夢で、産卵を終えて泣いていたコオロギは百年前に死んだ
先祖の為に命尽きるまで泣くのでした。

百年後のコオロギはたった今死んだコオロギのために泣く
のです。

布団も敷かず床に寝そべる ...
コンクリートブロックの上に置かれた壊れた双眼鏡は
汚れた労働者が短い煙草を吸って労働の終わりに歌う
姿を映した。

ぐしょぐしょになった軍手を飲み終わった安い酒と道
端にポイと捨てた。
...
天気予報によると午後から曇り、ところにより雨、らしい。傘を持っていくか一瞬迷ったのち、会社の置き傘を頼ることに決めた。階段をおりて、自転車に乗って、駅まで。いつもの道をペダルを漕いで進み、通学の児童は ... わたしは、
与えられない
ことを知らない。
与えられる、
奪いとることは
子供の頃から知っていた
諦める、
身を引く
距離をおく
ことも理解できない
わたし ...
何となくというセリフなんか吐くな
きちんと表現したまえ

されど私は優しいからそれを吐息と
あえて描いてきたんだろうと思う

書き込んで書き込んで
描き回るあなたの専攻のない ...
ROKUROKUBI (ろくろ首)


夕暮れの観覧車に
絡みついた
わたしを解いて

BMWの助手席に
しがみついた
わたしを引き抜いて

あなたの吐息と唇が
辿った
...
コップ一杯の麦茶に昨日見た夢を溶かして
ぐいとひといきに飲み干す
季節は夏、あくまで夏だった

例えるなら、ここは砂漠
らくだの背中にまたがってゆらり、と
色あせたリュックに刺さる白旗 
...
赤くはれあがっていく
この諸手が欲しがるものは、
べっとり熱い熱
弾力の赤い海にのせて弄んで
流し込む遠い川。

くだってくだって
流れていくと
聴こえてくるのは
...
そういえばマッチ棒は
頭の先から燃えるので
わたしだって
頭から燃えていって歩いてゆきたい

心が大事って
守っているだけじゃ歩きにくいよね

腕だってふらなきゃ自由じゃない

静 ...
輪郭だけを残した巨大な廃屋の片隅の暗がりで、静かに、感触を確かめるような律動が忘れては思い出されるかのように気紛れに行われている朝のように見える暮れ方のこと、一口だけ齧られた林 ... やがて誰かのその声は聞こえなくなる
自己欺瞞に耽る大人達の目に怯え
されどそのように世界が見えている
自分自身が自己欺瞞に耽っていることを彼は知らない

世界は貧しいと考え 闇雲に救 ...
               140824
乱暴なのだよと言われた
狼藉を働いたわけではないが
乱暴に物を放り投げては
置きやすいように並べる
適当に積み重ねる
見た目も悪い
効率も悪い ...
  土嚢でも背負っているのだろうか
  きょうの町は、肩の辺りが硬く強張っている
  木陰のところで音楽は重なりあって死んでいる
  物欲しげな野犬は吸い殻に鼻を近づけやがて立ち去った
...
座ってパンを食べている
天使に近づき見てみると
頭の上に浮かぶ輪っかは
小惑星の集まりだった
カーリーヘアーの奥からの
不思議な引力で集められた
星屑だったんだ
なんだ、土星と同じじゃな ...
いつも姉は変な顔をして
私の髪を引っぱったり
口に入れたりした

足のつかないプールで
私の背中にしがみついてる

バースデーケーキのロウソクを消す
ソファで寝てる
ギターを持ってジ ...
青田風赤いバイクに二人乗り 青田風旅立つ君を送る歌 広すぎる青田のそばの墓地に猫 いい武器持っていて使う機会がない 遠花火指輪の跡に気づかないふり 捨て猫のダンボールの前を不要ペット回収車が通り過ぎた はじめは上手くない
知らないと恥ずかしいし
失敗など当たり前
それで傷つかないわけではないが

