夜明けの空の椅子に腰掛ける女神が
今朝はなみだせず
澄み渡った東京の青を見せてくれた
いまの彼女はとても気紛れ
やがて陽も落ちてしまった頃
わたしはまた、時を不幸にしたと嘆く
いつもの ...
麗らかな忘却の朝
とりとめのなく少女の眠る家
旅人のために庭では薔薇の惜しげもなく
善い水を湛えた井戸はそこかしこの
古の村の
麗らかな忘却の夜
朗らかに悟って少年の眠る家
旅人のた ...
倒れてるカラスを蹴ると、
どんどん分解して
溢れるあの雨雲みたいな、ありんこの群れに変わるよ
倒れてるカラスを蹴ると、
思ったより軽くて
かさっとした感じで、やっぱり死んでるって雰囲気だ ...
涙が しょっぺー
砂糖をぶっかけても しょっぺー
わかっちゃいるんだけどなー なー
ブリキの森
過去この森では激しい戦いが繰り広げられた
あの子の手で
おもちゃの兵隊は多く並べられ
忘れられたものから
少しずつ錆を浮かべていった
小さな蜘蛛がときどき挨拶をして
巣の ...
本屋さんで一生懸命
ためになる本を探しました
親しいひとが死にそうだから
いいことをしようとおもいました
いつだったか
いいことと悪いことはバランスがとれていると
きいたから
き ...
猿は黙って登ってくるのだ
かれらにしかみえないおまえの
躯に穿たれた釘を伝っておまえの頂まで
それでも数匹は諦めて引き返すし
また数匹は手を滑らせて落ちてしまうし
...
未亡人は すすり泣いている
孤児は 不安な目で放心している
やわらかな雲の 灰色の朝
日が沈むまでの 茫漠とした一日
ネクタイを締めた賢者どもは
気の利いた冗談を交し合って 笑う ...
濡れそぼつ紫陽花を
傘の中から覗いたわたし
やがて
雨が上がれば
水滴さえも花にして
紫陽花は凛と
咲くのだろう
濡れることを厭うわたしは
濡れる役目を傘に負わせて
...
弁当に嫌なピーマン入ってて真希子の口へ運んであげる
まんまるの月を見飽きてから眠る朝が来るまで見上げても良い
水中花誰か帰ってきた気配
急ぎのメールが送信エラーを起こす
「苺いちえ」と書かれたレシートの裏側へ戻る
背中合わせから愛はじまりました
きみの手についていた指は
たしかにきみの手についてはいたが
なんだかきみのものじゃないみたいに
肩におちた長い髪から 夕暮れの光をとりわけていた
わかることも わか ...
部屋には、いつもあなたと
夏草のにおいがあふれていた
なにもきこえないほど私たちは笑っていた
開いていたドアの四角いところで
陽の光が 涙をこらえていた
カラフルな 世界で
色とりどりの 夢を見る
咀嚼する 喜怒哀楽
そっくり返った エビが
こんにちは なんて 御挨拶
合間に 挟まった 泥エビも
心地良さげに 自己主張
雨に濡れたアスファルトが映す街は
モノクロの写真
音も止まる
古いスチル写真
動いているのは
私の影
そして
雨粒と水の波紋
雨水に浸食されていく電柱は
濡れて黒い墓標
匂 ...
旭山動物園 シロクマ兄弟
なあアニキ
ちょっと脅してやろうじゃないか
おれは面倒だ 勝手にやりな
じゃあ 見みててくれ
あのこども脅してやっから
白 ...
わたしは
片付けきれない部屋
足の踏み場もなく
散らかったまま
古い紙袋からは
見つかってはヤバいものたちが
虎視耽々こちらを窺う
ベッドの中には
初恋の人を模した
バラバラの詩体
...
世の中のもの凡てが不憫に思える時がある
皆沈むまいとして必死で水を掻いている
くしゃくしゃになりながら
それでも顔を歪めて嗤ってみる
そうだよなおまえも
騙されてここにいるんだよ ...
今思えば、私は最初から躓いていた。
小学校一年生の算数の授業。
たす、ひく、たす、ひく。
簡単な問題でも両手を使う。
両手で足りなければ両足を使う。
えんぴつ ...
ざりざりと行軍をするつむじたち、生活のため波に飲まれて
ストーブのやかんよろしくシューシューとため息を吐く汽車じゃないのに
ひそやかに皆息を詰めているのに足音電車耳を壟する
...
