丸く黄白い
月が
宙に浮かんでいる
この夜は
脈動静か
気は鮮明
揺れる
草葉の陰に居て
絶えざる街のザワメキを
浴びて浴びる
わたくしが
視界に飛び込む
孤独の実を
むしゃ ...
オルガンを弾くその滑らかな指の動き
室内は少し暗く
表情までは分らない
窓の外は遠くまで向日葵の畑だ
種子の周りを囲む舌状の花びら
黄色の群れ咲く中に
遠く稲妻が走る
銀塩のネガの上で反 ...
あなたのスカートの中で暮している
というのは比喩だが
すべてはメタファーである 
だが何の?
わたしの放った鳩があなたの胸まで飛んでゆき
白い花を咲かせる
理解するのではなく到達する試み  ...
上に乗ってくれるなら
頑張ってみます
廃道の縁石の上に腰かけて週末のブルース、三連符のリズムで歩道を啄む鳩ども、フライパンの上の季節、なにもかもまるで白昼夢のようさ(夢じゃいけない理由ってなにかある?)寝転がりたいくらい草臥れてるけど ... 流れてきたものを
流れていくままに

コンビニのfreeWiFiに仮登録して
電波具合の良い右から2番目の駐車スペースで
病んだ獣のように
無料アダルト動画をダウンロードしまくる
...
いかがですか
自主出版するなら今ですよ
五百冊がこんな値段と言われましたが
何もしなければ詩人にはなれません

いや、納得できない気持ちは解りますよ
でも、趣味にこれぐらいは出すでしょう
...
詩人になるには
自主出版という納税を
しなくてはいけませんが
詩を書く人は
不幸だから詩を書くので
不幸だから資金に乏しくて
納税できない人がほとんどです

いやいや
納税できた人も ...
これから病院です
おかしいところを治す病院です

暗いスマホの画面に映ったわたしの顔その後ろの車窓その向こうの電線と青空が、とても綺麗で
6.4インチ、好きな分だけ好きな景色を切り分けたような ...
こんな真夏日には、恋心も焦げちゃって、もっと恋焦がれちゃった。
焦げは体に毒だと言うけど、こんな幸福な毒になら喜んで犯されたい。
学校のノートや教科書の余白に
落書きみたいに書いていた文章

それをいつか誰かに
読んで貰いたいなんて思わなかった

それらは
俺の未熟な心の隙間から落ちこぼれた言葉
だからさ

...
つま先にあたった石ころが

ころころ

ゆるく転がって川に落ちる

何の音もしない

七年前

職場のわたしの歓迎会は

小ぎれいな洋風レストランに皆集まった

こ ...
ようこそ 52億年の誕生を迎える今日という日の門出を祝します。
  パスをお待ちのあなた宛にここから先はシアノバクテリアがお供いたします。
     緑藻一面晴れ渡る空  海岸線は紫色の塗 ...
 無造作に置かれている靴

 気に留めることもない

 朝の出勤の時

 靴ベラを用意

 行ってきます

 繰り返される日々

 奥さんが友人と温泉旅行

 次の朝私 ...
「けれどね。」
君はひたすら早熟の無花果を皿に並べているだけで、こちらには目もくれやしない。無論食べる気も無いのだ。
同罪なのだ、なら悪い子だ、ねえ。私達の思いは重なることもなく、ただ庇オオわれて ...
冷蔵庫から子供の頭部とおくるみを
毎日切り刻みながら
君だけに盛り上がった
低学年男子の勃起を器に擦りつけて
テーブルに並べる

(コウノトリはキャベツ畑で卵を温めている)、
という事に ...
今夜
この惑星の何処かで
誰かの精神が囁く
その言葉は声にならないから
誰にも聴きとれない
だけど確かに
「愛はどこにあるの」
と精神に伝わってくるんだ
だったら僕の話を聞いて ...
八月が
アスファルトを割り
自らの骨を
苗床に咲く
一輪のうつくしさを
知ることはない

はてない野を
踏み出した一歩
素足に残る感触

燃え、骨になり
芽吹く
秘密基地の
...
近所に打ち放しコンクリのばかでかい博物館がある。
館内はなぜだかいっつも薄ら寒くて
無機質なあいつの心ん中みたいなんだ。
奴はそれこそ、のっぺりした四角四面の「ぬりかべ」だね。

