何も言えない奴だったけど
いつもじっと私を見ていた
嬉しい時も悲しい時も
いつも私の方を向いていた
私は良い飼い主ではなかったから
抱きしめてやることもしなかった
時たま気まぐれに荒々しく ...
あの頃効いてたクスリが効かなくなって
随分落ち込んだりした
こんなに長い幸福の不在に
存在の耐えられない軽さに
この長い沈黙に
耐えなければならない
言葉の落とし所はいらないよ
僕は不幸 ...
何かを 見詰めようとしたら
今まで 瞳を潤していた 存在を
排除しなければ ならない と
泪ながらに 訴えた夜
あなたは 笑って こう言った
その必要は ないよ
何の為に 右と左が 存 ...
僕は村上という名字なのに
ムラサメさんと呼ぶ人がいた
何度も「僕は村上です!」というのに
ずっとムラサメさんと呼び続けた
初めは冗談か嫌がらせかと思ったんだけれど
ムラサメさんに相談があるん ...
存在の寂しさに耐えきれなくなった時、人の温もりを求めるのか。
存在の優しさに泣きたくなった時、人の許しを求めるのか。
今年の冬は
何時もの細長い島へ避寒に行くのよそうかな
島で 子作りするでもないし
このあたりでも河面も凍らなくなったし
餌の小魚も採りやすいし
あの島の平地にはニンゲンの巣が広がって
...
シトシトシト
今年は梅雨らしい梅雨になった
見上げる空は
銀鼠の色をして
空を低く押え付ける
傘を差す人々が行き来する交差点
女の人は
色使い ...
私、雨に濡れております
髪から雨の雫が
喚くように滴り落ちてくるものですから
ほとほと、いやになりました
雫が喚く
あぁ、うるさい
粉ぐすりは色 ...
たとえば
A集落のaが
B集落のbを殺したとする
bの子b'が大人になって
aの責任を問うた時
aがこう言ったとしたら
どうだろう
当時は力のある集落の者が
力のない集落の者を殺す ...
待ち時間じゃない時間がある
待つことが多いので待ってるように感じる
肩が重くなる
損した気持ちになる
でも雨で良かったと思う
面倒だから目が重たいまま歩く
もうこのにこやかな仮面は
皮膚と同化しているのに
剥ごうとするひとがいる
剥いだらどうなるか
わかっているだろうに
それでもそれが私の素顔だと言って
変わらずキスをしてくれるだろうか
...
火が燃えている、火はささやかに舞い、わずかな黒煙を伴い燃えている。
すでに燃え尽きようとしているその男は、小さなともしびに油を注ぐ。
日が燦々と差す部屋の片隅の小さな戸棚を開けると、油の瓶が並んで ...
足跡を捨てながら
帰り途を急ぐ
その歩数と
掛け算するように
夜の密度が
濃くなっていく
粘度を増して
重く絡みつきはじめた
暗闇の
後ろ姿しか
見えない
姿の無 ...
今日の次が
明日だと言う矛盾
薄暗い朝に
夜が引きづられて
音を立て
撒き散らかされた
声を
防ぐように
傘を深く鬻ぐので
見える物が見えなくなるような
気がするのです
...
特大のファウルボールや枯葎
枯葎正義の味方に戻れない
琺瑯の看板集め枯葎
道化師の傘をパクり雨が漏る家に帰る
憂鬱なテンポで世界をノックする雨
ズル休みの言い訳はさっき起きた事故
君に似た人を追いかけてみる
僕も老けた
永遠はまだ続いている
静かな傘は雨の中
あの頃の嘘や涙や純情
もっと ...
奴隷にも天使にも傘をさし誰も会いにこない
電車がホームに入りドアが開いた
秋の風の湿ったのが車内に吹いた
ぼくは久しぶりにその日そとに出たのだった
登場人物のなかに自分がいた
試すことが多すぎて
ぼくはなんだか自 ...
みなさん元気にしてますか?
ぼくはどうにか元気でやってます。
え?お前、誰だよって?
ちょっと待って下さいよぉ、
ぼくですよ、ぼく。現代詩です。
現代詩ですよ!
このまま世間に見向きもされ ...
生きている老人と
死んでいる老人のあいだに
いくつかの指がならんでいる
老若男女あらゆる者から{ルビ捥=も}がれてきた
それらはまるで枕木のようなのだ ...
