おんなが笑っている
高笑いでもなく微笑みでもなく
氷雨に打たれ空を見上げ
おんなが笑っている
おんなの頬を伝うのは
雨粒だろうか涙だろうか
痩せたおんなだった
背の高いおんなだっ ...
プライドや
スキルや
イデオロギーといった
後付けアイテムで体裁を整え
何層にも膜を張って
“ ハッタリ ”という殻で
コーティングしたら
実物より
やや立派に見えた
だが
...
あるインターネットサイトで「もしあなたが、一日だけ可愛い女子高生になったらなにをしますか」という記事を見た。
マルキューで買い物?
美容院に行く?
ナンパされてみる?
いろいろ考えてみたけれど ...
定年退職したから 専門知識を生かせという
世界中の研究者たちと協力して
大所高所からものを言い
人類の平和と繁栄に尽くせという
わるい誘いではないけれど
しかしなあ どうして退職してから ...
炊きたての
新米を盛った茶碗から
ひとすじの煙がたちのぼる
雨と
土と
太陽と
風と
人の労働とで
育まれたものが
上へのぼっていく
本体から
自由になったものたちは
...
夜の荒れ野
肉厚の双葉
祈りに閉じる
滴の手のひら
瀧が桜に覆われ
音しか聞こえない
やがてすべてが
流れの先に遠のいてゆく
舗装路の亀裂に
沈み ...
氷河期が
水たまりに立っている
前を向いたまま
あとずさる
光を手放し
今も 拒んでいる
忘れた 忘れた
だからどうした
おまえ ...
洗うことを忘れた
精液まみれの手を
誰かに受け渡した
「切って、切り取ってよ、」と。
終わりなんてなかった
始まりもなかった
世界なんてものは、そうさ、
切って、切ってできたもの
愛が理由にならない最終バスのなか
女と男は指を繋いで
まっさらな舟を編むような気持でいた
ここには何もないのに
海を
みたこともないのに
ぼやけた毎日
流れる 日常
僕は どこ
40代さ
僕はひとり
殴られたとき
首都高速の窓で
泣いていた
つらい現場作業
二年前の夜
なぜ金を
心を削ってま ...
はずれるとき
音はただしい
はじめからはずれていた
輪は閉じていた
幾たびもはずれながら
いちいち動じている
しかしながら
はずれるとき
あきらめはもう終わっている
そし ...
NHKのアナウンサーが
各地の日の出の時刻を告げている
金沢6時29分6時29分
大阪6時30分6時30分
広島6時41分広島は6時41分
天体に住むぼくたちを愛おし ...
陽のあたる書棚 憩う一羽の本
タランチュラのような手が二つ
美しい表紙を捕まえると
隙間なく閉じられた頁に太い指が滑り
弛緩した貝 白いはらわたよ
青く刺青された文字は星 ...
外光が入らないため暗く、吊るされたばかりの洗濯物の
せいで湿気った階段の、狭い踏面に落とした拳骨程のあ
んぱんを拾い上げて無理やり口に押し込む。一回も掃除
しない、薄く埃が積もる階段は不服そうに ...
何か栄養素が足りないような思考
無意識に生姜湯と書いたメモに従い はちみつ不要で机の上
もう少しで つわりの時期を終える
猫がしょぼーんと鳴いている ごめん かまってあげられない
ベ ...
どういうふうに笑えばいいか知っていた
人びとが納得するために
どういうふうに傾いで、
どういうふうに泣けばよいか
いまは
だから
どういうふうに笑えばよいのかわからない
自分の納 ...
忘れようとしていたことを
思い出した
あの人だけに触れたいと思うと
あの人だけには触れられなくなると
あなたが私を失いたくないからついた嘘なのか
わたしなど失ってもかまわないから ...
僕の心には池があり
そこには
白い花が咲いている
人を憎しんだり
恨んだりするたびに
濁った水から赤い蕾を出し
パンと空気を震わせて
その花は清らかに咲く
どうしても
どうし ...
いつも待っている
誰かを
何かを
右手か
左手で
いつまでも招きながら
黄色い砂埃も
べたべたしたちっちゃな手も
酷い陽射しも
すぐに味がしなくなる憐れみも
...
