アスファルトの
肌が焼ける臭いに
辟易しながらも
太陽を背負ったままの
僕にとって
影の温もりを
抱きしめることが
本当に罪深いことなんだと
鼻先に突き付けられた
絶縁状の文字の
...
祭りの翌朝
小雨降る広場で
ゴミと小銭を拾うお年寄りを蔑む中年夫婦が
小さな野花を踏んだ

こんなに綺麗な花なのに
本物の生きている花なのに
偽物だらけのこの世の中に
確かに信じられる ...
GIRAGIRA

あの頃の僕の瞳は
油の浮んだ水溜り
空も街も人も季節も
虹色に濁って見えた

今にも分解しそうな心を
繋ぎ止めていたのは
少し哀しい臭いのする
ギラギラ
...
限界集落と呼ばれて久しいこの村
ランドセルの子供がひとり
学校への長い道を下っていく
蝉しぐれの中
下を向き一生懸命歩いていく

そういえば
この村の近くに高原の小さな駅があるが
その ...
逢う約束をしている日は
お互いに仕事が早く終わる

私の手料理でもてなす
あなたは美味しいと言って
喜んで食べてくれる

二人の夜は魅力的に深まる

喋る言葉に
夜の魅力が付きまと ...

塾が閉まるぎりぎりまで
あなたと競うように
居残り勉強を続けていた

たった二人で閉じこもっていた夜の教室
そのためだけに生きていたような半年間
あなたにだけは負けてなるものか、と
...
何処に行くにも二本一組で
助け合って動く足に異変が生じた
左足の指の関節を骨折した
左の指先が大地に触れると
痛みが全身を走り頭に抜ける

医師は左はかかとで歩けという
左足を半歩前 ...
白いごはんと、
お新香と味噌汁があれば
朝はもう、
なにもいらない

そのあと、
インスタントコーヒーが飲めたら
美しい海辺の朝はもう、
なにもいらない

でも太陽と青空がないと困 ...
エロ動画サイトで見つけた
お気に入りの彼女
どうしても名前が分からなくて
途方にくれていた時
神が私に差し延べた一筋の光

「DMM. comがあーる」

ガーン、そ、そうだった!
...
遺伝子は さみしがり屋で わがままで

遺伝子は おこりんぼうで 泣き虫で

遺伝子は おのれにないものを欲する

遺伝子は 身長差カップルを作り

遺伝子は 泣き 笑いのカップルを作 ...
豆腐を買いに行ったきり
帰らぬ夫に見切りつけて
妻は子供を兵隊に仕立てた。

子供は戦場で人を殺した。
戻らぬ父と待たぬ母のかわりに
何人も殺した。

そして勲章をもらった。
家に持 ...
私はノイズの集積であり、ここに残される言葉はその中でも特にノイジーなものだ。私は音楽にいつでも憧れていた風の音だった。理性と論理で全てを切り抜きたい欲望のノイズだった。私は絶え間なく逸脱していく。 ... 「パンティ」というシーニュのシニフィアンは
つまり
「パンティ」という記号のそのひびきは
多くの男たちになにかしら希望を与える
明日も生きていこうという勇気を与える
ただしその場合の「パンテ ...
異物混入の原因になるから
何も持ち込めない
でも
結婚指輪はオッケー

そんなバカな
と思いながら
エアシャワーを浴びるのに
朝の工場には
かいくぐってきたものが
たくさんある
...
夏、外に出るのは
バカかセミだと思う

18℃設定の
キンキンに冷えた部屋で
ガリガリくんを
かじりながら
人がいっぱい死ぬ小説を
朝から晩まで
読み耽ると
あー、日本の夏って
...
蛍火やGODZILLAの去りしあとの街 蛍の夜無人駅から一時間 光れない蛍飛び交う山の奥 突き返された合鍵が錆びついている 日曜日に会えない男がいて残暑厳しい 真夏の葬列めがけ雨雨雨 解剖してみよう
お前は何だ?どんなだ?一体誰だ?