例えば痛みや悲しみのない世界があったら
その場所へ行きたいかい?
痛みや悲しみのない世界は平和だけど
僕達はそこで笑って生きて行けるだろうか?
傷つかない事 悲しくない事 素敵だけど
...
火の山は
融けた岩と灰を降らせた
あたしのこころに壁を作った
驟雨の日 傘を置き忘れてきた
古びた駅舎のベンチにぶら下がって
薪ストーブの熱に 涙は乾いて小さな結晶に
誰かが ...
かつて語る事ができた人間は唯一人だった。それは『私』という名で呼ばれた。そしてこの『私』が消え去った後、『君』や『あなた』が現れた。こうして人はいなくなった。
今、この世界で新たな語り部が現れる ...
同僚の佐伯の様子がなんか変!
受け答えもそつがないし仕事も捗ってるようすだけど
ヤッパリなんか変!他の人の目は誤魔化せても私の眼は誤魔化せない
たとえば、トイレに入ったとき必ず口ずさむミスチルの ...
ある日おふれがあって
自分を優しいと思うものは右に
そうでないものは左に並びなさい
そしたらどうする
あなたは右に並ぶのか
はたまた左に並ぶのか
どうする?
ある日
大きな ...
美しくあるには少し
強すぎるように感じます
胸は膨らみ
そして
衰える
当たり前のことが、こわい
母に似たにおいが身体中からするの
なぜかしら
...
コンビニ弁当がなかった時代
単身赴任が成り立っていたのか
恐らく成り立っていなかっただろう
でも団塊の世代は嫌いなので
大変だったとしたって
ザマアミロとしか思わない
今は毎日コン ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
again
アンドリュウ
自由詩
0
14/6/12 19:11
存在の耐えられない軽さ
渡辺亘
自由詩
0+
14/6/12 19:05
結末
藤鈴呼
自由詩
2*
14/6/12 19:04
村上れんじ「頭のおかしい人」
花形新次
自由詩
2
14/6/12 18:21
存在
文字綴り屋 ...
自由詩
0
14/6/12 17:11
アオサギ独語
イナエ
自由詩
9*
14/6/12 16:36
梅雨
蒲生万寿
自由詩
1*
14/6/12 13:03
雨音
月形半分子
自由詩
5
14/6/12 12:12
Vision
眠り羊
自由詩
0
14/6/12 11:23
待ち時間
うさぎのシナ...
自由詩
3
14/6/12 11:01
「こころのかたち」
桐ヶ谷忍
自由詩
10*
14/6/12 10:56
火と水
山人
自由詩
8*
14/6/12 4:48
樹晶夜 【横書Ver.】*改訂版
ハァモニィベ...
自由詩
2*
14/6/12 2:50
うどく
ねなぎ
自由詩
0
14/6/12 2:19
特大のファウルボールや枯葎
北大路京介
俳句
2
14/6/12 1:19
枯葎正義の味方に戻れない
〃
俳句
2
14/6/12 1:19
琺瑯の看板集め枯葎
〃
俳句
1
14/6/12 1:19
道化師の傘をパクり雨が漏る家に帰る
〃
自由詩
2
14/6/12 1:11
静かな傘は雨の中
〃
自由詩
2
14/6/12 1:10
奴隷にも天使にも傘をさし誰も会いにこない
〃
自由詩
0
14/6/12 1:10
秋の風
吉岡ペペロ
自由詩
5
14/6/11 23:57
現代詩キラー
左屋百色
自由詩
8+*
14/6/11 22:55
枕木
草野春心
自由詩
3
14/6/11 22:45
大切な物
リィ
自由詩
2*
14/6/11 22:37
高原の駅に
藤原絵理子
自由詩
6*
14/6/11 22:09
ーー私ーー
yamada...
自由詩
3*
14/6/11 21:13
スペアー
アンドリュウ
散文(批評...
1
14/6/11 20:28
ある日
〃
自由詩
3
14/6/11 20:19
女
いるみ
自由詩
2
14/6/11 20:13
村上れんじ「コンビニ弁当」
花形新次
自由詩
3
14/6/11 19:54
2189
2190
2191
2192
2193
2194
2195
2196
2197
2198
2199
2200
2201
2202
2203
2204
2205
2206
2207
2208
2209
2210
2211
2212
2213
2214
2215
2216
2217
2218
2219
2220
2221
2222
2223
2224
2225
2226
2227
2228
2229
3.88sec.