空錆びて赤い 退屈に麻痺 俺だもの αは叔父さんだった

叔母さんだった

ぼくは友達から聞いて知っていた

それはひどく納得できた

その日いつものように夕飯を食べながら

からだじゅうが痛かった

叔父さん叔 ...
年の末が迫る満月の夜の事。湖に一人、世を恨み、目の前に映る
美しき月を妬む病弱な青年がいた。細い身体に合わせたかのよう
に華奢なフレームをした眼鏡の鼻当てを、クイと指で動かして、
青年は前々から ...
近頃めっきり夢が減ってきたので
巷の貘達は仕方なく
現実を食べるようになりました

現実を食べるようになって
貘達は急に怒りっぽくなったり
不機嫌になったり
涙ぐむようになりました

...
ずっとずっとずっとずっと
雨を眺めている
空は骰子のように
晴れたり曇ったりするので
今日は詩聖が天の箱を揺さぶって
数えきれぬペン先を地上に刺したのだ
天空には
恐るべき数の鋭利なる矢 ...
反社会的勢力どころか
完全に体制順応型で
サラリーマン生活30年間
上司に楯突くことなんて
一回もないし
逆に後輩に意見されても
うんうん頷くだけの
後藤さんのお父さんが
リストラを機 ...
みんなが楽しいはずの日だから
それだけ悲しくなる

みんなが嬉しいはずの日だから
それだけ寂しくなる

どんな顔で笑えばいい?
どんな言葉で飾ればいい?

幸せな日を幸せにするには
...
納得はしない
納得する問題はない
走馬灯のように
旅の思い出が映える
仲間がいた
今はいない
逃げるように生きた
生きるためには逃げざるおえない
レコードを回転させる
唄は選べなかっ ...
労働など土に比べたら動きに過ぎない 土など大気に比べたら固体に過ぎない 大気など未来に比べたら現在に過ぎない そのような現在の中で労働は時間の痕跡を作り 同一であるために費やされる非同一的なものの為に ... 賢者の道を外れても蝶の舞う春は来る 手の平を見つめる

指の間から零れるものは
幸福の粒と
不幸の砂
選ることもなく
一緒に零れ落ちる

頭上から降るものは光
雲に閉ざされた陰も降る
選ることもなく
一緒に降り注ぐ ...
西向いてテディと布団にもぐる夜その方角に父の墓あり


三十分電車にまかせ揺られれば宙は星星ケチらないのに


父さんの部屋の片づけしていればあれもこれもみな形見ばかり


渋谷駅ハ ...
雨が降る外でじゃなくて部屋のなかそのなかに居るたぶん心に


灰色の脳細胞に時々はもう栄養をあげたくなくなる


お財布にいつもお札はないことに慣れてしまってそとは晩秋


この音も ...
小さい花は
自分が小さいことを知らないんだろうなあ

花より
大きい小さい私もてあます

師走にかたづけたい
かたづかない
昨日今日
私自身のこころ
君を海に放り投げたらどうなるのかな?
その海は君で満たされるかな
そこに僕が飛び込んで君と一つになろう
君に溺れ
君と漂い
君の波に流され
君の中で眠ろう
からかいが善になれと夢見て眠った
心がほしいと思う人の柔らかい心はクリスマスベルの響きのよう
リンゴンリンゴン金色の
何一つ手に入らなかったし誰一人認めることが出来なかった
弱気な心をロックさ ...
頭蓋骨の中で
産声をあげた言葉は
即座に成人を迎えるが
吐き出された刹那
暖められてた
体温も密度も
蒸発して消えてしまって
レコーダーで保護しても
中にはものまねみたく
自分に似た ...
人を愛そうと思ったよ
よく晴れた12月の朝だった

人は誰しも
美しい面と
醜い面を持っている
それを知ったとき
恋は萎えそうになった
だけど
あの人は人を愛している
その事実を知 ...
一言が大きく響く
一人 夜中にソファーの上にいる
テレビの光と そこにいる人の影
どちらが温かいのか知っているのに
理由もなく大事な助言をさえぎってしまう

気がついて我に返ると
始めて ...
ここはどこなんだ
この駅弁を買って 
慣れ親しんだ色に見える
あの階段を僕は下りていく 
駅の中は冷たい風の中
なぜかと歩き続ける
思いの中から そして
あの日の街に行くのだろう
...
びおろんの七彩の声

