「高く 飛んでいる 者よ」

その息を耐え 焔の先に何を見たか
翔んで行く音 携え 心に想う花
結びの先 拓けて行く道 渡る舟の上
ここからでは見えないものを 眺める二つ眼差し

飛 ...
真夜中にまぎれて忍び込む虫どもが頭蓋をくり貫いて脳膜を啜り上げる、夜に棲む奴等にはこの上なく美味なのさ、俺がそこにしまいこんでいるものの湿度は…ずるる、ずるると、小さな身体で懸命に奴等は啜 ... 詩を書こうとするときに躊躇することがあるのはなぜだろう。スラスラと筆が進む人は希なのかも知れない。一瞬自分が何をしているのかわからなくなる。そんな時にどうしたらいいのか自分がわからなくなるのはなぜ ...       
      わたしが歳をとる
      髪は白く
      乾いた肌には
      無数の皺
             
      あなたが歳をとる
    ...
夢の中に突然現れた君は、まるで僕の古くからの親友のようだった。
君はピアノの前に座り、こんな曲が出来たんだ、と僕に教えてくれた。
僕は君の口ずさむその曲にいつしかハミングしていた。
それはな ...
長い夢から覚めた後の
そこから動いてはいけない心
何もしてはいけないと
ただただそこにたたずむ心


いつか何もかもを
消し去りそうなものへの
あこがれと恐怖から
...
女の股に両の手を挟んで暖をとる冬 今月で

31歳になってしまう

あれ、この前30になったばかりじゃなかったっけ

あれ、この前忘年会したばかりじゃなかったっけ

なにやってたんだろう この一年 なにやってたんだろう ...
二本脚の椅子を作りました
自分を信用できない人が
自分を信用できるようになるために

この椅子に腰掛ける人は自分の足を使わないと
座ることができません

二本の椅子の脚と
自分の二本の ...
きこえてくるのは拳(こぶし)
吹き抜けるかぜだ
三人で掴んだ世界の頂点だ

親父は独善的に漫画の世界のテクニックを教えた
それしか知らない親父の悲しさを
俺たち兄弟は世界に出て初めて気付く ...
土の香を望むあなたも弱くて
手を離して生きていけない
首を引っ込めて沿っていく苦しげな叫び

凍りそうな空の下で磔にされた猫
星たちと月は文句なしに美しい
家族を従えて残酷なのは神様
残 ...
わたしにお母さんが居たら
うんと甘える
まず確かめてえっと
うんと甘える
夢じゃないよね

お母さんが居たら
お母さん!
って呼んでみたい
そしてなぁに薫ちゃんって
わたしの顔を
...
よわかあないよ

ぼろぼろだよ

ぼろぼろになれるくらい

おれまだげんきだよ


つらくてかなしくて

そんなじぶんがまた

つらくてかなしくて

きゅうにつばが

...
それが彼らの云う正気ならば
私は優雅な狂気を纏って踊りつづけよう

それが彼らの云う現実ならば
私は優雅な夢に包まれて眠りつづけよう
考えない葦の
川岸に
シグナルが、シグナルに寄りそって果てている

 /

敵意がないことが
わかる

横隔膜のへん
まず、そのようにして針をふるわせる
さびついた小 ...
累々と積み上げられた本の中から
のぞく黒い眼 踊りだし
蟲のように 這いまわる
文字を追うゆび
むしゃむしゃと 妖しく
漢字を アルファベトを
食べまわり
くしゃみをする
すると、
...
散る紅葉昨日も明日も水曜日 純白になれず散りゆく紅葉かな 明け方の雑な会議や散る紅葉 掃除してエアコンつけて誰も来ない   下準備して
 
  狂いだす
 
  長い睫毛がある
霧を晴らして孤独であった いつもより長い爪からの予感
すでにもう完結した話や
いますぐにも完結する話なんかより
いつにでもまた再開できる話のほうがいい

