繰り返し紡ぐ言葉に
記憶と事実に織り込まれる相違がある

確かめる術さえ失った我々は
無力に拳を握る

行く末も知れず
淡々と歩いているつもりにある自身
所謂想像の端くれ
自身の内に ...
仏像を掘り続けて何が起きたか。何も起きなかった。
全くの無意味。そして無意味でなく。それで無意味だとしたら。
まるで空みたいだ。

乾いたように笑う。空みたいに。
それでいいんだと笑う。空み ...
何も見ていない
心の中が
疲れだったような
そんな日


いつも池袋で
人ごみに
まみれながら
夢を見ていた


ブルセラショップで
男の価値についてを考えていた
スカ ...
【おしまいの彩り】
          るるりら


胸が焼けただれるような思いが ある
たとえば 死の足音におびえ すすり泣く声
黒点が太陽の灼熱を際立たせるように
終ら ...
列車の暖かいシートに座ると

向こう側のガラスの奥には

半透明な私が少し微笑んでいて

疲れて座っている

暗闇にうっすらと光り浮いている私は

ゼラチン質のように柔らかで他人の ...
*
朝のメトロの構内へとつづく階段で
イヤマフをはずした瞬間に
流れこんでくる新鮮なノイズ
「あ、地球の音」と彼女は思う

落し物をしてかがみこむ人を
よけながらホームへ降りる
マスク ...
色硝子の目玉をガリガリかじる
虫食いの肉体をベリベリ剥がす
おれはおれを一本の死に花として石の器に生けてみる
瞬間凍結された踊る舌先の焔として
勝ち目のない戦いに身を投じる高揚感で
己の文字 ...
霜月の霜夜の寒み唐衣
凍れる袖のをうしやまの里
神様、俺に時間をくれ

あの娘へ手紙を書く時間をくれ

あの娘と見つめあう時間をくれ

あの娘を抱きしめる時間をくれ

俺の金と自由をすべてお前にくれてやる。

だから神様、あの娘 ...
魂の底湖碧く流星の涙   朝がきた
  薄ぐらいもやの向こうに
  金色の光が輪をかけている
  あなたが いつか その手のひらに
  汲んできた水は だいぶ前に
  何処かでこぼれてしまったけれど
  ...
雪はなんにも言わないところがいいよ
朝にしっかり積もった雪は
まるで借金みたいだけどね

きいてもいないことを語る
わかっているよ
あなたにはもう
終わってるんだってことを

いつか ...
振られても降られてもなほ通ひ舟 青黒い朝の冷気を裡に受け 傷心よそに竿背負いゆく 魂の底湖碧く潜むヴェスタの涙 ミルテ咲くロオヌのほとり馨りたつ
睡れる君が黄金のみぐし
ミルテ咲くロオヌのほとり馨りたつ
睡れる君が黄金のみぐし
メルセデスで旅をする

日本中の商店街を夜走る

よこには地元の少年少女を乗せている

車内にはマクドナルドの匂いがこもっている

彼らには金を与えている

こっちは彼らの会話を聞 ...
死ぬのがこわい

すきがあれば

死ぬことばかり

考えてしまう

死ぬのがこわい


ロサンゼルスで刺されかけた

ハバロフスクで撃たれかけた

かけただけで死にはしな ...
おれは桃太郎だ、桃太郎なんだと鬼が言うので
あんたは桃太郎だよ
どこから見てもそうだよと頷いてやる
鬼は心底ほっとした顔で
でも空っぽになったような目をして
暗い森の中に帰っていく
わたし ...
広場を暖かく囲んだ木立は嘆いている
「わざわざ緑蔭を設けてやったのに
 冬に向かうからといって
 裸にするとは
 何事だ」と
でも赦しておくれ
それはニンゲンさまの
ご都合主義というエゴ ...
そう、人は何らかの形でいってしまう
それならば
ひとりでいることに慣れておく方が楽なのだ