ちぇんばろにふらんすの

王朝楽やしめやかに

薔薇の舘に充つる一夜ぞ



歌姫の経りぬるしらべ

そのかみの妙なる夢に

うたひつつ双手を組みぬ
...
遠く 朝の空に カラスが 鳴いた 
空に向かって投げられた 一筋の石のように 
深く青い空の中 大きな羽影が音も無く遠ざかる

夜に満ちた寒気が 弱い光にわずかにゆるみ
 首を縮めたくな ...
幼子イエズスベトレヘムの明星とはに栄光 そっとしておいて

軽やかなジャンプ

手をつないでゆっくり

静かなダンス

浮きあがる心は

淡く光る

しっとりと濡れた街は

柔らかなマシュマロのような

つつ ...
サンタクロースはどこに子供がいて
何を欲しがっているかが分かるし
トナカイのそりに乗って空を飛んだりできるのだから
一種の超能力者と言える
昔からそうしてクリスマスの夜に
プレゼントを配り歩 ...
きょうという日に
かなしくて
きょうという日は
きょうだけだけれど
きょうという日は
いつでもよい
きょうという日
と書くけれども

紛らわしいよ、暦のせいで
きょうという日に色眼 ...
私たちは
それほどたくさんの
フレーズを奏でられない

私たちは
それほど大きな音を
鳴らせない

けれどもういちど
ネジを巻きましょう
さびついてしまわないように


私た ...
なんでもない、ただのつまらないけし粒みたいになって死んでいきたいから、もう一度あなたに出逢いたい。夜空を見あげてしまう理由を、星が綺麗だから、なんてありきたりな台詞に終わらせたくない。もっと個人的な、 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
空錆びて赤い北大路京介自由詩513/12/25 22:18
退屈に麻痺自由詩213/12/25 22:18
俺だもの自由詩213/12/25 22:18
αと私吉岡ペペロ自由詩313/12/25 22:09
「抱かれた月はちぎれて」宇野康平散文(批評...213/12/25 21:51
現実を食べる貘ichiro...自由詩8*13/12/25 19:43
雨を想う白雨自由詩213/12/25 19:31
後藤ファーザーPARTⅡ花形新次自由詩213/12/25 19:27
クリスマスきみのてを自由詩113/12/25 17:53
14年前コバーン自由詩313/12/25 16:45
twitter葉leaf自由詩313/12/25 15:44
賢者の道を外れても駒沢優希俳句313/12/25 14:11
還暦の感懐……とある蛙自由詩12*13/12/25 14:10
十一月のノートから2 (十首)もっぷ短歌313/12/25 14:04
十一月のノートから1 (十首)短歌213/12/25 13:48
背くらべ朧月自由詩213/12/25 13:33
リィ自由詩113/12/25 13:08
クリスマスの悪杉原詠二(黒...自由詩3*13/12/25 12:25
鮮度寒雪自由詩113/12/25 10:25
愛の深度渡辺亘自由詩113/12/25 9:56
サナギ加藤自由詩2*13/12/25 5:35
武蔵小杉の乗り換えの時番田 自由詩013/12/25 1:21
夜会織部桐二郎自由詩113/12/25 0:27
冬の朝のぼんやりいねむり猫自由詩313/12/25 0:14
Annunciacion織部桐二郎俳句013/12/25 0:14
そっとしておいて灰泥軽茶自由詩613/12/25 0:03
サンタクロース実在証明紀ノ川つかさ自由詩413/12/25 0:00
処方箋一篇もっぷ自由詩313/12/24 23:48
オルゴール村田 活彦自由詩413/12/24 23:48
星の爆発ユッカ自由詩4*13/12/24 22:55

Home 戻る 最新へ 次へ
2429 2430 2431 2432 2433 2434 2435 2436 2437 2438 2439 2440 2441 2442 2443 2444 2445 2446 2447 2448 2449 2450 2451 2452 2453 2454 2455 2456 2457 2458 2459 2460 2461 2462 2463 2464 2465 2466 2467 2468 2469 
加筆訂正:
もうすぐ現代詩フォーラムがができて11年経つという事実と11のレコメンド/[13/12/25 21:15]
前半のあれこれを省略。
自転車の冬至の坂をくだりけり/北大路京介[13/12/25 10:04]
自転車が →自転車の
5.92sec.