電車に乗ると
車内は天使でいっぱいだった
座席はぎゅうぎゅう詰め
座っていないものは吊り革を掴んで
ぶらぶら宙に揺れている
まいったな
座る場所がない
弱った顔をしていると
天使の一人 ...
山形のだだちゃ豆をいただいた
採れたてを宅配便で送ってくれるので
翌日には届くそう
鮮度が落ちないうちに
すぐ茹でて食べてね
お裾分けするなら今日中に
すぐに小分けして
おつきあいの ...
見えないほど小さなひとつのかけらが
ずっとどこかで匂いつづける
次々に場所を変えながら
部屋の一部だけが揺れつづける
誰のものかわからぬ指跡が
火のようにあちこちを焦 ...
ノイズ
世界から降ってくるノイズ
を増幅しつづける過剰な神経
らんらんと{ルビ赫=かがや}いてしまう意識
この苛立ちからは逃れられない
僕が世界から逃れない限り
あるいは
僕が僕から ...
ぼくの産まれた家の梁に掲げられた肖像写真
セピア色の男は祖父だという
のっぺりとした老女は曾祖母だと聞いた
ぼくの子どものときから宙を睨んだ顔
五十年以上も表情を変えることなく
梁に張り付い ...
朝の散歩に出る
内面の温かな海から
のぼる湿気
ぼくは挨拶したのに
無言のまま傍らを通りすぎる人の
視線に冷やされて
水滴になる
細かい不安が
その核になっている
他人の一言が
...
今日の秋の空気を連れてきた、午前3時
何気ない記憶を思い出した
ティモシーが出てくる絵本のケーキが美味しそうだったこと、
たまごをくわんくわんしてると表現した絵本を不 ...
夏が終わる
なんでこんなことになっちゃったんだろう
夏が終わる
なんでこんなところまで来ちゃったんだろう
『ラスト・デイズ』という映画を
最近観ました
夏が終わる
その前に
もう一度
...
どんな慰めや労りも
「キイキイ ガアガア」
としか聞こえないかもしれない
そんな「キイキイ ガアガア」でも
ないよりはましだったと
思える日が
いつかあなたにも
ぼくのすむ 高台の丘は みはらしが素晴らしい
ある風の強い朝 庭の柵がこわれて
ぼくは 外の世界にでた
雨の日 ひさしのない場所ですごす
すこし 野性をとりもどす ...
苦しむ決心
動く決心がつかない
私の名前は
中途半端サンドバック
動けば自分の堕落ばかり目につき
本当の自分とか見つけようとする(笑)
打たれ強いわけなく
足が生えたりもしな ...
誰もいない
立っていた 街の中に
立っていることを特に意識することもなく
そこに 立ちつくすこともなく
夏がはじまり
目を閉じた僕は
目を 閉じたまま
また 冬が 来る
な ...
映画館で隣死んだ彼女
私は
楽しいギャグで
笑いました
舌を噛みながら
花は枯れて
生みました
年老いた子を
優しく抱っこするのに
隙間から溶けて
牢屋より
殺伐とした
住まい
けずれて少なくなった消しゴムは、
いつも終わりがくる前に無くした。
使われた最後を想像する。
電光掲示板に流れる人身事故。
けずられてなくす前に無くした。
バナナを踏 ...
その汚いものに触れたときに
少女は腕に黒い水玉が無数に散らばったのを想像した。
破裂した水道管に横たわる猫。
輪切りにした水羊羹に指が詰まっていた。
症状は進行し、先端から落ち ...
夏の日差しをつめた小さなガラス瓶
机の上に ぽつり
砂に埋める勇気もなくて
今日は本当についていない
朝から君は口開かずだ
ずっと僕に背中を向けている
「お前さんには顔見したらん」
と言わんばかりに
なにか悪いことしたか
なにも覚えていなくて
す ...
