たなびくそらの彼方から
沈黙する
よるだね
ぼくたち
詩人も
涙を流して
沈黙するよるだね
ねえ
また見えない戦争がはじまるね
やわらかな影が
いくつも射殺されてくね
ぼ ...
ばっさりバイバイ
君とはバイバイ
今日の風は
わたしに吹いている
八重歯の可愛い子を探しに三重県まで行った。
しかし五重足りないせいで見つからなかった。
いっせいに死んでいく
わたしたちのかけらというかけらが
ただひとつの空という造語をめざして
ふりつもっていく
こんなにも無関心な
あなたたちの静脈が
すずしげな顔でわらべうたを ...
天上の下
長い棒の先で
赤い皿をくるくる回す
バランスを取りながら
回る力のある限り
右から左へ
開いた扇にも
人さし指にものせて
終わりに気が済むまでトスをする
のが
会話の ...
傷は鮮やかに
痛みはその次に鮮やかに
鬼蜘蛛の
運命の糸で できている
巣が軒下でほのかにゆれています
この巣に掛かっている命と
今夜もゆれている私は
私と居る
鬼蜘蛛の、
ひんやりとした歌に
やわらかい耳をかたむけている ...
ーこんなところ欠けていましたっけ。
机の脚の角っこが欠けている。その人は不思議なものを見るようにその欠けた部分を見る。いつから欠けていたのだろう。机の脚の角っこが木の目に沿って少しではあるが欠け ...
君の旋律に僕の旋律を重ねる
和音が取れたり取れなかったり
美しいハーモニーとは程遠いが
ユーモアに満ちた不協和音が生まれる
君のリズムに僕のリズムを重ねる
互いに思いがけないところで
相手 ...
また来ると残る香りとひとすじの髪ひろい上げ皿冷える朝
またいつか近いうちにと笑うきみ会えたことなし会えるコツなし
陽光に香りかすかに消え残るうつし枕に顔埋めた跡
部屋に帰ると
カエルがのりのりでダンスしていた
俺のヘッドフォンまでしやがって
ユーチューブでマドンナとか聞いてやがる
カエルのくせに
カエルの趣味が自動でお勧めされるのか
肩を落とす ...
きみは何かをみつめていた 僕の中で
それを打ち消そうとひと息の風が揺さぶって
砂浜を歩く男と女を眺めたらそれはまるで映画のワンシーンのようだね
夢の中で喩えるならばそれ ...
形のないもの
捉えどころのないもの
けれどとても大切なもの
淡々と確実に
過ぎ去るもの
私の腕をすり抜けて
青空に溶けてしまう
大事な人も一緒に
連れて行ってしまう
どんどん遠く ...
[銀波]
あおじろいいのちが
誰かの胸にともる頃
あなたの耳のなかに
夕暮が入りこみ耳の
中で星たちはしみわ
たる水の音を聞き入
りながら瞬き始める
[tears] ...
イタドリ
への呼び掛け
イタドリ
からの応答
脳内に再現を試みる
すると現れる
囚われる
熟語
観念
の
繁茂
群生
侵攻
旺盛な生命力
厄介者
文字を消去して ...
朝焼けの地平線から
黄昏の水平線まで
絶えぬ恋の言葉を
青空に書き続けた
空はいつでも心の黒板
まだ残るあの熱く
薄紅色に擦った雲は
天使の黒板消しのあと
空を泳ぐ蒼色人魚の群れ
尾びれが咲くように
輪になって踊る
新月に花壇を飛べば
猫も振り返り
青魚だと追いかける
ここまでお出でと
妖精の笑い声
背の高い姫昔蓬に囲まれて
青空を握ったような
ブルーデージーの妖精が
鬼ごっこをする
飾り気のない草たちに
リボンを付けながら
水瓶座がこぼした雨を
ひとくちどうぞと
葉に置きながら
...
自分は肺炎を患いやすい体質らしい。それが孤独で
あることが好きな要因の一つになっているのかもしれない。
時間は自分に未来だけを予感させ陰湿に突っ立っている。
その美しい手は孤独ですか
...
この道を選んだ私の
誰にも知られることはない絶望に ほほえむ空舟は
複眼をもつ{ルビ蜻蛉=せいれい}の{ルビ櫓=ろ}を{ルビ漕=こ}ぐ。この櫓の羽の内部は
言葉を発した。
しかし
選べない ...
ひっそりと光るそよ風の縁にあなたと私がいる
道にできた卵形の水はにっこりほほえむ
世界と世界は手をつなぐ
星には星の、
草には草の、
虫には虫の、
鳥には鳥の、
人には人の、
世界 ...
街が抱いてくれない
寂しい午後でした
私は音符みたいに
橋の欄干で休んでいます
俯きながら
孤独と闘うために
黒い鍵盤を叩く人を
待っていたのに
ひとりでいることは
裸を見られるよう ...
