月明かりの下を歩く心細さを
小ささと細さで体現して少女は
そのページを駆けている
周囲を黒く塗りつぶされ
反った指先に可憐さを宿している
この物語を知っている
僕は知っている
この少女を ...
25時というから見逃したテレビを消す
たばこのような都合の良い理由が見つからないままベランダに出てみる
昨日か今朝か
月の世界に人がいるのかと思ったよ
ベガやアルタイルのように
君たちは、ど ...
睫毛に言った
「もう眠ったのかい?」
「いいえ」
答えた口唇は
一瞬も動かず
間を置いてから
「死んでいるの」
そう語っていた
もう何処にも生きている窓はなく
道も もう 死 ...
透明なものがたりがあった
ひとあし、ふたあし、訪ねていくように
波が岸辺に打ち寄せて
貝殻を拾って、耳に寄せても
波音は聴こえない
わたしの耳には
あなたの潮騒ばかりが渦巻いている ...
スパイダーマン
バットマン
スーパーマンたちが
こぞって
窓拭きをしている
ヒーローたちは
そこでは闘わない
闘っているのは
きみたちだから
無人の駅に
青い鳥
天気も知らず
旅立つつもり
先ごろの
予感によると
どうも神様は
虫に戻ったらしい
ひとしきり微笑むと
鳥は彼方へ
無人の駅は
青い空
...
140826
ニイタカヤマノボレの暗号に
我勝ちに風鈴を粉々に砕いた
冬の最中にわざわざ探し出して割ることもないのにと思っていたら
なにごとも徹頭徹尾完済しない ...
餓えて
我慢出来ず
牙を剥く
自律神経の
SOS
音を
水を
プロローグ~~~
止まってしまった歯車に手を置いて
故障箇所を探す
もしやと 思い胸に手を当てる
皆が去った後もうるさく鳴り響く心音 ここがきっと故障箇所
せき止められていたダムに亀裂が ...
つまり君は
言い訳に言い訳を重ねて
やらないことを選び続けているだけ。
つまり僕は
予防線に予防線を張って
やらないことを選び続けているだけ。
とっ ...
書かなくては、と一年ぐらい思って、書けなくて、私よりも書くべき人たちがいるような気がして、(待っていたのかもしれない)、未明、眠れなくて、アイスクリームを食べたら目が覚めてしまった、薄暗い。こんな朝。 ...
まるでうまく生きれていない
人生はとれーにんぐ問題集
カンニング以前の吹き溜まり
痛い
胸痛い
蜩よ、鳴いてくれ
安易な自己の正当化
吾の、代わりに鳴いてくれ ...
サカテカスの路地を
さちはトボトボと歩いていた
やっと思いで辿りついた
この町の丘の上にある宿の
スプリングの弾けたベットに 彼女はグッタリと横になり
スーツケースとパンプス ...
机に足を投げ出して
エスプレッソを飲みながら
ぼくはタバコを咥えてる
日曜日の夕暮れ
気だるい西日が ブラインドの隙間から
射し込んでくる
缶ビールをパキッと開け
キ ...
地面に着くことも
天に昇ることもできない
何者でもない彼らは
自己否定と後悔を繰り返す
ああ
目の覚めるような
泣いた後の
空
浅草寺ほおずき市の七月
鉢植えの中で膨れる橙と
頭上につらなるガラス玉
風が吹くと一斉に揺れる
景色すべてが鳴っている
母にねだって風鈴ひとつ
更埴市稲荷山お花市の八月
妹と揃いの服 ...
すぎていった風雨のあと 空は
山吹色の 神話のように
かがやいていた
薄明が跨線橋へと降って
思い出したのは、
こちらでは空のむらさきを見た覚えのなかったこと
ずうっと雨ばっかい ...
「友達の家に泊まる」と嘘ついてバッグに詰めた真っ赤な下着
お風呂場で過去の私が啼いている責められ嬲られ喜ぶエコー
おっぱいを吸うのは赤ちゃんだけじゃないって知った十九の ...
草原の星を生意気な猫がいく
でこぼこを気にしないから
大事なものはポロポロとこぼしていた
君の横顔はいつでもすごく正しいから
遠い国の光に照らされると
今まで歩いてきた道がほんとうにバカ ...
朝に起きて
スヤスヤ眠りたいと願う
道を歩いていて
少しダラダラ汗をかく
授業でスヤスヤ眠る
3時のおやつを
モグモグ食べる
家に帰って
ソファでダラダラ寝転ぶ
...
厄介者でも追い払うように
実家の古びた家を売った
あれこれと
遺品を整理したら
私に、ひと箱のダンボールが残った
よくまあ、父は
こんなものまで取っておいたものだ
妹と二人で笑い ...