ちょい ...
どうして、
楽しいままではいられないんだろう
窓の外、騒がしい
過去、からの復讐に
さいなまれる
現在
破り取られた辞書の1ページが
小さく幻肢する、午後
いくら「今」を積み上げても
...
立てかけたギターが倒れかける夏
しずかな映画のしずけさを引き摺る
いつしか終わっていた曲と雨ふる
きつい煙草をあげた夏の畔
死にぞこないの春だ
ちぎれた雲がふいとさみしい
こんな小さな破片 ...
 飯食うの 噛むの面倒 飽きちった
 壊れてる 頭と感情 楽しいよ
 おいらから アホ出汁取れば 聖人だ
 ダイヤモンド 漬物石の方が 役に立つ
 4K8K 老眼なので 32K48だ
 
そのとき
両脇に親が眠り
その真ん中に
自分が横たわっていた

三歳の私は夜中突然目覚め
それから眠れなくなった

〈今、両脇で死んだように眠っている親達がいなくなったら
自分はこの ...
女性器ほど
複雑なものは
ないんだよなあ

べろべろ
 
いつからか往き來する

一輪車のりのほそながい影 


軒から逆さに見下ろす 

くれがたの橫町 


{ルビ世界=今日}の終わり

無言の道化たち 


陶然と  ...
遠雷が鳴る あとかさき
かなかなひぐらし かなしんで

夏の報せ、がたくさん奪っていった
なつのせみはるのせみ黙っていった
遠野で踊るハタタ神、てをのばして

あの遠雷に帽子を被せたい
...
死にたいとググッたらこころの健康相談ダイヤルの番号が表示された

生きたいとググッてみたところ同じくこころの健康相談ダイヤルの番号が表示された

すこし元気が出た
なんのひかりもありません
しにたいです
けど
ひかりがないことと
しにたいことが
つながるのは
おかしいですね
わたしのこしらえきた
なにかは
たんらくてきに
どこまでも
まちが ...
その夜も、公園に集まる子供たちは
ベンチに座る男を取り囲む。
男は慣れた様子で、握った両手のこぶしを
くるくる回して踊ってみせる。
そして最後のひとりまでも催眠にかけると、
ぱっと手のひらを ...
剥き出されている

神経は逆立ち
風雨に鳥肌立つ
紅の樹木は激しく波打ち
瞳をくりくりと輝かせた
木登り少女は姿を消した

何にもない、何もない
意味は全て剥奪され
記号だけがひょ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
光の場所ひだかたけし自由詩520/8/1 20:17
色彩・印象滝本政博自由詩3*20/8/1 19:31
わからないことばかりなので自由詩5*20/8/1 19:11
ほのぼの感2花形新次自由詩020/8/1 19:10
歩くことひとつにしたって語り尽くせるようなものではないホロウ・シカ...自由詩1*20/8/1 18:37
流れてきたものを道草次郎自由詩4*20/8/1 17:56
詩人買いませんか?イオン自由詩2*20/8/1 13:18
詩人税自由詩0*20/8/1 13:17
コミカライズ印あかり自由詩620/8/1 13:14
焦げクーヘン自由詩1*20/8/1 12:46
題名が思い浮かばないこたきひろし自由詩220/8/1 8:15
重い紙袋自由詩12*20/8/1 4:33
葉緑体宣言アラガイs自由詩4*20/8/1 3:51
玄関の靴佐白光自由詩2*20/8/1 1:56
朔夜あらい自由詩120/8/1 1:11
日課為平 澪自由詩220/8/1 1:07
今夜、僕が言いたかったことジム・プリマ...自由詩2*20/8/1 0:38
八月wc自由詩220/8/1 0:27
うだる博物館の妙自由美学散文(批評...120/7/31 22:59
めー自由詩120/7/31 22:52
罪状(自由律俳句)直治俳句220/7/31 21:53
狂句⑳あい うえお川柳020/7/31 20:47
ループひだかたけし自由詩620/7/31 20:36
ほのぼの感花形新次自由詩020/7/31 20:33
il crepuscolo墨晶自由詩3*20/7/31 19:42
かみなり帆場蔵人自由詩420/7/31 19:18
ググる道草次郎自由詩2*20/7/31 17:26
さようなら自由詩1*20/7/31 16:13
[:talonプテラノドン自由詩020/7/31 16:00
荒野ひだかたけし自由詩420/7/31 15:08

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加筆訂正:
「burning,Banksy」/アラガイs[20/8/1 4:31]
少し修正しました。
3.9sec.