アズーリに塗り固められた一軒家
この家の長男は
原稿用紙を与えられると
原稿用紙に
“この物語は”という書き出しから書き始めて
“物語”という単語のそのものの蘊蓄などを書き連ねてしまって
...
もはや泥に塗れた腕しか持たないこの身には
何を望むこともかなわないのでしょう
一つだけ許されるのであれば
ただ
ひとすじの風のように









---------- ...
間違いたくて最終電車をやり過ごす
日付が 変わった

 きょうは
 だれに
 さまよう

幻想を見るのは自由だと言い聞かす
差し出したものに見合うだけの温度が欲しい

 どなたか
...
履く人はいない
物語はない
存在すらしない

靴、
それは詩句の一つ、
風の薫りのようなものです
夏が去って幾程経ちました
過ぎ去ろうとする秋を見過ごして
今年も紅を知りそうにありません

赤や橙の雨の中
マフラーでお互いを繋いでベンチに腰掛けるのが秋なら
あなたの隣に座るのは誰になる ...
うつろう苦痛の中で
わたしは泡を食べて生きている
カツオノエボシの青色が
わたしのアタマに浮かんでる

うつろう現の中で
わたしは米を食べて生きている
明日の生活の心配ばかり ...
  木枯らしに舞う枯れ葉よりも
  宇宙はその日 小さなものだった
  果物の冷めた肌のような けさの通り
  横断歩道を渡っていく {ルビ面皰=にきび}顔の学生は
  なぜ朝がきて夜 ...
身長があと10cm高ければ
絶対に相撲取りになっていた
頭にシリコン注入しなくても
新弟子検査には合格しただろうが
問題は大横綱になれるかどうかだった
この身長では
なれても小兵の技巧派力 ...
目をひらきさがす肺の場所
つめたくもなく、つまり日も透かさない
ビー玉が
降らせられるだけ
速度がひとしい
先へ先へと
いけません
新しい 発見の出来る 場所が 大好き。
拳を 突き上げたように 見える
桑の木かと 思った 存在が 

真夏に 長い葉を 垂らして 
枝垂れ柳だと
気付ける 瞬間の ような。

★,。 ...
たいていの嘘に理由はないので
存在しない自由に絡まるのは
あなたの残したアンダーヘアぐらい

生きることの基本にもっと忠実だったら
楽になれるのかしら
...
MJの傾くダンス赤い羽根 世の中や取り残されし美術展 囚人の鉄の仮面や美術展 スロー再生しておっぱい見えない 君にみえるように捨て猫拾っている 話題が見つからない夜ばかりである ラブホの電飾看板の裏でコクワガタの雌
蜘蛛の巣に巻き取られて繭のよう
俺はデッキブラシでそれを絡め取って
指先で綿菓子のような蜘蛛の巣を剥がした

もはやクワガタには重さが感じられない
外 ...
 妻と行く

口ずさむ朗らかな唄妻と共

妻とわれ歓迎すごと蝶は舞う

家々に顔をみすれば人は笑む

うす青の空を見上げて妻と行く

秋はきて妻顔白くなりにけり
本当のことを言うのを失言と大人は諭すこどもの余白に


わかってる何度も読んだ本開き一番いいとこ破って捨てる


明日ならばきっと良い日と思いたい昨日にめちゃくちゃに落ちてる今朝


...
音静か眠る時間が過ぎている気づく気持ちは秋を{ルビ悟=し}ってる


生きてみた夏百日紅みぬままに落ち葉をきょうの靴は踏みたい


パソコンに描く絵空事の夏と夏とそうして秋となるのか

...
百日紅鶴は千年亀は万年孤独は二十億光年 はかなげな羽が降りてくるようにシダーウッドの練り香の夜

素のままの足先冷えるにまかぜては南瓜の裏ごしなんかしてみる

面取りの支度を終えた大根の白さに嫉妬 そうゆうをんな

忘れたり思い ...
目覚めればもう日の出
せみしぐれはまだ弱々しい

過眠の代償の
ぼやりと重い頭を引きずって
タオルケットを払いのけたなら
ひとつ、咳払い
空虚な部屋に広がる
わたしの粒子が

この ...
何故、涙が出てくるのだろう

僕は今、何の理由も感情もない涙を

ひたすら流す

人生が寂しかったり寂しくなかったり

人から嫌われたり、好かれたり

夢を持ったり、誰かに幻滅した ...
それは柔らかな矢印
ipodのイヤホンの片方は
彼女の耳へ繋がっていた
繋がるということは
繋がれるということとは違う
繋がるということは
ほんの一点で
存在を確かめあえること

僕 ...
チェス盤の上に立っている僕は

ポーン、哀れな駒。

号令が響くたび一歩前へ出る。

白を踏むたび孤独が深まり

黒を踏むたび恐怖が増す

可哀相なポーン、それが僕ら。

...
鰹と昆布出汁のお味噌汁には
豆腐とあさつきを浮かべただけ

甘めの卵焼きをクルクルと
上手に巻いている菜箸兄弟

グリルの中では塩鮭の皮が
薄く煙と音を立てている

起こしにやってく ...
あそこの靴屋は
きれいなかたちのかなしみを売っている

こどもに蹴られて傷んでいた
ひろいあげて
ショーウィンドウにふたつ
つみかさねた
朱欒の実

黄昏どきは
半透明の落葉とおん ...
人が死ぬということは、
その人と話せなくなる、ということなんだな
当たり前だけど。

とても当たり前だけど、すごい好きだった、ということを
伝えられないことなんだな。
当たり前だな。

...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ファミリアゾーンゴースト(無...自由詩6*13/10/30 22:51
ひとめ あなたに伊織自由詩4*13/10/30 22:22
まわり道自由詩7*13/10/30 22:15
もっぷ自由詩413/10/30 21:55
あったかいねNeutra...自由詩513/10/30 21:55
うつろうかの自由詩1*13/10/30 21:50
木枯らしに舞う枯れ葉よりも草野春心自由詩413/10/30 20:44
シリコン花形新次自由詩113/10/30 19:40
カワシロ自由詩313/10/30 19:04
新しい 発見藤鈴呼自由詩2*13/10/30 18:24
欲求に忠実であるための答え中山 マキ自由詩213/10/30 17:33
MJの傾くダンス赤い羽根北大路京介俳句313/10/30 16:43
世の中や取り残されし美術展俳句113/10/30 16:43
囚人の鉄の仮面や美術展俳句113/10/30 16:43
スロー再生しておっぱい見えない自由詩113/10/30 16:42
君にみえるように捨て猫拾っている自由詩613/10/30 16:42
話題が見つからない夜ばかりである自由詩413/10/30 16:42
ラブホの繭和田カマリ自由詩3*13/10/30 16:07
妻と行く生田 稔川柳513/10/30 13:48
九月のノートから2 (十首)もっぷ短歌613/10/30 12:52
九月のノートから1 (十首)短歌313/10/30 12:49
_短歌313/10/30 11:22
イノセントそらの珊瑚短歌1013/10/30 10:52
季節、夏、咳茜井ことは自由詩3*13/10/30 10:39
小鳥のようにyamada...自由詩213/10/30 9:18
柔らかな矢印そらの珊瑚自由詩813/10/30 8:58
マリーアントワネット月形半分子自由詩513/10/30 4:10
ごはんの時間です中村 くらげ自由詩8*13/10/30 3:40
累卵神山自由詩713/10/30 2:42
たわごとkawa自由詩413/10/30 2:05

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