硝子に映った一頭の駱駝は
  あなたのまわりのどこにもいない
  オアシスには細かい霧の粒が浮かび
  かれの毛並みを気高く妖しくみせているが
  大きな{ルビ二瘤=ふたこぶ}にか ...
切り取って 食べたい景色が そこにある          涙
         神よ
        どうか
        許し給え
       この罪深き
        木偶人形
         ...
伊予柑や首の座らぬ赤子泣く 伊予柑がたわわに実る助産院 望遠レンズから素足のダイヤモンド 宗教的洗脳ヒステリックな素足 外は台風コロッケまずい 目覚めれば記憶の波から押し寄せるからと
まぶたには花びらのような匂い立つ手が
幾重にも重なりあって 私の瞳は閉ざされる
脳髄の薄皮を玉ねぎを擦って剥ぐように 
捲ってはならない
球 ...
尾鰭も背鰭もない者だから
スクラップブックから拾ってきました

この気怠さの海を泳ぐ
艶めかしい夏の生き物たちを横目に

白い爪痕も心地よい
日焼けした空をまる齧りにします

スイカ ...
朝の無人駅に止まる列車

引っ越したてのアパート

飲み干した炭酸水

失恋した近所の女の子

金 ...
掲示板汚い言葉吐き散らす彼に会ったらスゴいおっさん

ネット詩で愛だ恋だと吐き散らす彼女は実はスゴいおばはん

年齢を聞かれベトナム戦争中生まれと答えスゴく引かれる
昔なら山に捨てられる
年齢だなんて
言うんじゃねえよ
今はみんな80近くまで
生きんだから
まだまだ折り返し地点だよ
えっ?ライバル?
んなもん芦田愛菜に決まってんだろ
そんでもって
...
甘いスープを食べるみたいなしあわせを
夢に見ていた電車の中
石の部屋の隅 寝っころがって
三文芝居のヴィジョンを聴いて
薄れゆく触覚を よろこびと覚えたら
現実は
まるでプールの日の子ども ...
昨夜ブランコを聴いた公園に
再び立ち寄ったら
子供たちの笑い声がした

見ると
遊具も砂場もない
公園の中心で
小学生くらいの子が三人
はしゃいでた

青っぽい砂の地面 ...
妻に思い切って
この子は
きみとの子ではない
と告げた
きみと結婚する前に付き合っていた
彼女との子だ
なんなら
DNA鑑定しても構わない
と言ったが
まったく取り合ってくれない
...
春が深まるほど
綺麗になっていく

辺り一面のチューリップ
色分けされて咲き誇る
陽射しを浴びて嬉しそう

今まで見たことがない色
見たことがない模様が増えて
魅力的なチューリップ
...
純粋遊離線の導くままに
此の世の座標上から二人して逃亡しよう
巨きな万華鏡の中にしつらえられた
夏迷宮へと入り込んで
光る樹々と湖や
虹色の長い夕映えや
大粒の星座の中で
思うさま誰から ...
<カレンダ・メッセージ>
十一か月前に
落書きしたのは
十二月のカレンダの裏へ

何と書いたか
思い出せずに
痛痒の中で
きみと過ごす一年の終わり。








...
今時手紙だなんて
何の意味があるのか

下書きまでして
何の意味があるのか

800円もするのに二通しか入っていないレター・セットに
何の意味があるのか

細くて伸びやかな青いインク ...
晴れた空なので
青いTシャツを干した。
隣には鳥がやってきて
聞いたことない声で笑った。
通りかかった音楽家は
交響曲を完成させた。
僕はお礼を言われた。
翌日青いシャツを着て歩いている ...
「今さ」

肌の熱引きだけを 歩の進めのまま配してた
手を繋ぎ 歩いていた 
夜の中 転々に注ぐ 光の滝を目指して

何かがいても 何もいなくても 嬉しかった
無邪気に 無機質に た ...
争いはなくならない
ラブ・イズ・デッド
ぼくたちはやりきれない
悲しくてやりきれない
第三の視点を持とう
悲しくてしかたないから
第三極に憧れよう
知らない世界が待っている
何だって新 ...
何度、心から良い人になろうとしたか
ちゃんと話を聞こうとしたか解らないのに
カスだからかな スカスカに ぬけてしまう

