冬眠から目覚めたクマが一番にやらなければならないのは歯磨きだ。それから税金を申告に行く。顔を洗い髪の毛に櫛をあて下着を履き替えるともうこんな時間だ。できるだけ先のピンと張った歯ブラシを見つけて蜂蜜 ...
はる、
にちようびのそくどで走ってゆく、
ひとときの、
ゆるやかな午睡、
草木は徐々に生いしげってゆく、
山沿いの線路で集約される、
一両の田舎の電車、
ちいさな無人駅のような、
ささ ...
見るものすべてが嫌になり、
瞼を閉ざす闇の中。
沈黙に勝る音楽はなく、
肌を刺す冷気よりも
痺れさせてくれる抱擁はない。
゛お前なんか゛と笑う眼差しの剃刀が、
私という果実を切り刻む ...
駄目な涙だ。畳斜めだ。
だめななみだだ たたみななめだ
余談。名前学んだよ。
よだん なまえまなんだよ
いざ!異例な慰霊祭!
いざ いれいないれいさい
メカな空間が ...
人のかたちと
花のかたちが
重なると
やわらかな色が
生まれる
花のかたちと
鳥のかたちが
重なると
にぎやかな色が
生まれる
鳥のかたちと
人のかたちが
重なると ...
外行くと人間がいて、人間は情報量が多くて怖い
機械には心が宿ることはない。そう心から信じた機械
その街で暮らしてるのが自分だけだとは知らずに僕ら過ごした
オレンジカクテルの空が
家々のむこうに沈んでいく
どこからともなく飛来した
小さな黒い鳥の群れは影絵
ゆったりと宙に張られた電線に
互いに平和な距離を開けて
つぎつぎにとまれば
みんな
...
仕事して
お金を稼ぐ
仕事終われば
真っ直ぐに家に帰る
途中コンビニの前を通る
車
駐車場に入れて
停める事もない
夕暮れは寂しい
空は
暗くなる
仕事し ...
生と死の
境目あればそのライン
君は踏み越え外に出ていき
生まれ与えられ育てた愛娘は
意識の視界から消えてゆき
雪降る三月初めの東京、
流氷の次々押し寄せる如く
時のうねり過ぎゆく速度の異様
細き橋の真っ直ぐ
伸びゆ ...
河原で石をひろう人たち
貴方に触れない私なら 無いのと同じだから
鬼束ちひろ『流星群』
蔵王の河原で石をひろう神の子たちがいる
名もない石に名前を ...
雪の
結晶が
ほほで
解けて
私は熱を知る
小鬼の
しろい肌に
ひろがる
さやかな
月影
爆撃を終えし{ルビ戦闘機=クフィル}の身軽さよ 命いくつもふわり、ふわりと
誰も彼も人殺しゆえ夕焼けは噴き出しやまぬ返り血となる
にくしみの連鎖ならずや 遺されし者ら肉片鷲摑みして ...
「あんた、Rさんと二人やったんかっ?さっきまで。」
それは或る日の午後
旧館寮母室から日誌を書き終えて
廊下へ出て来た私の片腕を掴み、たずねる四十代の先輩
「はい。そうですけど。 ...
いちめん 認められたい花
いちめん 認められたい花
いちめん 認められたい花
いちめん 認められたい花
いちめん 認められたい花
いちめん 認められたい花
見渡すかぎり 認められたい花
...
僕はお天気屋さん
空が晴れると
心も晴れる
空が曇ると
心も曇る
空が雨だと
心にも傘をさす
今日は久しぶりの晴れだ
それだけで何かいいことがあるような気がしてくる
黒猫がにやぁとぼくを誘うので
ついて行くと其処は巨大な化学プラントだった
あちこちに蒸気が噴出している
あと五分しか時間がない
ぼくはバルブを閉めにかかった
黄色いヘルメットの男がバルブを開 ...
つまり笑顔の絶えない
しっとりと濡れてる
やさしいだけみたいなあの部屋を想うと
泣けるのです
黄昏の駅のホームに
ゆっくり流れる
ひとへのおもいやりを
掠れた ...
誰かが俺のことを呼んでるのは聞こえていたけど俺はすっかり出来上がってしまっていて返事ひとつもままならなかった、ここで無理矢理立ち上がったところでテーブルと一緒に転んで弁償するグラスがまたひとつ増え ...
「Wさん、新しい靴良く似合いますね!良かったですね。」
廊下の手摺りを伝い一日のほとんど徘徊なさっているWさん
たいてい誰かの目に、その姿は見留められていた
彼女に言葉はなくても
...
狂った磁石をバッグに詰めて
スニーカーの紐をキツく締めたなら
寂びれたこの街を出よう
何処に行くかは解らない
あの虹を求めて出かけよう
明日はきっと晴れるから
そこはぼくのParadise ...
