もしも
あなたが
何度電話をかけても
相手につながらなくて
耐えられない程 不安になったなら
あなたの部屋の窓から外を眺めてみてください
窓に近寄り
息を吹きかけ
ぼんやりした ...
今すぐ粉々にしてくださいって
誰かにすがりつきたくなるときがあるよ
肩や腕や胸ではなくて
せいぜいひざの下にしがみつく
だって
怖いからね
優しい人が
自 ...
スープ付きの秋はとうに横切って 手にしたスプーンの冷たさに思わず手を離してしまった
ありふれた夏、紺色に吐き出された雲のなかでバスに押し込まれた午前七時 見上げる彼女の表情は水色 ...
かすかな風は髪とタオルを揺らしただけだった
裸のまま 心のままで
僕は霧深き海を見下ろして立つ
睫毛が凍る
瞼が開かない
口はからからで
身体は半分もう埋れている
ポップコーンの弾ける音
君の微笑み
オレンジ色の証明
調子外れのピアノ
繋がれた手
誰が引っぺがせと言った ...
今宵は十六夜惑う月
月を抱きし龍もいる
夜陰に隠れし彷徨人
暫し佇み宙を見る
月を抱きし龍は言う
「灯りが欲しいか?
月も惑ってるおるぞ」
声無き声で彷徨人立ち竦む
...
愚かな自分を鏡に映す
冷え切ったからだにのこる温もりをさがしてみる
かつて確かにあったその感触を思い出してゆく
暖かい手を心に紡いでみる
たぶん忘れてはいない筈のことばを捜して
記憶を暖 ...
天気は病みあがり
光が降って
かろうじて息を
吹きかえす
空気は冬じたく
影が伸びて
ひそやかに息を
吐いて吸う
世界の境が裂けるとき
時は遠く
ときはなた ...
表情の少ない
甥と姪が泣いている
眼を腫らしてはにかんでいる
泣くことなど想像もつかなかった
山男の義兄が
もう少し生きて欲しかったと泣いている
葬儀の場は
涙の大きなプールで
...
雨は雪になり2週間降り続けた
そこから先は灰だった
手のひらで溶けることのない
真っ白な灰は
強く握っても固まらなかった
光をほとんど通さない厚い雲
沈んでいく石の群れ
影が ...
懐かしむ 振り返る過去が増えてくる
決してしがみつくものはなく 黄昏は生まれながらにもっている
私の夕刻の風
四季の問わない八方へ広がる 無菌空間の感情
誰にも晒されない 寂しさをずら ...
朝 目覚め コーヒーを片手に空を見上げると
真っ白なカーテンの隙間から 冬になろうとしている風を通り抜け
真っ直ぐな日差しが 私を突き抜けていく
夜 あんなにも心はざわつき 心細くな ...
朝は鞄の金具ががちゃがちゃ鳴ってやってくる
冬眠したい放し飼いの蝶蝶
いつのまにか朝をしなくてもよくなった
ただ露をながめ
ひやりを舐める
ついきのうまで往来を洗う私だったのが
い ...
もう
たぶん来ないと思うんだ
あれほど
不安だった喪失も
なんだか
親友めいていて
あなたがいない
けれど
私は生きていて
おはよう、って挨拶をして
手にしたカバン
...
殺人事件が起きたとテレビが報道した。現場のマンション付近からレポーターが事件のあらましを緊迫した口調で話していた。テレビには事件の重大さを示すようなテロップが表示された。別れ話がこじれて男 ...
何か疲れたけれど手遅れであるように思えた
何か もう 眠いのかもしれない 僕は
信じたかったけれど 言葉の力を だけどこの手は
何故なのだろう 飽きていた 僕は
そしていつのまにか目を閉じてい ...
私のなかにある悪は
時おり人に石を投げつける
それはどんな惨さか
それはいったいなんの憎悪か
私のなかの悪は
時おり両手に盗みをそそのかす
それはどんな貧しさか
それはいったいなんの ...
階段によりかかる
壁がつめたかった
壁がつめたかった
それが気持ちいい
祈るように見つめる
祈り見つめる
いい気分で眺めてるかな
煩わされることなんて
いっさい霧散してるかな
祈り見 ...
ほんとうをひとつ石のしたに埋めた
約束をひとつ鏡の裏にかくした
退屈がちょっと窓からのぞいた
懸命がぼくのしりをたたいた
月は宙ぶらりんで柳のしたを通りがかった
杜甫と李白がちいさな ...
