沈黙の夏

一緒に溺れてしまいましょう

強く右手左手赤いロープで結って
動けなくなるまで
私たちは夢の中
心優しき人が胸を痛めているように
振る舞うのが詩人らしいと思うの
でも、たまに心優しくない人の
刺々しい言葉に接すると
「あんだあ、おめえみたいなクズ
消えちまいな!」と
いっそうハートフ ...
とにかく頑張る気だった
父を棺に入れる時も 
親戚の人達と共に
ぐにゃりと 固定できない父に
白い旅装束を着せて
和尚様の教えに従い
とにかく 無事に弔いたかった

和尚様が 小学に入 ...
とめ、はね、はらい、が 
美しく表現できる ペンで
誰にでも 恋文みたいなことを
描いたりする 頭の中は

だいたい
とめ、はね、はらい、だらけの
行動を 起こしたがる
...
<優しいままでいておくれ>

くたばりくたばり仰向けば
変わり者を見る人の群れ
思い出だけで奮い立ち
いいことあるさと言い聞かせ

嘘かほんとか分からぬままに
答えることが求められ
...
天使は近眼
俺がどんな表情をしているか
見えていないのさ
同僚の悪口を言うとき
明日への怯えを口にするとき
どんなに醜い顔をしているか
天使はだまってこちらを見ている
そしてふくろをがさ ...
風の青い薫りが
辺りを包んで
私の髪も揺れていました

それでも
あなたの眼差しは
遠く遠く
あの空の向こう

私のことなど
少しも映らない

シエラ
いつか教えて

レ ...
『鋏』


月が、
夜に噛まれる。
欠けていく姿は
溶けて海となった
残り少ない流氷
その上に、
この足は立つ
諸手は木の柱に括られて
身動きができない。
足 ...
私の人生が終わっていく時

私は私が得る事のできなかった様々の事を思い出すだろう

それはあるいは夏の微風や、春の穏やかな午後

精悍な顔した少女の後ろ髪や冬の枯葉の匂いや

病床 ...
私は私の中の強い欲望を自覚した

私は偽者になりたくない

黒いゴミ袋の偽のカラスがまるでカラスの様に動く

偽者には自分の意思はあるのか
真似には自分の意思はあるが
偽者は誰かに仕立て上げられ
本当 ...
夢の成分が星ひとかけらに相当するとしても
幸せな豊穣には私はもう生きていないかも知れない
と私は手の沈む先の海に密告しなくてはならない
ただ生きているってことは私が海であることだから
まだしも ...
強張る唇
黄色い目
紫色の顔

手を差し出して
その紙をつかみ
そそくさとソコを
後にする

人々の目が光っている
囁き声がザワザワ
床が歪む

まだ殴られた方がいい
痛み ...
夏にさよならを
今年は雨が連なりますね。雷師も人格が変わってきたようです。
と、お天気お姉さんが言っていました。
それはそれで構いません。
カレンダーを丸めたような手紙をバトンにして
...
髪の長い不思議と柔らかい表情を湛えた男は言った
殺したい
初めての感覚だった

スキンヘッドのいつも顔を歪めている男は言った
殺されたい
ある日何の前ぶれもなくそう思った

僕達に共通 ...
心細さを擽る風が
お腹の底を吹いたかと思うと
今朝からは

おびただしい数の赤い蜻蛉が
突然現れたにしては
脅威的な確率の高さで
ペアを組み
次々に風を横ぎっていく
二匹ずつきちんと ...
あの日以来、
君のその瑪瑙色の目を見てから
すべて吸いとられてしまった
この腕にじみついていたものすべてが
洗い流されてしまった