自惚れるなよ
お前はお前の全てを知らないどころか
お前は我々に作られた
自分が自分を作るとでも
お前は思っているのか?
お前は、 ...
エロ動画で
あっ、この娘良いな
と思っても
名前が分からないと
他の動画が検索出来ない

私は貴女のことを
こんなにも思っているのに
何時も同じ体位と表情と声
どうすれば
違う貴女 ...
幸福は匙で掬ったアイスクリーム みつめていても溶けてしまう 桜舞う朝のカーテンを
寒いくらいの空調を
二十一時のアンプリファーを
抜け駆けの声と 冷たい唇を

忘れられた片隅で見る
夢のこと

いつか鳴らされるAメジャーを待ちながら

鈍い ...
1 食卓

みんなで食卓を囲む
食卓には
栄養豊富な食事が運ばれ
それを食べて
どうやら私は
育つらしい

けれど食卓には
いつも
一人分の席しか
用意されていない

...
感謝してもしきれない 生まれたこと
生きてること

今はただ 僕がここにいて 呼吸をしてる
何かを感じていることが愛しく思う

どうせと投げ出すことが 不安に思える
痩せっぽ ...
道路に生えている草をバッタが食べている
雨はバッタに雨粒を叩きつけるが 必死で食べている
僕は顔を近づけた つかまえてみようと手を伸ばす
バッタというものは手を伸ばせば飛んで逃げるだ ...
日々の中で 一つ一つ「嫌い」を集めてきた

マイナス思考が「好き」になるまで「嫌い」を集めてきた

でも もうやめたんだ

マイナス思考が「嫌い」になるまで「好き」を集めようと ...
 海の大さを知るためには
 一滴の水を
 見詰め直さなければならない

 と、老いた亀は言った

 波打ち際で遊ぶ
 他人の子供を
 呆然と眺める
 僕の足元で

 亀はそう言っ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
溺れる寒雪自由詩114/8/9 15:47
きっとichiro...自由詩16*14/8/9 15:14
八月の欠片nonya自由詩25*14/8/9 13:29
限界集落西天 龍自由詩614/8/9 11:09
二人の夜夏川ゆう自由詩314/8/9 11:09
高校受験クナリ自由詩3*14/8/9 10:34
かかと歩きイナエ自由詩17*14/8/9 10:19
なにもいらないatsuch...自由詩6*14/8/9 9:58
神の声が聴こえた花形新次自由詩014/8/9 7:49
遺伝子の叫び佐白光自由詩1*14/8/9 6:58
幸せの庭やまうちあつ...自由詩114/8/9 5:24
遺書葉leaf自由詩014/8/9 4:10
ひびき浩一自由詩2*14/8/9 3:37
かいくぐってnemaru自由詩5*14/8/8 23:42
ガリガリくん殺人事件花形新次自由詩014/8/8 23:40
蛍火やGODZILLAの去りしあとの街北大路京介俳句714/8/8 23:24
蛍の夜無人駅から一時間俳句414/8/8 23:24
光れない蛍飛び交う山の奥俳句314/8/8 23:24
突き返された合鍵が錆びついている自由詩414/8/8 23:23
日曜日に会えない男がいて残暑厳しい自由詩114/8/8 23:23
真夏の葬列めがけ雨雨雨自由詩514/8/8 23:23
解剖凍月自由詩2*14/8/8 22:55
名前花形新次自由詩014/8/8 21:26
アイスクリームはるな短歌614/8/8 19:35
午睡DAICHI自由詩114/8/8 16:33
食事塩崎みあき自由詩5*14/8/8 15:16
許せるという誕生日陽向自由詩5*14/8/8 14:10
自分に似てるものとの出会い自由詩7*14/8/8 14:05
歩み自由詩2*14/8/8 13:53
亀の教えまーつん自由詩15*14/8/8 12:10

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加筆訂正:
亀の教え/まーつん[14/8/8 12:57]
本文に大幅な追加をしました。
4.94sec.