黄昏時に
夢見る子供のように
今一度
両眼を見開き
身体中で
風を
感じる、感じている
気圏の底から湧き起こる
あの聖破璃の風を
追いかけ吸い込み広げては
開ける世界のパノラマに
...
冬が来る
風がなる
じゅうぶんだ
この生では
の菊
ほんのりと
クリスマスプレゼント
ひじりめく
街
どの手にしようか
パームか
ギミックか
ミスディレクッションか
増えていくマジックグッズ
ジョークを飛ばし
人目を盗んでは
嘘を並べて
とぼけては
裏切ることに
すっかり嵌まっ ...
人生を全うしたとき、命は何層のパイ生地に仕上がっているかな。
僕、死ぬのは怖いけど、棺の中で美しいパイに焼き上がりたいな。
玉の輿
分不相応
放逐
寂寥
無残
屈強美寫眞は
退屈だ
吃音に似た身體を試みる
今夜
菜種油は{ルビ海驢=アシカ}であり
帽子は遺産である
外耳道の運河
ナイフとしての賭博
...
粘り気のある幸せが、
柔らかな布のようになって
わたしの首を優しくしめる。
残りわずかな不幸せが、
泡のように口から漏れ
ひとつ、またひとつと浮いてゆく。
いよいよ息苦しくなっ ...
ああ、{ルビ全=まった}き一人
差し伸べる手も
星の息吹き
呼吸を
息を合わせ
手を合わせ
心合わせ
顔を合わせ
ふるわせ
夜の果て
片隅
今ここにある光の柱
{ルビ御光= ...
木の葉、貝殻、木炭、シダの雫…
私は、見失われ、見出される
元素も、哀しみも、泣訴も、オーガスムも
宇宙池から泳ぎ逃れぬ、魚
小夜啼鳥よ、羽をとじ、琥珀に斜めに浮べ、
今日もどこ ...
人宿り
もうすぐ僕が降ってくる
はるか高い屋上の
錆びた柵を乗り越えて
西日を浴びた夕刻の
遠い目をした僕が
真っ逆さまに
降ってくるでしょう
僕の僕だけの降人予報
確率は7 ...
二〇一四年九月一日 「変身前夜」
グレゴール・ザムザは、なるべく音がしないようにして鍵を回すと、ドアのノブに手をかけてそっと開き、そっと閉めて、これまた、なるべく音がしないようにして鍵をかけた ...
暮れの空に 巨きな曇が
ひとつ浮かんで動かない
街を隔てる径のむこうに
家より高い鉄の樹がある
街へ 光へ
到くもの 到かぬもの
降りそそぐ 機械の星
花の星
...
星の残骸を
ひろってきて
テーブルに載せ
みしょー
と書く
みしょーの絵
ってどんな絵か
よく知らないけど
なんにもなくて
おひさまがある
そんなのが
みしょーな ...
月見草
銀に揺れている
透明な水流になびき
引き寄せられ
傷んだ身体
俺は引きずっていく
引きずられていく
寒風吹き荒ぶなか
青、蒼、碧
陽光余りに眩しいこの真昼
俺の ...
街中に溢れている
気だるさや
やるせなさや
無関心や
私には名付けられない誰かの表情
変わらないようにみえても
変わりつつあるのだ
忘れかけていた
足りないもの
オールドノーマルな
...
名前だけは知っていた
絵本でも見たことがあった
くるくる回っているディスクのようだって
カラスに剥がされた青いネットの上でキラキラしているようだったって
映像や音楽が今はもう読み込めなくな ...
The last thing you said was that your words were going to melt.
最期に貴方が言った言葉が融けそうで
"Never, ...
少し静かにしてくれないか
四角い箱に入っているんだから
この箱でしばらく外界をシャットアウトをする
まずは自分を守る
頼む
静かにしてくれ
なにもかもよく分かっている
よく分かってるから
{引用=銀杏一葉}
フロントガラスのワイパーの圏外
張り付いた銀杏一葉
冬の薄幸な日差しに葉脈を透かして
用途を終えて捨てられた
ひとひらの末端 美しい標本
飛び立つことはないはずなの ...
カッコつけて言わせてもらっても今でも私の一張羅はサヴィル・ロウ。
だけどね、
アルマーニの似合うキリギリスとカササギの子どものような嘘ついてもお洒落な、
いかれたこんちくしょうの君は、その面影す ...
前兆を後から気づいて何になる湯船にプカプカ遺体浮かんだ
酔いどれて歩いたらしい電車道轢かれた人が妻の叔母とは
叔母さんの一人暮らしの家整理郵便受けには不幸の手紙
俺の嫁従兄弟自ら命絶 ...
