は小さく手を上げる
さよならするみたいに
彼女はふりむいて、誰かの名を呼ぶ
雪の下にビスケット缶が埋まっている
破れた写真 ...
彼女は雪の墓地に立っていた
長かった髪は短く
麦畑のような輝きはもうない
ビスケット缶を持つその手だけが
昔のままだった
膝までしかない小さな十字の
雪を払い
彼女は遠く ...
いろんな天気があって
いろんな空があって
自分で選べるわけじゃないから
ただ黙って歩くしかない
ひとりだと思えばさみしい道も
みんなおなじと思えばがまんもできる
不特定多数のだ ...
朝があざやかで黙る
朝があざやかで黙る
あざがあざやかで笑う
派手に転んでしまった
派手に転んでしまった
晴れを望んでしまった
食パンをかじり飽きた
食パンをかじり飽きた ...
満面の笑みなど
瞬間の出来事だ
幸福が滲んで
ぬくもりに包まれている時間も
どれほどのものだろう
絶望も
沈んだ時間も
似たようなもので
たいてい僕らは
喜怒哀楽のどれとも言えない
...
明かりども近づくな
残酷な街明かり
孤独が
影が
輪郭が濃く
刻み込まれる
できたばかりの傷跡に
秋の夜風が吹きすさぶ
明かりども近づくな
すがる ...
仕事を辞めて
離着陸する飛行機を空港のロビーで眺めていた
コーヒーを飲みながら
いつまでも外国人たちの向かう先の世界のことを 考えていた
友達とイギリスに行ったのは そう言えば いつだった ...
よしみさんは普通の女の子でしたが、勉強がきらいで遊んでばかりいました。
そしてお父さんやお母さんに叱られる度に、
「ああ、嫌だ嫌だ。どうにかして勉強しないで学校を良くする方法はないかしら。」 ...
使うことをしなければその繋がりさえしまいにはなくなり
目くらましのように薄い粉を振りかけて意識しなければ存在も
あるということは一冊のこの手触りで安心できる
遠く所縁の濃度を測りかね ...
吉田朝足氏はきのうきょう来日した帰化人ではない。
築二十七年の邸宅は、バブル高騰の直前に七千八百万円で購入した。
それでテニスコートもプールもないのか。
と、訪れた親族を次々に絶句さ ...
難解な君のファッション
鼻を摘まみたくなる正義の嫌味
「わかりません」の連発も
「つまりその」答えを言葉にしたがる奴の高尚な妄想
17歳を境にどうでもいいけど感じ方は果てしなく ...
虹は空を
支えているいきものです
わすれてはいけない
私のこころが
空にのぼりたがっても
足ふんばってとどめる
まだまだまだ
やることが
やりたいことが
あるから
虹よ ...
冬の季語は陽だまりの猫
私は三匹の寝子の母親だから
人間だけどまどろんでしまおう
北風の中を歩いたところで
ろくな事はないよ
みっともないほど着膨れしてても
身ぐるみ剥がれた樹分でみじめだ ...
気がつけば周りは全部女なり
料理好きいっそ女に産まれれば
女々しいと優しい違い分からない
異国のひとの後ろに並んだ。
ぷうんと異国の匂いがした。
異国のひとはその前の背中から
日本人の淡い匂いを嗅いだ。
他人の匂いは良く嗅ぐが
自分の体臭は知らないもの
...
前田美波里を略すと
マエバリだってことは
素人だって分かりそうな
ものだけど
息子は蔵人だったりするから
それも一概には言えないわね
マエバリ剥がしたら
バラが咲いた
真っ赤なバラが
...
目を閉じろ
耳を塞げ
名を呼ぶな
為すべきことだけを考えろ
……
心が叫ぶ
視線が惑う
洩れる溜息
胸の奥に留めおくことなど
忘 ...
にかいからおちてくるめぐすりをみあげていた
おさしみにはなりたくないといのるさみしさ
かごのなかのさかなびんにうつした
頬が冷たい そして
固いものに触れている
頬だけが冷たいのかと思っていたら
なんだか全身が冷たい 濡れている
雨だ
雨が降っていたんだ
霞んでいた目がようやく
輪郭を取り戻し ...
