悲しい酒を着うたにしたら
悲しい電話ばかりが掛かるようになった
すると
電話が掛かるだけで
涙がほろりとこぼれるようになった
おまえはセリフを言う部分での
美空ひばりか!
そうではないの ...
私の体は塊となって泣いた真珠
抱かれた声は何処にも行けない
遠く運ばれてきて、
柔らかい土の中で食べられるだけの
硬く凝固した夢が閉じられた瞼の奥の瞳
盲目の砂の眠りのほかにはもう
指 ...
器用に生きられないだけの個性は
誰にとっての褒め言葉でもなくて
容赦のない人種には一粒の反撃にもならない
何も聞かなければ、何も傷つかない訳でもなく
耳を塞いで、聞こえなく ...
黙ってはいけない
布団の中の
タツノオトシゴ
外は深い夜
または海の底
徘徊する
神や泥棒
黙って二体で
寝転んでると
動物みたいな気がしない
だから呪文ぐらい
言わねばならない ...
普く再び出会えることを 光栄に想う 空を見上げ
陽だまりの隅に主人公だらけの透明の雪の空気の生き物の気配
季語を埋め尽くし 散りばめ
躊躇いのない誉 四季うとうと静かに弾んで 胸を掴む
...
救われぬ魂に向け歌唄う少女の声がときどきズレる
親戚を名乗るヤクザが本当の父だと告げて義父は旅立つ
美味しいと喜ぶ顔があったから料理に燃えることもできたの
馬謖を斬った涙で紅茶を煎れてさしあげよう
赤い糸たぐり寄せて見なかったことにした
考えるカンガルーをハンマーでゴン
【青が崩壊する。】題名は あまさらさんです。
こんこんと 混沌
どくどくと 清濁入り乱れ
大地と空が 激昂する
相容れない物どうしが交信しようとして
雨戸を叩く
夜の闇に
...
奏でることを
忘れているだけのあさの時間に
点滅する信号機のしたで
歩道を飛び越えてゆくの
行き詰まることを
全く知らない幼子のように
楽譜のうえを歩いては
並んだ音符を ...
隅田川より低い千住の街を
駆けていく幼い日のぼくの
こころの隙間に
川風がはいりこむ
湿気を含んだ重い風は
低い街並みをよぎり
川辺から離れた神社に
ぼくを連れていく
友だちは ...
僕の帰りを待つ妻と子のため自転車飛ばす
一人きり歌いながらお腹空いたと呟きながら
街灯で薄明るい公園の脇 自転車飛ばす
何処かから漂ってきた誰かのためのカレーの匂い
片 ...
羊歯の葉を滑り落ちた雨垂れが棄てられたショッピングバッグに落ちる
夜は街の明かりに隠れながらいつの間にか途方も無い闇となり
僕は雑草の生えふさぼったベンチひとつだけの公園の ...
少し離れた椅子に座って
家族の談笑を聞く
妻の伸びた髪 子どもたちの長い脚
ぼくの指先に 笑うニーチェ
汚れた携帯ストラップが揺れて
家族に笑顔がこぼれる
振り向く妻 立ち上がる子ども ...
爪を切るときに
深爪しないようにするのと一緒で
なにか喋るときには
何も考えないようにする
世界の果てで
自分が待ってるんだ
名も無い鳥にも
名前はあるんだよ
自分で名乗ったりはし ...
上京して赤信号で渡ったら 叱られた
コンビニにまで 「並びなさい」の、
足型マークが付けてある
お金を払わなければ 何処にも行けない街が
嫌いになるまで 居たかったのは
この街 ...
うまれてからずっと
うまれあっている
きみはこどもとして
あなたはおかあさんとして
ぼくはおとうさんとして
はんとしまえにここにうまれた
うまれたものがふくらんで
ここにもそこに ...
日々の暮らしの
吹き溜まりから
洒落た記号を
掘り出して
綺麗に並べても
何処にも響かない
吹き溜まりに
手をつっこみ
すくった想いを
雪玉にして
無防備な背中に
ぶつけ ...
{引用=その日ぼくは一人称を失うために身投げした。自我を持たな
い想いだけが純粋であり得るから「得た経験はみな繋がれて
いる、輝けるという常套の科白を盲信し、原石だったぼくは
自らを気前よく ...
一頭のサラブレッドを数百人で所有する
競走馬ファンド
所謂一口馬主というのにヒントを得て
私が新たに開発したのが
この一口夫です
美人でプロポーション抜群だけれど
金が掛かってしょうがない ...
