さざめく森
煌めく湖
澄み渡った空

白馬が鬣を靡かせて
草原を行く
紫色の羽虫が
周囲を飛び回る
白馬の肉が
一瞬一瞬の間に
削ぎ落とされ
気付けば白骨に
後には血も残らず
...
だんだん老いが進んで
精神的な繋がりの方が
重要になって来て
日陰で横に座って
きみが栗原はるみのレシピ本を
見ているのを眺めている
ただそれだけでいい
なのに
僕がきみのパンティに
...
ねこがねこむとねこがごねるねごとねこごとあなたをねとる

ミセスのちミス続きます武器となるほほえみ引きこもりはじめそう


ふみんにはひだまりにおうオフトニンさようならきのうときょうとうと
...
爪の伸びた人差し指で
ぐりぐり
肉の孔を掘る
肉の孔に
滴る体液をこぼす

肉のあなから
何かが生えてくる
草のような、
毛のような何か。
何かは形になって ...
塩と水と みじかい詩と
あとはすこし体温があれば
生きていける
たぶん
あなたがいなくても
あの高い空がもう少し低かったなら
手を伸ばして雲を掴んでみたいな
だけどあんなに近くあるのに
すぐ目の前に見えているのに
伸ばして掴んだ手の中には
何もなくて少し落ち込んだ
いつか夢でもい ...
時間という途方もない罪のなかで、許されるとしたら何があるだろう。たとえば夜、わたしは座って往来を聞いている。電車の行き交う音とサイレン、携帯電話にむかって笑う若いひとの声、風。時折虫が、(蝉だろう ... 辺境とは文明のセンターではないところ
ひじょうに身勝手な定義とおもう

一律の価値観でかたられるが
離島にもひとは生きている

あるいはかれらには
シンプルで必要なもの以外もたない自由が ...
クロマニヨン人たちの
あつい夏

はじまりとおわりは
いつも夏

  ☆

千年万年
億から兆

何年よりかぞえて
夏をしるして

  ☆

灼熱炎天
沈黙し ...
―高級な食べものは普段食べなれていない人には、口に合わないのだ

道端に小柄なおばあちゃんが二人坐っている。
一人は覇気がなく、目の前の木を眺め、
もう一人は、風に逆らうように、大またを広げ、 ...
その虫は
どこからともなく現れて
花に潜り込んで喰っている
払い落そうとしても
逃げもせず
しがみついて
貪り喰っているので
憎らしい
しかもとても醜い虫で
気持ちが悪い
その虫の ...
ぽっかりお月さま 
今夜は月明かり
暖かい風が吹いてきた

ブロック塀の上に猫がいる
ゴミ置き場に猫がいる
駐車している自動車の底にも
猫が潜んでいた

ニャア――

真夜中は猫 ...
いらない

渇望する
かしましいねェ。
ひとが気持ち良くうつらうつらしてたッてのに。
あたしは、よっこらせッと起き上がり上の階を覗いてみた。
幼い姉弟が鬼ごっこをしていた。
椅子を借りて子供たちの甲高い笑い声を聞い ...
なにを
いいたいのか
よくわからないけれど

なにについて
いっているのかも
はっきりしないけれど

なんだかひどくひきつけられる
なんだかとてもみりょうされる

そんなしが
...
君に楽器を聴かせよう
僕にはそれしか
とりえがない
青いアコーディオン
遠い異国の田舎の唄
君は行ったことあるかも知れない
お金などいらない
僕に不景気は
あまり関係がない
気に入っ ...
「少年」という 秘密の錠剤を飲む 琥珀色した アクリルキューブ

