ついてない日
編みかけのセーターにほつれを見つけて
すべて解いた
料理をしても塩と砂糖を間違える
テンションは上がらず
気持ちは下がっていくばかり
いつになったら浮上できる?
ついて ...
九頭龍を鎮めし社へ迷い込む
ヒメシャラの林を抜けて砂浜に居り
少年の陰茎に似た虫降(ふ)りぬ
紅き鳥井をじっと見る砂
夕日さす湖畔の道は鮮やかに
馬酔木(あせび)ありヒメ ...
炎は薪から放たれた
銀色の薪台と
明々したランタンと
椅子に寄る僕を
確かに捕らえたのだ
星明かりの下
ただただ
炎が爆ぜるのが
天頂に突き落とされる
太古の爆風に思えた
舞 ...
とびきり悪い日には
分数をする
医者で貰った計算ドリルは
保険適用外
だから
自前で以て
数字の上に棒を引き
その棒の上に別の数字をおく
だって
おんなじ数字じゃ
さっさと話が終わ ...
彼の姿に怯える
彼の声に怯える
その存在が恐怖のどん底に突き落とす
決して這い上がれない
彼は何者?
彼は何者?
人ならざるもの
私が笑わぬように
彼も笑わない
嘘で固めた身体
...
中秋の名月に照らされて
天空の階段が
音もなく
月へと動いている
それが見えるのは
今となっては
限られた者だけ
遺伝子に隠された
遠い過去の記憶が
宇宙に浮かぶ ...
どんなにまるくても
どこか四角ではないか
どんなに四角でも
どこかまるくはないか
色んなものの
はじめの見え方を
裏切らせるようにおかれた
二つ目の奥の
素足
初めて好きになってしまった異性の事
その名前は確かに覚えている
でもその顔立ち 身長 体型、そして性格に至ってはほとんど思い出せない
その人のどこに惹かれ何が好きになったかなんて、すっかり記 ...
自分なんかとともに
探せるものなんてないのさ
カレンダーを見ながら
部屋の中を見渡そう
ぐちゃぐちゃになった作業着が見つかるし
カラカラに乾いたビール瓶も見つかる
今日何もしないでいる理由 ...
今日も僕はトイレと目を合わせた
この季節になるとひどく冷えるよ
ガタガタ震えながら
少しだけ吐く
吐いたあとは少し
後悔をしたりする
あんなふうな酒の飲み方なんて
まるで自殺して ...
死体のように冷たくなった身体を薄っぺらいコートでくるみながらほとんどの店がシャッターを下ろした真夜中の繁華街を歩いた、まだ秋が来たばかりなのにその夜は縮み上がるほどに寒く、そしてそれはもしかしたら気温 ...
くだけちる
まえの、ひかりを
だまって
みつめていた
夏のおわりに
めばえをなづけたりする
そらは逃げ水になって
星をのみほす
みたこともないくらいに
あかい月を
...
明らかに月が昇る
産まれたてながら
丸くわかりやすくはっきりした輪郭を
幾度もなぞる
指で弾いたらくしゃりと
崩れてしまうよ
か細い線に
踏み込めば傷付けると知ったら
もう話せる訳がな ...
玉ねぎを切ると涙が出て
しまう泣きながら微塵切りを
するのに不思議と気持ちが凪いでいく
玉ねぎを切ると鼻水まで出て
手が離せないから切り終わるまで
我慢している気持ちは晴れ晴れとして
...
9月を注意深く眠らせて
けれど10月に進みたくない双六
ナチュラルターンで
アーケードに渦潮ができてしまう
明るい未来とか
新しい展開とか
要らない
打開の決定打はいつも
ありはし ...
街の灯りが
ゆらゆらと揺れる
夜は時々
花の影を踏むように
どうにもならないことを
空へと逃してやる
歩けるなら
違う場所へ行けば良いのに
何故だろう
この段々畑みたいなネオンが
...
私の中で燻っている恐れ
私の中に降り積もる不安
自業自得とはこういうことか
これは私の罪だから逃げ出すことは出来はしない
真正面から見据えて
ここで朽ち果てようとも
恐れが私に罪を犯さ ...
じゅっくりと
溶けていく氷山の
あゆみは
まるで
ひとの
含羞のようで
ヴァギナのようで
ペニスのようで。
こんなときには
コルトレーン
と
アキモトチエミ
の ...
口笛の奏で、目覚めてこの秋夜
澄んで響く何処から
明るい旋律音色のループ
微妙に低く高く震え魅惑の相
聴き入るうちに潮騒磯の香
漂いザワメキ布団が波打つ
扉開いて弓形の白浜
...
Let It Beを聴いている
洗われるような月夜に
秋桜のうなじに宥められる感情を見つめ
救われることを厭うな自分
数知れぬ思いとどまりと
白茶色した破滅への甘えがある
絶え間なく誤 ...
