あたしが新年おめでとうと階段を登っていくと
洋ちゃんやみっちゃんが石になっていた

ふたつの石は
空けましておめでとう
と言いながらお年玉をくれた

お年玉袋の中から
ふたりより
も ...
{引用=
*四行連詩作法(木島始氏による)
1.先行四行詩の第三行目の語か句をとり、その同義語(同義句)か、あるいは反義語(反義句)を自作四行詩の第三行目に入れること。
2.先行四行詩の第四行目 ...
 新たな年の目覚めと共に、大いなる父、
 日輪は、貧しき山麓の村を照らす。
 明けましておめでとう、という言の葉が
 人々の白い息に紛れて、辺り一面散り散りに輝いている。

 過ぎていっ ...
強がるんじゃなくて
でも
諦めることでもなかった
あなたの好きな言葉を
教えて下さいと
神楽坂でアンケートを実施したところ
一位が金品
二位が長期連休という順当な結果だったが
なんと三位にクンニが入った
(しかも20代男女では二位)

...
等身大の病

その名を

少年という
私の記憶が確かならば
去年の今頃は猫がいました
私の膝の上に私とは正反対の
とても品のある猫がいたのです
気づいた時にはもう既に
あたり前のようにいたのです

私の記憶が確かならば
去 ...
  街灯の{ルビ鏤=ちりば}められた夜が 冷たい川を流れていく
  対岸に立ちならぶ水玉模様の繁華街は深雪を浴び 
  緩慢な微睡みのなかに沈みつつある
  彼女はかじかんだ躯をコートに ...
17歳のころ 遠い夏の日

世界はきらきらと輝いていて
呼吸をするたびに甘く苦しかった

私の辞書は日々更新され
新しい出会いを貪るように消費した
咀嚼も消化も追いつかなかった

時 ...
鏡餅マツコモリクミボストロル 点滴がぽとりぽとりと初昔 歌留多から強いアーモンドの匂い 呆けた猫が毛づくろい忘れている いつまでも閉店セール続いている あの人のこと悪く言わないでおいてよかった 生まれた時から一人きりになった事がなかった僕は
いつも誰かと手を繋ぎ
何の不安も無く生きてきた
一人の世界を知らないまま
自分で何一つ出来ないまま死ぬのはとても恐くて
だから今その手を離して ...
風船が
ぷかぷか
ぷかぷか
上がっていく
手を離してしまった子供は
どうして離してしまったのだろうと
不思議に思っているのか
手を空に差し伸ばし
握ったり
開いたり

ふわふわ
...
この世に亡き方は
すべてを
香りで感じると聞きました

なので
大切なことを手紙にしたため
手紙とともに香を焚き
言葉を香りにのせて
先に送ります



  この世で会えぬ ...
港街のとある酒場で出会った爺
コップ酒で赤ら顔、威勢は良くて饒舌で、昔語りを捲くしたて、嘘か誠か話の先で、次第に次第に静かに眠りこむ。

小柄な爺の世迷い言

小僧よく聞けこの俺は
十五の ...
前に進みたいという
気持ちが強いほどに
その踏み出す一歩一歩は
重く感じるんだ

もうこれ以上引けない!
と思う気持ちが
強ければ強いほどに
いつだって腰が
引けちまうんだよ!

...
ふかふかの クッションに
仔猫が ちょこん と 
座る みたいに

腕に 入らぬ ブレスを
無理に 押し込めず

指に ちょこん と
垂らしてみたら

可愛らしくて
うふふ と  ...
ばあちゃんに買ってもらった吸盤に春の匂いが吸いついてゆく

ばあちゃんに注がれてゆけ夕立や汚い虫やその他もろもろ

ばあちゃんをへし折ってゆく夕まぐれどこまでもどこまでも独りだ

ばあちゃ ...
手渡しされた新しい年は
少し
湿り気を帯びていて
私の砂時計は
サラサラと流れていかない

古い年に取り残されたものたちが
色を失い
塵、となって積もっては
風に吹かれて
冬空に溶 ...
山の際を淡く染めていく
年の初めの最初の光を
あつめてできるノートがあって
誰にでもあるそれは
こどものうちはとっても厚いの。
書いても書いても尽きることはないの。
大きくなると見返すよう ...
ふと目が覚める未明
カーテン越しに
窓から漏れる寂光は
夜空に浮かぶ冷たい月のしわざ
孤独に身を任せる夜は
君がついた最初で最後の嘘を抱いてまどろむ

「いつかまた会える」

そ ...
ロオレライ魂きはるともまがつ歌
聴かましものをライン波立つ
おやすみなさい。
おやすみ、なさい。
これは、命令形だろうか。


おやすみなさい。

素敵な夢を、どうか見たまえ。
苛性ソーダを鍋で煮る
知っておるやら何の日か
泡立つおはじき夢に見る
わしの願掛け{ルビ三隣亡=さんりんぼう}

睦月いち足すじゅうににち
黒丸しるす{ルビ天赦日=てんしゃび}は
ひがみ ...
知らせてね
草臥れた肉厚の花びら
caeruleum
吐瀉物を食む鳩を食んで
仲間になりましょう
世界は素晴らしいと小学校で学びましたね
ほら もう弛緩してる


三日月型の不良視界 ...
 

ずっと先の未来より
明日のことを
考えていたくて
考え続けていたくて、
眼なんか
開かないままで
いいのにな

そう呟いたら
愛人が
私の瞼を
縫ってしまった


...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ローリングストーンズな三歳のあたし草野大悟2自由詩3*14/1/5 22:02
四行連詩 独吟 <界>の巻塔野夏子自由詩5*14/1/5 21:35
梅に想う〜新春にヒヤシンス自由詩8*14/1/5 21:31
自分らしさまきちぇり自由詩014/1/5 20:18
新春アンケート花形新次自由詩014/1/5 20:00
少年駒沢優希自由詩214/1/5 19:51
鎖骨を狙え左屋百色自由詩12+*14/1/5 19:42
エーテル 7草野春心自由詩214/1/5 19:09
夏の日中村葵自由詩914/1/5 18:19
鏡餅マツコモリクミボストロル北大路京介俳句014/1/5 18:01
点滴がぽとりぽとりと初昔俳句214/1/5 18:01
歌留多から強いアーモンドの匂い俳句114/1/5 18:01
呆けた猫が毛づくろい忘れている自由詩814/1/5 18:00
いつまでも閉店セール続いている自由詩214/1/5 18:00
あの人のこと悪く言わないでおいてよかった自由詩714/1/5 18:00
一人でリィ自由詩014/1/5 17:52
群青opus自由詩214/1/5 17:45
夢支度ichiro...自由詩6*14/1/5 17:15
酒場の爺の世迷言……とある蛙自由詩10*14/1/5 16:29
対自分ということ清風三日月自由詩114/1/5 16:25
香ばしい におい藤鈴呼自由詩2*14/1/5 14:33
ばあちゃん (remix)魚住蓮奈短歌1*14/1/5 12:31
明け惑い小林螢太自由詩12*14/1/5 11:06
日々之遺言bookof...自由詩3*14/1/5 9:25
月夜keigo自由詩214/1/5 2:31
つたへ織部桐二郎短歌114/1/5 0:25
おやすみの分解ap自由詩314/1/4 23:48
拾参憑き姥(ぼ)の暦うたsalco自由詩614/1/4 23:27
くるりくる凛々椿自由詩414/1/4 23:23
愛人自転車に乗れ...自由詩614/1/4 23:19

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加筆訂正:
メモ/空丸ゆらぎ[14/1/5 10:23]
2014.1.5
4.51sec.