今 私の中心に私はいない
好きだった男に 中心を持っていかれて
棄てられたから
私は スーパーのゴミ箱や
彼とはぐれた バス停に
私の真ん中が 落ちていないか探し歩いた
寂 ...
駅に向かう坂の途中に咲いている朝顔に人形の首がぶらさがっている。天気は訪れる時期を間違え続け、今日も橙に人々の肉を染め上げている。鉛なのか鋼なのか定かではないが、いつでも重い金属が鼻孔の奥 ...
〈幸せそれとも不幸せ〉
辺りが闇に包まれるとそこに尊い神具があったとしても何も見えなくなる。
僕の眼の前には幸福が大きく広がっているが残念ながら僕の時間はいつでも夜。
星明りひとつない真の闇だか ...
去る日──
虚空は躁病となって
ルビーの文月が真夏日となった
風と光と雨と土は
ぺんぺん草だけを増長させた
趣きの貧相なおらが裏庭一面に
あゝ 網戸をすりぬけて匂ってく ...
太れ!
太れ!
太れ!
太れ!
太れ!
この病は皆痩せてから死ぬ
ダイエットなんか糞食らえだ
病院食なんか糞食らえだ
だから太れ!
太れ!
太れ!
太れ!
太ってくれ!
『いつの日か魚になってあの人に食べられることそれが夢です』
海草が足に絡まり動けない傷付け合った二人の代償
唇は奪うものだと知った時魚の情事を悲しく思う
つま ...
ヒィ.ヒィ・ヒィ
と短い喘ぎ声をあげると
まだ僅かに動く前足を震わせながら
今はもう土塊と化した後肢を引き摺り
必死に転げるように小屋から這い出て来る
排せつ物を小屋でしないという
犬本来 ...
波打ち際で花束のような人
野にある姿は幻だったの
手の内を隠して
笑いかけるだけ
振り向いたら負けと言いながら
波に呑まれて魚と愛し合った
夕立の前に
...
あれはたぶん、あの世とこの世の境だったんだろう。
夕暮れに染まったけだるい空気の中。
全身が鉛のように重く
言葉を発するのも困難だった。
私は高い高い塀に囲まれ ...
いつから
奥歯を噛み締める癖が
ついたんだろう。
こんなにも
自由なのに。
「太郎」と呼ばれるのは
小学生 ケンカ仲間の幼なじみ
「太郎君」と呼ばれるのは
小学生 片思いだった 同級生
「山田」と呼ばれるのは
中学生 柔道部での ライバル
「山田 ...
エスキモービッグなトリュフに
エクレアモンキーパンチ フル回転
だってせ ユニークなナンバー聴いても
心落ち着かないクールダウン目前
それゆえピーチもコーラも
ルードリッヒ級に ノー ...
くそくだらない人の恋路を
特急列車が踏み潰す
お腹の減りすぎた少女の頭から
おかしなアンテナが伸びている
食欲と性欲の区別もつかず
リンリンリリンと手の中が鳴る
ウッドベースでも良いけれど ...
先ほどから父はまぶたの裏であたたかな土地を掘り返している。鉄橋から反転した母の肖像を火にくべたという。この夏僕は父の生え際に種火がかじりついたままで朝食を平行落下していますゆえ。掘り返した土地は祖 ...
ショートにしているけど
そんなに似ていない
美人でないところが
共通点と言えば共通点
要はパッケージを
上手いこと修正して
一回勝負に持ち込むってこと
(剛力彩香詩集「会って2秒 ...
一滴の砂
流れ落ちる時間
反転する世界
ある前提による永遠
合わせ鏡の三角が
忘れ去られた
その時に
死は突然に
あるいは必然的に
...
ドアの後ろに
ドアの後ろから
工場の駆動音が聞こえた
ドアの後ろを
醜い生き物が這う
美しいものは這わない
それが決まり
音で分かる
綺麗な音は綺麗なものから
濁った音は ...
言葉には出来ない想い
失ってしまうのが怖いからじゃないよ
伝わらないのが嫌だからじゃないよ
変わってしまうから
時は止められないから
あなたをもっと欲しくなって
あなたをもっと ...
