暮れる
時のなかで
凍土の冷たさの下に
埋められた思惟を思う
それらの骸の無念を
思わずして時は暮れることはなく
それらの物語の無惨を
録せずして時は回ることはなく
それでも日は沈み
...
本をひらいて
目を置いていく
本をとじ
目を釣っていく
なまなか
のまま
仰向けの童話となり
何年かしたら
猫の事務所で
逢瀬となる
そういう菌の夢のような
読書観である ...
この街には
音のない叫びが無数に隠れ
僕の頼りない手に、負えない
渋谷・道玄坂の夜
場末の路地に
家のない男がふらり…ふらり
独りの娼婦の足音が、通り過ぎ
酔いどれた僕の足音が、 ...
手袋の中のこぶしや聞き上手
{ルビ皹=あかぎれ}の手に触れる手もあかぎれて
{ルビ凍星=いてぼし}を枕に猫とともに眠る
いにしえの銅貨貫く{ルビ去年今年=こぞことし}
ヘ ...
今年の暦のつれなさよ、
冬休みもうまく取れず、でも今日は、
休みと言うと、大掃除にこき使われるから、
朝から遊びに惚けた。
今年はいい年だったのか、
いい年ではなかったのか、
コロ ...
僕の枕には
「ピエールカルダン」のサインの
入ったタオルがまかれています
未だ現存の
プラズマテレビには
「ピエールカルダンさん逝去」
と映っていました
死因はわすれまし ...
阪急の
赤紫の
電車には
赤塚不二夫のコンプレックスとか
高井研一郎の画風とか
ファルス
コント
喜劇
がきデカ
山上たつひこ
鴨川つばめ
マカロニほうれん荘
...
寒月や十二単衣のトロルたち
降るね
さみしさ、
むなしさ、
くるしみ、
ねたみ、
いかり、
さげすみ、
あきらめ、
絶望の七色
傘がいるね
濡れるね
濡れるほどに滲むね
そうか
ここが終極の今日
...
蕎麦は空を見上げています
蕎麦は一年を振り返ります
良かったこと悪かったこと
価値基準を揺るがしたこと
明日が昨日みたいに思えて
前歩きが後ろ歩きみたいで
立体を平面で解説しながら
...
海の見える窓辺に
ちいさな灯火で本を読む
誰もいない部屋は暖かくすこしだけ湿っている
昼間にはここから木枯らしを耐えるしなやかな小枝がみえて
優しくて透明なものだけを感じようとしてみる ...
安心して
砂糖は入っていないから、と鳩がささやく
なのに甘いのはどうしてなんだろう
さがしてみたって見つかりっこない
にごった沼
シュガーレス
脳内で変換された甘さ
日々何かに誰かに ...
遥か遥か
天の高みあたりには死者達の永眠る国があるらしい
子供の頃に大人達がよく言っていた
神だって
仏だって
本気で信じた事は一度もないけれど
代々大人達が伝えてきた言葉には真実 ...
書く為の、メソッドと云うか、ゲームを考案する(し続ける)。最終的に一つのテクストが導かれるゲームだ。「ゲームの結果=テクスト」よりも、その作戦に作品性がある、そんな試みを。
読む者は戸惑うかもし ...
宇宙が爆発し続け
概念が感覚を喰う
人は幻想に飽き足らず
自らの思考に住み
澄み渡る空を臨む
宇宙が爆発し続け
概念が感覚を喰い
やがて、
五感の縛りを解き
人は宇宙 ...
ポイントを
どこかで期待している
たくさんポイントが入ると
過信する
ポイントが入らないと
無視された気になり
時に落ち込む
ポイントを
期待していても
バカバカしい
そんなバカバ ...
東証の平均株価が2万7千円台らしい
例のウイルスの変異種は増殖率が高いらしい
他人の悲哀を感じない人間がいかに多いことか
おだやかすぎる静止画
雲さえ止まってる
コンビニまでならんで歩く
とうに背を越していった娘の中に
小さな娘が見え隠れする
つかまらない鬼ごっこ
今日の空から降ってくる光は
束になって ...
「12月28日のsketch」
トンネルを抜けるとズレた周波数があった。ラジオ深夜便、ラピスラズリの火球は未明の空を横切った。
「ザザ…ザザザ、とある三歳の女の子がお母さんに結婚してとせが ...
{引用=*四行連詩作法(木島始氏による)
1.先行四行詩の第三行目の語か句をとり、その同義語(同義句)か、あるいは反義語(反義句)を自作四行詩の第三行目に入れること。
2.先行四行詩の第四行目の語 ...
故郷
100円の筆ペンが
たった二文字の前で
立ち往生してしまう
故人の記憶も記録になり
それ故のふるさと
気づけばただの穴ぼこだから
書いたところで故郷だけれど
気づかないふりを ...