賞味期限切れのクロワッサンを
もったいないからと君がほおばった
テレビの画面では焼き直しのミュージック
チャンネルを切り替えて いつか聞いたニュース
1000年前から飽きている
降っては ...
{画像=140913144617.jpg}
僕たちはいつも何かに憧れ
僕たちはいつも何かに付き従っていた
特別な何かは空虚な私を満たして
あたかも違う何者かであるように
僕た ...
こんな夜には
ラジオを聴いて
はやくきえたい
傘にあいた穴
指をつっこんで
あるく阿呆
くすぐり放題
地球も随分柔らかくなりましたねえ
雨の度に土砂崩れするなんて
あの触れ合えば割れてしまいそうな
カチカチだった国もね
この頃再び難くなってきたかと
心配しているんですけれど
ま ...
墓までの道はタモリの好きな坂
ドチザメが我が物顔で泳ぎけり
カマイルカ潜る姿勢でとどまれり
病んで銀河の果て
電池切れるまでオモチャ動いている
師弟見る目が腐ってやがる
哀しみは河の流れのように
流れるけど
僕はせき止める事が
できるだろうか
もしせき止められないのなら
どこまで
どこまで
流れて行くのだろうか
それを見届けられるだろうか
河は流れる ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
春の黙示録
やまうちあつ...
自由詩
2*
14/9/1 12:39
鮮度
Lucy
自由詩
17*
14/9/1 10:36
夜のしるし
木立 悟
自由詩
7
14/9/1 10:35
ノイズ
塔野夏子
自由詩
4*
14/9/1 10:24
写真嫌い
イナエ
自由詩
9*
14/9/1 9:38
不安発生
殿岡秀秋
自由詩
6
14/9/1 9:38
スモーキーな白い空
ねむみちゃん
自由詩
1
14/9/1 8:41
思い出トンネル
ゴースト(無...
自由詩
3*
14/9/1 8:33
いまは
中原純乃
自由詩
3*
14/9/1 8:32
ショーン カムバック!
るるりら
自由詩
9*
14/9/1 8:22
サンドバック
たまのす
自由詩
0
14/9/1 1:02
神南の風
番田
自由詩
4
14/9/1 0:51
「耳障りの良い自殺」
宇野康平
短歌
1
14/9/1 0:32
「優しい地獄」
〃
短歌
2
14/9/1 0:29
「失いました」
〃
自由詩
1
14/9/1 0:26
「あの、気持ち悪さ」
〃
自由詩
3
14/9/1 0:19
ぽつり
殿上 童
自由詩
24*
14/9/1 0:14
背中の言葉
瑞海
自由詩
3*
14/8/31 23:55
すべてが予定調和のアンソロジー
ねこ歩き
自由詩
0*
14/8/31 23:49
憧れ / 私は途方にくれている
beebee
自由詩
32
14/8/31 23:20
_
ある夏
自由詩
2
14/8/31 22:18
道のり
桶谷
自由詩
2
14/8/31 21:45
なんかねえ
イナエ
自由詩
8*
14/8/31 21:43
墓までの道はタモリの好きな坂
北大路京介
俳句
2
14/8/31 21:39
ドチザメが我が物顔で泳ぎけり
〃
俳句
1
14/8/31 21:39
カマイルカ潜る姿勢でとどまれり
〃
俳句
2
14/8/31 21:39
病んで銀河の果て
〃
自由詩
2
14/8/31 21:38
電池切れるまでオモチャ動いている
〃
自由詩
5
14/8/31 21:38
師弟見る目が腐ってやがる
〃
自由詩
1
14/8/31 21:38
哀しみは河の流れのように
渡辺亘
自由詩
3
14/8/31 20:06
2177
2178
2179
2180
2181
2182
2183
2184
2185
2186
2187
2188
2189
2190
2191
2192
2193
2194
2195
2196
2197
2198
2199
2200
2201
2202
2203
2204
2205
2206
2207
2208
2209
2210
2211
2212
2213
2214
2215
2216
2217
3.96sec.