薔薇の花が一輪
 掌に横たわっている

 棘だけが未だ鋭く
 チクリと私の皮を刺す

 死して尚
 痛みを与える
 美しさ

 庭仕事を終え、
 麦藁帽を脱いで
 額の汗をぬ ...
誰かに泣き付きたいと思っても
重荷になってしまう罪悪感が勝ってしまう
何かに八つ当たりしたいと思っても
矢張り壊してしまう罪悪感が勝ってしまう

何がしたいのか良くわからなくなってくる
ど ...
 今の日本では、誰でも理科の教育を受けると機械論的自然観を植え付けられる。自然界は元素の組み合わせでできています。自然は量的に計測可能です。厳密な実験に基づいて自然を利用していくのです。だ ... ライラック母と見上げる時計台 ライラック古きアルバム閉じにけり 籐椅子や吸い回したる水煙管 秘密の恋が鏡越しに見つめ合っている また出汁巻けず卵 104の女口説けず117の女口説こうとしている 照りつける日射しも

大きな入道雲も

うだるぐらいの湿気た空気も

乾いて日焼けた黒い肌も

額を流れていく汗も

ときどき吹き抜ける風のさわりも

湿った草の匂いも

...
君に照らされたいと
咲いた花は
雨風さらされ
踏まれながらも
その目に留まれと
桃色の手をかかげる

鈴なりのコチョウラン
大輪のボタン
道端のケイトウも華と
とうの昔に知って ...
レモンの青い葉の
そよそよささやくななめしたにある木陰が
独りの影に重なりつらなり
古い灰色の木製の椅子に座り
宙を見つめている無限に
くりかえされる喪失は
だれにも知られることはなく
...
女が買ってきた猫は
目を覚ますことがない
エサも食べず水も呑まず
常に丸まって眠っている
置物ではないかと
怪しんで触れてみると
確かに呼吸をしている
手触りも生き物のそれである
何し ...
から騒ぎのヘッドフォン
耳から外した途端
空虚がなだれ込んだ
世界は静止してしまった

私の体はがくんと落ち
その場で手にした石を
池に投げ入れても
波紋さえも描かない

生気を奪 ...
  .
くにざかひ{ルビ嶮=さ}しき小径を伝ひ
{ルビ菩提樹=しなのき}の厚き葉叢の陰に
古びてあるか二もとの{ルビ碑=いしぶみ}
旅人は振り返り又振り返り歩き過ぎてむ
  .
石のおもは ...
明治風の洒落た望楼のついた木造建物を過ぎ
古い倉庫の間の乾いたアスファルト道を抜けると
広いバス通りがうねりつつ丘を上がってゆくのに出会う
そこが「聖なる地」──はじめて訪れる者は車を止めて憩い ...
絶望、希望、平和祈祷
不満、不安、自分の唯一性
純潔、セックス、愛する人へ

それがお前の表現したいことか
それがお前の表現したいことか

それがお前を駆り立てるのか
それがお前を駆り ...
ケータイ開いて
メール来てたら、ちょっと嬉しい

ケータイ開いても
メールが無かったら、ちょっと悲しい

メール来ないかな、と思って
ケータイ開いた瞬間に
君からメールが来た時 ...
いつだって私には、なにもなかった

くだらない事ばかり言って
悪態ついて
早起きもできない
素直じゃない
怒りはいつも自分宛て

どうせみんな燃えちまうんだって
そんな事ばかり考えて ...
おしえたくないけどきみだけにおしえてあげるうそでもおしえる


みたいものないけどみえてしまったみたいなことにみたされてゆくみたい


ひっかける気もないというとっかかりひっかかる気は ...
お花
彼岸花の女の子
触ると消える
夏だけの女の子

アスファルトが太陽を照り返す
暑さ二割増しの今日だって
森深くのあの場所に行けば
きっとあの子に会える

夏になると悪 ...
今、ワールドカップに目を注いでいる
地球人の何パーセントが肯うだろうか
なるほど彼は年相応だと
四年前は四十二、三というところ
何と二十六だった
あり得んロッベン

