生が喉までせり上がって
うるさくなって
苦味とアルコールが手を繋いで踊って馬鹿騒ぎ
ああ
そういうものであれたらなあ
この胃の腑が馬鹿の遣り方を知っていて
薬をアルコールで飲むようなこと
...
甘柿が夜のきわ
闇の{ルビ臥=ふしど}に熟れ育つ
不気味な{ルビ馥=かおり}する
琥珀の月影のした
微細の夜霧の芳醇を
みえない腕で
...
メロディーが流れ
幕が上がるステージに
黒いコスチュームで立つ
私はマジシャン
ウォンドを振って
メランコリーなあなたに
扉を開け
微風を通して
銀のゾンビボールが
ファンティンシル ...
夢のなかに一年前にお別れをした
貴方が出てきて
そこは貴方の席じゃないよと咎めると
まぁいいじゃない、と言って
いつものように
わたしの頭を大きな手で包んで
貴方の ...
うるさい
うるさい
五月蝿い
どうか私を放っておいて
今更、私に何の用?
枯れてしまった薔薇は蘇らない
捨てられ燃やされてしまうだけ
私の遺体は祭壇の前に安置される。
祭壇と言ってもごく簡素なもので、棺はなく、床にごろんと寝かされる。
坊主の読経はなく、静寂の中に参列者のしわぶきが混じる。
パイプ椅子の上には、懐かしい顔が並ん ...
小道が夕焼けに伸びている
憂鬱を投げ遣りに受け止めながら
わたしは小道を歩いている
身体中の関節が軋む今日、
思いがけない怨念重なり
鉛の思い重いこの肉が
魂に食い込むように震えてい ...
病院に勤務していた頃
「私には霊感があるの。
霊感体質なんだよねぇ。」と
言っていた独身で年配の
先輩看護婦さんがいた
ボクはその看護婦さんと
夜勤をするのが
凄く苦手だった
...
個展を開いてから死にたいと思った別離は、安価で借りられるギャラリーを探して狭い街を訪れていた。気怠さが頭の表面に集まって髪の毛の先端から逃げていく、というイメージを強く抱いていた。そのイメージが自分 ...
私は私の作った装置に追いかけられていた。
それは一人掛けのソファほどの大きさがある機体を持ち、無数のプロペラや車輪を備え地上と空中を縦横に移動することができる。高度な人工知能による制御で自律的に ...
伊達の喫茶店で唄った後に
店主に紹介されて
火山灰を釉薬にしている陶芸家の居る
洞爺湖に向かった
あの時
何か手土産を持って行ったと思うが
何だったのかは覚えてない
けれど
当時は ...
田んぼの土手には篠竹をが生い茂り雑草も入り混じって、その先に見えるのは連なる山並みの内の立ちそびえる山の肌でした。
でも山と土手の間には川が流れて、その手前には川原が有る筈でした。
だからでしょう ...
酔生夢死
僕はちいさな日常を積み重ね
彼女の愛を貯金して
彼女はこがねを貯金している
ぼくは 字が下手で絵も下手で
おまけにろくな詩もかけないのんだくれ
ほぼ一直線でレールもル ...
「いくつかメモ」
誤解を恐れず端的に言うとバランスが欲しい。換言すれば、あれもこれも欲しい。低い水位で流れるのでいい。こういうことを言うのはバランスを欠く要素だからと、すぐに排除することに飛びつ ...
朝、車で通勤の途中の細い道端に咲いていた白い秋桜の花が何本か根本から倒れてました。
そこは大東宅建の集合住宅の駐車場の前でした。
倒れている秋桜の花の姿を見て、倒れている人の姿を想ってしまった私は ...
何かを他の何かでいいかえるしか
何かを括る方途が無いので
世界はこのような仕方で
むかしから戯れております
あたらしいものはあるのですか
ないのですか
どちらでもよいじゃありませんか
...
不機嫌な子供の無意識の悪意
自覚がない分、質が悪い
機嫌をとるのも疲れてしまう
自分の機嫌は自分でとるもの
子供にアドラーは通用しない
そもそも心理学なんて
100人いれば100通りの ...
有り金を
全部
はだしで
置いてゆけ
ブラックジャック
LOVE OR DEAD
血の匂いと白薔薇落つ
夕闇に佇み
微笑み
盗まざる負えず
盗まざるに
やがて沈む陽光弱く
赤くそれでも眩しきに
目の前の小さな地割れ
蟻のようだから
這い出て藻掻きやはり落ちる
...
わたし
わたしが点在している
時間軸は消去され
点と点は結ばれない
ほら、あそこにもここにもわたしがいる
永遠の花園だ
垂直にそれぞれの孔を穿ち
わたしが不断にほどけていく
...
{引用=逆説的}
ルイス・キャロルが実在のアリスを愛し物語を捧げたように
わたしも捧げたかった
わたしも溺れたかった
ボードレールがジャンヌ・デュバルの肉体に溺れたように
高村光太郎 ...
