前だけ見つめて
前だけ見つめて
前だけ見つめて
止まってしまった列車の
変えられない分岐点
絞め殺されている無人
石炭の切れた鋼色の
機関室で
止まってしまって
前だけ見つめ ...
眼下の川では子供たちが裸ではしゃぎ
遠く茶褐色の岩峰が冷たい灰色の空を背景に連なっている
僕はゆらゆら揺れる色褪せた肌色の廃棄バスの屋根の上
何とかバランスを取りながら何度も落ちかけ
終に ...
ある日差しに
波をかけた
月をみた
名のしれない
星も
ある夜にまた
月をみた
名のしれない
答え合わせのよう
なあーんも面白くない
興味が湧かない
明けても暮れても
感染者数の話しか
してねえし
くそつまらないったらない
なんかたくさんの罪のない人が
無惨に殺されて
全く救いようがない
猟奇 ...
この町を優しく照らす夕焼けも永遠ではない僕らといっしょ
僕の手はいつまでだって憶えてる夕陽みたいなあなたの体温
どこからかきこえるピアノにメロディを重ねるように口笛を吹く
...
東海道線下り寝台特急は尼崎駅を過ぎると、急に右カーブを描き始めた。後になってそれが福知山線と知る。福知山線の存在は知ってはいたが、その始点の一方が尼崎とは知らなかった。図らずも私をそのルートに導いたの ...
年賀状を作る時期なのに、
プリンターが壊れた
ビックカメラに行った
親切なお兄さんに説明してもらって、
納期は1か月先ということだった
外でご飯は食べるなと妻に言われていたが、
いつものカ ...
晩秋の古道を上り
辿り着いたのは
兵火で埋もれた廃寺近く
青い池がひっそりと
木立に囲まれて
残された伝説は
池の竜神さまから
祝いの膳椀を借りた者が
ある時 規範を怠り
きちん ...
20アールほどある畑に散らばった
枯草やら枯れ木やらを一輪車で集めて焚いた
すごい勢いで燃え上がり気付くと眉毛が焦げていた
全身の水分がみんな抜けてしまい
時々期外収縮をおぼえすごくくたびれた ...
柿の木には柿の実がなる
栗の木には栗の実が
畑には麦や蕎麦が
田んぼには稲が米を実らした
貧困を絵にしたような暮らしの家は
藁葺きの古くて粗末な佇まい
それでも庭はそれなりにあった
...
歪な形をしているのは日々を送るのに必要な情報でしかないから。瞳にうつる水平線はない。瞳の先にあるのは羅列した言葉という心。自分以外に分かるはずもなく。空気感での、空蝉のように。何者にも分からない。間。 ...
コロナ感染拡大を封じ込めるために
躊躇しないで非常事態宣言を出す
国民には外出を控えてもらう
ただし、そのかわりに
年内の国民生活を守るために
五万円の特別給付金を
...
腐った人間達の諸行にも
今更吐くこともない
育んだ僕の憎しみも
それほど痛いこともない
濁だ目で見た昨日の惨めな世界に
君も今この箱の中に溺れているんでしょ
君との心の距離さえ
気付 ...
蜥蜴が乾涸びて鮮やかな炭になってた、それは現実に路上で起きたことだった、だが俺は、どうしてもそれが真実だと信じられなかった、時に真実はあまりにも単調で、ウンザリするほど単調に過ぎる、踏みつぶせばそ ...
{引用=空の治療}
空に絆創膏をはりました。そしたら雲が来てもくもくもくと絆創膏を剥がしてしまいました。もう一度はると、また雲が来て同じことがおこりました。
{引用=クリーニング屋}
...
菅総理は恥を知ってか知らずか「静かなマスク会食」
小池都知事は得意げにフィリップ掲げて「5つのコ」
二人して馬鹿の引き立て合い、まるで「夫婦漫才」
のんべいの東京都医師会会長、呆れて ...
冬の{ルビ夕=}小窓を占める巨{ルビ仙人掌=さぼてん}
くれなゐに芯のゆらめく冬日かな
日記買う届けるこころ計る為
日向ぼこ猫のつもりで小半日
冬眠を宿して疎ら山の樹々
炎天下の発情。
痘漿の裂傷、
打ち据えた鈍らの刄溢れ
貪欲な腹を割って、離す
聴き入れられない数万の蛍
ちかぢか 燃ゆる
砂糖腐菓子が水辺で憂いて
そのうち融 ...
見えない手で触る事ができるのは子供だけじゃない。忘れなければ掴む事ができる。夢の先と同じ。叶ったら逃がさないのかも人それぞれ。痛みを忘れてしまっては生きていけない。隙間。瞬く。
一ページ毎に生き ...
