庭の木の余すところなく襖雪

一瞬のワイパー回るみぞれかな

庭中の裸木をわたる雀二羽

瞬間を流るる冬月惜しみけり

人中にいづる発起の巳年かな
夕暮れの折 裂いた柘榴から
流れる血を見ている
けれど本当に
私がここにいるのか
判然としない

ビルを倒し 空を割り
海を干上がらせる
気持の強さに反して
指先ひとつも
動か ...
私の瞳に映る翠の波
歌うようにうねり爽やかな風を起こす
私は眠りから醒めて大切な時間を探すの
輝きと幸福とが包み込んだ笑い声
それは私にとってのたからもの
いつまでも微睡んで微笑みを浮かべて ...
妻が来院して誕生日を祝ってくれた
二人の共通の友人である江中さんと三人で
ぼくはイチゴのショートケーキ
江中さんは確かイチゴのタルトだったと思う
妻はチョコレートケーキ
草団子とクッキー
...
 ユーキというメーカーの豆板醤1Kg入りが、二ヵ月で一本空になる。年金をもらうたびに一本、通販で購入している。
 回鍋肉を作るときに当然、必要だし、ウースーロー(豚肉とキャベツの玉子炒め)にも入 ...
自らの生存の終わりの接近を
衰弱のうちに安堵しながら
先ず微動だにせぬよう

曖昧模糊としたこのわたし 、

割れた腹筋 盛り上がる胸筋
イカの舌にカエルの尻抱え、

森林の向こうに ...
書に少し重ねて
僕の筆跡とは異なる
朱色の字が書かれる

僕の黒の否定
朱形の強要

求められるのは
誰が書いても同じ字

僕の書は大出血していた
外界についてのどんな判断の中にも、
主観的な部分が働いている。
このことから、
人間は現実の客観的な本質に到ることができない、
と考える人がいる。
そういう人は、主観的な体験を現実の中に移し ...
ボーイフレンドたちは日射しのたゞ中
溶けてしまひさうになる
そんな夏が戀しい
やけくそ氣味に陽光の氾濫に
彼らは身を投げ出す
海だ
海が見えるよ
ぴかぴか光る紺碧
處構はず全裸に近い
...
〈雲雀にはskylarkの英名ありskyの文字よ沁みよと詠めり 平手みき〉
眠い時には眠るがいゝ
僕の枕頭に寒い基督が立つ
逆らつて小用、無理に出したおしつこは
納豆の匂ひがした
〈納豆やと ...
はじめにはしめった地面だけあった


凸凹の壺の淵には亞空間


ほころびた滅びた星で寝転びたい
いつわりの夜が終わって
首すじがうすくよごれ
ひとときのキスの声だけ
あかっぽくむねにしみる

髪の毛を赤色に染め
睨みつけ朝を走るの
しぶきとぶアスファルト踏み
しろいいき吐 ...
(538)真樹 特集現地短歌(昭和14年)
     赤木 脩さん

ひとしきる吾をみつむる其の眸(まみ)の
開けしままにて馬は斃れぬ
[鬼子母涙次キシモ・ルイジ冬の句②]

切干の煮つけの甘さ含む飯

湯豆腐やうつすり気付く事二三

不粋なり避寒にハワイなる一家

初鶴や巨き羽根直ぐ水に馴れ

室の花野生の菊を ...
 

水滴が窓にみえても
この部屋はしろい光が
寂しさをかるく引き裂き
古いいき新しくする

新しいとしを迎えた
夜だっていまは明けたわ
悲しみがすこし残って
なんとなく蒼空を ...
人間は観察を通して自然の外側を学び、
自然の奥に存する衝動は、
人間自身の内部で主観的な体験となって現れる。
人間の主観的な体験は、
哲学による世界考察や芸術鑑賞、芸術創造の中で、
客観的な ...
食品には賞味期限がある
人間には興味期限がある
どちらも消費期限がある

賞味期限は品質が変わらずに
おいしく食べられる期限
期限を過ぎると
おいしく食べることができない

興味期限 ...
○「前向きな生き方」
失くした片足を嘆くよりも
残っている片足を有効に使って
生きている人であろう

○「助けてもらう能力」
わからないことやできないことが
あったら
自分から頭を下げ ...
 世界人類よ

 そのなかでも日本を好きなように貶め

 奪い続けてきた蛮族

(北アメリカ、中国、北朝鮮、韓国)の民共よ

 お前たちは眠れる金龍の逆鱗に触れた

 大和、蝦夷、 ...
[平手みき① 飯食ひに]

