砂浜の砂を握りしめ
手を開けば
崩れる砂
崩れた砂を見ると
砂は砂粒と砂粒だった
地球はひとつでも
本当の地球は
個々の人々や生きものたち
一粒一粒の砂粒
この世の中の本当の ...
あなたについて
私が見たもの聞いたもの、感触、熱、味
ぜんぶ
私の中に入れて蓋をする
逃げ出そうとされて嘔吐感がこみ上げるけれど
音を立てて飲み下し腹におさめ
唇を閉じたままニィと微笑 ...
夜半にうっすら目をあける
カーテンの隙間から
仄かに月明かりが差し込む
部屋の中は蒼い海の世界
私は、
月影が揺らぐ波間を静かにたゆとう
どこへ流れていくのかも
どこへたどり着くのか ...
なぜ、ここで戦う必要がある? 君の、君だけのための戦いは、きっとここではない、どこか、そこで死ぬことに価値があるような場所で、もっと、そのために死ぬことに価値があるようなもののために、行なわれるべき ...
夢に向かって
突っ走るのは
れっきとした賭けごとですが
かけがえのない勝負なのです
一度きりの人生の
大いに得るか、失うか
自分の意志では
選べない結末だとしても
...
待宵の支度を重ねながら粋に古を覗く上向きに
女の割合の多い その丸い姿に時に 男にも見える
只の円
人々に想いを凭れ拝まれ馳せられ 逃げたまま
...
月夜の帰り道
青白い横断歩道で 拾った
白い帯にぽつんと 真っ黒い穴
無造作に転がっていた 黒い石
指先が ぽっ と暖かくなったような
無機質な石よりも 柔らかい感触
左折してきた ...
脂の乗った腹は 嫌だけれども
油の乗った 人間には なりたい
油ばかり 売っていては
物事から 脱線して しまうけれども
売る油すら 手元に無いようじゃあ
潤いが 無い 気もするの
...
針が刺さったままデカダンスホスピタル
聖書読みながらカルアミルクに桃を絞っている家庭教師と革命に乾杯する間に俺のストラトキャスターは大音量でジェントリー・ウィープス近所迷惑
痴女MakeLove耳から脳みそ垂れてるぜ愚かな青春Dance ...
一瞥して去るシャッター商店街
飲み干したラムネ瓶から玉とれず入道雲がひたすら白い
雷の落ちたあたりに錆びた塔
すし詰めの電車の中や蝿捕紙
夢の終わりに
尾ひれが跳ねて
視界の隅の
水面が揺れた
耳奥に流れる
遠い海からの便り
風が叩く戸口を
そっと開くと
千の夜を留めた星が
瞬き瞬き
手招きをしている
...
誕生日だね
おめでとう
生まれてきてくれて
ありがとう
そして今日まで
生きてきてくれて
ありがとう
君の愛する家族と
君を愛する友人たちのすべてに
ありがとう
い ...
秋に日が落ち夕食など済ませたあと、電器など点けず、開けた窓から入る街灯の僅かなひかりと月光のみで夜を過ごすは、いとをかし。日中夏のような暑さでも、夜には嵐になるなど心浮かし。窓あけて涼むにも、電器を点 ...
花を見て
月を思い
雪に触れ
風を感じる
僕はまだ死にたくないんだ
君と話すか
君の言葉を聴くか
君と会うか
君を一目見るか
…最悪、君を思い出すかしないと
僕は死んで ...
.
【3】 あやしくも鳴るやみ神楽
雪 峡{注=下書稿(四)手入れ(2)。ルビはすべて編集者。}
{ルビ塵=ちり}のごと小鳥なきすぎ
ほこ杉の{ルビ峡=かひ}の奥よ ...
遠くの人を思って 想って
啼いて 泣いている
あなたを 私が慰めたい
私は記憶の欠片でしか
ないはずだから
決して私の気持ちに
気付いてはいけなくて
そのまま消え ...
狂った「風」と乱れた「光」で
市内の公園から黄ない声が消えた
沈む「時」と浮かぶ「空」の波紋で
郊外の竹藪から衣擦れの音も去った
ただ老木のかげがちらつくばかりで
...
木漏れ日から、ふと宇宙を直観するような時がある。
それとよく似た体験を、―― 作者としてコメントを受けたとき
作品を見直しながら、ふと―― していることがある。
そんな時は、たいてい、その作品と ...
140906
日々の営みを忘れ
食べることも
飲むことも
そのうち眠ることも
忘れた
思考回路が断線したらしいと
修理工は慣れた手つきで
チェッカーを近づけた
チ ...