彼岸花が道を作るように咲く焦ったように秋が始まる
夏と秋混ざり合った日々続く夏の疲れはまだ少しある
曇り空午後には雨になりそうで雨が降るほど夏剥がされる
すぐ届くネット購入すればいい ...
あざとい
{引用=今夜は天使だけがいる}
僕の、何もすることもない意識は部屋の中。壁を見ては、するべきことをなくしていたようだった。感覚することによって得られる、僕の、昔の思い出として。一人でいるのだということを確かめながら、窓の外の景色を、 ...
{引用=線を引く
すると
くわわり
へる
ディメンションが{ルビ幻視=みえ}る
星
ハ
駱駝にしょわれ
千里
息の中には
妖精も
居る
妖精の過去も
有る
おき ...
夜 寝床に入ると
眼がさえて眠れなくなる
夜 寝床に入ると
死者が会いにきたりする
夜 寝床に入ると
わたしの魂が体から抜け出して
天井をすり抜けて
死者のいるところへ昇ってしま ...
ある男居き。その男は一見、幸せさうに見えき。金銭に不自在もなく、夫婦も仲良く麗しき娘も居き。されど、男は不満なりき。どうにもおのれの人生はおぼろけなり。そのことに驚きしよりは男はあまりにも生活あぢきな ...
女子高生から
下着を買い取るとき
その女子高生の容姿と
下着の付着物の量と匂いから
その下着の適正価格を割り出す計算式で
黒いパンティのときに
より誤差なく結果が得られることから
この名 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
暮れる
岡部淳太郎
自由詩
3*
20/12/31 0:47
我が読書観
道草次郎
自由詩
0
20/12/31 0:02
Slow Boat
服部 剛
自由詩
2
20/12/30 23:19
冬の炉端
道草次郎
俳句
1*
20/12/30 22:59
年の瀬2020
はだいろ
自由詩
0
20/12/30 21:27
雑記
ナンモナイデ...
自由詩
3*
20/12/30 20:54
阪急
TAT
川柳
1
20/12/30 20:29
古谷実の命を祝おう
〃
自由詩
4*
20/12/30 20:15
狂舞のあと
足立らどみ
俳句
0
20/12/30 16:31
晦日
トビラ
自由詩
0
20/12/30 13:30
蕎麦ラプソディー
ブルース瀬戸...
自由詩
2*
20/12/30 13:27
窓辺
梅昆布茶
自由詩
10
20/12/30 12:53
シュガーレスの沼
そらの珊瑚
自由詩
4
20/12/30 11:51
何かを手に入れたくって
こたきひろし
自由詩
4
20/12/30 7:02
Memo. Dec. 29th. 2020
墨晶
散文(批評...
2*
20/12/29 23:19
シンカ
ひだかたけし
自由詩
4
20/12/29 22:28
感度へ
道草次郎
自由詩
2*
20/12/29 22:10
2020年の掉尾
ナンモナイデ...
自由詩
2
20/12/29 21:01
冬の散歩道
そらの珊瑚
自由詩
7
20/12/29 11:58
ラピスラズリのスケッチ、他
道草次郎
自由詩
3*
20/12/29 11:57
四行連詩 独吟 <静かに>の巻
塔野夏子
自由詩
4*
20/12/29 11:37
故郷
wc
自由詩
2
20/12/29 11:02
ネット
夏川ゆう
短歌
2
20/12/29 5:47
NIKEのCMについて
津煙保存
散文(批評...
3*
20/12/29 5:23
純夜
〃
自由詩
1*
20/12/29 5:21
波打つワカメ
番田
自由詩
1
20/12/29 0:54
加減と彗星
道草次郎
自由詩
4
20/12/29 0:18
夜 天井をすり抜けて
こたきひろし
自由詩
5
20/12/28 23:48
蹴捨坂
月夜乃海花
散文(批評...
0*
20/12/28 23:30
金融工学入門Ⅰ ブラック・ショーツ式
花形新次
自由詩
2
20/12/28 23:10
747
748
749
750
751
752
753
754
755
756
757
758
759
760
761
762
763
764
765
766
767
768
769
770
771
772
773
774
775
776
777
778
779
780
781
782
783
784
785
786
787
加筆訂正:
シュガーレスの沼
/
そらの珊瑚
[20/12/30 16:47]
一部修正しました
冬の散歩道
/
そらの珊瑚
[20/12/30 14:01]
一部修正しました
冬の散歩道
/
そらの珊瑚
[20/12/30 14:01]
一部修正しました
Memo. Dec. 29th. 2020
/
墨晶
[20/12/30 7:03]
少し加筆。
4.53sec.