{ルビ瞑=つむ}る眼のうすさ彩る冬かがり
冬来れば{ルビ郵便函=ポスト}の赤もあかあかと
音もなく小鳥しゅんじゅん冬の梅
{ルビ初氷=はつごおり}青空のゆび爪は鷹
{ルビ朴落葉 ...
スーパーに
ラミーがおって
バッカスも
いると愈々
冬だと思う
彼の人がああ言えば
彼の人もこう言う
輪廻転生
無限の水掛け
既の所で一服すれば
微々たる事よと
御主が情どぅ頼まりる
茜差す
一之宮
茜差す
向こう岸
明日へ明 ...
もう、いいからさ、帰ろうよ
あんまり遅くなるとお腹すくからさ
いつもみたいに笑おう
ただ走ってさ、もうそれでいいよ
夕陽が落ちると寒くなるよ
遠くもよく見えないしさ
手をつなごう
歌を歌 ...
コスパがいい物と
コスパがいい人しか
生き残れないんだ
品質がいいだけと
性格がいいだけでは
生き残れないんだ
夢や憧れも
コストカットしないと
生き残れないんだ
「10分停車らしいから、ひげ剃ってくる」
そう言って父は急行「筑紫」から降り、ホームの洗面台に向かった。時刻は夕方5時頃だった。冬のしかも正月の夕方5時といえばもう暗い。その分、ホームの蛍光灯は明る ...
しめったそで口で
動かないまま
秋は静かにながれていった
黄色な落ち葉が
くるんと円弧を描き
たのしく自分を捨てたのがみえた
水にひたされた情念は
真鴨のかき足に
優しくほだされていた ...
過去をつくる
慣れてしまえば
私の額から
表象を消せばいい
プラグは抜かれては
いなかった
電子は送られて
なにかにいらだっている
亡霊となれない
機械たちに
羨望している
...
夜がすぐそこにきたから
寝床に入り眠ってしまう迄の間
肉の欲望と葛藤するのさ
まだ若かったから
すぐに負けたよ
酒は飲まない
煙草なんてもってのほかだ
賭け事なんか手を出したら
身 ...
大変才のある人は
まずそれの自覚ののち倫理に趨り
中盤に於いては体力を尊び
終盤に差し掛かっては冷淡な老人のステッキと化すのでしょう
しかし
そのどの地点を採っても
一々の
ウイリアム・ ...
十一月十七日、前日まで杉林の除伐を行っていたのだが、その作業をいったん中断し、ブナの植え付け作業を開始した。あらかじめ秋口に植え付け面積を刈り払っておき、そこに一・五メートル間隔でブナの稚樹を植え付 ...
日付順文書リスト
タイトル
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カテゴリ
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日付
しゅぽ
なけま、たへ...
自由詩
0
20/11/22 21:47
無垢と大地
ひだかたけし
自由詩
8
20/11/22 20:09
_
雨へのダブリ...
自由詩
0
20/11/22 19:05
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夕
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Memory Trains②「迂回」
SDGs
散文(批評...
1
20/11/22 16:06
三連休の中日、その昼間
はだいろ
自由詩
1
20/11/22 14:03
椀貸し伝説
もちはる
自由詩
5*
20/11/22 13:49
ぼろぼろの身体と心の独白
道草次郎
自由詩
4
20/11/22 13:20
無花果の木に無花果の実がなる頃に
こたきひろし
自由詩
12
20/11/22 9:48
かげろう
武下愛
自由詩
2*
20/11/22 9:12
俺が総理だったら
ジム・プリマ...
自由詩
0*
20/11/22 8:49
堕ちる君へ
ニンゲンフシ...
自由詩
0
20/11/22 1:36
遺失の痣
ホロウ・シカ...
自由詩
3*
20/11/22 0:52
化石化した堆積物
道草次郎
自由詩
0
20/11/21 22:40
日本狂歌
ジム・プリマ...
自由詩
0
20/11/21 22:29
冬に灯す
道草次郎
俳句
1*
20/11/21 22:23
嬋花
あらい
自由詩
0
20/11/21 22:13
風
武下愛
自由詩
2*
20/11/21 20:32
愉快な冬迷路
道草次郎
俳句
0
20/11/21 20:11
スーパー
TAT
短歌
3*
20/11/21 18:37
あいわず 4
AB(なかほ...
自由詩
3
20/11/21 17:14
ぼおっとした夕暮れさえも
トビラ
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コスパ至上主義
イオン
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Memory Trains①「岡山駅」
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散文(批評...
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去りゆく秋へ
道草次郎
自由詩
3
20/11/21 13:41
機械の気持ち
ナンモナイデ...
自由詩
3*
20/11/21 13:12
夜がすぐそこにきたから
こたきひろし
自由詩
4
20/11/21 9:05
天啓と天才
道草次郎
自由詩
0
20/11/21 9:02
ブナを植える
山人
散文(批評...
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20/11/21 8:37
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