幼い頃から
鼻血を出したことがない。
だが、街灯が消えて
露が凝縮して
霧がコンクリートから浮かぶ時に
(寒い朝に
ある目に見えない神の息)
頭が空になった感じ
鉄の匂いと

を ...
絨毯は毛を食べる。受け止め、取り込み、嚥下して、同化する。
それは、吸引力が変わらない奴だろうが、円筒形のころころ転がす奴だろうが、発達した猿の末端器官だろうが、まるで届かない身体の奥底に溜め込まれ ...
そして
我々は排水管に流れ込む汚水の様なものだ
何もかもごちゃ混ぜにして
蓋の隙間から暗闇に落ちてゆく

落ちてゆく落ちてゆく
次から次と落ちてゆく

あんたにも私にも
何の意味も価 ...
雨が降ったあとだけ
わたしは
この世に生まれます

黒い空から
産み落とされたというのに
見上げれば
 ――おもいわずらうことなど最初からなかったように
 ――おもいわずらうことは誰で ...
それにしても
グレード4という言葉には
激痛が走る

君は笑いながら言った
「俺の詩も書いて欲しいな」

本気か冗談かなんて
わからないけれども
君の気持ちがわかるなんて
そんな事 ...
「嫌いじゃない」と「好き」の違いは何のなのか 多分、もう全て知っていると思うので

それで、僕は

しゃべりません

語る事は一切、ありません だから

僕のかわりに「饒舌」が

僕について精一杯

語ってくれ ...
ずっと居たのよ
気付かなかったでしょう
あたしはここにいるのよ

あなたがあなたのやり方で生きるのならば
伸ばした手にあたしはキスしてあげるよ
再び太陽が照るときに
あたしはここにいなく ...
太陽が見えない
月も星も輝かない
この地上は暗く濡れたまま
夜が明ける

夏の黒富士に残雪の傷
目前の山肌は湯気立ち霊気を放つ
この血は静かに震え
夜が明けた

この命が熱り立 ...
魔法にかけて
引きずり落とせよ
耳が鳴る
いつも

光で、炎で
愛されないなら
にどと眼などみるな
呪って
執着を
くれないなら



なぞって
おねがい ...
.
隣の部屋とのあいだの四角い窓に
また指人形の顔がのぞく
あいつはなにか言いたいことがあると
こうやって人形に言わせる
けさはコナンがメガネごしにこっちを睨んでいる
セーラームーンでない ...
台風が近づいている。
ここのところ運よく逸れているだけに最大級の力を持つとは怖い
甚大な被害とは、不安定な人間にとって死を意味するようなものだから。
しかもワールドカップの準決勝が ...
たいていは
朝靄の中
大きな
丸い眼を潤ませ
こちらを見て
もぐもぐと
やっている
口元を
見ているうち
どろっと
草地の上に
灰の色をした
肉塊がひとつ
なんとも
温 ...
三面鏡が浴びたのは女の末期

ティッシュが火ぶくれ

肌に青いミミズの這い回る

鉛の紅の差しかけに


口から毒のあぶくのあふれだす

はりつめ尽きる瞬間に

女は子午線を ...
わたしの猫は名を呼ぶと
どこに居たって走って来た
わたしの隣に居たとして
動けばどこでもついて来た
疑うことを知らない仔
たとえばそこがガス室でも
あるいは壁が押し迫ってくる
そんな部屋 ...
ときめきを紙飛行機に託す夏の夜
すれ違っただけのあのひとが忘れられない
再会の祈り込め
紙飛行機に託す夏の夜
飛んで飛んで紙飛行機
どこまでも飛んで
わたしの想い乗せ
あの星までも
あ ...
  くぐり抜けたかった
  なんとしてでも
  くぐり抜けたくて
  懸命に
  くぐり抜けた
  くぐり抜けると
  抜け出せず
  とうとう
  この手が
  こわした
捧げよう
集めよう
焦がれよう
時を待とう
われら、わが心は
全て彼の王のために、
統べる彼の王のために、