あのとき
二人は同じ夢を見たかもしれない

寂しさを褥(しとね)に

黄昏を枕にして

...
国道二号線を走っていたら
ふいに視野の右側から
何か小さなものが飛び込んで来た
と思ったらサイドミラーの上に
シジミ蝶が止まっていた
小指の爪ほどの大きさの
灰白色の翅をピタリと閉じて ...
生涯で一番恐れていたこと
生涯で一番忘れたくないことを
自分で
認知出来なくなって
涎を口から垂らすようになったら
安楽死させて欲しいと
「俺」は40代の内から遺言している


明日 ...
俺達は皆
何をするために生まれてきたのか
忘れてしまっている
そう
俺達は皆
アルツ君だ

ねえ
となりのアルツ君
それとも
トイレのアルツ君かい
何のために生きているの

...
 


ピアニストは

彼の手に憑かれて、自分を見失う

彼らの感情は彼らの手に宿り、そして

「音」として世界に放出される

詩人もまた同じ事だ

詩人は自分の手が勝手に動 ...
刹那に殺せる だからコーヒーを飲む
人の怒りを侮ってはならない  誰だって人を殺せる
安らかなる思い込み コーヒーは安らかさを引き伸ばす
思い留める為に

微塵の一角を曲がれば 殺人の息が泣 ...
西の空を覆う厚い雲を
僅かに縁取り
淡い光が
放射状に
さらなる高みへ腕を伸ばす
羽毛のような桃色の塊が
透明な大気の層に漂うあたりへ

空はいつまで記憶するだろう
人の視線を

...
おまえが飢で苦しむなら、私の腕を喰らうがいい
おまえが怒りで狂うなら、私の足を喰らうがいい
おまえが生きんが為にすがるなら、私の胸肉を喰らうがいい

ただ首はやめておけ
頸動脈は切るな、心臓 ...
青年は穢れていたが
雨音だけは存在していた
それは黒か透か灰だと彼の信じるパレット上の現想を洗い流すまでには至らないとしても
赤年がいる訳でないと思えしが解のない無だ それ即ち皆無だっだだ
行 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
加筆修正ニワコ自由詩013/12/21 2:51
まるで佐藤伊織自由詩113/12/21 2:45
女の見る夢番田 自由詩013/12/21 2:08
【終】おしまいの彩りるるりら携帯写真+...12*13/12/21 1:31
もうひとりの私はゼラチン質のようだ灰泥軽茶自由詩1213/12/21 0:36
月の子供カワグチタケ...自由詩313/12/21 0:06
シオマネキただのみきや自由詩15*13/12/20 23:16
霜夜 和歌織部桐二郎伝統定型各...0*13/12/20 23:14
時間リィ自由詩213/12/20 23:00
Psyche織部桐二郎俳句213/12/20 22:56
むかしの歌草野春心自由詩913/12/20 22:50
別れる日の初雪朧月自由詩113/12/20 22:38
をのこ傘織部桐二郎川柳313/12/20 22:34
無題gorses...短歌1*13/12/20 22:23
彗星織部桐二郎自由詩113/12/20 22:16
ma beaute短歌1*13/12/20 22:12
_短歌013/12/20 22:11
少年少女と世界や株価吉岡ペペロ自由詩813/12/20 21:52
死ぬのがこわい自由詩313/12/20 21:17
桃太郎春日線香自由詩313/12/20 20:58
あの幻が開いてその影は消えた(五)信天翁自由詩113/12/20 20:55
予感。駒沢優希自由詩313/12/20 20:34
シジミ蝶壮佑自由詩22*13/12/20 20:25
火焔茸ゴースト(無...自由詩1*13/12/20 20:02
アルツ君和田カマリ自由詩0*13/12/20 19:30
手と詩人の関係yamada...自由詩413/12/20 18:00
だからコーヒーを飲む朝焼彩茜色自由詩10*13/12/20 16:55
「石狩川」Lucy自由詩16*13/12/20 14:09
無題(生きのびる)uri_ka...自由詩313/12/20 14:01
雨を見つつも座して揺るがぬなけま、たへ...自由詩013/12/20 13:09

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