竹馬で川を渡りて登校す
竹馬やパンドラの箱を覗きけり
竹馬や空の高さを測りけり
長雨が続いたあと、街は三日ほど好天に恵まれた。一昔前のように、誰かの車のエンジンが雨にやられたという話もないものだから、修理屋の親父は手持ちのポンコツのラジオをつけては、そのヘタレたスピーカーの音 ...
背中合わせで愛は死にました
体温によって色の変わるポエムの口あけた
ぬいぐるみのドラえもん踏んづけて金さえあればの人生
もしもし、神様ですか?
あのー、お願いがあるのです。
お金も地位も名誉もいりません。
出来るだけ物を持たないで、
拘りのない心でいますから、
1年365日のうち、たった1日でよいですから
...
横顔からわかる嘘睫毛を瞬かせても右手の指の動揺はごまかせない
無機質にキャミソールの下を探る指どうしてもならあたしじゃなくても
酒ならばここじゃなくても飲める夢生き急いでトばさくても
...
王子は若いもんだろ
若王子って
同義反復ではないか?
高齢化社会を迎え
若くない王子ってのも
いらっしゃるのねと
不敬を反省し
指を詰めながら思う
君だけいればいい
僕だけいればいい
甘ったるい願望
渦巻いてしまう今日この頃
呑気に君だけのこと
考えていられればいいけれど
世界は二人だけのものではないから
色々あるよ ...
例えば、風の向こう
丘の向こうに
何かがあると考えてみる
幸福というのはいつも
何かの向こう側にあって そして
不幸はいつもこちらがわにある
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
私の中心
為平 澪
自由詩
3
14/7/5 12:07
幸福不信
葉leaf
自由詩
1
14/7/5 11:04
人へ
〃
自由詩
1
14/7/5 8:41
残された時空
信天翁
自由詩
4
14/7/5 8:35
太ってくれ!
……とある蛙
自由詩
11*
14/7/5 6:15
海に沈む
永乃ゆち
短歌
3*
14/7/5 4:43
死ぬまで
アンドリュウ
自由詩
2
14/7/5 4:38
ある日魚になった彼女
永乃ゆち
自由詩
6*
14/7/5 3:54
境
〃
自由詩
2*
14/7/5 3:39
癖
〃
自由詩
3*
14/7/5 1:28
同窓会
佐白光
自由詩
1
14/7/5 0:47
スモールスモーキン
結川菜青
自由詩
1
14/7/5 0:23
呪ってんじゃねぇ、光にあふれろ
クローバー
自由詩
7*
14/7/5 0:14
ブリッジタウン
ズー
自由詩
3+*
14/7/4 23:35
剛力彩香「AV女優」
花形新次
自由詩
0
14/7/4 23:13
ある物体
凍月
自由詩
1*
14/7/4 22:33
ドアの後ろ
〃
自由詩
1*
14/7/4 22:18
告白
文字綴り屋 ...
自由詩
0
14/7/4 21:51
竹馬で川を渡りて登校す
北大路京介
俳句
7
14/7/4 21:40
竹馬やパンドラの箱を覗きけり
〃
俳句
1
14/7/4 21:40
竹馬や空の高さを測りけり
〃
俳句
3
14/7/4 21:40
梅雨晴間
月形半分子
自由詩
5
14/7/4 21:39
背中合わせで愛は死にました
北大路京介
自由詩
4
14/7/4 21:37
体温によって色の変わるポエムの口あけた
〃
自由詩
5
14/7/4 21:36
ぬいぐるみのドラえもん踏んづけて金さえあればの人生
〃
自由詩
1
14/7/4 21:36
神様との会話
chihar...
自由詩
9*
14/7/4 21:33
Y.Yに告ぐ
ガリアーノ
短歌
0
14/7/4 21:08
若王子さん
花形新次
自由詩
0
14/7/4 20:41
集段的 The end 系
komase...
自由詩
1*
14/7/4 17:54
スニーカー
yamada...
自由詩
1*
14/7/4 16:57
2168
2169
2170
2171
2172
2173
2174
2175
2176
2177
2178
2179
2180
2181
2182
2183
2184
2185
2186
2187
2188
2189
2190
2191
2192
2193
2194
2195
2196
2197
2198
2199
2200
2201
2202
2203
2204
2205
2206
2207
2208
3.84sec.