言い知れぬ倦怠や怒りには
チャイコフスキーの5番しかなかった
頭をしびれさせるほどの眠気と強張りには
チャイコフスキーの5番しかなかった
どんよりとした悲しみや震えには
...
僕が目を閉じ後ろ手を組んだところまで
きみに飛んでいってほしい
軽くなったきみに
まちがってるよって言ってほしい
声をなくして歩けない道の終わりに
+
...
その密告を
取りこむ受容体が
自己のうちに
見あたらなくて
知らぬふりして
やりすごす
☆
井の中の
かわずよろしく
生きる
恥じ
意味も抒情も
...
{引用= 「アンダーザブリッジ」
ああ
オールを手離されたボートが
河岸を立ち去る
絶対の掟に従うように
角を子羊の群れのごとくに曲がり
オルガンのその音色は
流浪を奏でる
...
{引用=北のはるかに村があり
名前忘れた木が
ぽつんと
あって
海を知らない小鳥が枝に
止まっていました
ひとりっきりで
道を知らない蒼い花が一輪
根元に咲いていまし ...
月を見ていた狼男
なにも悪さをしないのに
石もて追われ町はずれ
川面に浮かぶ月の影
泪落とした橋のうえ
タイスの「瞑想曲」が似合う秋
私から枯葉が
虫食い穴があちこちにある私が
落ちていく秋の夜中
もともと智慧の無い思考の葉脈であっても
いまだけはその働きを止めておきたい
聴こえてく ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
着うたフル
花形新次
自由詩
0
14/10/15 18:57
ヒレのある魂
ハァモニィベ...
自由詩
3+*
14/10/15 18:45
同じ穴
中山 マキ
自由詩
2
14/10/15 17:59
魔法
やまうちあつ...
自由詩
1
14/10/15 15:15
霜降
朝焼彩茜色
自由詩
11*
14/10/15 11:41
救われぬ魂に向け歌唄う少女の声がときどきズレる
北大路京介
短歌
2
14/10/15 10:39
親戚を名乗るヤクザが本当の父だと告げて義父は旅立つ
〃
短歌
3
14/10/15 10:39
美味しいと喜ぶ顔があったから料理に燃えることもできたの
〃
短歌
2
14/10/15 10:38
馬謖を斬った涙で紅茶を煎れてさしあげよう
〃
自由詩
1
14/10/15 10:37
赤い糸たぐり寄せて見なかったことにした
〃
自由詩
5
14/10/15 10:37
考えるカンガルーをハンマーでゴン
〃
自由詩
2
14/10/15 10:37
とりつくしまという名前の島での物語 オムニバス三篇
るるりら
自由詩
8*
14/10/15 10:33
聴こえるまでの音
かんな
自由詩
10*
14/10/15 7:49
風の問いかけ
殿岡秀秋
自由詩
7
14/10/15 5:26
寒い夜道を自転車飛ばす
中村 くらげ
自由詩
6*
14/10/15 2:32
真夜中にあれこれのかたちをどうのこうの
ホロウ・シカ...
自由詩
2*
14/10/15 1:20
少し離れた椅子に座って
オイタル
自由詩
5*
14/10/14 23:55
オイルと
竜門勇気
自由詩
1
14/10/14 23:13
ネズミ
為平 澪
自由詩
13*
14/10/14 22:07
ハーフバースデイ
中村 くらげ
自由詩
3*
14/10/14 21:51
おもいのおと
nonya
自由詩
21*
14/10/14 21:45
七年目のグノシエンヌ
もっぷ
自由詩
4
14/10/14 21:42
一口夫
花形新次
自由詩
0
14/10/14 21:29
屹立せよ
吉岡ペペロ
自由詩
2
14/10/14 21:17
無題
nemaru
自由詩
1*
14/10/14 20:20
密告
シホ.N
自由詩
2*
14/10/14 17:17
すみれの色の手帳から
もっぷ
自由詩
3
14/10/14 15:40
意味は静かに
〃
自由詩
3
14/10/14 14:49
月を見ていた
花咲風太郎
自由詩
2
14/10/14 14:08
瞑想曲
乱太郎
自由詩
19*
14/10/14 13:45
2153
2154
2155
2156
2157
2158
2159
2160
2161
2162
2163
2164
2165
2166
2167
2168
2169
2170
2171
2172
2173
2174
2175
2176
2177
2178
2179
2180
2181
2182
2183
2184
2185
2186
2187
2188
2189
2190
2191
2192
2193
6.41sec.