僕の隣で眠る彼女が
真夜中突然跳ね起きて
大きく一度息を吸う
呼吸を覚えたての人魚のように
そうして怖い夢をみたという
彼女はおそらく陸にまだ
うまく慣れることができていない
昔の約束を ...
その絵画は、
曰く付きだった

とある画家の
最後の傑作であった

まず、その絵のジャンルが分からない
人物画なのか肖像画なのか
風景画なのか何なのか

ただ、正確に言うと ...
ここに来てSTAP細胞は
在るような気がしています
ただ、作る途中で
他人には言えないような
とても恥ずかしい何かを
混ぜなければならないのではないか?
だからオレンジジュース程度の酸など ...
君らしく

例えばいつだっけ ずっと守っていくんだって
強く繋いでいた 想いですら途切れてしまって
ここから一体 何を信じればいいんだろうって
それでも続いていく未来は 君にとって残酷だった ...
ありがとう ごめんなさい
あいしてる だいきらい

色んな感情を 代弁する 顔文字は
とても 便利

動き回る 絵文字や
遣ったことのない スタンプだって
魅力的だけれども

...
飛んでいる矢は静止していることに
時熟できる者は決してゼノンのパラドックスが
あながち間違いではないことに気づく者であり
現在は常に過去であることを知る者であり

おのれを時間化することにい ...
きみらが見ているものは仮想現実だ
ただ厄介なのはその仮想現実が
きみらの現実とぴたりと
寸分たがわず重なってしまうことだ

つまり仮想現実を何らかの方法で削除できるとして
すでに現実との密 ...
雨を尊敬する 飛びたくても飛べない鴉
貝殻が渦を巻いている 時計が時計を罵っている
だからという言葉とそしてという言葉がセックスして
どうしてという言葉が生まれた それを貴方が口付けした

...
そろそろの 頭良いとは言えなくて 賢いくらい 心を探る 収穫なし がたぴし翁が住んでいるという
ここまで来たのだから挨拶をしていこうと
靴を脱いで上がっていったら
ちゃんと列に並んでくれと怒られてしまい
肩の間でしゅんとしている
それで長いこと待って
き ...
青い本、カーテン、壁。
ゆで卵、液晶、ローラーコースター
交互にする指輪、遠い者同士の接吻
からだを折ると、すこし生きやすい。

思いだすのは、ちいさなこと
泣いたら泣いたぶんだけ体が ...
一羽の鳥が
世界の果てを見に行った
そして
泣きながら帰ってきた

飼い主は訳を尋ねたが
何も言わなかった
いや
言えなかったのだ

そのかわり
鳥の羽毛は青く変わっていた
日 ...
空耳
原型がわからない

こんな音
だらけ

ずっと
これからも
籐椅子に誰か座っていた気配 籐椅子や外方向きたるヒマラヤン 籐椅子に下手な芝居の脹脛 おばけ不足で夏を迎えた 夜明けのコインランドリーにトムとジェリーのランジェリー 信者の風船が割れるたびに膨らむ神様 夜の悪戯
午前2時に抜け出して
星と一緒に空を駆けた

君と降り立った夜の水族館
クラゲの展示に食いついて
離れない横顔が好きだ

少し足元照らすライトが
緊張感を膨れさせる ...
黄色いワンピースと
濡れた髪
そっと

あなたのことを
何度も何度も
でも
二度と戻れない

写真のように残しておけない横顔を
出来るだけ忘れないよう

やけるアスファルト ...
橋の途中で車を停めて
降りてみたのは
海風のなか

半袖のシャツを抜ける海風は
きみとぼくとをかすめて
手の届かない
ブルーになる

うっすらと
肌をぬらした汗も
すっか ...
男ばかりが
かゆいわけではない
それを
フェミニーナ軟膏の
存在で知った
19歳の夏

息子が同じ歳になったのに
私はまだ
フェミニーナ軟膏に
囚われたまま

フェミニーナ軟膏 ...
少女の頬に
ほんの少しの血が 
乾いて お祭りの
化粧のようで

当たり前のように
気にもかけなかった

からりと晴れた 暑い午後
地中海の香りを思い出して
悲しくなった

...
  「  」は暗い
ただ暗い場所
        一歩進む毎に
    自分が壊れる音がするのに
 立ち止まる事も許されず
   黒い泥の上を這って より深い闇へ向かう
      ...
きみの言葉を教えて

