誰もいない
立っていた 街の中に
立っていることを特に意識することもなく
そこに 立ちつくすこともなく

夏がはじまり
目を閉じた僕は
目を 閉じたまま
また 冬が 来る

な ...
映画館で隣死んだ彼女

私は

楽しいギャグで

笑いました

舌を噛みながら
花は枯れて

生みました

年老いた子を

優しく抱っこするのに

隙間から溶けて

牢屋より

殺伐とした

住まい
けずれて少なくなった消しゴムは、

いつも終わりがくる前に無くした。

使われた最後を想像する。

電光掲示板に流れる人身事故。

けずられてなくす前に無くした。

バナナを踏 ...
その汚いものに触れたときに

少女は腕に黒い水玉が無数に散らばったのを想像した。

破裂した水道管に横たわる猫。

輪切りにした水羊羹に指が詰まっていた。

症状は進行し、先端から落ち ...
 
夏の日差しをつめた小さなガラス瓶

机の上に ぽつり

砂に埋める勇気もなくて



 
今日は本当についていない

朝から君は口開かずだ
ずっと僕に背中を向けている
「お前さんには顔見したらん」
と言わんばかりに

なにか悪いことしたか
なにも覚えていなくて
す ...
賞味期限切れのクロワッサンを
もったいないからと君がほおばった
テレビの画面では焼き直しのミュージック
チャンネルを切り替えて いつか聞いたニュース

1000年前から飽きている
降っては ...
{画像=140913144617.jpg}




僕たちはいつも何かに憧れ
僕たちはいつも何かに付き従っていた
特別な何かは空虚な私を満たして
あたかも違う何者かであるように
僕た ...
こんな夜には
ラジオを聴いて
はやくきえたい
傘にあいた穴
指をつっこんで
あるく阿呆
くすぐり放題
地球も随分柔らかくなりましたねえ
雨の度に土砂崩れするなんて

あの触れ合えば割れてしまいそうな
カチカチだった国もね

この頃再び難くなってきたかと
心配しているんですけれど

ま ...
墓までの道はタモリの好きな坂 ドチザメが我が物顔で泳ぎけり カマイルカ潜る姿勢でとどまれり 病んで銀河の果て 電池切れるまでオモチャ動いている 師弟見る目が腐ってやがる 哀しみは河の流れのように
流れるけど
僕はせき止める事が
できるだろうか
もしせき止められないのなら
どこまで
どこまで
流れて行くのだろうか
それを見届けられるだろうか
河は流れる ...
  なかば開かれた窓の傍ら、
  揺り椅子で膝を抱えあなたは風を舐めている
  なにもかもが 透明なジャッカルと化して
  あなたの内なる屍肉を貪っているのだろうか
  みどりいろの西 ...
大きなサングラスをして
真っ黒なロングドレスを着たサマンサが
乳母車を押しているのだが
中には何も無い

「何してるの?」
「言ったら嘘になるから言わない」
「そうやって逃げるの?」
...
絶望した希望が絶望になりたがった
絶望が教えてくれた 希望も一度は絶望になりたがるさ
希望は絶望に一礼し 希望達のもとへと帰っていった
ためいきが もれるたびに 楽になる
何をためているかは分からないけれど
ためいきが 何かをためていた事を 教えてくれて 楽になる
星屑の 欠片に憧れ 磨きぬく
輝かないと嘆いてはじめて 磨いたという事実を思い知る
それを知った時 輝き出す
とけていく かき氷機ですりつぶされた恋も 風が行方を恐れて動こうとしない
ベテランの風が言った 「行方を考えるな行方は君だ」
動いたら行方になるんじゃない 行方は君で動くしかないんだ
夜空に迷子の鳥 記憶喪失で夜を駆けている
花火の音に驚き 目を瞬かせる
その瞬間 記憶が蘇る 「何やってんだ俺」鳥は夜空に叫んだ
くたびれた首が顔を罵っている 目の向かう先はいつもお前
顎で隠れて見えなくて 重い自分の身にもなってほしい
口が大声を出した 「ほら! お前のおかげで声が出る!」
夏にはぐれた神鳴雲がひとつ
ぽつんと漂う空
雲は、雲は、やって来たのに
大きく大きくなって やって来たのに
酷苦の炎天を 猛暑を 
掻き消してあげたくて

やっと辿り着いたときには
夏 ...
細長いため息を吐けば
雨になって壁に突き刺さる

仮面を剥いでも
表皮が乾いた途端また
次の仮面が顔を覆う

背中に羽根が生えたせいで
バランスが取りづらい
かさばって満員電車で邪魔 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
神南の風番田 自由詩414/9/1 0:51
「耳障りの良い自殺」宇野康平短歌114/9/1 0:32
「優しい地獄」短歌214/9/1 0:29
「失いました」自由詩114/9/1 0:26
「あの、気持ち悪さ」自由詩314/9/1 0:19
ぽつり殿上 童自由詩24*14/9/1 0:14
背中の言葉瑞海自由詩3*14/8/31 23:55
すべてが予定調和のアンソロジーねこ歩き自由詩0*14/8/31 23:49
憧れ / 私は途方にくれているbeebee自由詩3214/8/31 23:20
_ある夏自由詩214/8/31 22:18
道のり桶谷自由詩214/8/31 21:45
なんかねえイナエ自由詩8*14/8/31 21:43
墓までの道はタモリの好きな坂北大路京介俳句214/8/31 21:39
ドチザメが我が物顔で泳ぎけり俳句114/8/31 21:39
カマイルカ潜る姿勢でとどまれり俳句214/8/31 21:39
病んで銀河の果て自由詩214/8/31 21:38
電池切れるまでオモチャ動いている自由詩514/8/31 21:38
師弟見る目が腐ってやがる自由詩114/8/31 21:38
哀しみは河の流れのように渡辺亘自由詩314/8/31 20:06
嗤うジャッカル草野春心自由詩414/8/31 20:04
Baby, youopus自由詩214/8/31 20:03
絶望の呟き陽向短歌1*14/8/31 19:59
ためいき短歌4*14/8/31 19:57
磨いたという事実短歌1*14/8/31 19:55
とけていく かき氷機ですりつぶされた恋も平山 鰈俳句1*14/8/31 19:54
風とベテランの風陽向自由詩2*14/8/31 19:54
夜空を飛ぶ鳥自由詩4*14/8/31 19:51
首と顔と口自由詩2*14/8/31 19:48
ぽつんハァモニィベ...自由詩4*14/8/31 19:29
ため息の雨木屋 亞万自由詩4*14/8/31 19:24

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