探した言葉は
たくさんあるのに
今となっては
頭の中に
その痕跡すらない
忘れたわけではない
はじめから記憶されていないのだ
私が探した言葉は
すでに
白い霧の中に紛れ
再 ...
拾われないまま
触れられないまま
腐ってしまっても
傷つけていい人など
傷つけられていい人など
どこにもいない
だけど本音を言えば
面白くもないのに笑 ...
釣り堀で釣りをするのがすきだ
どこへもいけない水の底で
大きな魚がひそんでいる
敵は慣れたもので
エサが沈んできてもあわてない
口先でふれては
はねかえる糸がエサを落とすのを待って
...
わたしを生んだ
女をわたしは知らない
影も匂いも
どんな音を発するのかも
なにひとつ知らない
わたしを抱いて
わたしを褒めて
わたしを叱って
わたしを守って
...
回向院眠るあの仔はどうしてる年あらたまり陽はやわらかく
元旦の部屋暖かく恵まれて初詠み刻む亡き父の{ルビ時間=とき}
一月のなみだはじめてこぼす日の夢で会いたいたましいふたつ
...
斜面の彼方
架空の消失点に向かって
きみは加速する
ゴーグルに叩きつけては
後方へ飛び去る風が
喝采にも罵声にもきこえる
そのクレシェンドの頂点で
はるかに強く
心音をたたきつ ...
楽しい、だとか
素敵な時間、だとか。
また
強く感じようとして。
つい
いつもの癖で。
実感がとてもすきなものだから。
青と緑と白と透明はそれをゆるしてくれなかった気がした。 ...
親のない子も育ちたる雨水かな
マンモスの化石と矢じり猟名残
少女がしゃがみこんで
草むらを見ている
ふいに振り返り
その昔
あなたはわたしだったのと告げる
小さな瞳を通せば
草むらは森になり
水たまりは湖になり
その村の地下組織に住まう ...
セカンドバックにもずくが溢れている
お経のチーンの余韻の中の中
サイドカーにまねきねこ
やまいだれに閉じられたる春 歌うことを忘れ
清らかさは鏡張りで 叫べども残響を繰り返し続ける
蝕むは己か 己こそが蝕みかと
慟哭の隙間 ふと見上げれば(ああ)桜の空だ
(薄情の罪業に裁きは ...
紅いセンチメンタル
紫の衣に
氷がつきまとい
すべるように
流れるように
悲しげな
彼女のセンチメンタル
真面目にじっと
みつめて・・・
【透明なマグマ】
あれからというもの踏切が 透明なマグマだ
車を走らせていて
次第に車を減速させ
遮断機が ゆっくりと降りている
車と車の隙間を ゆっくりと歩いていた猫が ...
もうただ怒ることはやめた
自分にも
他人にも
一時の感情で怒るのはただの急ブレーキだから
僕はもっと前に進みたい
いつもゆっくりアクセルを踏んでいたい
楽しくハンドルを回しながら
...
ぎゅんぎゅんと花々の茎と茎との間を抜けて、背丈よりも低い峠をいくつも越えて、あのランナーはわたし。ふくらはぎ縮み、ふともも縮み、南風燃え上がり、握りこぶしほどの小さな山をいくつも踏んで、森の奥のか ...
つまりわたしたち、息詰まる草花たちの体臭と湿度のなかで、街路樹があり、ゆるやかに放物線を描く遊歩道があり、手すりがあり、低く絡みつく視線のなかで、プランターがあり芝生がありベンチがあり、ガラスがありス ...
木枯らしや 説教まじりの チラ見かな
人生のかなり始めの方から
数字とは折り合いが悪かった
なかなか「ひとつ」から「とお」までが言えなかった
私の脳みそは数学に辿りつくことはなく
小学生の算数の始め
特に九九でつまずいて
今だ ...
動物園の檻には、象もキリンも、ライオンも虎も
白熊もラクダも、なにもいない
寒空に
いくつもの檻が
錆びて、ころがっている
手すりや
売店の屋根
貸しボートの先
ごみ箱 ...