時は経ち、日は暮れ、月はおろか、闇も消え去る
青と緑が混ざり、奇妙な呪術 ...
あいつは
知ったか振りをしている

この前、
「俺は人間だ」
なんて言っていた
内面を写し取るために描いた自画像が
僕が部屋から出ると歌いだす
僕と居ることがよっぽど気まずいのだろう
はじめの頃は、鼻歌程度だったが
今では盛大なオペラにかわっている

わかっているんだ ...
どうしたい?
何がしたい?
返事は無く、ただ
ゴボゴボと音を立てて
癒着と融合を繰り返す

人間と名付けられた混沌は
原型なんて留めない原罪なんて分からない
見える獣より見 ...
貝殻を耳に当てると
遠く 波の音が聞こえる
貝殻にたくさんの
波の音が記憶されてるから

貝殻を耳に当てると
記憶を共にできる

貝殻が聞いて来た音

海水浴ではしゃぐ人々
浜辺 ...
訪れるきみはだれだい
夜なんだろう  きっと永遠の
届かないものばかり
手をのばしていたね


憶えているよ
降り注ぐのは星だった
断罪を求める指は
切り落してしまうよ

明ら ...
とっくにはじけていた赤い実を
ひろいあつめて なかったことにする
体のどこにも綺麗なものなんて残っていない
何も奪われていないし何も汚されてなんかいない
それでも 真っ赤に染まった洋服の中
...
ようこそ、ここに集える子羊の群れ
まあ、箸休めにでも聞いてくれ
吉祥寺をレペゼンするペーパーラッパー
酔っ払ったボロアパートの映像作家
{ルビa.k.a=エーケーエー}はしごだかオンザネット☆ ...
橙や娘も母となりにけり 仏の座本坪鈴の乾いた音 嫌われたくないカナリア青い 助からない僕に落雷 絶望とにらめっこして負けている
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
鼻血アンドリュー...自由詩514/7/8 18:47
大魔術帝国DAICHI自由詩114/7/8 18:28
そしてアンドリュウ自由詩2*14/7/8 18:14
水たまりのひとりごと 【詩サークル群青 六月の課題『水』への ...そらの珊瑚自由詩14*14/7/8 15:36
連れて行かないと約束して誰か小川麻由美自由詩5*14/7/8 13:38
教えて文字綴り屋 ...自由詩114/7/8 8:56
金融庁yamada...自由詩114/7/8 8:32
あたしはここにいる澤田ともさと自由詩314/7/8 5:38
この命が熱り立つichiro...自由詩7*14/7/8 5:21
燃える欲求itsuki自由詩014/7/8 5:12
ぶっつけ未詩1Giton自由詩2*14/7/8 5:03
最大級な台風がやってくるアラガイs自由詩9*14/7/8 4:33
天地無用自由詩4*14/7/8 2:43
怪談月形半分子自由詩214/7/8 2:32
わたしの猫はもっぷ自由詩6*14/7/8 2:10
夏の夜の紙飛行機自由詩414/7/8 2:08
天地無用自由詩214/7/8 1:48
統べるもの水素自由詩1*14/7/8 1:04
知ったか振り凍月自由詩1*14/7/7 23:44
歌う自画像クローバー自由詩1*14/7/7 23:27
エッセンスα凍月自由詩1*14/7/7 23:23
貝殻の記憶小川麻由美自由詩5*14/7/7 23:18
ニュクス三上あず自由詩314/7/7 22:47
絶望のやりかたがわからないユッカ自由詩414/7/7 22:13
吉祥寺のラッパー(自己紹介)はしごだか自由詩114/7/7 22:12
橙や娘も母となりにけり北大路京介俳句114/7/7 22:01
仏の座本坪鈴の乾いた音俳句014/7/7 22:01
嫌われたくないカナリア青い自由詩414/7/7 22:00
助からない僕に落雷自由詩214/7/7 22:00
絶望とにらめっこして負けている自由詩214/7/7 22:00

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加筆訂正:
貝殻の記憶/小川麻由美[14/7/8 11:03]
訂正と加筆しました。
4.7sec.