薄暗い回廊を
ゲッチョバリウスの
音色を頼りに歩いていたとき
テペンモーケンの影が
目の前をゆっくりと通り過ぎた
その懐かしいスリモナを見たくて
走って追い付こうとするが
スリモナは影よ ...
時を経て散り行く枯れ葉
地に落ちろうとする姿は
その間際まで心奪う様に
我を忘れる程の美しさを
見せ付けては舞い落ちる
少しの風にひらひら落ち
強い風にも優雅に落ち ...
テレンバッハは言う
われわれは
かおりに気づくことによって
雰囲気に関与していると
ブラザーアンドレは知っていた
やさしい愛撫が苦痛を和らげ
人々を助ける
奇跡を起こすことを
...
放射冷却の始まらないうちに
まだ暗いうちに出発しようか
太陽ののぼるまえ暖かいから
澄み沈んだ空気きれいだから
高速を西に走る
お月様が山の端だ
ビルのあいだだ ...
鏡の前でポーズする
胸をはり
お腹をへこませ
はしっこが切れた唇を突き出して
つま先でツンと立ちながら
髪をかきあげ誘ってみる
私が二人いるこの脱衣 ...
あなたを指した指に
刺されたあなたの
痛みが刺さり
腕を駆け
胸に針刺し
脳にとどまり
錆びついた月に沈んでいく舟を助けずに飲むワインが渋い
こめかみに満月を撃ち込まれても隠し通すよ僕らの秘密
もういちど夢へ会いに行く
誰もいない真夜中に追い込まれている
冬眠から目覚めないでいる
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
あなたの部屋の窓ガラスが透明であったなら
ichiro...
自由詩
3*
13/11/19 21:18
泣いて叫んでせいぜい粉々
クナリ
自由詩
7*
13/11/19 20:38
ベビーベッド
ayano
自由詩
3
13/11/19 20:29
露天風呂
Neutra...
自由詩
3
13/11/19 20:27
snow
opus
自由詩
1
13/11/19 18:57
月唄 「十六夜」
龍九音
自由詩
2*
13/11/19 18:47
ただこころのなかで
梅昆布茶
自由詩
11
13/11/19 18:31
十一月
シホ.N
自由詩
4*
13/11/19 17:32
葬式
……とある蛙
自由詩
22*
13/11/19 16:26
lid
mizuno...
自由詩
3
13/11/19 14:26
懐かしむ風
朝焼彩茜色
自由詩
11*
13/11/19 12:05
冬の移りゆく寒さの中で
葉月桜子
自由詩
3+*
13/11/19 11:16
朝の金具
はるな
自由詩
6
13/11/19 8:21
バジル
uminek...
自由詩
12*
13/11/19 8:11
事件
葉leaf
自由詩
1
13/11/19 6:05
書きかけの詩2
番田
自由詩
0
13/11/19 1:36
一
月形半分子
自由詩
4
13/11/19 1:13
階段の月
吉岡ペペロ
携帯写真+...
3
13/11/19 0:13
そんな花見
梅昆布茶
自由詩
18
13/11/18 23:45
ゲッチョバリウス
花形新次
自由詩
2
13/11/18 22:11
落葉・・・
tamami
自由詩
9
13/11/18 22:06
きっと言葉でも感じ合える
ichiro...
自由詩
4
13/11/18 22:03
まんまるお月様
吉岡ペペロ
自由詩
5
13/11/18 22:02
へやにふたり。
時子
自由詩
3
13/11/18 21:37
人差し指
イナエ
自由詩
9*
13/11/18 21:22
錆びついた月に沈んでいく舟を助けずに飲むワインが渋い
北大路京介
短歌
4
13/11/18 20:58
こめかみに満月を撃ち込まれても隠し通すよ僕らの秘密
〃
短歌
2
13/11/18 20:58
もういちど夢へ会いに行く
〃
自由詩
7
13/11/18 20:57
誰もいない真夜中に追い込まれている
〃
自由詩
3
13/11/18 20:57
冬眠から目覚めないでいる
〃
自由詩
2
13/11/18 20:57
2413
2414
2415
2416
2417
2418
2419
2420
2421
2422
2423
2424
2425
2426
2427
2428
2429
2430
2431
2432
2433
2434
2435
2436
2437
2438
2439
2440
2441
2442
2443
2444
2445
2446
2447
2448
2449
2450
2451
2452
2453
6.28sec.