たとえばそれは
うたわないことり
にがいさとうがし
きれいなだけのことば
あけがたのしあわせなゆめ
わたしの、こいごころ
星が光っている
遠い時間と距離を走り
今日のこの場所の
この瞬間の
私に届いて
またその先の
いったいどこまで
行くのだろう
私は一日の仕事や
とりとめのない煩いで
頭の中を言 ...
誰もいない夜
あるべき言葉を失った
そこで誰もが手にした
物事への自分の疲れと
その ぼやけた 思い
忘れた自分だけが
うまくいけばいいのにと思っている
何かを思うのは忘れるから ...
あしだかというひょろ長いおんながうちにきて
しばらくここに置いてくださいという
これといってなにもお返しはできませんけれど
お掃除くらいはさせていただきます
そういって冷蔵庫の裏に陣取って
...
冬の陽の
頼りなげなひと筋ふた筋
枯れ草に寝そべって
融け残る雪はナフタリン
女王蟻はせっせと
ナフタリンを袋に詰める
春に生まれてくる子へ
衣装箪笥の虫除けにする
見回せ ...
それが
しあわせだったの
だろう
今思えば
そうなのだろう
古ぼけた
絵本を開いて
思い出したり
捨てあぐねていた
アルバムに
身ごと投影したり
...
謂わば花
語らば蝶の
どんぶり勘定
言葉や想いはどこへ行くのだろう
風と共に消えてしまうのか
それとも人と同じように
行き先のない旅をして
いつか自分の元へ帰ってくるのかな
そして旅を終えた言葉達は
きっと今までよりも ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
白霧
ichiro...
携帯写真+...
6*
14/2/20 18:37
贅沢者
中山 マキ
自由詩
2
14/2/20 17:10
泳げない魚
朧月
自由詩
7
14/2/20 16:27
雪月花
千波 一也
自由詩
6
14/2/20 14:56
元旦二〇一四 (一〇首)
もっぷ
短歌
2
14/2/20 14:05
ノーマルヒル
村田 活彦
自由詩
4*
14/2/20 13:55
素敵な痛み
弓夜
自由詩
5*
14/2/20 13:40
親のない子も育ちたる雨水かな
北大路京介
俳句
1
14/2/20 12:44
マンモスの化石と矢じり猟名残
〃
俳句
0
14/2/20 12:43
小さな村のお話
そらの珊瑚
自由詩
12*
14/2/20 12:42
セカンドバックにもずくが溢れている
北大路京介
自由詩
5
14/2/20 12:42
お経のチーンの余韻の中の中
〃
自由詩
3
14/2/20 12:42
サイドカーにまねきねこ
〃
自由詩
4
14/2/20 12:42
空の高さは君がためにある
モンロウ
自由詩
0
14/2/20 11:04
紅いセンチメンタル
生田 稔
自由詩
2
14/2/20 10:54
【紫】ほかならぬむらさき オムニバス三編
るるりら
自由詩
23*
14/2/20 10:35
リリカルシンキング
ichiro...
自由詩
7*
14/2/20 6:24
筋肉賛歌
片野晃司
自由詩
7
14/2/20 6:11
つまりデートコース、
〃
自由詩
7
14/2/20 6:07
_
八男(はちお...
俳句
1
14/2/20 3:13
九九と私と
aida
自由詩
3*
14/2/20 3:09
冬のオランウータン
末下りょう
自由詩
2*
14/2/20 3:08
がらくた
kotoha
自由詩
2
14/2/20 2:33
星を見上げて
aida
自由詩
2*
14/2/20 1:30
おじさんの心で
番田
自由詩
1
14/2/20 1:30
あしだか
春日線香
自由詩
3
14/2/20 1:07
想春
藤原絵理子
自由詩
3
14/2/20 0:09
気づき
くうに
自由詩
2
14/2/19 23:12
人生
〃
川柳
0
14/2/19 22:35
行き先のない旅
リィ
自由詩
2*
14/2/19 22:21
2367
2368
2369
2370
2371
2372
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2379
2380
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2386
2387
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3.87sec.