先生の使い残した白いチョークをこっそり持って帰ったりした。
僕ね、先生のことが大好きで、僕ね、先生の遺骨が欲しくって。
妻は昨日より少し細長くなって
収まる場所がまだ見つからない
その隣では去年より手足の短くなった娘が
似合わないチェックの服ではしゃいでいる
息子はといえば三日前からトランクに入った ...
菜の花を食べて
咳きこんだ
あの日の熱は
そのあたりに置いてある
曇り硝子
ロー・テーブル
けれども 一体どこなのだろう
ぼくはきみを見たことがある
...
新型コロナウイルスで
全世界が死を身近に感じて
感染拡大を防ごうとしていても
毎日、自殺する人はいる
誰もが互いの死を恐れて
加害者にならないようにしている
しかし互いの自殺を恐れて
...
新型コロナウイルス対応で
学校が休校になった時
不登校の息子が
ボクは今日から不登校でなくなる
とポツリと言った
新型コロナウイルス対応で
休校が延長された時
不登校の息子が
行き ...
コロナの影響で家業はさっぱりだったが、昨日は久々に朝から厨房に立った。昔から来ていただいている県内客の四名様。この人たちは少人数でやってきては、楽な場所で楽に山菜を採りたいと色々と突っ込みを入れてく ...
過ぎて去った日々を
ふと立ち止まり振り返る事は誰にでも起こる
そこに見えた四つの苦しみ
そこにあった八つの苦しみ
愛情もあれば
憎しみも存在した
快楽も有れば
激しい痛みもあ ...
自己評価と他者評価の{ルビ乖離=かいり}
己の評価がことさら高く
他者からは評価されてない場合
彼は不断に鼻っ柱を強くし
不機嫌な具合で何とも残念な
これが未成年だっ
こういう場合 ...
果てしない空にいる
姿なきしゃにむに
あるときは
つまづいて転がっていく石ころ
あるときは
風が止まったやにわに交わすキス
ときどき現れては
影だけを残して
もとからいなか ...
あるのかないのかわからないかみさまの
偶像に思いを馳せるよりも
台風の後のオレンジ色にひかる
空と雲の中に よっぽどかみさまをかんじる
奇跡なんて信じていれば
起きるわけではなくて
傾 ...
「自分を否定している自分」を肯定している
友達はもういない
ときどき、夢の中で会うだけ
目が覚めると
どこか知らない星で知らない自分を
生きているつもりになる
入院した ...
たんとんたんとん
連弾し
主を濡らし
雨の降る
空は灰白、
遠い目で
見つめている
眼差しが
銀の雨足、
瞼に乗せ
すっと透過し
宙を舞う
後に響く
雨音が
たんと ...
光速で飛ぶのを止めた星の粒
小説のなかへ帰っていった夢
ひかりが眠たそうにうとうとしている
あの人と何度もおなじ窓で会う
あなたとの日々を回した錯視図形
ふるさとの星へと ...
例えば
NHKのくしゃみ飛沫映像で
わざわざ鼻に
こより突っ込んで
唾とヨダレを無理矢理飛ばして
ヨダレがダラーっとなってる奴
私は彼を
ミスターヨダレ若しくは
ヨダレ野郎と呼んでいる ...
鈴は沈む 大気の蜜へ
黙したものの{ルビ自重=じじゅう}により
若葉に光の飛沫
木漏れ日の揺り籠に落下する蜂
五月の河畔を夢がさまよう
ポケットの中に全てを失くしている ...
雨が降ると
君を思い出す
何気ない日常の
輝いていたものたちを
懐かしく思うような
そんな感情で
雨が降ると
君を思い出すんだ
散った薔薇の花びらが
誰かに踏まれた
美しい姿は ...
「赤い棘か」
「菜良雲君、知ってるの?」
「ま、名前だけな」
「大きな組織?」
「詳しいのは、連座から聞いてくれ」
私は連座の方を向く。
「はっきり言って規模は小さいよ。それと、そこまで力 ...
爆発した車輪を
くつわむしに食べさせる
ポケットには小さな輪ゴムがあるので
わたくしはそれを頂く
合掌と共に山茶花の歌
ちくびが取れた時のまなざし
斜陽と夕暮れの木漏れ日
今あな ...
僕は空気を見つめ
無ってものはこういうことだと思った
あぁ僕は分かってしまったよ
僕は無を見つめる
それも昔のようにそこに無という何か有形があるとも思わない
それこそ空気のように
見えやし ...
もっともっと早くにあんたと出会えていれば良かったのに
そうすればあたしはあんたの最初の女になれたかもしれないんだ
そうすればあんたはあたしの最初の男だったかもしれないんだ
最初って大切だもの ...