人はたゞ遊びせんとや生まれけむ遊ばぬ心に飛翔なかりき

夭折の人力プロペラ飛行機よ材質脆き事を悲しむ

鏡見てとくと異星の客人マラウドを思ふこんなだこんな顔し ...
 ユーチューブで、よく見る動画は、政治経済の分野では、三橋貴明氏の「三橋TV」と、参議院議員の西田昌司先生の「週刊西田」と、あとは国民民主党の玉木氏の「たまきチャンネル」を時々、見ている。
 西田先 ...
店棚にかはず飾られ賑やかに
楽器抱えて今や奏でぬ
今から話すことは誰にも言わないでほしい。
もし一言でも漏らしたら、きっと皇帝の名の下に処刑されてしまうだろう。
だから、今から話すことはナイショにしてほしいのだ。
いいか?ナイショだぞ?
・ ...
片方の蹄鉄を無くして
雪質の異なる地を疾る
御者の視界を曇らす
涙は凍りついてしまった

何処へ向かうと問う声は
風切り音に消されて宙に舞い
遠くの街の相棒よ
同じ暗い空を見て ...
 亡者に似て言葉たちは
 あおい廊下を徘徊している
 床に雲までもが
 映り 流れていくから
 滑りやすい 廊下
寝床に沈み込んで壊死した夢が肉体に浸透して悪い気分になる、細胞の拒否反応、対応策の無い流行風邪みたいなさむけと身体の痛み、何も起こってはいないのに酷く摩耗している、油の切れた機械になってしまったか ... 雪の中歩いてく
膝まで埋まって歩いてく
春が来るのを信じながら
明日は明日の風が吹くと
無理をして
引かれ者の小唄を歌っていた

雪の中歩いてく
腰まで埋まって歩いてく
来るはずのな ...
[鬼子母涙次キシモ・ルイジ冬の句①]

わが髭に溺れよ女木の葉髪

東京を星に譬へて夜鷹蕎麦

暦売り去來の去しか賣らぬ人

織田作の関東炊きよ浪花遠き

寒椿立ち小便に寄り添ひ ...
寒い季節になると
いないはずのあなたを
つい探してしまう

枯木立の向こう
ベンチの連なり
落葉を踏む音

いないはずのあなたは
寒い季節に紛れて
すぐにわたしを探し当ててしま ...
愛の欠片が粉になり
冷たい風に飛ばされ
寒空に消えてゆく

残ったものはセピア色の影となり
再び戻ることはない
{ルビ掠=かす}れたフィルムがカラカラ回り
観客はぼく独りだけだった
楽 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
松の内けいこ俳句2*25/1/11 21:57
柘榴はるな自由詩525/1/11 21:19
シロツメクサを探して栗栖真理亜自由詩225/1/11 21:07
【病棟日誌】 誕生日レタス自由詩4*25/1/11 20:01
「クレクレ星人の独り言 14」ジム・プリマ...散文(批評...0*25/1/11 19:54
しずめるひだかたけし自由詩325/1/11 18:58
朱墨自由詩4*25/1/11 18:44
人格と世界観2ひだかたけし散文(批評...225/1/11 17:51
緩衝地帯髙任勇梓 T...自由詩225/1/11 17:39
菩薩その他自由詩025/1/11 17:19
宇宙色の宇宙食水宮うみ川柳1*25/1/11 16:43
しろいいき 2秋葉竹自由詩025/1/11 14:17
野施行十二単衣 ㉓水恋鳥魚夫散文(批評...025/1/11 13:21
鬼子母涙次②髙任勇梓 T...俳句025/1/11 10:52
しろいひかり秋葉竹自由詩225/1/11 10:13
*人格と世界観1ひだかたけし散文(批評...2*25/1/11 9:50
あなたへの興味期限イオン自由詩1*25/1/11 9:40
独り言1.11zenyam...自由詩3*25/1/11 7:45
ヤマトタケルの宣言ジム・プリマ...自由詩0*25/1/11 6:35
平手みき①髙任勇梓 T...短歌125/1/11 6:30
「クレクレ星人の独り言 13」ジム・プリマ...散文(批評...0*25/1/11 6:20
かはず2栗栖真理亜短歌125/1/10 22:32
俗・西遊記散文(批評...125/1/10 22:26
直ぐに戻る足立らどみ自由詩625/1/10 22:14
亡者(2024.11.30)草野春心自由詩425/1/10 22:07
夜に裂けるホロウ・シカ...自由詩4*25/1/10 21:58
雪の中板谷みきょう自由詩2*25/1/10 21:54
鬼子母涙次①髙任勇梓 T...俳句025/1/10 21:25
不在夏井椋也自由詩14*25/1/10 21:12
追憶レタス自由詩4*25/1/10 21:05

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