私の絶望は何かの病巣のようであって、その病巣はたえず再生産しながら増え続けている。確かに若い頃、万策に窮して絶望の源の方まで落ちていったことはたびたびあった。だが私は結局絶望を燃やし切るこ ...
下の毛の白髪数えて笑いあい 少し長めに撫でて濡らした
パスミスをパスミスにしない聞き方で心を溶かすけれど触れない
見る見ない見てほしくない見られたい 知り尽くしてる視線が愛 ...
何かを語るよりも
黙っていたほうが
物事を饒舌に語ることがある
この胸にあふれるポエジーを
どう表現しようか
負けたように見える人生
でも私は
生きて生きて生き抜いてやる
良い ...
我々にとってスポーツは
プレイするものではない
生きることの延長だ
だからただ遠くにヤリを投げれば良いとか
ただ速く走れば良いとか
砂場の上を跳べば良いとか
呆れてものが言えないのだ!
...
甲殻類が内耳を食い破る夜だから
獣のように丸まって時を凌いでいる
リンパ管を持ち上げながら千切ろうとしているのは
錆びた鋏のような赤茶けた概念だ
真夜中の青に染まっていく
...
こんこんあんたはどこゆくおひと
日もくれ 野もかれ たびするおひと
げるげろ ふとっちょ ひきがえる
めそぽたみやあの 古池や
―――もっと もっとはげしく
おんおんあんたはなぜな ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
星を見たい
もっぷ
自由詩
8
14/6/30 1:47
寧去
〃
自由詩
4
14/6/30 1:17
芝の上のカラス
犬大好き
自由詩
2*
14/6/30 1:08
しょっぺー
殿上 童
自由詩
21*
14/6/30 0:08
ブリキの森と紙の古城とうるさい湖畔の魔法
クローバー
自由詩
0*
14/6/29 23:44
アンバランス
朧月
自由詩
3
14/6/29 23:03
登る
草野春心
自由詩
5
14/6/29 23:01
宮殿で
藤原絵理子
自由詩
4*
14/6/29 22:45
紫陽花
千波 一也
自由詩
11
14/6/29 20:43
弁当に嫌なピーマン入ってて真希子の口へ運んであげる
北大路京介
短歌
4
14/6/29 20:40
まんまるの月を見飽きてから眠る朝が来るまで見上げても良い
〃
短歌
1
14/6/29 20:40
水中花誰か帰ってきた気配
〃
俳句
1
14/6/29 20:40
急ぎのメールが送信エラーを起こす
〃
自由詩
4
14/6/29 20:38
「苺いちえ」と書かれたレシートの裏側へ戻る
〃
自由詩
7
14/6/29 20:38
背中合わせから愛はじまりました
〃
自由詩
6
14/6/29 20:38
よその猫
草野春心
自由詩
5
14/6/29 19:53
ドアのところ
〃
自由詩
4
14/6/29 18:54
泥エビ
藤鈴呼
自由詩
4*
14/6/29 18:02
雨が降る街にて
ichiro...
自由詩
12*
14/6/29 17:15
シロクマ兄弟 −旭山動物園ー
イナエ
自由詩
10*
14/6/29 14:04
ひとつの殻の中で崩壊して往く
ただのみきや
自由詩
22+*
14/6/29 13:02
不憫
アンドリュウ
自由詩
4
14/6/29 8:15
数学的思考能力の欠如
時子
自由詩
22+*
14/6/29 7:47
駅で(冬に)
凍湖(とおこ...
短歌
1
14/6/29 5:44
燃焼
葉leaf
自由詩
4
14/6/29 4:33
愛撫
深水遊脚
短歌
1*
14/6/29 0:39
ひとりごと
渡辺亘
自由詩
5
14/6/29 0:05
ポール・ンガベ「フットボール選手」
花形新次
自由詩
2
14/6/28 23:48
ぐしゃぐしゃに食い散らかす — Meatlocker —
ホロウ・シカ...
自由詩
2+*
14/6/28 23:42
てまりうた
乾 加津也
自由詩
11+*
14/6/28 23:23
2173
2174
2175
2176
2177
2178
2179
2180
2181
2182
2183
2184
2185
2186
2187
2188
2189
2190
2191
2192
2193
2194
2195
2196
2197
2198
2199
2200
2201
2202
2203
2204
2205
2206
2207
2208
2209
2210
2211
2212
2213
4.28sec.