「梅雨は嫌い」と言ったら
おまえはそうでも
俺たちは雨が降らないと困るんだ
紫陽花の葉っぱに隠れていた
一匹のカタツムリに
小さな声で抗議された

「洗濯物が乾かない」と嘆く
なにを言 ...
わたしにも速度がある
誰にでもあるというからには
あるに違いない


とても遅い


祖母たちの
三度目の転生にすら
追い抜かれる


巨樹のさかえた森の
最後のらく葉 ...
 鮮やかな夕映えの中に立つと もう
 私は死を思い出すことが出来ない。
 いま目の前で繰り広げられている現象が強すぎて
 私の中に在る記憶という記憶は閉ざされる。

 沈黙の中で人が己の ...
悪事千里を走る
4千キロメートルもの距離をどうやって走っていくのかしらね
まさか自分の足でってことはないわよね
駅伝みたいに人から人へと襷リレーしながら走っていくのかしら
あるいは車でってこと ...
大事だから
というと
壊そうね
とかえってきた
ちいさい呪文
足首のシール
大事だから
壊そうね
というと
それもそうね
とかえってきた
そもそものはじめから
すべて諦めた ...
タラッと落とされただけで
ピクッと反応してしまう
彼女を見ていると
ローション、きみって
さすがだなと思う
どんなに優しいフェザータッチで
彼女を愛撫しようとも

(業務連絡!業務連絡 ...
変な人と呼ばれたい
あまのじゃく 団体行動が苦手
変な人と呼ばれたい
あなたがそうなら 私はこうだは
変な人と呼ばれたい
普通の人 いい人じゃつまらない
変な人と呼ばれたい 
とんがって ...
逃げ出したと感じるのか 
立ち向かったと思うのか 
去ったと感じるのか 
残されたと思うのか 
それは観測点の違い 
まるでコインの裏表のようだ 
時間は傷を癒すのではなく痛みを鈍くするだ ...
陰惨 画賛
インクが黒く死に重視
印紙が白く二重に
死は三重に、苦は七重に
午後に10号発破 六時 勇姿
破竹、死地中に獅子獣 666 三重6
産後、重合 肉汁は血
死後に銃

クク ...
体重計にのって雨音が聞こえ始めた 約束の時間になり雨音に濡れたショーツ 雨粒ひとつ雨粒ふたつ傘のない街で薬売っている ジョニー=サンダースは
故意なのか過失なのか、
生後3ヶ月の息子を殺した
彼はその容疑を認め
刑務所に入れられた
7年の刑期を終え、
外に出たジョニーの前には
反感以外の何も無かった
...
重力に負けてだんだん遠くなるタマキン想い君と泣く夜 雑だけど
愛したかった
雑だけど
愛されろって

決めたんも俺
深い霧のように
飛沫をあげる
たくさんの雨粒は
花柄の傘が雨をはじく
音が聴こえるあいだに
仕事帰り乙女の
世界を群青色へと
静かに揺らぎながら
変える

遅めの夕食を終えて
す ...
あごひげを伸ばすと
胸毛に繋がり
胸毛はやがて
ギャランドゥになる
ギャランドゥと境目のない陰毛は
枝分かれし
一方は太ももからスネ毛へ
一方はニコタマ経由で
アナルの女王と出逢い
...
静寂のクレーターの縁に座って
古いモノクロの写真を見ていた

塚山は緑に覆われて
そよ風は 海の方向から
茶色い戦いの記憶は 靄の彼方に
透けるシルクに描いた 絵物語

善悪の彼の ...
片耳の垂れた犬と
母になれない女と
屋根のないバスに乗って
私は旅に出る



往く宛てのない旅
歯のない運転手と
乗客は私たちだけ
窓ガラスから
夕陽が射し込む



...
あなたの苦労を買います

但し 生きた苦労に限らせていただきます!

