冷たい海の中を、
ふわふわと漂うクラゲの
その美しさに魅かれる
誰にでも愛される
そんな存在でも無く、
ただ、
生きる為の術ではあっても
そのふわふわとした
透明で自由な浮遊感 ...
てっきり
魔法の越中ふんどしで
飛んで行ったと思っていた
おじいちゃん
実は猛烈な強さの台風に向かって
「わしはわしの家族を
お前から守ってみせる!」
と叫びながら突っ込んで行ったのを
...
量販店でメモリカードを買ったついでに
あれこれ眺めていると
昔、夜店でよく見た透明な電球が
仰々しく棚に陣取って光っていた
こんなもんが、今頃なんで?
棚の売り文句を見ると
これが、省 ...
君はこういうの苦手?
俺はそんなのあきらめていないからどうでもいいし怒れる
君は「できない子」君は「この世で一番できない子」
自分の名前もいえない子
明日どんぐりではがきに
ぐるぐる文字みた ...
星の残像をまぶたで凝視する無力すぎて聞こえない鮮明な色
古ぼけた皮膚のままスキなだけ歌を歌って夜が沈む
昨日の終わりのこないままで
指のすきから産まれおちる五線譜
もっとふかく溺れたいのもっと ...
極めて具体的な意味で関係ないから軽く死ぬ
「わたしは今日もずっとこれからもしあわせでした、です」
いつまでも泡の数を数えて
地平線は線ではない真っ白だからそれはたぶん光だ
沈んで生まれなかった ...
あなたの手にする
てるみーという不思議な棒は
香の煙をもくもく漂わせ
熱を地肌に{ルビ擦=こす}りつつ
体の痛みを和らげます
私の妻が
顔をしかめた腰痛も
止まらなかった咳さえも
...
真夜中のスーパーマーケット
わたしたち、二人逃げこみました
逃亡者なのです
追われているのです
月に、星に、夜に
ここにいれば彼らの姿は見えないので
安心して手をつなぐことが出来ます
最 ...
What awaits man after death?
When a man dies, what awaits him? The Bible says、“There is an outcom ...
幼い頃から
鼻血を出したことがない。
だが、街灯が消えて
露が凝縮して
霧がコンクリートから浮かぶ時に
(寒い朝に
ある目に見えない神の息)
頭が空になった感じ
鉄の匂いと
赤
を ...
絨毯は毛を食べる。受け止め、取り込み、嚥下して、同化する。
それは、吸引力が変わらない奴だろうが、円筒形のころころ転がす奴だろうが、発達した猿の末端器官だろうが、まるで届かない身体の奥底に溜め込まれ ...
そして
我々は排水管に流れ込む汚水の様なものだ
何もかもごちゃ混ぜにして
蓋の隙間から暗闇に落ちてゆく
落ちてゆく落ちてゆく
次から次と落ちてゆく
あんたにも私にも
何の意味も価 ...
雨が降ったあとだけ
わたしは
この世に生まれます
黒い空から
産み落とされたというのに
見上げれば
――おもいわずらうことなど最初からなかったように
――おもいわずらうことは誰で ...
それにしても
グレード4という言葉には
激痛が走る
君は笑いながら言った
「俺の詩も書いて欲しいな」
本気か冗談かなんて
わからないけれども
君の気持ちがわかるなんて
そんな事 ...
「嫌いじゃない」と「好き」の違いは何のなのか
多分、もう全て知っていると思うので
それで、僕は
しゃべりません
語る事は一切、ありません だから
僕のかわりに「饒舌」が
僕について精一杯
語ってくれ ...
ずっと居たのよ
気付かなかったでしょう
あたしはここにいるのよ
あなたがあなたのやり方で生きるのならば
伸ばした手にあたしはキスしてあげるよ
再び太陽が照るときに
あたしはここにいなく ...
太陽が見えない
月も星も輝かない
この地上は暗く濡れたまま
夜が明ける
夏の黒富士に残雪の傷
目前の山肌は湯気立ち霊気を放つ
この血は静かに震え
夜が明けた
この命が熱り立 ...
魔法にかけて
引きずり落とせよ
耳が鳴る
いつも
光で、炎で
愛されないなら
にどと眼などみるな
呪って
執着を
くれないなら
なぞって
おねがい ...
.
隣の部屋とのあいだの四角い窓に
また指人形の顔がのぞく
あいつはなにか言いたいことがあると
こうやって人形に言わせる
けさはコナンがメガネごしにこっちを睨んでいる
セーラームーンでない ...
台風が近づいている。
ここのところ運よく逸れているだけに最大級の力を持つとは怖い
甚大な被害とは、不安定な人間にとって死を意味するようなものだから。
しかもワールドカップの準決勝が ...
