言葉を持たない
ほどけゆくはなびらに顔を寄せる
月曜日のこんにちはが
金曜にはさようならになって
まだ夏は来ないというのに
固い棘に触れた
わたしの指先に
染みのような血だけを残して
...
燃える緑をあなたは見ただろうか
わたしは、見た
命の強さと危うさを
美しさに殺されそうだった
だから、逃げたの
命 と あなた から
あっ
遠くで風鈴が鳴った気がする ...
影はたやすく溶けあって
昼間の声を裏切るけれど
なぜだろうか
あなたを抱くほど
くっきりとわたしが離れていく
ねえ、植物学者さん
もう手遅れだよ
ザイライシュヲ クチクシテシマウカラ
ミツケシダイ ヒッコヌケ!
あなたがそう言っていた花
この街道沿いの人たちが
丹精込めて育ててる
麻袋にくっ ...
紙の鏡が風のなかにあり
風ばかり映して黙っている
光の重さに
歪みまたたく
覆うことなく
重なることなく
ただ端は端に
先は先に触れ火を放つ
地に降 ...
片羽の鳥が燃えながら
旧い炎をついばんでいる
公園であり庭であり墓である場所に
両手に剣をかかげた子が立っていて
両目を閉じたまま鳥を見ている
...
世界の始まりは夜の闇
夜の黒は
星と月によって和らいだ黒
それが下にいくにつれて濃い黒となり
目を閉じたような漆黒になる
その黒は途切れることなく海に続き
再び色が薄くなり
紺色 ...
薄暗い姉達の部屋で、僕はズボンとパンツを脱がされ、ただぼんやりと立っていた。
「いーい、健太はおちんちんの病気だから、今から先生達が診察してあげるからね。じっとしてるのよ、判った?」
「うん」
...
夜のとばりが下りるころ
聞こえてくるのは夜風が唄う子守唄
流れる雲に見え隠れする月が
やさしくほっこり微笑むから
眠ろう
枕に頬うずめて
会えないお方に
届け想い
せめて
夢の中 ...
わたしの総てを
受け容れるだなんて
わたしにも出来ないことだわ
だから、
わたしの総てを
受け容れてくれる人なんて
いるわけがないと思うのよ
わたしの
些細な何かをひとつで ...
フローリングに寝てるはずなのに
沈む感覚ありません?
砂浜にきちんと立っているはずなのに
足を取られる感覚ありません?
誰か私を引きずろうとしてません?
水と油みたいに混 ...
私達デブが数十年に渡って
蓄えて来て
これから先も
蓄え続けるだろう
この脂肪が
将来きっと
人類をエネルギー危機から
救うようになることを
知る人は少ない
反原発派から
俄に ...
庭の片隅で子供がじゃんけん
勝った手で円を描く
ここはぼくの陣地
庭の柿の木に
猫が爪痕つける
ここはワタシの陣地
庭木にさした蜜柑
メジロを追い払ってヒヨドリがつつく
こ ...
うその家は
嘘でできている
三叉路が三つもある
うその家
みんなはそこで
笑ってもいいし
笑わなくてもいい
キリスト像を切り刻んでも良いし
仏壇で眠ってもいい
あなたには ...
俺たちが未来に帰るというなら、
いつかそこで、一緒に作ろう。
白ワインとかいうのを傾けながら、
生臭いパイの、感想なんか言いあって。
最大望遠された、
遠く青い星が見える。
ガラスの棺 ...
辿り着いた 秋の日
南天が 笑って いました
お前の出番は もう少し 先でしょう? と
笑いかけると
太陽よりも キラキラとした 笑顔で
見つめ返されて
何だか ちょっと 照れ ...
小さな町が海に飲まれた日
とても嬉しかったわ
だって数年前 あの町の若者たちは
女を車に閉じ込めて何日も連れ回したのだもの
有り金を奪い
空腹を精液で補わせて
あの中の一人ぐらい死んだの ...
今この目で見える世界それは所詮は眼球の中の世界しかしこの世は広いだろう途方もなく出口も無く端も終わりも無い世界だがそれも分からない自分は何も分からない自分とは何か?他人を知る前に見てみたいそんな小さく ...
空き地にはヒメジョオンの花盛りラブアンドピースアンド猫
ヒメジョオンってその名のとおり、可愛らしいいでたちで
あるのですが、群生していると、なんだかガールズトーク
...