こんな広告が新聞に載ったのだ
男は人並み以上に苦労をしてきたと自負している
早速電話で応募してみた

指定された場 ...
傘が行く
三叉路の紫陽花を横目に

靴がついてくる
水溜りをかろうじて避けて

身体は押し黙る
雨音の朗読を聴くともなしに

思考は潜り続ける
内側の後方の下部の
定位置に落 ...
これは恋ではありません と
自分に言い聞かせ 
無理矢理 納得させるかのように
少しだけ 笑う

君の 声を背中に受ける
それだけで
なんだか僕は RPGで最強の武器と防具を貰った
魔 ...
あの女はいつも


...
くるかしら くるかしら
あなたは わらって くるかしら

そんなことだけ考えて 

心の中は大きな大きな嵐だけれど
それを悟られないように涼しい顔で

ずっと

まつのよ

そ ...
トラックの運転手や作業服の男たちで賑う
国道沿いのコンビニの朝

駐車場の隅の喫煙コーナーに
隠れるように佇んでいる
くすんだ鶯色のトレーナーに古びたGパン
真新しさが不釣合いなスニーカー ...
<矛盾>
あなたを殺してしまいたい
でも
幸せにもなってほしいよ。





<矛盾なき矛盾>
本当に大切なものが
なすすべもなく消え去った時
もう残りの人生が余生でしかないと ...
つばめはどこかからきて
その羽とくちばしで巣をつくる

からだいっぱいに巣にすわり
せいめいをうみだそうとしている

わたしというにんげんが
うろうろとその下で動いても
まっすぐにただ ...
雪雲の奥から 聞いたことが
在るような ないような
古い半鐘に似たエコーが冷たく漏れて
丘の家並みを隈なく履いている

老残がしがみついている
独り暮らしの感知 感触 感性
それは それ ...
醗酵することは発行されたものをもたないこと
あるいは発光する冷たい微熱をかかえた昆虫の夜を生きること
あるいは薄幸な女の身の上話にあいづちをうつ場末の安酒場の空気

欲望は醗酵し発熱し自分の足 ...
物作りという仕事には

終わりも・崩壊もありません。

そこに生きる人々の手作業で

長い間守られ

今日(こんにち)迄

続けるという心があります。。

(人の生活を、より豊 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
【 慈雨 】泡沫恋歌自由詩19*14/6/7 11:34
菌類の先端遙洋自由詩6*14/6/7 11:25
核心ヒヤシンス自由詩8*14/6/7 10:50
石が流れて木の葉が沈む涙(ルイ)自由詩214/6/7 10:28
箱のなかではるな自由詩214/6/7 7:42
ローション花形新次自由詩114/6/7 6:44
変な人と呼ばれたい佐白光自由詩114/6/7 1:53
君と僕文字綴り屋 ...自由詩3*14/6/7 0:23
いんいちがいち いんにがに中村 くらげ自由詩4*14/6/7 0:11
体重計にのって雨音が聞こえ始めた北大路京介自由詩214/6/7 0:10
約束の時間になり雨音に濡れたショーツ自由詩014/6/7 0:10
雨粒ひとつ雨粒ふたつ傘のない街で薬売っている自由詩7*14/6/7 0:10
ジョニー=サンダースとミシェル=レベッカopus散文(批評...114/6/6 23:41
タマキン短歌1花形新次短歌114/6/6 23:16
ベゴニアTAT短歌014/6/6 23:13
群青色の乙女りゅうのあく...自由詩8*14/6/6 23:12
この道は続いている花形新次自由詩214/6/6 23:01
月世界藤原絵理子自由詩5*14/6/6 22:52
 夕暮れアンドリュウ自由詩014/6/6 22:35
ガンバリン散文(批評...114/6/6 22:33
傘が行くnonya自由詩22*14/6/6 21:44
これは恋ではありませんウデラコウ自由詩014/6/6 21:24
スターバックスのトールコーヒーを司る神様TAT自由詩114/6/6 21:06
豚の生姜焼きウデラコウ自由詩114/6/6 21:01
ある朝山部 佳自由詩314/6/6 21:00
矛盾 / 矛盾なき矛盾クナリ自由詩19*14/6/6 20:20
いのちをまもること朧月自由詩314/6/6 20:15
丘の街で信天翁自由詩1*14/6/6 19:54
ただしい醗酵のてびき梅昆布茶自由詩1914/6/6 19:14
血を注ぐ。梓ゆい自由詩2*14/6/6 19:12

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加筆訂正:
群青色の乙女/りゅうのあくび[14/6/6 23:58]
語法の矛盾により推敲・改題
群青色の乙女/りゅうのあくび[14/6/6 23:40]
改題
群青色の乙女/りゅうのあくび[14/6/6 23:24]
遅筆により推敲
3.75sec.