ぼくの言葉も教えるよ

きみの暮らしを教えて

ぼくの暮らしも教えるよ

迷わされている ぼくら

誰かの悪意が作った道

惑わされている ぼくら

...
出る杭は打たれる
っていうじゃない
あれって
打たれちゃうから
出ちゃダメよって
ことじゃないんだよ

出すぎちゃったら
誰かがちゃあんと
打ってくれるから
それまでは安心して
...
軽い重さを背負いながら 独りで坂を上る
軽さは風のように 重さは物語のように
行方は光と闇に分かれ 両方とも人がいる
白い旗と黒い旗が 船に刺さり 古くなる

ミイラが云う 苦しみは生きてい ...
待合室には薄暗い死角があり
その奥から話し声が聞こえてきた
飲酒だとか喫煙だとかで
入院中に規則を守らなかった男が
強制的に退院させられて
形の上では患者の治療拒否とのことで
紹介状を持た ...
窓から通りに停めているトラックの荷台に
トマトを投げる
ここらは駐車停止なんだ
このように常に自分には病識がある

通りに車を止めているトラック運転手が「何をしてるんだ!」と怒ってきたら
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
人魚の唄ソリッド町子自由詩014/7/29 22:33
滲んだ絵画凍月自由詩3*14/7/29 22:00
オレンジジュース花形新次自由詩014/7/29 21:44
君らしくitukam...自由詩1*14/7/29 21:43
顔文字藤鈴呼自由詩1*14/7/29 17:40
脱自的思考力(“存在”の序章として)HAL自由詩3*14/7/29 17:30
存在と無存在と実存在と(“存在”の本章として)自由詩4*14/7/29 17:25
希望の上に乗った希望陽向自由詩1*14/7/29 16:25
心 、 探る短歌0*14/7/29 14:49
がたぴし翁春日線香自由詩214/7/29 12:48
やすらかな不安はるな自由詩514/7/29 9:51
青空の起源やまうちあつ...自由詩2*14/7/29 8:45
トンテラン長谷川智子自由詩1*14/7/29 7:54
籐椅子に誰か座っていた気配北大路京介俳句114/7/29 2:00
籐椅子や外方向きたるヒマラヤン俳句014/7/29 2:00
籐椅子に下手な芝居の脹脛俳句014/7/29 1:59
おばけ不足で夏を迎えた自由詩414/7/29 1:58
夜明けのコインランドリーにトムとジェリーのランジェリー自由詩114/7/29 1:58
信者の風船が割れるたびに膨らむ神様自由詩514/7/29 1:58
悪戯瑞海自由詩5*14/7/29 1:10
重ねてるいるみ自由詩214/7/29 0:09
南風千波 一也自由詩214/7/28 23:50
悲しいくらい股間がかゆい花形新次自由詩0+14/7/28 21:55
ガザの犬藤原絵理子自由詩414/7/28 21:52
ろっく・ぼとむ凍月自由詩1*14/7/28 21:38
イエロー オア イエローUtatan...自由詩014/7/28 20:00
出る杭は森川美咲自由詩3*14/7/28 19:59
刹那陽向自由詩3*14/7/28 18:27
入院譚春日線香自由詩214/7/28 18:25
トマト馬野ミキ自由詩6*14/7/28 13:38

Home 戻る 最新へ 次へ
2140 2141 2142 2143 2144 2145 2146 2147 2148 2149 2150 2151 2152 2153 2154 2155 2156 2157 2158 2159 2160 2161 2162 2163 2164 2165 2166 2167 2168 2169 2170 2171 2172 2173 2174 2175 2176 2177 2178 2179 2180 
4.15sec.