瓦礫の残る空き地は、日差しに
揺らめいていた、陽炎の向こうに
はるか彼方に、元気の良いビルが林立する
忘れ去られた、この空き地に佇んで

滅んだ営みの亡霊が語る
工員たちの笑い声や、怒鳴り ...
だいこんおろしはきれいだな
ヒマラヤみたいにきれいだな

炊きたてごはんに
白いお豆腐

白い小女子きれいだな
だいこんおろしはきれいだな

だいこんおろしているうちに
残酷なこと ...
僕が使徒を引き連れて
詩を書き始めるきっかけは
十九歳の夏
或る女との
一方的な
失恋の果てにある

契約までかわすこと
になったのは
その歳の秋頃だろう
なぜか失意のうちに
幻 ...
妻が押入れの奥の
古びた柳行李を出して
何かを整理している
その後ろ姿が丸く凋んでみえて
少し不憫に感じた

これはもういらないわね
そんな事を呟きながら
妻が手にしているのは
見覚 ...
私たちは夢を忘れてしまったのだろうか

今を生きる私たちの姿が
未来の子供たちへと繋がるようにと

私たちは理想を捨ててしまったのだろうか

今を生きる私たちの姿が
未来の子供たちへと ...
マイナスの評価を聞いて
なぁんだ、と高をくくる

マイナスの噂を聞いて
ほんとかしら、と疑いをもつ

どちらの態度も自由だけれど
その結果としてのわたしに
マイナス表示が貼られ ...
ただしい孤独は
凛として涼やかな音色であった

愛しい憂鬱は
窓辺に花をさして髪を梳かす

美しい季節は
褒めそやされて散る花びら達で
そこそこ保たれるものだ

どうしようもない時 ...
失恋で吐いた血の赤冬の暮 元彼のアカウントあり冬の暮 皮も毛もそのまま刻み香る独活 今夜も愛を送れず夢ばかり見る 君を抱き止めた手が変な方向に曲がった オレンジのの花踏んだゾウの鼻が短い 団地の狭い庭に桃を植えて
安くて新鮮な桃を食べようなどと
欲を張ったのだが
日当たりは良くないので
おいしい実がなったかどうか
それも分からないまま…

たっぷりの肥料と 
水やりをし ...
飴を取るときはひとつ
飴を頂くと手のひらにふたつある

言葉の意味を調べてひとつ知る
誰かと話をしていると
いつの間にか言葉の意味をふたつ知る

買い物帰りに今川焼きを買うときは
ひと ...
 ルオー (Georges Rouault 1871-1958)


 時計の針は五時を指していた。
 カーテンを開けると、車窓に張りついた幾つものこまかな水滴の中で、夜明けを待つ街がさか ...
なつにとりのこされた
しもばしらの形の土は、
軒上からこだまする足音が傾く余りに

普通の土に崩れるかしら

と春終わり頃から茶色くかさかさ考えて



(ご覧のように ...
また
銀色の肌に
しばらくこらえていた雨つぶが
金属の糸みたいに
細く流れては
消える

びしょびしょのアスファルトの
真っ黒な海に
ふたりの車も
雨つぶみたいに細く
細く
流 ...
時は捲れて机の上

日に焼けて、みすぼらしくて

風が吹くと啜り泣く

紐の解けるような音で



雨に濡れそぼつ街が、ほんの少 ...
見つめあう方向が ズレている
狂った磁石のように ズレている
歩いていると歩幅が ズレている
睡眠時間が ズレている

見つめあう方向が ズレ出したのは
他に 見つめたい人が出来たから
...
団地の一階のベランダの下

ひみつ基地

アルゼンチンのサッカー場

はがされる

猥雑な清純が広がっている


オイルショックも

社長も東京もタクシーも

まだ青かっ ...
まだ見ぬ不安に

コントロールされる

動悸

圧迫

冷静

死ぬのがこわい

死ぬときはひとりだ


外灯にみどりが鮮やかだ

バスとすれ違う

夏の夜がにじ ...
ごちゃごちゃ
言ったって
訳分からんやつが
暴れてたら
一発ぶんなぐって
大人しくさせることは
あんただって
俺だって
やっちゃいけないことじゃない
問題は訳分からんやつが
実際に ...
かららん
ころろん

