愛の映らぬ鏡があろうか

愛無き涙も
愛無き悔いもないならば

愛の映らぬ鏡があろうか



その背がいかに重くとも
その背がいかに暗くとも
それを見据えるお前の眼だけは ...
目覚ましの音が鳴ったら
脊髄からの命令でボタンを押す
腕をフトンに引っ込めたら
脳が朝に在るあたしを認識する

薬は早期覚醒を抑える
暗闇でのしかかってくる壁は消えた
もう少しの辛抱 ...
僕は 才能のある人の生まれ変わりなんだって
頑張って書いた絵や 苦労して取った賞も僕ではなく
その人のおかげなんだって
だったら僕が今動かしているこの手足や身体は誰の物なの?
なんで他人の身 ...
平静を装うには
呼吸を感じられるほど近く
満足するには
体温は届かないくらい遠い


触れるか触れないか
どちらともない
じれったいくらいの距離だった。



私の知らない膨大 ...
あの日の夜に
泣きながら名前を呼んで あてもなく背中を探したのは
泣きながらすがりついてでも 伝えなければならなかったから
帰る場所がどこなのかも もう分からなかったものだから

月と同じ大 ...
■時間使い■
あなたと会っている時は
私の世界から時計が消える。





■あなたさえ■
トイレに行きたいんですよ
あなたさえいなければ。





■あなたさえ ...
盗作の容疑で受賞取り消され相合傘を消して書く遺書 抱き合って互いに刺さる棘や針心中しよう死を忘れるまで 白目むき食べる鍋焼狂い笹 着くまでに予習するはずだった 人生を下手投げ ロマンスの神様も去年死にました 朝 目覚めたら
鳥の巣箱の中にいた
市会議員選挙の告示のニュースが
母屋の方から聴こえてくる
体を起こし 何となく上を向いて
首を伸ばしてお口をあんぐり
母がテントウムシを口移ししてき ...
待ち呆け

待ち呆け

主せっくす野良が好き

そこへ悪魔が湧いてきて

プカリ吐き出す時の猫

今日は今日はで待ち呆け

明日は明日はで森久美子

牛島ちまき昨日猫

...
スーパーの買い物袋を持って

踏切の前で電車が通りすぎるのを

僕は待っていた

その時、電車が僕の前を横切り、そしてその刹那

明るい車内の中の人達の姿が一瞬だけ見えた

人々は ...
小説家としてデビューしたのに政治家と成つて死ぬ。
其う云う生きかたが格好良く想わるるか、又は
其うで無く想わるるか。

何者として在つたとしてもダセーもンは、ダセーわなァ

とは云え基 ...
おこる人は キライですか
キライな人ほど 好きになろうと

努力しますか しませんか
どうでも いいのですか

キライな人から 逃げ出したなら
そこは あなたワールド

誰も ...
思い過ごしと錯覚が
視線の先に入り混じる
景色はとても美しいのに
人の思いが何処にあるかなんて
良い言葉の中にも
悪い噂の中にも見つからない

結論を ...
郊外の田は収穫のあと放置され、新しくイヌビエがすでに生い茂り、晩秋の季節特有の屈強なアメリカセンダングサが雨に打たれている。
ときおり雨足は強くなるが、大雨になることはなかった。
雨はすべての世界 ...
キシキシと音立て羽ばたく{ルビ凍蝶=いてちょう} 幾重にも
連なってゆく
痛みの無言に慣れてしまう
その痛み

それは
誰にも明かせないから
誰もがみんな
重たく齢を
重ねる


褒美のような光の背には
忘れられ過ぎた美 ...
「あたし太って見えるのは
ピル飲んでるからなのよ
もともとじゃないのよ」

川崎のソープ嬢楓さんは
そう言いながら
怒ったような顔で
僕のニョッキに泡をつけた

その日は
心身とも ...
母が買い物から帰ってくる
わたしは床で死んでいる
そんなところで死んだらだめと母が言う
なんだか気恥ずかしくなって起き上がり
葬式はいつになるの などと話している
そうこうしているうちに親戚 ...
きみの定位置
母さんのあぐらの上
(名付けて母さん座椅子)
父ちゃんが帰ってくれば
父ちゃんの腹の上
(名付けて父ちゃんベッド)
ばあちゃんちに行けば
ばあちゃんの後ろ
(名付けてばあ ...
温かいご飯
温かいお風呂
温かい布団

この三つは
心まで温めてくれる

寒い冬の夜
わたしは寝る前に
下布団とシーツの間に敷いた
電気毛布のスイッチを入れておく

しばらくし ...
あの世はこの世の一部なんですね、お義父さん かあさんの
みずたまもようのワンピース
あれ、手作りなんやでって
こそっと打ち明けた
キヨちゃんが
ほんま? すごいなー
でもどこからが手作りなん? って
イケズゆうから
どこもかしこ ...
言いたいこととか反論したいこととか
いろいろあるけど
みなことごとく
なきこととみなす。

なきこと
なきこと
あるものおきたもの
みなすべてなきもの。
けぶる空 さよなら
いつか またね
わたしを待っていてくれるのなら
きっと すみれ色で出迎えて

真夜は訪れ
いのちたちは
息をひそめる
ちいさなさよならの

行き交う街角
きっ ...
「ほろにが ください」
「いつもの ですね」
「そうです ほろにが」

あの{ルビ娘=こ} またほろにがなの
あの娘 まだ年端も行かないのに
あの娘 いつもほろにがなの
味 わかるのかし ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
子守唄千波 一也自由詩314/1/24 22:43
フランス組曲第一番藤原絵理子自由詩4*14/1/24 22:05
生まれ変わりリィ自由詩1*14/1/24 20:55
ひみつ。端沢 紫琴自由詩1*14/1/24 20:22
夜響クナリ自由詩5*14/1/24 20:15
ばらばら 五編自由詩4*14/1/24 20:08
盗作の容疑で受賞取り消され相合傘を消して書く遺書北大路京介短歌414/1/24 20:06
抱き合って互いに刺さる棘や針心中しよう死を忘れるまで短歌114/1/24 20:06
白目むき食べる鍋焼狂い笹俳句114/1/24 20:05
着くまでに予習するはずだった自由詩514/1/24 20:04
人生を下手投げ自由詩414/1/24 20:04
ロマンスの神様も去年死にました自由詩414/1/24 20:04
遠雷壮佑自由詩31*14/1/24 19:32
待ち呆け和田カマリ自由詩2*14/1/24 19:20
スーパーから帰ってきた時に思った事yamada...自由詩114/1/24 19:14
せいしょくしゃ鈴木陽一レモ...自由詩414/1/24 18:59
怒る人藤鈴呼自由詩3*14/1/24 18:15
かたおもい中山 マキ自由詩4+*14/1/24 17:32
帰化植物山人自由詩9*14/1/24 17:23
冬の蝶桐ヶ谷忍俳句2*14/1/24 17:06
影うた千波 一也自由詩314/1/24 16:39
ピル花形新次自由詩214/1/24 15:44
葬式春日線香自由詩3*14/1/24 15:37
ていいち小原あき自由詩9*14/1/24 12:18
【 極楽 】泡沫恋歌自由詩19*14/1/24 12:13
仏前にて小原あき自由詩214/1/24 12:12
授業参観そらの珊瑚自由詩18*14/1/24 10:17
人付き合いが下手らしい子役大好き自由詩114/1/24 9:49
はざかいでもっぷ自由詩11*14/1/24 7:46
チョコレートフレーバー自由詩4*14/1/24 7:33

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