たとえ馴染みのルートであっても
いつもと知れた中身が
じわ ...
胃袋が 満ちれば
気持ちの袋も 大きくなると 祈って
炊飯器の スイッチを ONにする

予約炊飯の時は
炊ける時間を 覚えてから
かき混ぜないと イケナイのです

長ける時間に 猛り ...
祖母が水槽を洗っているので
どしたんと訊ねると
あんな
魚がようけ死んでるやろ
昨日も今日も
せやね
どうしたんやろね
せやからな
水槽洗てるねん
このグッピーくれはった中川さんがな ...
 転がり落ちる
 どこか 耳の奥に響く
 声
 ああ あなたが引き留めてくれたなら

 進み方がわからないの
 でも戻り方もわからない
 右向いたって
 左向いたって
 知らない ...
胸騒ぎが止まらない
風が新しく吹き抜けて
記憶のような高鳴りが
ページをめくり直す

すべての経験が意味のあるものならば
花は健やかに嫉妬や中和された日々をかき混ぜていく

水の流れる ...
 人には身体があって
 それを包む心があって
 更には世界がそれを包み込み

 玉ねぎのように、
 剥いても、剥いても
 涙しか出てこない

 私たちは
 芯なのか

 それとも ...
こちらから あちらへ
移りゆく灰色の影
ぞろぞろと また そろそろと
ゆらめくちいさな太陽の眼
伏し目がちに嗤う看守人の
ちいさなイエスの声
意味なく承諾する不気味な蠅の音
ぶんぶんと
...
くらい しめった部屋
肺が 破裂したあとの
しんみりとけむたいゆうべの残滓
毛布に包まって震える
セロ弾きのかなしみ。
髭が硬直する寒さ厳しさ。
断末魔のしずけさ。


赤ぐろく萎縮 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
雅情黒ヱ自由詩213/12/4 3:57
おいでよ、虫食いの予感 (かしゃ、かしゃ、ずるる)ホロウ・シカ...自由詩2*13/12/4 1:51
ある日記番田 散文(批評...3*13/12/4 1:09
未来に微笑みを石田とわ自由詩21*13/12/4 0:06
真っ白な夢ヒヤシンス自由詩8*13/12/4 0:03
ひとつ 離れて木立 悟自由詩513/12/3 23:50
「肉の冬」宇野康平短歌213/12/3 23:15
反省文2012自由詩2*13/12/3 23:14
自分を信用しないと座れない椅子ichiro...自由詩7*13/12/3 22:32
拳(こぶし)草野大悟2自由詩2*13/12/3 22:19
猫の張り付けられた棒杉原詠二(黒...自由詩2*13/12/3 20:49
シチューもっぷ自由詩1013/12/3 20:38
つらくてかなしくて吉岡ペペロ自由詩813/12/3 20:36
優雅なる反逆塔野夏子自由詩5*13/12/3 20:05
滞留のスケッチ岩下こずえ自由詩513/12/3 19:54
書斎白雨自由詩213/12/3 18:33
散る紅葉昨日も明日も水曜日北大路京介俳句113/12/3 18:12
純白になれず散りゆく紅葉かな俳句213/12/3 18:12
明け方の雑な会議や散る紅葉俳句413/12/3 18:12
掃除してエアコンつけて誰も来ない自由詩613/12/3 18:02
下準備自由詩2*13/12/3 18:02
霧を晴らして孤独であった自由詩813/12/3 18:01
脳にある瘡蓋yuugao自由詩113/12/3 17:57
カンカンカン藤鈴呼自由詩3*13/12/3 17:57
グッピー古月自由詩713/12/3 17:51
ドロップアウト霙小町自由詩113/12/3 17:20
サウザンハーベストコバーン自由詩313/12/3 13:56
玉ねぎと宇宙まーつん自由詩18*13/12/3 12:44
中庭白雨自由詩1*13/12/3 12:23
青い部屋自由詩1*13/12/3 12:22

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