玄界灘の 波濤を受けて 最果てをひとつ知るひと ふたつ知るひと

拒んだら もう無い様な気がしている 恋の赤道をまたぐ 子 ...
リモコンで冷房を止めると
舞はサングラスを外し
主食のサプリメントを口に入れる

白いタンクトップの下の
ブラを外すと僕は
乳房をつかみ
強くキスをする

そのまま二人はベッ ...
ブラウスのボタンをはめながら
舞ちゃんはいった「コンドーム付けてなかったでしょ」

とてもわかりやすく僕はうろたえた
さっきまでの幸福感は
まるでモネの静物画のように 静止している
...
古い家が連なる道を駆け抜ける
手に虫取り網 腰には虫かご
ひまわりのワンピースを着て
麦わら帽をかぶり
柔らかなサンダルで
兄の後ろぴったりに 駆け抜ける

スサノヲを祀ることなど
知 ...
夏深し月を吐き出す遠い雲 夏深し影踏み逃げる子の笑顔 釣り銭の切れた自販機夏深し 悪意の煙して遠くで正拳突きの音 私のじゃない冷たい冷たい匂い ふたりを祝福してお別れの言葉 非常階段は踏み外した人を食べる。

非常階段は踏み外した人を食べる。



非常口のドアノブに手をかけたとき、

後ろから背骨を抜かれた魚のような

眼をした男と出会った。

...
発熱を売って下さい いっこくも 
駄目になるのが怖いだけです



せっくすをしたいと思う 
花(見た目は知らない)言葉を検索す



わすれるもわすれないもなくただこ ...
後退で箱の中はゆりかごから落ちて震え。

笑みを倣う行列は歩くが、道に足跡は無い。

記憶からずれて遠くなった心音。

斜面上を軽い言葉で撫で、

小さな心臓はどこかへ消えた。

...
実験室に一人
倒れていた


痺れて一寸も動かない
もう何も感じない部屋
血管内を毒が駆け巡る
血反吐を吐いてもなお
痛みも恐怖も感じない
生きている自覚の薄れ

そ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
fantasmopus自由詩114/8/21 22:02
肉欲曲線花形新次自由詩314/8/21 21:43
_阿ト理恵短歌4*14/8/21 21:37
肉の孔あおい満月自由詩514/8/21 21:31
あとはすこし体温があればはるな自由詩614/8/21 21:28
手を伸ばしてリィ自由詩014/8/21 21:16
穴は穴ごと穴のままはるな散文(批評...314/8/21 21:15
離島梅昆布茶自由詩15*14/8/21 21:04
夏の息ぎれシホ.N自由詩114/8/21 17:32
スープじゃない陽向自由詩2*14/8/21 16:47
独裁者Lucy自由詩17*14/8/21 15:16
【 猫の集会 】泡沫恋歌自由詩18*14/8/21 11:48
言葉中原純乃自由詩3*14/8/21 11:39
「地縛霊BBA」桐ヶ谷忍散文(批評...7*14/8/21 10:55
浩一自由詩2*14/8/21 8:15
青色楽器やまうちあつ...自由詩314/8/21 7:45
夏の玄界灘オダ カズヒ...短歌2*14/8/21 2:15
寝顔自由詩2*14/8/21 1:20
♂ゴール記念日自由詩3*14/8/21 1:19
かげふみ自由詩9*14/8/21 0:39
夏深し月を吐き出す遠い雲北大路京介俳句514/8/21 0:28
夏深し影踏み逃げる子の笑顔俳句314/8/21 0:28
釣り銭の切れた自販機夏深し俳句214/8/21 0:27
悪意の煙して遠くで正拳突きの音自由詩114/8/21 0:27
私のじゃない冷たい冷たい匂い自由詩114/8/21 0:27
ふたりを祝福してお別れの言葉自由詩614/8/21 0:27
「夢落ち」宇野康平自由詩214/8/21 0:10
致死微熱初谷むい短歌2*14/8/21 0:05
「痩せ消えたままに」宇野康平自由詩214/8/20 23:59
hexachloroethane六重奏凍月自由詩3*14/8/20 23:58

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加筆訂正:
アキアカネ/Lucy[14/8/21 21:51]
イナエさんのアドバイスにしたがって、冒頭「そこはかとなく」を削除いたしました。イナエさん、ありがとうございます。
何処/ただのみきや[14/8/21 6:12]
最終行、「触れること」から「開くこと」へ変えました
5.4sec.