ファン・ペルシーと同 ...
あなたが私を
見つけたのは、偶然じゃない
私が暗い闇からあなたを呼びつづけていたから

繁華街の出口から
あなたの待つ家にむかう
次第に濃くなる暗闇と引き換えに
私の即興詩を差し出す
...
ししとうはすいかに意地悪をしたい
だから襟口をまっすぐ指さしながら
お米が付いているよと言い添えてやる
すいかは自動的に俯いて
始めの釦と二つ目の釦のあたりを
つまみつつ見つめているのだが
...
栽培キットに水をやる
夏がまた巡る

一昨年は朝顔
去年はミニトマト
今年はホウセンカ

今日三つ花をつけた

鳳仙花
紅い花

今年もそろそろ花が咲くと娘を呼ぶ

鳳仙花 ...
僕の隣で眠る彼女が
真夜中突然跳ね起きて
大きく一度息を吸う
呼吸を覚えたての人魚のように
そうして怖い夢をみたという
彼女はおそらく陸にまだ
うまく慣れることができていない
昔の約束を ...
その絵画は、
曰く付きだった

とある画家の
最後の傑作であった

まず、その絵のジャンルが分からない
人物画なのか肖像画なのか
風景画なのか何なのか

ただ、正確に言うと ...
ここに来てSTAP細胞は
在るような気がしています
ただ、作る途中で
他人には言えないような
とても恥ずかしい何かを
混ぜなければならないのではないか?
だからオレンジジュース程度の酸など ...
君らしく

例えばいつだっけ ずっと守っていくんだって
強く繋いでいた 想いですら途切れてしまって
ここから一体 何を信じればいいんだろうって
それでも続いていく未来は 君にとって残酷だった ...
ありがとう ごめんなさい
あいしてる だいきらい

色んな感情を 代弁する 顔文字は
とても 便利

動き回る 絵文字や
遣ったことのない スタンプだって
魅力的だけれども

...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
指輪と石まーつん自由詩11*14/7/30 11:42
チラシの裏baby b...自由詩114/7/30 11:42
森山恵詩集『みどりの領分』について葉leaf散文(批評...214/7/30 11:37
ライラック母と見上げる時計台北大路京介俳句014/7/30 10:59
ライラック古きアルバム閉じにけり俳句0*14/7/30 10:59
籐椅子や吸い回したる水煙管俳句114/7/30 10:59
秘密の恋が鏡越しに見つめ合っている自由詩614/7/30 10:58
また出汁巻けず卵自由詩314/7/30 10:58
104の女口説けず117の女口説こうとしている自由詩114/7/30 10:58
窓は閉めきって無花果自由詩4*14/7/30 9:54
折りたたむ午後自由詩8*14/7/30 9:50
レモン葬こしごえ自由詩4*14/7/30 9:06
眠り猫やまうちあつ...自由詩214/7/30 8:44
無力小川麻由美自由詩2*14/7/30 7:05
二王子峠Giton自由詩2*14/7/30 7:05
小岩井小学校携帯写真+...1*14/7/30 1:33
それがお前の表現したいことかかの自由詩014/7/30 1:24
現代病凍月自由詩5*14/7/29 23:53
その器に注がれるのはオオカミ自由詩214/7/29 23:46
まほうの西瓜 阿ト理恵短歌5*14/7/29 23:45
彼岸花瑞海自由詩4*14/7/29 23:44
ロッベンsalco自由詩6+14/7/29 23:15
失恋歌砦希自由詩214/7/29 22:56
桶谷自由詩414/7/29 22:39
鳳仙花N.K.自由詩4*14/7/29 22:38
人魚の唄ソリッド町子自由詩014/7/29 22:33
滲んだ絵画凍月自由詩3*14/7/29 22:00
オレンジジュース花形新次自由詩014/7/29 21:44
君らしくitukam...自由詩1*14/7/29 21:43
顔文字藤鈴呼自由詩1*14/7/29 17:40

Home 戻る 最新へ 次へ
2213 2214 2215 2216 2217 2218 2219 2220 2221 2222 2223 2224 2225 2226 2227 2228 2229 2230 2231 2232 2233 2234 2235 2236 2237 2238 2239 2240 2241 2242 2243 2244 2245 2246 2247 2248 2249 2250 2251 2252 2253 
加筆訂正:
小岩井小学校/Giton[14/7/30 2:20]
最後の語「たたずむ」→「悼む」
3.81sec.