「どこで落とし前を付けるか」
ほんものの皮肉は
しっかりやることです
神への唾は
忠節です
皮肉が皮肉の装いのうちは
皮肉にみちないように
堕天使の魔性が神と見分けがつくうちは
...
檸檬に似た香りがするりと
開け放した窓の向こうから
風と一緒に僕にまきついて
まるで撫でているようだね
君はきっとそんなことはしない
ねえ、これが恋であったら良かったのかな
僕が何もか ...
一人キャンプで火を起こし
網で焼き鳥をする
網目が語りかける
民族という縦割りがあり
男女という横割りがある
能力という密度があって
貧富という奥行がある
目を離すと
焼き ...
素直に好きと言えるまで
どれだけの歳月が必要だったろう
天は廻り
雲は流れて広がる青
遠い遥かな郷愁が
焚き火と共に立ち上ぼる
秋晴れの今日、
独りきり
...
若かった頃
自分を偽って生きていた
キャラを作って演じていた
誰も本当の私を知らない
恋人の前でも続ける演技
いい女を意識して
他人の言葉に踊らされて
私は私以外の誰かを演じて
自己嫌 ...
俺の父親が危篤になって病院にみんな集まったから
懐かしい顔が見られたよ
集中治療室じゃなかったな
大部屋だったよ
ベッドの周りにいくつか医療機器があって
父ちゃん、口に酸素マスクあてられ ...
魂の汚れなんて気にしない
汚れた魂は
時間という洗剤が洗い落としてくれるけど
直ぐに汚れるし
また汚すから
気にしたって仕方ない
中原中也なんて詩人の
汚れちまった魂、だって ...
少年は
今日も野原を
かけめぐる
思い出を
さがしても
過去を
さがしても
見つからない
行方不明になった
秋をさがして
まだ幼くて
何もわからず
...
死んだ父ちゃん
死んだ母ちゃん
死んだ上から二番目のお姉ちゃん
死んだすぐ上のお姉ちゃん
死んでないけど
植物にみたいになっちまった兄貴
いまさらだけど
人一人にはたった一つしか命が ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
火星の動脈
鳴神夭花
自由詩
5
20/10/25 22:24
流れず星
道草次郎
自由詩
4*
20/10/25 22:05
ウォンドを振って
もちはる
自由詩
3*
20/10/25 21:45
不機嫌の原因は
赤椿
自由詩
2
20/10/25 21:34
五月蠅い
無限上昇のカ...
自由詩
1
20/10/25 20:08
袖すり合うも
六九郎
自由詩
2*
20/10/25 19:05
夕焼け小道
ひだかたけし
自由詩
4
20/10/25 18:49
霊感体質の先輩看護婦さん
板谷みきょう
自由詩
2*
20/10/25 15:31
写真家の春
阪井マチ
散文(批評...
0
20/10/25 14:02
殺人ドローン VS 森の動物たち
〃
散文(批評...
0*
20/10/25 13:58
一宿一飯の恩義
板谷みきょう
自由詩
4*
20/10/25 13:17
わたしはまだ子供でした。
こたきひろし
自由詩
2
20/10/25 11:43
秋詩譜
梅昆布茶
自由詩
6
20/10/25 10:11
散文三つばかり
道草次郎
散文(批評...
4*
20/10/25 8:53
美しくも輝きもないのに
こたきひろし
自由詩
5
20/10/25 7:46
はなむけ
道草次郎
自由詩
2*
20/10/24 23:41
機嫌をとる
無限上昇のカ...
自由詩
4
20/10/24 23:39
有り金を全部
TAT
短歌
0
20/10/24 22:17
ファム・ファタール
秋也
自由詩
1*
20/10/24 22:08
名無し人
ひだかたけし
自由詩
6
20/10/24 21:39
恋人と爆弾
ただのみきや
自由詩
5*
20/10/24 21:28
詩など三編
道草次郎
自由詩
3*
20/10/24 21:21
文殻
鳴神夭花
自由詩
3
20/10/24 15:44
焼き鳥網
イオン
自由詩
3*
20/10/24 14:30
秋晴れの今日、独りきり
ひだかたけし
自由詩
4
20/10/24 13:57
自分に帰りたい
無限上昇のカ...
自由詩
3
20/10/24 8:51
臨終
こたきひろし
自由詩
1
20/10/24 7:46
魂の汚れなんて
〃
自由詩
0
20/10/24 6:59
行方不明になった秋
st
自由詩
4
20/10/24 6:47
死んだら幽霊になって
こたきひろし
自由詩
4
20/10/24 6:34
751
752
753
754
755
756
757
758
759
760
761
762
763
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766
767
768
769
770
771
772
773
774
775
776
777
778
779
780
781
782
783
784
785
786
787
788
789
790
791
加筆訂正:
恋人と爆弾
/
ただのみきや
[20/10/25 12:45]
「大気中の強迫観念」行分け修正
恋人と爆弾
/
ただのみきや
[20/10/25 11:29]
一部訂正
4.24sec.