げんこつが口から出なくなっている
うちの家より散らかっていて安心している
それはたしかあたしがまだ一五だか六のころで、だけどそれが記憶としてほんとにただしいのかなんてまるで自信なんかないんだけど、とにかくその頃。街の外れの、ファンタズムっていう名前のバーだったわ。半地 ...
寄せ木座細工の夜とはよくいったものだ。
まるで私達は寄せ木細工のように
ひしめき合ってこの世界をつくっている
その一つ一つの細工として生きている
雑踏の中で何気なく足を止め佇んでみる
...
いちじくは
花を 外に 開かない
いちじくは
内側に無数の花をつけ
やわはだの秘密を 隠し持つ
ある日
たったひとつの いちじくの実に
たった一匹の 蜂が来た
...
秋の夜長のつれづれに
ふと目を閉じて夢想する
意識は記憶の霧を飛び
いつか来た森へ降り立つ
倒木に、双葉が出ている
蓄えられた養分に
土の上より住みよいらしい
乾いた川の跡が ...
「灯火」
灯火を覆う手に力を込める
辛くても苦しくてもこの手は離さない
自分で吹き消す勇気なんて勇気じゃないんだ
この灯火を必要としてる人が必ずいるのだから・・・
...
一昔前ならそれは
半端なベテランの強がりで
一歩翻って反省すれば
がちゃがちゃ
ぶかぶか
若い人は若い人なりに
すげー面白い ...
スコップで人類を掘り起こし
人類から歌をこそげ落とし
人類をそのまま畑に数日干しておいた
その間に人類は人々に分解し
人々は畑に基づいた原始的な共同体を作った
もちろんその共同体 ...
あなたの居ない世界で
必死に 生きようと していた
昔 考えた 真っ赤な嘘は
キャベツの中に 隠されて
戸惑うばかりの 散歩道
暗く 儚く はしたない
切れ端ばかりを 集めて
一 ...
金色のにおいは6月の
花嫁御寮のかんざしで
紅いにおいは8月の
海がかくした桜貝
淡いはかない香りは10月の
踊るガボットの薄茶色
揺れてかすれて散り落ちる
北風のひとすじのままにさ ...
こんな寒い冬の日には
錆びかけた薬缶に水をいれて
ストーブのうえに置いておこう
けさ、空気はするどく冷たく尖っていた
鳥の声はぴんと張られた針金のようだ ...
久しぶりにその眼に出逢ったのは
スーパーへ出かけビニール袋を両手に下げて帰ろうとしていたときだった
歩道の隅で停まったままの車椅子に乗っているひとがいた
その老いたひととぼくの眼が遇った
...
僕の<ありがとう>に
羽がはえて
僕の<あり蛾とう>が
飛んでいく
特製オムライスを作っている
君の左肩にふんわり
とまると思いきや
君の脇腹をつまんで
帰還する
<最近 ...
僕は目を閉じて眠っていた気がする 日曜日
窓の外に立っていた 自分のそこに立っている日に
心の中で感じる者がいなくなった
空っぽな心に 僕自身の時間を思った
手に入れるとき見えなく ...
もう会わないと決めた時から
もう頭の中はあの人で一杯
好きだと言ってくれる人には
嘘をついていればそれでよかった
嫌いになってくれるから
でもあなたにはなぜか
嘘がつけずに ...
西陽がなにもいわず
夕餉どきの部屋にはいってくるのが
わたしたちはきらいだった
畏れのため
わたしたちは歌っていた
それとも、単なるかなしさのため ...
rocking in a trance with your hands in mine
on this wild and cruel windy night
i wanna ...
父親は酒浸り
暴力はハンパない
母親は夜の蝶
姉弟は腹違い
生まれたときから
その道のプロになる
有資格者
弟は引きこもり
12年部屋を出ず
恋人は
窃盗の常習者
...
おしまいを
覚えさせたのは あたし
おしまいですか?
そんならしかたないですね、と
ちらり 上目づかいで見上げたって
もう おしまいだよ
これは
さいごのおしまい
おしまいがなかっ ...
部屋の電気は消してしまって
まっくらで物静かな夜
十一月はひたひたと
毛布の重みと共にやってきた
手は繋いだままで
寝息の輪唱を続けた
手のひらの温かさだけ
...
秋の夕暮れ
床に漂う冷気に足を漬け
おとこひとりタマネギを剥く
まな板に乗せ 包丁を持ち
玉ねぎの白い肌が
病床の妻に重なって
ためらったおとこから
逃げたタマネギ
床から拾 ...
螺旋階段を下りて行った
ぐるぐる
ねじれる記憶を
拾ってきたの
遠いこだわりを
大事そうに抱えて
あなたは私を指さして
「あなたが私を傷つけた」という
そうだったかしら
身に覚えがな ...