ある日
雨が降りはじめた
それは400日やまない雨
すべてをリセットする雨だ
しかし
世界の富の大部分を独占する
大富豪や権力者たちは
事前にその情報を得ていた
途方もない金額で神 ...
雨音が耳塞いでも聞こえそう梅雨の最中とてるてる坊主
快晴と天気予報が繰り返す日本全国雨マークなし
天候が不安定で曇り空晴れ間が覗くスペースがない
雨の後大きな虹がくっきりと「もう降ら ...
夜更けに僕の勤務は始まる
夜明けに僕の勤務は終わらない
それとはあまり関係ないが
夜桜ばかりが散りかかる明治通り
では大正通りはないのかと考えたりするが
昭和通りはたぶん各地に点在 ...
そろそろ化粧をはじめなければ……
肉付いた太ももが張る。張るので痙攣をはじめる。
また 腸が泣き出した。
溜まった便の隙間からガスが漏れてくる。かと思えば三日後には便が止まらない。 ...
チリチリと薬缶が燃える
怒りで燃える
グラグラと蒸気が噴きあがる
焼けた石を何度も何度も投げつけられてベコベコに凹んでる
舌の根に酸っぱくて苦い味がいつもしてる
行き場のないやりきれなさ
...
北の地を放浪しても
得るものは老いた馬の
澄んだ瞳だけだった
若駒とともに嘶いたが
そのように走れなかった
鞄をひらきぶち撒けて
夢も希望も熱狂も棄て
敗残兵なりに鞄は軽く
...
眠りの横で願うとき
わたしの願いが
泥のように暗い
頬をそっと撫でたいとき
わたしのゆびが
泥を塗るように重たい
せめてわたしが
だれも傷つけないように
祈るとき
わたしの眠 ...
ふるい嘘を すてた日
体が軽くて
歩きにくかった
曲がっても曲がっても
曲がり角
街はらせんに伸びつづけ
かわいたパン くらいの
気持になって
飛び降りるとき
空は
わ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
よるの果てまで(改稿)
青色銀河団
自由詩
3*
20/4/22 14:24
さよなら一秒
卯月とわ子
自由詩
1
20/4/22 14:22
五重
クーヘン
自由詩
2*
20/4/22 12:29
降る雪の病
すいせい
自由詩
4*
20/4/22 11:19
くるくると
もちはる
自由詩
3*
20/4/22 11:08
ナンバー1
竜門勇気
自由詩
0
20/4/22 11:03
鬼蜘蛛と私(おにぐもとわたし)
こしごえ
自由詩
3*
20/4/22 8:03
欠けている
ブッポウソウ
散文(批評...
1
20/4/22 6:12
音楽が生まれる
葉leaf
自由詩
1
20/4/22 4:56
髪香る
ブッポウソウ
短歌
2
20/4/22 2:18
そんな馬鹿な
秋也
自由詩
2*
20/4/22 2:14
「静止画」から
アラガイs
自由詩
1*
20/4/22 0:46
時を抱く
猫の耳
自由詩
1
20/4/21 23:49
ぼろぼろのつばさ 4'
青色銀河団
自由詩
4+*
20/4/21 23:30
イタドリ
Lucy
自由詩
8*
20/4/21 22:06
黒板消し
丘白月
自由詩
1
20/4/21 22:01
ブルーファンフラワーの妖精
〃
自由詩
0
20/4/21 22:01
ブルーデージーの妖精
〃
自由詩
0
20/4/21 22:01
死化粧
ナンモナイデ...
自由詩
4*
20/4/21 19:46
空舟は 希望する(うつおぶねは きぼうする)※改稿版
こしごえ
自由詩
2*
20/4/21 10:33
ある世界
〃
自由詩
0*
20/4/21 9:53
黒鍵
ミナト 螢
自由詩
1
20/4/21 9:26
方舟ふたたび
もとこ
自由詩
4*
20/4/21 8:46
晴れ間
夏川ゆう
短歌
1
20/4/21 5:09
なにもなかった昭和に寄せて
梅昆布茶
自由詩
5*
20/4/21 3:25
Dr.マルケ氏の予感
アラガイs
自由詩
1*
20/4/21 3:19
薬缶―怒り
凍湖(とおこ...
自由詩
1
20/4/21 1:42
海への帰路
帆場蔵人
自由詩
6*
20/4/21 1:16
2002
はるな
自由詩
3
20/4/21 0:00
2001
〃
自由詩
4
20/4/20 23:55
741
742
743
744
745
746
747
748
749
750
751
752
753
754
755
756
757
758
759
760
761
762
763
764
765
766
767
768
769
770
771
772
773
774
775
776
777
778
779
780
781
4.27sec.