重い漬物石のような思い おなさいころからの
もっとも親しい人たちから  ...
つかんでいる気持ちで 引っ張ってみる

尾てい骨に残る 残像

テールがある姿を想像して おしりが キュッとなる

タテガミから 長い長い 背中を超えて

ポニーテールは 穏やかな ...
夜の公園に
惹きつけられるように入る
煌々と光る場違いな電灯
木々の手前にあるブランコを見つけた

オーケストラが始まる前の
各自がバラバラの音を出すチューニング
管弦のラや
...
遠い夕陽の揺らめく畑で
夫は手にした鍬で土を耕し
赤子をおぶる妻はそこへ
種を蒔く

貧しい日々の暮らしに
俯きあう
ふたりの野良着は
仄かな金に縁取られ

夕陽に瞬く無数の種は
...
くまの ぬいぐるみのような
てかてか した 黒い 物体が
枝垂れ桜の 近くに 有ります

東屋へ 行く途中
「道中 お気をつけて」 と
見守って くれているかのよう

水面に映る 紅葉 ...
誰も
教えてくれないのなら
美しくなるしか道はない

不要と必要との分別方法を
自分独りで身につけて

圧倒的な過酷さで
美しくなるしか道はない

その内側を
誰もが ...
世界は生まれる前にあったのか。
閉じられる扉をこじ開ける。
別の窓から別々の窓から侵入する変形した空の扉から生まれる世界のあとからあとから
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
硝子に映った駱駝草野春心自由詩314/7/19 23:01
暴食Neutra...川柳314/7/19 22:57
一滴の予告凍月自由詩4*14/7/19 22:42
伊予柑や首の座らぬ赤子泣く北大路京介俳句114/7/19 21:34
伊予柑がたわわに実る助産院俳句114/7/19 21:34
望遠レンズから素足のダイヤモンド自由詩514/7/19 21:32
宗教的洗脳ヒステリックな素足自由詩014/7/19 21:32
外は台風コロッケまずい自由詩114/7/19 21:32
デリート、デリート、デリート、為平 澪自由詩4*14/7/19 21:13
夏の幽霊ただのみきや自由詩20*14/7/19 21:08
カランコロン瑞海自由詩3*14/7/19 20:09
40代短歌1花形新次短歌014/7/19 17:42
40代で売れる気満々自由詩014/7/19 17:31
つれづれのことDAICHI自由詩314/7/19 16:23
4秒でいち凍月自由詩4*14/7/19 13:02
親子関係花形新次自由詩014/7/19 12:05
チューリップ夏川ゆう自由詩114/7/19 11:00
INVITATION塔野夏子自由詩6*14/7/19 10:28
不等号記号 など四篇クナリ自由詩9*14/7/19 10:21
いまどきの特別自由詩4*14/7/19 10:12
ミュージックやまうちあつ...自由詩314/7/19 9:58
morendo黒ヱ自由詩114/7/19 8:29
第三世界へようこそ!ゴースト(無...自由詩8*14/7/19 3:02
漬物石を放り投げた小さな手るるりら自由詩13*14/7/19 2:36
ポニーテール佐白光自由詩4*14/7/19 1:01
ブランコの調律凍月自由詩15*14/7/18 23:57
夕景服部 剛自由詩614/7/18 23:29
藤鈴呼自由詩1*14/7/18 23:25
流麗千波 一也自由詩614/7/18 23:12
A佐藤伊織自由詩314/7/18 23:07

Home 戻る 最新へ 次へ
2151 2152 2153 2154 2155 2156 2157 2158 2159 2160 2161 2162 2163 2164 2165 2166 2167 2168 2169 2170 2171 2172 2173 2174 2175 2176 2177 2178 2179 2180 2181 2182 2183 2184 2185 2186 2187 2188 2189 2190 2191 
4.63sec.