枯れ葉が、自分のいた場所を見上げていた。
木馬は、ぼくか、ぼくは、頭でないところで考えた。
切なくって、さびしくって、
わたしたちは、傷つくことでしか
深くなれないのかもしれない。
あれは、 ...
○「お正月」
子供の頃はわくわくしていたが
今はドキドキしている
子供の頃のようにわくわくしたいなあ!

○「元日」
おめでとう!
おめでとう!
と交わしても
めでたさは沈んだまま
...
傾いたクリスマスツリーが
ちかちか闇に、明滅している
今宵、{ルビ一縷=いちる}の夢を
こごえる誰かに運ぶように
父はギャンブルと女に金を使い果たし

家に給料を入れることは殆どなかった

幾度となく踏切りの前で躊躇したことか

カンカン カンカン ゴォーッ ゴォー

母は嗚咽を押さえてぼくの手を ...
外を見る
檻を見る
歩いている
虎が歩いている
あくびをした虎だ
私、とは
檻の中にいるのだっけ
幽玄に消えた霞を
食らって生きている
退屈そうな受付係は頬杖をついて紙を寄越した
...
大根を千切りにする
人参を少々千切りにする
合わせて塩にしておく
サバ節と昆布で出汁をとっておく

塩と砂糖と酢と出汁を
あわせてかき混ぜる
砂糖が溶けたら大根と人参にかけて
混ぜ合わ ...
UMAがゆらりゆうらりと
こちらへ向かっている
新月がその姿を曖昧にする
心の中に抱いている
あんなことやこんなことを結びつけ
その姿を見ようと頭の中を巡らせた

心に浮かびあがる月とU ...
濁音のような夕暮れを見ながら思考の中に潜り込んだ、目を覆いたくなるようなおぞましい景色に眉をしかめながら最奥を目指す、そこにはまだ辿り着いたことが無い、人間の集中などでは到底辿り着けないところなの ... 真っ赤な毒で満たされた盃を
一息に飲み干した

人生の不遇も悲しみも
すべて人のせいにして
生きてきた贖いとして

置き去りにしてきた不義理の数々
あなたは思い出すだろう

人の優 ...
 

日平均残業三時間の男で惣菜売り場がごった
返する午後9時。たまには、という連中が鮮
魚コーナーでうろうろする。帰りの電車でグ
ルメ漫画を読んでたりなんかすると。

白い袋の中には、 ...
夜風が止まり、音なき世界へ。
裏腹に騒がしい擦り傷、滴る程でもない血がイタい。
星を捕まえて冷暗室で眺める、間もなく萎む光に残念がる。
それはテキ屋の鮮やかな玩具のよに。
何度でも潰す。
飛 ...
週末は布団の上で
ゴロゴロ転がってやり過ごす

人ひとりの居場所は
起きて半畳寝て一畳
これ以上広い場所なんて
要らないのだから
布団の上で過ごして何が悪い

淋しくてラジオをつけた ...
わざおしえたまごっちに教えられ 硫黄の香り、立ち上る蒸気
そこは地獄か、癒しの湯か
足元に広がる血の池のような詩
熱く禍々しい言葉の渦

叫びと嘆きが湯のように満ち
毒と知りつつ身を沈める
それでも心は軽くなる ...
燃える 、
燃える光源を
じっと見入れば
黄金の輪郭くっきりと
内なる思考のうねり
深々感じ取り直に観る
瞬間、瞬間
繋ぎ時をなす
近づく肉の終わり
いよいよ漲る魂の
自由であるこ ...
(539)太白低し 子規

八月の太白低し海の上

中国古代の金星の呼称

古代人はあの光るものはなんだ
燃えているのか巨大なのか飴玉か

それは銀ギラ銀にさりげなく輝くに
近藤真 ...
豊かさにすがる人々が挙って生贄を捧げる
まぶしい海の街に聳え立つ女神の像が淫らに、
そして聖母のように微笑んでいる
見よ、彼女が踏み荒らした諸国の苦しみを

アフリカの中央部、西部、そして ...
○「イキテイルことへの感謝を込めて」
イキテイル イキテイル
今日もイキテイル
「オギャア!」とこの世へ送り出されてから
ずうっとイキテイル
病死 事故死 事件死 災害死もなくイキテイル
...
死神、画商
藝術家の死はカネになる
死に際に何點か繪を買つて置く
やがて没年の後何年かすると
画家の許容され得る時代が來るかも知れず
愛情を以て愛を語るより
Money honeyを以て語 ...
彼らはファッションモデルで皆貧しく着回しの事しか考へてゐなかつた
スタイリストは職掌柄助言を與へたが彼ら彼女の提唱するスタイルに従はなかつた
彼らは一様にフェラーリに乘るのを夢見たが彼らの多くは運 ...
雪明かりの中、ひさしぶりに散歩に出る
獣たちの足跡が点在し、ときどき走っては敵に怯えるように急ぎ足になったり、少ないながらもその痕跡が塗されていた
時折、小声で独り言で事を説明する私は酷く滑稽であ ...
幼い日にあなたの眼を潤ませたものは
 ないだ海の夜に掻き立つ縞模様の水音ではなく
  照明の暗い
   ガラスの箱で区画された
    文字に起こされた生態であったのかもしれない

古びた ...
こんなことがあった
神奈川県鎌倉市手広のあたりを
自転車で走っていたら
宅地の一角に建つ物置のような家から
おばあちゃんが丼鉢にラップをかけて突然出てきた
なんですかそれ?
厚揚げと大根の ...
きみの手は、
しっとりとした雪が、
もうすでに降り積もっている、
ひんやりとした夜の雪原である、
まあ読めるんよ
十代のころ滝沢馬琴とか読んだし
十返舎一九も上田秋成も読んだしな
だからまあ無理すりゃ書けなくもないんだな

幕末や明治の本も読んだしなあ
明治の本ってさ
むしろお江戸の ...
夢は別の世界で
自由なのに束縛されて
真夜中の街に出た

街はもうひとつの世界で
お金がなくても
歩いているだけ でも
楽しかったはずなのに
休まる場所が見つからない

暗い歩道に ...
バタン。
僕はロッカーの扉を閉めて、深い溜息をついた。
何か背筋がゾッとするような気持ちに襲われる。
素早く辺りを見回すと、おそる、おそる、といった感じで目の前のロッカーを見つめた。
...
冒頭に流れる陽気なラジオ
今年一年を振り返ってる

あてもなく車を走らせながら
あなたとの結末を思い出してる

ねえ、気付いたかい?
クレジットの旋律が物語全体と同じなんだ

側 ...
ぼくが
ぼくが
兄弟揃って母へ伸ばす手
引っ張り合いをして
母を困らす

大人になっても

おれが
おれが
兄弟揃って母の気を引き
マウントをとり合い
母に苦笑いさせる

...
ランボオは明らかに
佛文學の發展に寄與しやうと云ふ氣が
彼の戀人より尠なかつた
だからと云つて
彼は能く愛された男娼の
つもりもなかつた
彼の詩には秀才は秀才なりに*、なる
衒ひはないが ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
むちゃくちゃ抒情的でごじゃりますがな。田中宏輔自由詩17*25/1/1 6:48
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加筆訂正:
思い残しつつ/ヒロセマコト[24/12/31 20:54]
少し修正しました
3.73sec.