〈私と社会〉
社会は初め私をくるむ甘い衣のようだった。
私が一人で歩きだすと、
社会は今度は数限りない迷路と罠をしかけてきた。
私が地図を作り罠の避け方を学ぶと、
社会は今度は遠くに見える山 ...
何を待つ眠れぬ夏の夜の部屋エアコン喘ぎスマホは光る
いつでも今を精一杯
いつも元気いっぱい
バイタリティに溢れ
色んなところに顔出して
目立って笑って
つながってくの大好き
という嘘を
ずっとついてきたんだ
いつでも今が精一杯
...
透明な大気に満たされていた
谷あいの小さな あの村に
あたしの夏は いつも帰っていった
斜面のトマト畑で 見上げた空に
悲しみはなかった 日暮れの蜩の声にさえ
秘かに憧れていた ...
親馬と仔馬おんなじ空の下
母馬の位置を気にする仔馬かな
仰向けに寝転ぶ馬の子の蹄
おいなりさんに焼き土下座して7月7日曇り
純情おいなりさん、夏を指している羅針盤
バベルバベル高く高くおいなりさん積みあげている
案外簡単に時間は過ぎていくもの。
指の間から落ちる砂のごとく、
サラサラと風に流れていってしまう。
案外簡単に人の心は離れていくもの。
あんなに笑い転げ、燥いだのに、
まるで私の存在など ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
おもかげ
そらの珊瑚
自由詩
12*
14/7/18 10:58
夏の白昼夢
いるみ
自由詩
3
14/7/18 2:39
もえる影
はるな
自由詩
4
14/7/18 1:49
外来種
西天 龍
自由詩
2
14/7/18 0:13
ひとつ 湛える Ⅱ
木立 悟
自由詩
5
14/7/17 23:31
ノート(旧い炎)
〃
自由詩
3
14/7/17 23:30
砂漠へ
凍月
自由詩
5*
14/7/17 23:19
クラブマリノス
草野大悟2
散文(批評...
0+*
14/7/17 22:31
「 独り寝の夜 」
椎名
自由詩
1
14/7/17 22:21
全員が敵
千波 一也
自由詩
5
14/7/17 22:08
沈む
瑞海
自由詩
2
14/7/17 21:46
脂肪エネルギー
花形新次
自由詩
1
14/7/17 21:38
陣取り
イナエ
自由詩
7*
14/7/17 21:24
うそのいえ
はるな
自由詩
6
14/7/17 19:18
孤児のラグランジェ
DAICHI
自由詩
0
14/7/17 19:17
空気清浄器
藤鈴呼
自由詩
5*
14/7/17 18:19
It's mourning
凛々椿
自由詩
4
14/7/17 17:01
潜る
凍月
自由詩
1*
14/7/17 13:33
梅雨の晴れ間にミスターハロー
そらの珊瑚
短歌
10*
14/7/17 9:33
人へ
葉leaf
自由詩
4
14/7/17 7:03
何をか待つ
森川美咲
短歌
1*
14/7/17 3:34
嘘、いっぱい
〃
自由詩
4*
14/7/17 3:26
夏の歌
藤原絵理子
自由詩
8
14/7/17 1:11
親馬と仔馬おんなじ空の下
北大路京介
俳句
1
14/7/17 1:00
母馬の位置を気にする仔馬かな
〃
俳句
1
14/7/17 1:00
仰向けに寝転ぶ馬の子の蹄
〃
俳句
1
14/7/17 0:59
おいなりさんに焼き土下座して7月7日曇り
〃
自由詩
0
14/7/17 0:59
純情おいなりさん、夏を指している羅針盤
〃
自由詩
2
14/7/17 0:59
バベルバベル高く高くおいなりさん積みあげている
〃
自由詩
2
14/7/17 0:59
取りこぼさないで
猫の耳
自由詩
1
14/7/16 23:39
2195
2196
2197
2198
2199
2200
2201
2202
2203
2204
2205
2206
2207
2208
2209
2210
2211
2212
2213
2214
2215
2216
2217
2218
2219
2220
2221
2222
2223
2224
2225
2226
2227
2228
2229
2230
2231
2232
2233
2234
2235
3.67sec.