疲れはてて
うす青い体
つめたい指をかさねて
あなたに辿りつく
まだ色のない明日を持ちよって
どんな夢を見よう
どれくらいの夢を見よう
もっと自由になったら
あたい綺麗なブランド品の
お洋服
たくさん、たくさん買うの
だってあたいの
ゴージャスボディは
ユニクロなんかじゃ
物足りないもの
もっと、もっと自由になった ...
成虫になった偽のクワガタムシに食物を与えないでください
その後
私はそれを殺しました
メルボルン
死ぬボルン
無用の中で勝つことができません
私は非常に沸騰させられました
勝ちたかった
...
ぼくは右でも左でもなく、ましてや真ん中ではなく、ひとり途の端をいく。
その日消えそうなわたしは
透明になって歩いてた
通りすがりの犬が
おん!
と、高いような低いような声で
わたしを見ながらひとこと吠える
“しっかりしろよ”
曲がり角を曲がったら
突 ...
今年のさくらは覚えていません
きみを想い
あふれる涙を隠すため
うつむいていたから
きみと出会った春でした
あまりにも嬉しくて
あまりにも情けなくて
母さんの力は
この両手だけ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
『すがたみ』
あおい満月
自由詩
7*
12/11/28 13:31
いのちを使って
吉岡ペペロ
自由詩
2
12/11/28 12:06
試練
あおば
自由詩
1*
12/11/28 11:55
声 —デッサン
前田ふむふむ
自由詩
6
12/11/28 11:11
あの日から
komase...
自由詩
0
12/11/28 10:49
snowfall
mizuno...
自由詩
4
12/11/28 10:00
snowcemetery
〃
自由詩
1
12/11/28 9:59
あるこう
朧月
自由詩
8
12/11/28 8:25
グッド・モーニング・ブルース
村正
自由詩
3*
12/11/28 6:16
黒いため息
三田九郎
自由詩
2*
12/11/28 5:55
傷跡
〃
自由詩
2*
12/11/28 5:10
シンガポールからマレーシア
番田
自由詩
0
12/11/28 2:10
牡丹
ねむみちゃん
散文(批評...
4
12/11/28 1:19
思い出せないタイトルはきっと
TAROぱっ...
自由詩
0
12/11/28 1:04
インド人 吉田 (後)
salco
散文(批評...
3*
12/11/28 0:36
どうしてセンセ−ション
TAROぱっ...
自由詩
1
12/11/27 23:59
虹の柱
朧月
自由詩
5
12/11/27 23:53
北風
salco
自由詩
5*
12/11/27 23:13
女に産まれたら?
ペポパンプ
川柳
6*
12/11/27 23:03
ひとの匂い
服部 剛
自由詩
4
12/11/27 21:27
ストップ!びばりくん
花形新次
自由詩
0
12/11/27 21:19
めぐりあい
文字綴り屋 ...
自由詩
0
12/11/27 21:15
にかいから
seniri
自由詩
1*
12/11/27 21:04
冷たい銃弾
Seia
自由詩
1
12/11/27 20:51
あなた
はるな
自由詩
3
12/11/27 20:17
QPP参加表明
花形新次
自由詩
1
12/11/27 19:00
レベルE
和田カマリ
自由詩
0*
12/11/27 18:56
途
HAL
自由詩
2*
12/11/27 17:39
曲がり角の金木犀
miruki
自由詩
7*
12/11/27 17:09
うつむいて
小原あき
自由詩
6+*
12/11/27 16:55
2810
2811
2812
2813
2814
2815
2816
2817
2818
2819
2820
2821
2822
2823
2824
2825
2826
2827
2828
2829
2830
2831
2832
2833
2834
2835
2836
2837
2838
2839
2840
2841
2842
2843
2844
2845
2846
2847
2848
2849
2850
5.81sec.