耳をとざしたほうがいい
ことばを思わないでいいから
目もひらかず
ただ触れていたい
指で肩で舌で
そのからだの奥を覗きこむような
こまかな息づかい
一度は奪われた草木を甦らせ
半透 ...
なんて役立たずなんだろう僕らは
僕ら以外の全てに対して
この夕刻、
しずかにして斜光射し
木々の茜に染まり
ゆらゆらの揺れ
気の冷涼の蠢き精妙に
包み込まれる心の安らぎ
とおくとほく
すきとほる青の高み
広々響く中有の音 ...
シンプル
にする方が
難しい
けれど
たのしい五行歌
・
人
それぞれの
世界があるなあ
かけがえのない
その世界
・
進むために
立ち止まり
思う
あと ...
「今朝の朝礼の申し送りで、Kさんがまた、夜中に
Tさんのベット部屋から出てきたやろ。」
「この間、Eさんとこ行ってたんと違うの?」
「掛け持ちしてるんちゃうか?」
「八十歳やで!… ...
「次は中継です、山崎さん?」
「はい、私は今、国道49号線沿いの
ドライブイン跡地に来ています
後ろに自動販売機がズラリと並んでいますが
この中に変な物を売っていると
SNSで話題に ...
引っ越してきたばっかりなのに、
ほら、ここは、神さまの家に近いでしょ。
さっき、神さまが訪ねてきたのよ。
終末がどうのこうのって、うるさかったわ。
だから、持ってた布団叩きで、頭を叩いてや ...
○「センサーからやられる」
今朝は寒い?
とワイフがよく聞くようになった
年を取ると
暑さ寒さが
わからなくなるようだ
○「SNS犯罪」
親が
悪いやつらから
我が子を守れなくな ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
クマの申告
アラガイs
自由詩
5*
24/3/11 0:14
はる
本田憲嵩
自由詩
11
24/3/10 23:40
切れ長の目に生まれたかった
まーつん
自由詩
5*
24/3/10 23:08
回り終えた心(回文)
水宮うみ
自由詩
2*
24/3/10 21:40
春のかたち
夏井椋也
自由詩
6*
24/3/10 21:06
無人機
水宮うみ
短歌
2*
24/3/10 20:39
夕刻の五線譜
そらの珊瑚
自由詩
9*
24/3/10 18:54
稼ぐ
原田たけし
自由詩
2+
24/3/10 17:37
_
〃
短歌
1
24/3/10 17:26
五行歌、原野
ひだかたけし
自由詩
7*
24/3/10 17:22
河原で石をひろう人たち
菊西 夕座
自由詩
5*
24/3/10 16:49
※五行歌「私は熱を知る」
こしごえ
自由詩
4*
24/3/10 15:18
※五行歌「小鬼の しろい肌に」
〃
自由詩
3*
24/3/10 15:17
ガザ
タオル
短歌
3*
24/3/10 13:09
鏡像(14)「疑惑」
リリー
自由詩
4*
24/3/10 11:26
認められたい
ホカチャン
自由詩
4*
24/3/10 8:51
お天気屋さん
〃
自由詩
3*
24/3/10 8:08
夢十夜 ②
レタス
自由詩
5*
24/3/10 7:04
リリシズムが泣くのです
秋葉竹
自由詩
3
24/3/10 6:57
寄り道の先の亡霊
ホロウ・シカ...
自由詩
3*
24/3/9 22:51
鏡像(13)「脱走」
リリー
自由詩
5*
24/3/9 21:26
彼方へ
レタス
自由詩
4*
24/3/9 21:21
はるびと
soft_m...
自由詩
11*
24/3/9 18:56
残寒
かち
自由詩
1+
24/3/9 18:03
この夕刻
ひだかたけし
自由詩
4
24/3/9 17:57
※五行歌 六首「一輪咲いて実る」
こしごえ
自由詩
4*
24/3/9 17:06
鏡像(12)「えええ……。」
リリー
自由詩
3*
24/3/9 14:39
全自動販売機
イオン
自由詩
2*
24/3/9 14:32
鳥籠。
田中宏輔
自由詩
13*
24/3/9 11:48
独り言3.9
ホカチャン
自由詩
3*
24/3/9 11:23
106
107
108
109
110
111
112
113
114
115
116
117
118
119
120
121
122
123
124
125
126
127
128
129
130
131
132
133
134
135
136
137
138
139
140
141
142
143
144
145
146
加筆訂正:
鈴絃──いつか誰かが書いた詩
/
ただのみきや
[24/3/10 11:10]
修正
夢十夜 ②
/
レタス
[24/3/10 7:43]
一部少し改訂しました。
3.96sec.