約束してた夏祭り
浴衣の帯は苦しいけど
少し急ぐ下駄の音が好き

髪をあげた少女の瞳に映る
裸電球のあこがれ
くっきりと 影法師が揺れる

うす暗闇で手 ...
雨の名残りが漂っている
光がすべて上を見ている
半分は暗く
半分は泳ぐ


蜘蛛が青空をめくり
午後をのぞいては閉じる
空は泡に分かれゆく
見るものの目に分かれゆ ...
ああ神よ どうか
四十五パーセントくらいの誤解をお与えください
少なくても三十五 三十は行き過ぎです
勝手な想像と思い込みで
悩んだり喜んだり
怒ったり主張したり
素敵な誤解を捧げあって
...
おお、おお
やってくれるとは思っていたが
ここまでとは思わなかったぜ、安倍ちゃん
いかすぜ
鳥肌ものだぜ
憲法の解釈変更で集団的自衛権を行使しようとする
噴飯のお坊ちゃま

だって、僕 ...
柱に紐をかけ
輪を作り
頭を入れる

準備万端

全体重をかける

首に食い込む紐
心臓が抉られる様な感覚

もう限界だ

頭が真っ白になる

気付くと

心のどこか ...
綴った言葉は
ひとの目に留まったときが旬
綴っている間が旬


口にした言葉は
ひとの耳をかすめたときが旬
数年の後に思い起こすときが旬


秘めた言葉は
ひとに明かされ ...
のど飴を 噛み砕く音 花火かな
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ネコジャラシ山部 佳自由詩214/6/19 22:35
だいこんおろし犬大好き自由詩3*14/6/19 21:49
使徒の竜と契約を巡ってりゅうのあく...自由詩5*14/6/19 21:21
羽根アンドリュウ自由詩5*14/6/19 20:57
自問文字綴り屋 ...自由詩0*14/6/19 19:21
マイナス表示千波 一也自由詩014/6/19 18:59
ただしい孤独について梅昆布茶自由詩2014/6/19 14:53
失恋で吐いた血の赤冬の暮北大路京介俳句114/6/19 11:37
元彼のアカウントあり冬の暮俳句114/6/19 11:36
皮も毛もそのまま刻み香る独活俳句214/6/19 11:34
今夜も愛を送れず夢ばかり見る自由詩314/6/19 11:34
君を抱き止めた手が変な方向に曲がった自由詩814/6/19 11:33
オレンジのの花踏んだゾウの鼻が短い自由詩114/6/19 11:33
夢を食うイナエ自由詩18*14/6/19 9:59
ひとつよりもふたつichiro...自由詩10*14/6/19 6:27
 ルオーsoft_m...散文(批評...214/6/19 5:05
しっけ04自由詩014/6/19 2:02
夜のドライブ犬大好き自由詩2*14/6/19 0:47
灼熱の化石には肉体の名残は無いホロウ・シカ...自由詩2*14/6/19 0:10
手遅れです佐白光自由詩114/6/18 23:46
青い母吉岡ペペロ自由詩514/6/18 23:41
死ぬのがこわい自由詩314/6/18 23:34
やるときはやる花形新次自由詩314/6/18 23:08
夏祭り藤原絵理子自由詩9*14/6/18 22:45
ひとつ 金緑木立 悟自由詩314/6/18 22:44
イノルフリただのみきや自由詩24*14/6/18 21:57
血迷ったな安倍ちゃん草野大悟2自由詩4*14/6/18 21:14
死にたいと生きたい水色煙自由詩014/6/18 20:54
言葉の旬千波 一也自由詩414/6/18 20:02
口中花火和田カマリ俳句1*14/6/18 18:59

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加筆訂正:
使徒の竜と契約を巡って/りゅうのあくび[14/6/19 21:55]
遅筆により推敲
使徒の竜と契約を巡って/りゅうのあくび[14/6/19 21:37]
遅筆により改題
4.67sec.