かたくなに抱かれる事は拒むのに
熟れた柿熟れない柿に枝垂れる
学童らのマスクの列も季節なく
ハイウェイ掛かる橋から身は投げぬ
かたくなにマスクをしない人がいて
性を買う行 ...
愛鷹の日の子月の子笑ってる新月の夜泣いてたあとに
産まれた日の事覚えてるか?
母親の窮屈な産道通り抜けてその股間からこの世界に
コンニチワしたときの事さ
産声あげてへその緒切られて湯で羊水洗い落とされたときの事さ
そんなの覚えて ...
黄金の虫
炎に包まれ
檻の中から
飛び立った
見学していた
子供達の間から
歓声が上がった
黄金の虫
ドーム状の
天井近くまで
炎に包まれ
舞い上がり
ふらふら堪え揺れ ...
私の詩もまた
消費される一方なのか
思い出しては心に響く
悲しみや苦しみも
消費される一方なのか
それでもいいのです
永遠の中の一瞬のように
あなたの一念に収まれば
それでいいので ...
誰にともなく
プレゼントを贈りたい
できればシロツメクサの首飾りと
夏の朝の匂いを添えて
箱の中には
あなたの希望に一番近い
停車駅を入れておく
中が空っぽなら
それもまた ...
空間に
手を差し出し
ゆっくりと
上下左右に掻き混ぜる
けれども
存在する
はずのグラスは
見つからない
空間は
次第に重く澱んでいき
だらんと開いた手のひらに
粘りつくように ...
11月の今頃になって
ハムスターが死にかけている
妻が巣箱の入り口に芋を置いても
出てくる様子がない
ペットショップで買って1年半
秋から急に痩せてきて
数日前から餌を食べなくなった
廻 ...
水たまりの中
一つの個体が終わりを迎えるのを見る
それを横目で見たまま
アイスティーを飲む
所詮それと変わらない
わたしが終わろうと
誰も気に留めやしないんだ
「ダスター貸してく ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
風
ひだかたけし
自由詩
4
20/11/30 17:00
12月
道草次郎
自由詩
0
20/11/30 16:58
マリオネット
もちはる
自由詩
1*
20/11/30 13:55
パイ
クーヘン
自由詩
3*
20/11/30 9:46
涯
ヨロシク
自由詩
0
20/11/30 8:06
溶ける魚ゲーム
墨晶
自由詩
0
20/11/30 0:00
呼吸
塗絵 祐作
自由詩
0
20/11/29 23:34
孤独な夜を歌う
トビラ
自由詩
2*
20/11/29 23:25
魚の夢、鳥の夢。
道草次郎
自由詩
4*
20/11/29 22:49
人宿り
後期
自由詩
1*
20/11/29 22:24
詩の日めくり 二〇一四年九月一日─三十一日
田中宏輔
自由詩
13*
20/11/29 21:00
夜 迷 灯
木立 悟
自由詩
4
20/11/29 20:35
みしょーの残骸
道草次郎
自由詩
2
20/11/29 20:11
魂の深淵
ひだかたけし
自由詩
10
20/11/29 19:16
腕を伸ばした、指の先の距離で(ゴル投稿修正版)
高橋良幸
自由詩
3*
20/11/29 19:06
案山子(ゴル投稿)
〃
自由詩
1*
20/11/29 19:03
雪花弁、最期の願い Last wishes of snow ...
月夜乃海花
自由詩
1
20/11/29 16:18
ときには
道草次郎
自由詩
1
20/11/29 15:17
空論のカップに口を付ける冬の横顔
ただのみきや
自由詩
5*
20/11/29 14:55
今でも私の一張羅はサヴィル・ロウ
足立らどみ
自由詩
0
20/11/29 11:44
暇潰し
こたきひろし
短歌
3
20/11/29 9:13
謎に充ちている
〃
俳句
2
20/11/29 8:27
竹取物語
足立らどみ
短歌
0
20/11/29 1:26
さらばさよならグッバイ
こたきひろし
自由詩
4
20/11/29 0:29
黄金の虫(改訂)
ひだかたけし
自由詩
4
20/11/28 21:06
断片
渡辺亘
自由詩
2
20/11/28 19:23
星
道草次郎
自由詩
4*
20/11/28 19:17
白い、宵の口
ひだかたけし
自由詩
4
20/11/28 18:11
立会
大村 浩一
自由詩
13*
20/11/28 17:54
カフェの水たまり
天竺葵
自由詩
2
20/11/28 15:32
732
733
734
735
736
737
738
739
740
741
742
743
744
745
746
747
748
749
750
751
752
753
754
755
756
757
758
759
760
761
762
763
764
765
766
767
768
769
770
771
772
加筆訂正:
空論のカップに口を付ける冬の横顔
/
ただのみきや
[20/11/29 17:36]
数文字訂正
3.69sec.