いかにも寒そうに
公園の木立が梢の先っちょだけ残して
市職員に伐採された
それは
鴉やキジバの止まり木とするためか
いぃや 春を待つ
霞みがかかる四次元のためだろう
ベンチのかげからは
...
亡き霊とはなんだ!

かつてお前はそこにいた

愛らしい瞳を輝かせ

手を差し出せば

過去と現在の区切りを越えて

まざまざと感知出来うる

「そうだよな、俺もお前も生きてい ...
  ところで、
  思い出のなかのあなたは春先のキャベツのように
  何よりも甘く、温かく、笑い転げている
  意識のあやうい外縁を一匹の野良犬が走る
  窓の外で雨が降っているのかど ...
だれにも打ち明けず
唯一の理解者たる
机上のかえる達は片付けられ

何に
苦しみ
何に
絶望し
何に
寄り添い
何を
恐れ
何を
求め

旅立つのか


されど
...
帰路に立ち 君の癖を数えて笑む

岐路に立ち 君との別離を思い泣く

時すでに 1000メートル先の孤独
消灯した部屋の
シャンデリアの
何と死に絶えた欲望か
カウントしてみた

日に二リットルが必要らしいが

私は凡そ六リットル以上を飲んでいる

吸収するに湯水では無く

腸から吸収し易い飲料として

カフェ 或いは 茶

尿量はど ...
今となってはもう
誰も私に触れはしない

あの日あの時
彼らの中で
うつむきおののき
ふるえた少女は
もうどこにもいない

それでも確かに感じているのだ
彼らの残した爪痕が
私の ...
  ストライクが入らない
  言葉の投げ方を、忘れたから

  キャッチャーを
  キリキリ舞いさせながら
  交代を告げる声を、待ち望む

  変化球に入れ込みすぎて
  指の関節が ...
昔の彼氏に
あたいを捨てたことを
後悔させてやるとばかりに
AカップをJカップに
豊胸した姿を見せに
東京に出てきたものの
「そこじゃないんだよね」と
もっと他に直すとこあんだろ的なこと ...
弱虫の夜明けはまだ来ない
弱虫の夜明けはまだ遠い

優しい話をしておくれ
悲しい話しは運べない
嬉しい話をして欲しい
愛しい人がしておくれ

俺はきっと
いつまでも
弱虫のまま
...
忙しそうに道行く人々
年末の風を全身で浴びている
何かとやることが多い

今年ももうすぐ終わる
やり残したことは特にない

年末の風
強く吹き荒れている
大掃除を促している
終わり ...
東京で生活する
子供達に会いに行くが
どの家でも
甘い物は食べられないとか
薄味でないとダメだとか言って
面倒くさがられてしまい
結局ひとり淋しく田舎に戻る
ジジイを描いた感動の物語
...
たった一つ 部屋に灯る明かりが
窓ににじんで 流れていきます

一緒に座る人を失った 広すぎるソファで
私は消えてしまいそう

雨音の森で 私はいくつもの過去に迷い込み
やがて 記憶にも ...
年末の休暇で一人部屋で読書をしていると、あっという間に雪に降り込められていた。雪は私の窓から見える都会の一断面を静かに滑っていき、地面を飾っていった。この都会は今や雪という膨大な電飾できらめい ... 文つかひ筆の止まりて小夜時雨


室咲にもの想ふなりメダイヨン


冬の宿仏蘭西の歌蓄音機


ケーベルのあはくささやく寒鴉


立席の夜行急行細雪


聖誕に碧眼ふかき ...
ゆくりなく提琴執りて
魂の限りに奏づ
美神よわれをめでよかし
雪にまじらふ古曲かな


老師たまひしみ教へに
わが心根のうち締まり
バッハ楽刻むひと頃
弓に描ける肖像画


雪 ...
白菊のもとに霜おく朝ぼらけ
わが庵さしてひと訪はましを


小夜ふけて霙ふるなりひとり寝の
宿に荒れにし板庇かな


涙川凍る夜寒のわびしきに
心も知らで霰ふるなり


埋火の ...
人生が一つのバイオリンだとしたら

その弦は確かに鳴っているだろうか

悲鳴や罵詈や愚痴によって

キイキイと汚い音を立ててはいないだろうか?

人生が一つのピアノだと ...
多湿な天井から
何度でも繰り返す声
A A A
その質量が天井を弛ませて
僕の耳元へ信号する
A A A
箱型の鼠色の機械の
艶やかな肌が
僕の超音波の恋愛とおなじだ
何度でも言 ...
とにかく熊は
とてもつかれて
泳ぎはじめた川の途中で
夢をみることにした
川を渡りきる夢を
熊は

夕やみは
あ と言うまに夜へ伸びて
人びとを愛へ仕向けます
...
IKEAから国仲涼子根深汁 タバスコを一滴二滴根深汁 寒凪や巡洋艦総合スレ 赤子胸いっぱいに燃えている 契る星の名を知らない 右手にだけマニキュア            131227
今朝も断続的に雪が降る
大動脈を絶たれない訓練が
湿り気を帯びた雪を降らすんだ
知ったかぶりを披露する乗客たちを
スコップでいっぺんに運んでゆく
線路脇 ...
薄紅の花びらの真中で
一匹の蚊が死んでいました
その造花の霊廟には
微かに白く埃が積もり
異なる時が流れているのです

知っていましたか
昆虫は外見が骨格なのです
死んだニンゲンが放置 ...
いのちある
きのうは

醜く
苦しく
さびしく
うれしく
輝いて


いのちある
言葉は

清く
汚く
痛く
美しく
生きる


いのちある
今日は

泥 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
かの幻が開いてその翳は消えた 六信天翁自由詩113/12/28 20:35
亡霊と遊ぶドクダミ五十...自由詩313/12/28 20:00
エーテル 5草野春心自由詩313/12/28 18:24
鎮魂歌ichiro...自由詩5*13/12/28 15:37
K川柳113/12/28 15:11
深夜白雨自由詩213/12/28 14:14
水中毒と疑うドクダミ五十...自由詩013/12/28 14:06
爪痕森川美咲自由詩1*13/12/28 13:09
マウンドにてまーつん自由詩19*13/12/28 13:08
豊胸物語花形新次自由詩313/12/28 12:26
弱虫の夜明けうみこ自由詩4*13/12/28 10:02
年末の風夏川ゆう自由詩213/12/28 9:10
糖尿物語花形新次自由詩413/12/28 9:00
冬の雨いねむり猫自由詩313/12/28 8:39
葉leaf自由詩313/12/28 7:41
幻灯織部桐二郎俳句013/12/28 5:41
冬日獨奏自由詩213/12/28 4:58
残灯帖短歌013/12/28 4:07
君という楽器は鳴っているだろうか?yamada...自由詩113/12/28 2:50
鼠色のA白雨自由詩113/12/28 2:32
とにかく熊はとてもつかれてはるな自由詩1113/12/27 23:47
IKEAから国仲涼子根深汁北大路京介俳句213/12/27 23:21
タバスコを一滴二滴根深汁俳句513/12/27 23:21
寒凪や巡洋艦総合スレ俳句113/12/27 23:21
赤子胸いっぱいに燃えている自由詩313/12/27 23:20
契る星の名を知らない自由詩413/12/27 23:20
右手にだけマニキュア自由詩413/12/27 23:19
断続的あおば自由詩13*13/12/27 23:08
安らかに眠れただのみきや自由詩29*13/12/27 22:59
いのちあるichiro...自由詩12*13/12/27 22:27

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加筆訂正:
八重の優しさ/夏美かをる[13/12/28 18:17]
ラスト一行追加
5.05sec.