写真は嫌いだった
カメラを向けられてシャッターをきられるのは嫌いだった
私は顔や姿に自信がない
そればかりではない
衣服では誤魔化しきれない内面の貧弱さ
独り身の時代
異性は私を避けて ...
山奥の水が綺麗な川に
蛍が集まる場所がある
此処に来れば見られる
最近は見られる場所が
減って寂しい
魅力的な光
強い光ではなくて
柔らかく個性的な光
蛍が集まる場所で静か ...
あなた変わったわね
いつからかしら
どこかに変わった原因があるのよ
それは今も続けてて
足元にあって
変えようと思えばすぐに変えれるかもしれないの
あなた変よ
...
子供を産んでしまってから
私の悲しみも羊水と流れていってしまったようで
鏡の中の自分に呪いをかけられている日々から
いつの間にか救われてしまっていた
陽光の、
緑の丘に置き忘れた腐った右 ...
潜在意識は太陽
潜在意識と太陽
潜在意識は太陽のようだ
潜在意識と太陽は似ている
非物質の中の微かな物質の世界にふわふわと過ごしている
毎日車を走らせると どこかの星に着 ...
紙巻いた磁石砂鉄の山アラシ
晴れた空の中に、{ルビ時間=そんなものはどこにもない}を探している。
君の名を知らなければよかったな。
社会的地位差し置いて好き。
踊れ
踊れ
誰も皆{ルビ仮面=マスク}をつけて
踊れ
踊れ
とめどなく流体化する世界の中で
踊れ
踊れ
どのリズムで
どのメロディーで
それは好きに選べばいい
踊れ
...
冷気が肌刺す深夜だな
まだこんなに冷えるのだな
窓の外では月と火星が
煌々とランデブーし
窓の内では初老の男が
悶々と起きている
この不思議な惑星に生まれて
この不思議な惑星に居 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
先生
クーヘン
自由詩
6*
20/5/17 12:19
ドライブ
たもつ
自由詩
4
20/5/17 11:37
菜の花
草野春心
自由詩
6
20/5/17 10:50
自殺ウイルス
イオン
自由詩
0*
20/5/17 10:25
全国不登校体験会
〃
自由詩
2*
20/5/17 10:24
厨房に立つ(改題しました)
山人
散文(批評...
7*
20/5/17 9:09
過ぎて去りし日々を
こたきひろし
自由詩
2
20/5/17 5:49
一人上手さん
りゅうさん
自由詩
1
20/5/17 5:16
しゃにむに
七
自由詩
11+*
20/5/17 1:34
ちいさなかみさま
ゆるこ
自由詩
3
20/5/17 0:39
プロンプター
はだいろ
自由詩
0
20/5/16 22:15
雨音
ひだかたけし
自由詩
6
20/5/16 19:38
昼の星の夢
水宮うみ
川柳
0
20/5/16 17:54
こんな役は嫌だ
花形新次
自由詩
1
20/5/16 17:49
忘れられた一行のために
ただのみきや
自由詩
7*
20/5/16 14:23
雨が降ると君を思い出す
卯月とわ子
自由詩
1
20/5/16 12:50
恋昇り6「明日の朝またおはようと言うために」
トビラ
散文(批評...
0
20/5/16 10:19
キリギリス
moote
自由詩
2*
20/5/16 9:49
有頂天
〃
自由詩
0
20/5/16 9:41
もっともっと早くに
こたきひろし
自由詩
0
20/5/16 8:57
古い写真は
〃
自由詩
3
20/5/16 8:24
蛍が集まる場所
夏川ゆう
自由詩
3
20/5/16 5:07
変わった原因
moote
自由詩
4+*
20/5/16 0:28
産ち落とす
ゆるこ
自由詩
2
20/5/16 0:21
潜在意識と太陽
朝焼彩茜色
自由詩
3
20/5/15 23:35
COCOで一句
足立らどみ
俳句
1*
20/5/15 20:51
空と虚構
朧月夜
自由詩
3*
20/5/15 20:23
君の地位?
杏っ子
短歌
2
20/5/15 18:53
マスカレイド・デスパレイト
塔野夏子
自由詩
5*
20/5/15 17:47
月と火星と初老の男と(改訂)
ひだかたけし
自由詩
5
20/5/15 16:49
728
729
730
731
732
733
734
735
736
737
738
739
740
741
742
743
744
745
746
747
748
749
750
751
752
753
754
755
756
757
758
759
760
761
762
763
764
765
766
767
768
加筆訂正:
忘れられた一行のために
/
ただのみきや
[20/5/16 14:46]
さらに修正
忘れられた一行のために
/
ただのみきや
[20/5/16 14:36]
修正しました。
4.43sec.