そんな柔でもない
ナンカ違う
調理はココロ安らぐ薬でも
ナンカ違う
世界の主流、マジョリティとデザイン済みの常識ら
全然チガウ
プラスチックとちゃんねる争いの画面たち
ヒントになる
偽を暴く知恵、的を離れ ...
まこちゃんは
まことっていう名前だけれど
大嘘つき

大丈夫じゃなくても
大丈夫って言うし

痛くても
痛くないっていう

まこちゃんは
僕が守ってあげるんだ

子供の時 ...
広がる空に
飛べ
こころ

絡み合った想い
ほどけぬまま
泳げ
空を

変わり続ける
雲の形
想いもまた

あの青い空の向こうに
果てしない宇宙が
夢が

あるの ...
四角い君が
手を触れないでも
美しい音色を出す君が
とっても気になるんだよ
いつか会いたいな
テルミンさん
君が、遠い

だけど
諦めるには近すぎる
だけど
話しかけるには遠すぎて
君が遠い
ほんの数メートルが
ガラスを隔てたみたいに、遠い

待ってよ
行かないで……


...
公園広場の人だかりに囲まれて
学ラン姿の少年は、笛を吹く。
指をぴろぴろ躍らせて
黒い瞳は{ルビ魚=うお}のよう。

楽しいメロディ奏でつつ
耳はだんぼに開いてる。
身も心も空っぽにして ...
明けにヒグラシが啼く
カナカナカナ…
 そそっかしい奴
夏の薄明は薄暮に似て
あの個体は感知できないのか
明けは涼しく暮れは蒸すのに

カカカカカカ…
ほら、また啼いている
確かに夜 ...
内臓のやうなプルーン頬張つて「さうだよ。ぼくは無神論者だ」


貝殻を拾うみたいな浅いキス あくまでそれは未明のままで


箸がもし転がらなくて 君がもし消えたとしても ワラいますとも
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
「百年の孤独」宇野康平自由詩014/8/24 21:18
「冷たい軍手」自由詩114/8/24 21:13
ぼくらが旅にでない理由メチターチェ...自由詩7*14/8/24 18:47
箱庭チルドレンあおい満月自由詩314/8/24 16:47
湿度詩朝焼彩茜色自由詩21*14/8/24 15:41
百鬼繚乱 < 1 >nonya自由詩27*14/8/24 15:17
ぼくらが旅にでない理由あ。自由詩5*14/8/24 14:31
あおい満月自由詩514/8/24 14:15
マッチ棒の行進朧月自由詩414/8/24 13:13
呼吸には狭間があるホロウ・シカ...自由詩2*14/8/24 12:03
倨傲の囁き陽向自由詩3*14/8/24 11:51
乱暴者あおば自由詩5*14/8/24 11:00
移住草野春心自由詩814/8/24 9:50
土星天使やまうちあつ...自由詩4*14/8/24 9:38
picsmizuno...自由詩514/8/24 7:56
青田風赤いバイクに二人乗り北大路京介俳句314/8/24 1:29
青田風旅立つ君を送る歌俳句214/8/24 1:29
広すぎる青田のそばの墓地に猫俳句414/8/24 1:28
いい武器持っていて使う機会がない自由詩414/8/24 1:27
遠花火指輪の跡に気づかないふり自由詩714/8/24 1:27
捨て猫のダンボールの前を不要ペット回収車が通り過ぎた自由詩314/8/24 1:27
なんでも中原純乃自由詩2*14/8/24 1:07
回送電車にのれたなら佐和自由詩114/8/24 0:06
嘘つきまこちゃん瑞海自由詩3*14/8/23 23:53
「そらへ」椎名自由詩214/8/23 23:52
テルミン凍月自由詩5*14/8/23 23:46
君が遠い自由詩1*14/8/23 23:28
笛を吹くひと  服部 剛自由詩614/8/23 23:15
誰そsalco自由詩914/8/23 22:29
みめーと初谷むい短歌7*14/8/23 21:57

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