見ては駄目 見ては駄目と思う心と裏腹に
視線が先にあなたを見つけてる
気づいて欲しいような 欲しくないような
そっとあなたの名前を呼んでみる
私の隣
右腕がほんの少し
触れる距離
胸をくすぐる
その意外性や
時々見せる、悪い顔
手帳に並ぶ
今日のあなたの靴下の色
一昨日はグ ...
烏よりも黒い髪
絹のように滑らかな肌
まるでルビーのような
赤い瞳
レッド・アイ・ガール
どこもみていない瞳
きみは確からしくそこにいて
どこにもいなかった
紅い少女
笑うの ...
孤独を直視せず笑っていた
素晴らしくこれ以上ないであろう
素晴らしく憂鬱な日々では
視界に入る物全てが僕をみくだしていた
信じれる勇気もない奴に
この痛む胸傷跡は見え ...
浅いドブ河に
浮かぶ溺死体は男
伊達メガネにコンタクトの男
オーダーメイドのメガネの出来次第では
バディ・ホリーに似てなくもない男に
白亜紀の大きな赤い鳥がとまって
脂色の嘴で
割れたメ ...
垂直に伸びた滑らかな心地よい破滅が、
有機LED照明の夜を華やかな血の色に染めて
犬になる、坩堝に溶かされたユダヤの歴史を切なく青い闇に灯していた
まるで愛のない‥‥産地偽装した悦びの声と
そ ...
腹筋の割れないままに初時雨
モンスターペアレンツかな干菜吊る
じんわりと溶ける綿菓子紅葉狩り
愛のないツッコミする人のポケットにレシートがいっぱい
同じ具のおにぎりばかり買ってきている
日付順文書リスト
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
おんなが笑っている
HAL
自由詩
7*
13/11/13 12:07
【 途上の人 】
泡沫恋歌
自由詩
21*
13/11/13 11:43
もしあなたが、一日だけ可愛い女子高生になったら何をしますか
アマメ庵
自由詩
2
13/11/13 10:35
世拗ね人
イナエ
自由詩
11*
13/11/13 9:51
空の成分
そらの珊瑚
自由詩
9*
13/11/13 8:56
ひとつ 結晶
木立 悟
自由詩
3
13/11/13 1:45
ノート(無風)
〃
自由詩
2
13/11/13 1:43
切ってできたもの
西園 虚汰
自由詩
0
13/11/13 1:16
最終バス
はるな
自由詩
4
13/11/13 0:43
ウインナーを齧る夜
番田
自由詩
1
13/11/13 0:25
はずれる
はるな
自由詩
5
13/11/13 0:25
自由
吉岡ペペロ
自由詩
6
13/11/13 0:16
朝の読書
ただのみきや
自由詩
21*
13/11/12 23:07
「残考」
宇野康平
自由詩
1
13/11/12 22:30
仕方ないことのてんこ盛り
朝焼彩茜色
自由詩
13*
13/11/12 22:29
糸糸
はるな
自由詩
2
13/11/12 22:28
かさぶたハイロウ
クナリ
自由詩
3
13/11/12 21:31
蓮華
和田カマリ
自由詩
9*
13/11/12 18:33
招き猫
nonya
自由詩
18*
13/11/12 18:22
片想い 〜四つの行詩より〜
龍九音
自由詩
2*
13/11/12 17:59
標本
中山 マキ
自由詩
0
13/11/12 17:59
レッド・アイ・ガール
西園 虚汰
自由詩
1
13/11/12 16:10
素晴らしく憂鬱な日々
こめ
自由詩
6
13/11/12 15:32
さようなら、バディ
花形新次
自由詩
3
13/11/12 15:28
幸せの風
atsuch...
自由詩
4*
13/11/12 14:37
腹筋の割れないままに初時雨
北大路京介
俳句
5
13/11/12 12:59
モンスターペアレンツかな干菜吊る
〃
俳句
1
13/11/12 12:59
じんわりと溶ける綿菓子紅葉狩り
〃
俳句
6
13/11/12 12:58
愛のないツッコミする人のポケットにレシートがいっぱい
〃
自由詩
4
13/11/12 12:56
同じ具のおにぎりばかり買ってきている
〃
自由詩
1
13/11/12 12:56
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2452
2453
2454
2455
2456
2457
2458
2459
4.45sec.