それはもう治らない火傷です。
切った
切った
切った
電源コードは絡まったイヤホンが
揺れて感傷が
揺れて
揺れて
揺れて
少女ははじめて口紅を塗 ...
窓にかげろうがいた。
触覚を揺らして男を見ていた。
余命が短い男は振動に揺れながら
弱った細胞が虫に同情して泣けと責めた。
あの、かげろうも泣くだろうか、
親が泣くだろう ...
一般的問題はすぐに答えられらた
だがその後に延々と演算を求められ
そしてその果てに少数点以上三桁を記せと
これが鉄道会社の入社試験
二百人近くが本社ビルの会議室で
面接も当然あった
母親・ ...
{ルビ踵=かかと}二つ 凍えそうな夜 エーゲ海の支配者は小舟を漕ぐ
胸の中 {ルビ彷徨う=さまよ}ままに海を眺める
夜明けに近づくにつれ 帆は鎮まる 海の支配者は朝眠る
君が引きずっているのが
くだらない過去だというのなら
そのまますりおろしてしまえば良い
君が隠しているのが
誰も知らない色の絵の具だというのなら
そのまま足跡に垂らしていけばいい
...
牛も豚も魚も人が繁殖して生まれたもの。
だから勝手に殺して食べてもいいのか?
今に人も繁殖されて臓器移植に使われる。
そんな時代に近づいている。
マンションで貴族的な生活に
恵まれた ...
.
{画像=140906170826.jpg}
【2】“永久の未完成これ完成である”
文語詩に限らず、宮沢賢治の作品(短歌、詩、童話、散文等)は、大部分が自室にひとまとめに ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
だから僕は時々空を見る
ichiro...
自由詩
14*
14/9/7 0:47
「蓋をする」
桐ヶ谷忍
自由詩
11*
14/9/6 23:27
夜の海
猫の耳
自由詩
2
14/9/6 23:08
我々の欲望には、素晴らしい音楽が欠けている。
岩下こずえ
散文(批評...
1
14/9/6 23:04
かけ算
千波 一也
自由詩
3
14/9/6 22:54
待宵
朝焼彩茜色
自由詩
11*
14/9/6 22:45
黒い石に
藤原絵理子
自由詩
5*
14/9/6 22:35
アブラカタブラ
藤鈴呼
自由詩
2*
14/9/6 22:29
針が刺さったままデカダンスホスピタル
北大路京介
自由詩
1
14/9/6 22:09
聖書読みながらカルアミルクに桃を絞っている家庭教師と革命に乾 ...
〃
自由詩
2
14/9/6 22:09
一瞥して去るシャッター商店街
〃
自由詩
2
14/9/6 22:09
飲み干したラムネ瓶から玉とれず入道雲がひたすら白い
〃
短歌
14
14/9/6 22:08
雷の落ちたあたりに錆びた塔
〃
俳句
1
14/9/6 22:08
すし詰めの電車の中や蝿捕紙
〃
俳句
0
14/9/6 22:08
鬼魚の目覚め
衣 ミコ
自由詩
5*
14/9/6 21:34
誕生日 (親愛なる友へ)
Lucy
自由詩
12*
14/9/6 21:30
随筆 2014
佐和
散文(批評...
0
14/9/6 21:29
消失
凍月
自由詩
1*
14/9/6 21:23
笛吹き少年の行くえ(3)
Giton
散文(批評...
3*
14/9/6 21:17
見守り 忘れる
瑞海
自由詩
5*
14/9/6 20:45
片影に怯えて 五
信天翁
自由詩
1
14/9/6 20:20
続・きみの言語
ハァモニィベ...
自由詩
4*
14/9/6 19:50
毎日のこと
あおば
自由詩
6*
14/9/6 19:41
「ダウンロード」
宇野康平
自由詩
0
14/9/6 19:24
「バスにて」
〃
自由詩
2
14/9/6 19:13
入社試験と
ドクダミ五十...
自由詩
1
14/9/6 19:10
年老いた海賊
陽向
自由詩
7*
14/9/6 17:51
僕に足がある限り
Neutra...
自由詩
3
14/9/6 17:48
ある男の独り言
chihar...
自由詩
3*
14/9/6 16:40
笛吹き少年の行くえ(2)
Giton
散文(批評...
5*
14/9/6 16:37
2169
2170
2171
2172
2173
2174
2175
2176
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2200
2201
2202
2203
2204
2205
2206
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2208
2209
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