君のその瑪瑙色の目を見てから
ぼくの黒い目 ...
ピキッと入った 切れ目が
縁の切れ目と 呟いて
円形の 筒を 見詰める

堆く 積まれた 其れは
彼方迄 伸び
留まる事を 知らない

トクン トクン
この 心臓を
赤い 血液が
...
確かに君は昔ほど若くない
けれど胸の内に熱くたぎる
血潮忘るるなかれ

失ったものを今考えても仕方ないか

今できることを一つ一つ数え歩こう

遠い昔に想った人は今何処で何処 ...
『腕』      あおい満月

しかくいまちの
しかくいまどから
しかくいそらをみている。

陽炎の向こう側を
車が走る
人々はアクセサリになって
街の腕を滑っていく ...
夏の陽射し

猫の影くっきり

耳をぴーんと立て

猫の影くっきり

二匹の影が重なり合う

世界中の地面や壁に

夏の陽射し

猫の影くっきり

尻尾をぴーんと立て
...
とにかく咽が渇いていた
コンビニに入りお茶を一本だけ買った
友人と呑みに行った帰り
ただ俺は咽が渇いていた
俺の中に一匹の狼がいる
俺の中に一匹の狼がいる
そいつをてなづけるのが俺の仕事
...
オレンジの雲が明日を染めていくきっと明日はもっと良い日に

不要なもの溜め込む度に辛くなる解放の文字が見え隠れする

薔薇の花様々な色咲き誇る見る人の心薔薇園になる

カレンダーの海の景色 ...
散歩

子供は誰かとあるくのが好き

たえずおかぁちゃま

たえずおとうちゃま

おとうちゃまのなかのよい和さんは

かずにいちゃま

抱きつきたいの

走り ...
超破壊少女は今日も行く
決して"不良"なんかじゃない
日頃の鬱憤を
機関銃に変えてゆくだけなのだ

紺色のスカートをひらひらなびかせて
道路のど真ん中颯爽と歩く
今日 ...
雨の日は休めたる喉法師蝉 ほどけないコブラツイスト法師蝉 法師蝉徐々に音量下がりけり エデンの蛇を酒にして女酔わせている つくりものの頭髪に雪 混浴露天風呂に茹でられている
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
無題瑞海自由詩4*14/8/18 22:33
愛に満ちた光花形新次自由詩014/8/18 21:55
懐剣砂木自由詩12*14/8/18 21:21
バッドトリップ為平 澪自由詩6*14/8/18 20:50
優しいままでいておくれ など二篇クナリ自由詩4*14/8/18 20:21
近眼天使やまうちあつ...自由詩314/8/18 20:14
高原のシエラレオネ花形新次自由詩014/8/18 19:50
『鋏』あおい満月自由詩814/8/18 19:10
ただ老いて死ぬ事yamada...自由詩214/8/18 19:10
偽者ichiro...携帯写真+...5*14/8/18 18:56
ネアンデルタール人は誰何を強制しなかった由比良 倖自由詩6*14/8/18 17:58
inside outopus自由詩014/8/18 17:00
夏の消印朝焼彩茜色自由詩20*14/8/18 16:54
以心伝心陽向自由詩1*14/8/18 16:06
アキアカネLucy自由詩18*14/8/18 15:36
君の目あおい満月自由詩5*14/8/18 15:29
湖面藤鈴呼自由詩1*14/8/18 14:38
いまむかしまきしむ自由詩014/8/18 14:25
『腕』あおい満月自由詩7*14/8/18 10:55
夏・陽射し……とある蛙自由詩12*14/8/18 10:10
渡辺亘自由詩514/8/18 8:43
オレンジの雲夏川ゆう短歌014/8/18 7:17
散歩月形半分子自由詩314/8/18 1:00
超破壊少女瑞海自由詩2*14/8/18 0:41
雨の日は休めたる喉法師蝉北大路京介俳句314/8/18 0:08
ほどけないコブラツイスト法師蝉俳句414/8/18 0:07
法師蝉徐々に音量下がりけり俳句214/8/18 0:07
エデンの蛇を酒にして女酔わせている自由詩214/8/18 0:07
つくりものの頭髪に雪自由詩314/8/18 0:06
混浴露天風呂に茹でられている自由詩214/8/18 0:06

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