たいていは
朝靄の中
大きな
丸い眼を潤ませ
こちらを見て
もぐもぐと
やっている
口元を
見ているうち
どろっと
草地の上に
灰の色をした
肉塊がひとつ
なんとも
温 ...
三面鏡が浴びたのは女の末期
ティッシュが火ぶくれ
肌に青いミミズの這い回る
鉛の紅の差しかけに
口から毒のあぶくのあふれだす
はりつめ尽きる瞬間に
女は子午線を ...
わたしの猫は名を呼ぶと
どこに居たって走って来た
わたしの隣に居たとして
動けばどこでもついて来た
疑うことを知らない仔
たとえばそこがガス室でも
あるいは壁が押し迫ってくる
そんな部屋 ...
ときめきを紙飛行機に託す夏の夜
すれ違っただけのあのひとが忘れられない
再会の祈り込め
紙飛行機に託す夏の夜
飛んで飛んで紙飛行機
どこまでも飛んで
わたしの想い乗せ
あの星までも
あ ...
くぐり抜けたかった
なんとしてでも
くぐり抜けたくて
懸命に
くぐり抜けた
くぐり抜けると
抜け出せず
とうとう
この手が
こわした
捧げよう
集めよう
焦がれよう
時を待とう
われら、わが心は
全て彼の王のために、
統べる彼の王のために、
時は経ち、日は暮れ、月はおろか、闇も消え去る
青と緑が混ざり、奇妙な呪術 ...
あいつは
知ったか振りをしている
この前、
「俺は人間だ」
なんて言っていた
内面を写し取るために描いた自画像が
僕が部屋から出ると歌いだす
僕と居ることがよっぽど気まずいのだろう
はじめの頃は、鼻歌程度だったが
今では盛大なオペラにかわっている
わかっているんだ ...
どうしたい?
何がしたい?
返事は無く、ただ
ゴボゴボと音を立てて
癒着と融合を繰り返す
人間と名付けられた混沌は
原型なんて留めない原罪なんて分からない
見える獣より見 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ふわふわ
猫の耳
自由詩
1
14/7/8 20:48
台風になったおじいちゃん
花形新次
自由詩
2
14/7/8 20:48
電球
山部 佳
自由詩
1
14/7/8 20:47
青いポストに空腹が詰まってるから無理矢理押し込んで
モリマサ公
自由詩
3
14/7/8 20:47
我々はやさしー
〃
自由詩
4
14/7/8 20:45
今日はいっぱい泣いちゃったな
〃
自由詩
3
14/7/8 20:44
不思議な棒
服部 剛
自由詩
4
14/7/8 20:34
真夜中のスーパーマーケット
サトウチカ
自由詩
4
14/7/8 19:08
What awaits man after death?
生田 稔
散文(批評...
1
14/7/8 19:06
鼻血
アンドリュー...
自由詩
5
14/7/8 18:47
大魔術帝国
DAICHI
自由詩
1
14/7/8 18:28
そして
アンドリュウ
自由詩
2*
14/7/8 18:14
水たまりのひとりごと 【詩サークル群青 六月の課題『水』への ...
そらの珊瑚
自由詩
14*
14/7/8 15:36
連れて行かないと約束して誰か
小川麻由美
自由詩
5*
14/7/8 13:38
教えて
文字綴り屋 ...
自由詩
1
14/7/8 8:56
金融庁
yamada...
自由詩
1
14/7/8 8:32
あたしはここにいる
澤田ともさと
自由詩
3
14/7/8 5:38
この命が熱り立つ
ichiro...
自由詩
7*
14/7/8 5:21
燃える欲求
itsuki
自由詩
0
14/7/8 5:12
ぶっつけ未詩1
Giton
自由詩
2*
14/7/8 5:03
最大級な台風がやってくる
アラガイs
自由詩
9*
14/7/8 4:33
牛
天地無用
自由詩
4*
14/7/8 2:43
怪談
月形半分子
自由詩
2
14/7/8 2:32
わたしの猫は
もっぷ
自由詩
6*
14/7/8 2:10
夏の夜の紙飛行機
〃
自由詩
4
14/7/8 2:08
門
天地無用
自由詩
2
14/7/8 1:48
統べるもの
水素
自由詩
1*
14/7/8 1:04
知ったか振り
凍月
自由詩
1*
14/7/7 23:44
歌う自画像
クローバー
自由詩
1*
14/7/7 23:27
エッセンスα
凍月
自由詩
1*
14/7/7 23:23
2164
2165
2166
2167
2168
2169
2170
2171
2172
2173
2174
2175
2176
2177
2178
2179
2180
2181
2182
2183
2184
2185
2186
2187
2188
2189
2190
2191
2192
2193
2194
2195
2196
2197
2198
2199
2200
2201
2202
2203
2204
加筆訂正:
貝殻の記憶
/
小川麻由美
[14/7/8 11:03]
訂正と加筆しました。
4.78sec.