春 眠 不 覚 暁
処 処 聞 啼 鳥
夜 来 風 雨 声
花 落 知 多 少
暗転好天、雅にじたばたと駄々っ子な、これは、なさけ 未練でございます。
もう死んでもいいと思いましたので。 ...
毎日忙しく届けられる
空からのメール
水色のベールを抜けて
発信される特別の言葉たち
心を開放して
受容の気持ちで待っている
空の一部になれた時
それは
囁くように聴こえて ...
どこか違う場所へ行った、あなたのかつての言葉が、
僕の生活の中に、ときどき顔をのぞかせる
もう見れない、消えてしまったその言葉たちに、楽しい気持ちをもらったこと、
伝えられなかったけれど、
楽 ...
じゆうだなあ
白いなあ
なんでも書いていいんだなあ
むつかしいことも
おふざけも
純愛や青春や絶望も
宇宙人だって
なんでもここに書けるんだなあ
ポンコツなのでも
傑作でも
みーん ...
あばら骨の檻をすり抜けて、君は君自身から脱獄せよ。
君は冤罪をかけられて、この世に生まれてきたんだろ?
なにか大仰なことを話すつもりはなくて
ただあなたとなら友達になれるかなと思っただけで
あなたが話してくれたことは本当だ
ぼくの周りにはドーナツ型のカラーパレットみたいなものがあって
生きる ...
チチ危篤の時も
ハハ危篤の時も
私は
馬鹿みたいに冷静だった。
子供の頃
母親に言われた事がある。
それは祖母が急に倒れてその日の内に息を引き取った日だ。
夜。
親類や ...
まずここに嗚呼、という感嘆詞を置く。他に良い感嘆詞を知らない。
もっと感嘆詞を学ぶ必要があるが鈍重なこの頭はそれを拒否する。こういう書き出しは、読む者の心を暗くする。そして、書く者の心に至ってはそ ...
用水路沿いの道筋が
黒い墓石に至る所
彼岸花が群れを成し
赤々と赤々と
咲いている
移動していく車列に乗り込み
ぼおっと凝視する私の脇を
過ぎ行く赤い点々と
迎える黒い御影石
天 ...
世界はこんなにも美しいのかと感じたのは
もう、はるかに遠い昔で
今の私には邪気に満ちた禍々しいものでしかない
天使たちは変わらず無垢な笑顔を向けるけど
その笑顔の裏に隠された残酷な真実を知って ...
日付順文書リスト
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
ついてない日
無限上昇のカ...
自由詩
0
20/10/2 21:21
龍
アニュリタ
俳句
1*
20/10/2 20:47
三河高原
Giovan...
自由詩
5*
20/10/2 20:32
分数
道草次郎
自由詩
2*
20/10/2 16:46
恐怖が私を支配する
無限上昇のカ...
自由詩
1
20/10/2 13:49
月への階段
st
自由詩
4
20/10/2 12:12
素足
道草次郎
自由詩
2*
20/10/2 8:49
初めての
こたきひろし
自由詩
2
20/10/2 6:43
job
竜門勇気
自由詩
0
20/10/2 3:44
嘔吐による直線
〃
自由詩
0
20/10/2 3:22
羊たちの烙印
ホロウ・シカ...
自由詩
0
20/10/2 0:05
覆水
むぎのようこ
自由詩
3
20/10/1 22:44
昇る月
よしおかさく...
自由詩
1
20/10/1 22:38
玉ねぎを切る
〃
自由詩
1
20/10/1 22:37
9月30日
〃
自由詩
2
20/10/1 22:36
COSMO
ミナト 螢
自由詩
4*
20/10/1 22:04
罪
無限上昇のカ...
自由詩
4
20/10/1 22:03
あゆみ
草野大悟2
自由詩
1
20/10/1 21:41
月下(改訂)
ひだかたけし
自由詩
3
20/10/1 21:37
ルナシャイン
道草次郎
自由詩
0
20/10/1 21:03
季節の境。
あらい
自由詩
0
20/10/1 20:55
メール
風の化身
自由詩
2*
20/10/1 20:31
ネット
水宮うみ
自由詩
0*
20/10/1 19:53
白い畑
道草次郎
自由詩
5*
20/10/1 13:54
あばら骨
クーヘン
自由詩
1*
20/10/1 12:24
フェルナンドへ
一般詩人-
自由詩
6
20/10/1 2:19
呼ばれて振り返ると誰もいない
こたきひろし
自由詩
1
20/10/1 0:09
9月30日雑記
道草次郎
散文(批評...
0*
20/9/30 23:17
秋いろ
ひだかたけし
自由詩
2
20/9/30 22:06
私の世界
無限上昇のカ...
自由詩
2
20/9/30 21:58
765
766
767
768
769
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771
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777
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792
793
794
795
796
797
798
799
800
801
802
803
804
805
加筆訂正:
熟れた悪意の日々
/
ただのみきや
[20/10/2 6:33]
修正
3.66sec.