休日の夜は
君と一緒にダンスする
それが習慣になっている
色んなダンスに挑戦して
幅を広げて表現力を高める
気持ちを一つにして
お互いの魅力を感じながら
広いベランダで
夜 ...
青いてのひらから立ち昇った 赤い煙と黄色い灰 今日一日は紫の雨が降る予報 誰かを呼ぶ声がする それだけが存在する人のいない社会で 色は色同士響きあい 次々と異なる色を生んでゆく 黄金の岩肌が銀色の葉を ...
ケンタッキー・フライド・チキンの
パーティーバーレルを
一度だけ買ったことがある
当時、随分と年上のキャバ嬢と
知り合いになって
嬢の勤めているススキノの店
10分900円のセクシーキ ...
朝の忙しい時間に入る前に
外に沢山の雪が降り積もると
暗い時間から起きた妻が独り
除雪の作業をする
それは
ぎっくり腰以来
腰の具合が悪い
ボクの為なのかもしれないが
真意は解 ...
生まれたての赤子が泣いている。
これから生きることを
不安に思ってか
生まれた事を諦めてか
大きく・大きく・泣いている・・・・。
〇戦争では、沢山の人が死にます・・・・。 ...
ただ
好きの気持ちを大切にしたいだけ。。
勝ち負け関係なく
「やろう。」と言う気持ちが
前面にあると説明したい・・・・。
「私は、辞めた後の事を思い
この不快感が何 ...
恋愛は
すれ違いと勘違いで出来ている・・・・。
一生に一度は
ストーカーと呼ばれて
人間不信になると
予想を立てていい。
「好きです。/嫌です。」
と態度で示 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
げんこつが口から出なくなっている
北大路京介
自由詩
7
13/11/2 23:12
うちの家より散らかっていて安心している
〃
自由詩
3
13/11/2 23:12
思い出の痛みは嘘になる
ホロウ・シカ...
散文(批評...
1*
13/11/2 22:51
存在
山川いちり
自由詩
0*
13/11/2 22:40
いちず
るるりら
自由詩
22*
13/11/2 22:02
太極
ゆったいり
自由詩
2
13/11/2 19:53
「命」2題 〜四つの行詩より〜
龍九音
自由詩
3*
13/11/2 18:57
昔ほど詩も漫才も心を撃たない
TAT
自由詩
4
13/11/2 15:49
経験
葉leaf
自由詩
2
13/11/2 15:36
月明かり
藤鈴呼
自由詩
1*
13/11/2 15:17
枯れ葉
月形半分子
自由詩
4
13/11/2 13:55
いとしさ
草野春心
自由詩
9
13/11/2 12:48
眼差し
HAL
自由詩
9*
13/11/2 12:35
<ありがとう>
nonya
自由詩
25*
13/11/2 12:30
君のノートの詩
番田
自由詩
0
13/11/2 12:25
天奏万里
クナリ
自由詩
3*
13/11/2 12:23
夕餉どき
草野春心
自由詩
3
13/11/2 12:20
Love like brandy and soda
〃
自由詩
2*
13/11/2 11:46
人間の鎖
花形新次
自由詩
1
13/11/2 11:08
【おしまい】 詩人サークル「群青」10月の課題「無」から
そらの珊瑚
自由詩
14*
13/11/2 10:43
手は繋いだままで
中村 くらげ
自由詩
5*
13/11/2 10:22
玉ねぎの涙
イナエ
自由詩
10*
13/11/2 9:38
螺旋階段
Lucy
自由詩
14*
13/11/2 9:34
ダンス
夏川ゆう
自由詩
1
13/11/2 8:51
twitter
葉leaf
自由詩
2
13/11/2 6:45
クリスマス前のこと
板谷みきょう
自由詩
8*
13/11/2 6:32
伝えられない本当のこと
〃
自由詩
5*
13/11/2 6:14
水引
梓ゆい
自由詩
2
13/11/2 3:40
一文字
〃
自由詩
2
13/11/2 2:36
哲学書
〃
自由詩
2
13/11/2 2:16
2430
2431
2432
2433
2434
2435
2436
2437
2438
2439
2440
2441
2442
2443
2444
2445
2446
2447
2448
2449
2450
2451
2452
2453
2454
2455
2456
2457
2458
2459
2460
2461
2462
2463
2464
2465
2466
2467
2468
2469
2470
加筆訂正:
MISSION
/
ただのみきや
[13/11/2 11:45]
一部修正しました。
月の味方は詩人だけ
/
ただのみきや
[13/11/2 11:08]
少し訂正しました。
蟷螂の夢
/
ただのみきや
[13/11/2 10:50]
少し直しました。
白い息
/
ただのみきや
[13/11/2 10:40]
タイトル変えました
悲しい特権
/
ただのみきや
[13/11/2 10:33]
少し修正しました。
網タイツの雪おんな
/
ただのみきや
[13/11/2 10:19]
数か所訂正しました。
5.69sec.