6月17日は17時から酒を飲んでいた。東京は梅雨入りしたばかりで、湿気が不慣れな手つきで渋谷の街を撫でていた。金が無かった。ファミレスの白ワインはばかみたいに安かった。ばかだから無遠慮に下品に低俗に、 ...
あなた の そとがわ は
気前の良い 人間だけれど
わたしは 知ってるの
内側に住む にゃんこ性質
一枚ずつ 薄皮を
ぺりっ と 剥ぐように
朝の 薄氷で
コテッ と 滑るよ ...
地球上に一つしかない
と言われる石を持っている
それをわたしは
手のひらの可愛い琥珀に贈りたくて
釦を押す。 ...
どう考えても違うんだ
他人と自分が違うのなんて当たり前
それは良いんだ
だけど自分は
他人と違い過ぎるんじゃないかって
おかしいんだ
何かが違う、ズレてるの
ははは
だ ...
なつとあきすきませますぎすきがなくだらけた暮らしすきをほしがる
さらさらときれいに流れない指がひっかかってひっかきもがくざらざら
タトタトと外ハネまわる半角で兼ねて ...
君の影を拾った
西日を真っ向から受ける君の背後で
手を差し伸べたら
君の影を拾えたんだ
君の影は薄暗く、少しつめたかった
私の影は
君には決して拾ってもらえない位置にある
蓮の花硯の丘の上の水
蓮の花天を指したる羅針盤
見えぬもの見えているもの蓮の花
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
挿し絵
クローバー
自由詩
2*
14/8/26 20:49
仲間外れのデネブ
〃
自由詩
1*
14/8/26 20:29
Eyeと詩の間(はざま)で
ハァモニィベ...
自由詩
2*
14/8/26 14:33
球体の海
石瀬琳々
自由詩
6*
14/8/26 13:15
小児病棟
そらの珊瑚
自由詩
21*
14/8/26 11:50
ブルーマウンテン
やまうちあつ...
自由詩
0
14/8/26 11:02
その日、風鈴の割れる音をきいた
あおば
自由詩
10*
14/8/26 10:18
が、が、が
中原純乃
自由詩
2*
14/8/26 9:44
サイクル
桂
自由詩
0
14/8/26 9:02
まみれた言い訳 と 巡らした予防線
komase...
自由詩
0
14/8/26 8:30
未明、みえないまま
渡邉建志
散文(批評...
5
14/8/26 7:04
とれもんの唄
吉岡ペペロ
自由詩
6
14/8/26 1:38
サカテカスの殺し屋
オダ カズヒ...
自由詩
3*
14/8/26 1:37
ピンクのリップ
〃
自由詩
1*
14/8/26 1:30
夕雲
たまのす
自由詩
0*
14/8/26 1:15
その日、風鈴の割れる音をきいた/即興ゴルコンダ(仮)投稿
こうだたけみ
自由詩
7*
14/8/26 0:41
仲夏
とおの
自由詩
4
14/8/26 0:28
官能短歌 2
時子
短歌
3
14/8/25 23:18
すすめチャリオット
カマキリ
自由詩
3
14/8/25 23:12
擬態月曜日
瑞海
自由詩
6*
14/8/25 22:55
パレット
山部 佳
自由詩
1
14/8/25 22:39
花たち
青土よし
自由詩
1
14/8/25 22:32
ねこかぶり
藤鈴呼
自由詩
3*
14/8/25 22:22
黒子の島
あおい満月
自由詩
9*
14/8/25 22:21
殺戮機械
凍月
自由詩
2*
14/8/25 22:03
その日、風鈴の割れる音をきいた
阿ト理恵
短歌
7*
14/8/25 22:00
「片恋/表」
桐ヶ谷忍
自由詩
11*
14/8/25 21:21
蓮の花硯の丘の上の水
北大路京介
俳句
3
14/8/25 21:15
蓮の花天を指したる羅針盤
〃
俳句
4
14/8/25 21:15
見えぬもの見えているもの蓮の花
〃
俳句
4
14/8/25 21:15
2152
2153
2154
2155
2156
2157
2158
2159
2160
2161
2162
2163
2164
2165
2166
2167
2168
2169
2170
2171
2172
2173
2174
2175
2176
2177
2178
2179
2180
2181
2182
2183
2184
2185
2186
2187
2188
2189
2190
2191
2192
加筆訂正:
アキアカネ
/
Lucy
[14/8/26 20:36]
最終連3行目「ひとり取り残された私は」を書き足しました。
アキアカネ
/
Lucy
[14/8/26 20:32]
最終連冒頭「繋がる相手も見失い」を削除しました。いまさらの修正、申し訳ありません。
官能短歌 1
/
時子
[14/8/25 23:20]
タイトルを〜夏〜→1に変更
5.02sec.