命が生まれては消えることに絶対的な意味なんてなくて
それでも道端の動物の死が悲しいのは
僕が生きているからなんだろう
大ちゃんは
いつもエプロンをして
前歯は二本抜けていて
何も聞いても
「ゴーオッ。」としか話せなかった
「大ちゃん。おはよう。」
『ゴーオッ。』
「今日は、何の作業するの?」 ...
色は世界誰にでも分け与えられるものではなく
色は世界みんなで分けなければなりません
キッコンカッコン本鈴が鳴ると
ドッタンバッタン生徒たちは絵の具を奪い合う
階下の校長室では副校長と教頭が ...
ひとり暮らしが長い
いつのまにか
ひとりの部屋でさえ
つく溜め息
気がつけば
カラフルが部屋から消えている
このまま立ち止まったまま
死ぬまで生きるのだろうと
よせばい ...
よく見て
これがあなたを一番愛してる人
私はあなたを悲しませない
そう誓った暗い夜のこと
はじめての日
ひとりぼっちが自慢だった
あなたの知る世界
作ること任された
間違ってなかっ ...
白熱のweb会議
ふと韜晦してみたら
はじき音
ああ 雨が降っている
雨粒が 私の体を 肉と神経にこびりついた排泄物を
たたき洗い流していく
醜悪な汚物で詰まって ...
柔らかい衝立に
僕らは遮られていようよ
遮断されて繋ぎ止められて
go,go,go
勝手にとっちらかって死んでいくのさ
豚の形の貯金箱
ポケットの中身は空っぽで
僕らの頭の中もお ...
尖らせた鉛筆を突き立てるべき肉体がまだあるんだよなあ
ニット帽の幼女
白髪交じりの老女
スクロールする駐車場で
台本でもあるかのように立ち止まる
言語なき会話
紡がれる身振り手振りの無重力
窓越しに観察する月曜日のわたし
縁取る ...
虚空の夢計画通り太りゆく
飽きもせず蛾が電灯に集まる
鳥の立場で物を語るような悟り
シンクロする月の光と風のハミング
目先の退屈に気を取られる
僕が世界と繋がるために
涼やかな夜風を浴びながら
今日も一つの詩を書き留める
それは静かな吐息をついて
雨降る白壁に投映される
夢の間に間の幻灯機
巨大な毒蜘蛛を追いやって
雨滴を溢す紫 ...
日が照りつける
影法師が伸びる
足が自然と進む
古代の夢が息む
みかん畑の果てに
ゆらゆら震えて
沈んでゆく
日の光を見た
あんなに優しかったのに
あんなに大切だったのに
...
それから
一人きりの
安達太良山
空気が
薄くなり
シングル
エンジンが
かたかた喘ぐ
荷物が揺れる
夏だというのに
どこまでも寒い
ジャケットが
じっとり濡れる
本 ...
夜中に目が覚め
女の寝息を聞いて
自分が生きていることを知る
「眠りが唯一の幸福だ」
女の言葉が過る
死が永遠の眠りだとして
それを厭う理由はなんだ?
眠りと眠りの間を埋める ...
音楽の途中でぼくは飽きてしまう
本当は好きじゃないんだと思う
無理してるんだ、きっとそう
だってまた別のこと考えてる
ゆるやかにリムーブしていく
ああ、ああ
こんなはずじゃなかった ...
見えない四角
残された絵の具で空を描く
存在を潰すように雨は降るけれど
雨音が伝うものに耳を貸さなくていい
美しい言葉に救われないものだけに価値があるんだ
たどたど行こう
哀しみと ...
手荷物
持つのに疲れたら何処かに預ければいい
心の荷物
誰でも一つや二つ持っているよね
なかなか減らせないで
反対にふやしてしまう人もいる
心の荷物も
誰かに預かって欲しい
...
ああそこに立たないでくれ 観念を、象徴だけを壊させてくれ
森は茫然と立っている
差し込む陽射しに年老いた裸身を晒す
来る日来る日は雑然と降り積もるもの
過ぎ去った日々だけが温かい寝床だ
森に佇む独りぼっちの木々たち
無表情に見合いながら黙り ...
水槽に流れるおだやかな時間
他者だったことを忘れて声になる
春色の初夏 黒板へ吹いた風
思い出せない想い出を持っている
薄々気付いていたんです
日本人に向いていないって
口当たりの良さそうなことを
何のひねりもなく
恥ずかしくもなく
堂々と言ってのける姿を
そこここで目にする度に
あれっ、俺ってこの人達と ...
人と人との意思疎通
向かい会って言葉を交わしていた時代から
離れていれば郵便手紙
電話にて感情を推し量りながら
時が流れて電子メールとなり
ラインへと簡素 ...
今日のお天気は朝から愚づついてる
身体に湿気が溜まり
心が泥濘む
年に一度の雨季
ウキウキ出来る訳ない
俺のなかの男
あの人のなかには女
出逢えない
男と女
女と男
...
マシン 短くて気が遠くなる
長雨の季節には藍藻入りのスープで夜をやり過ごす ことになる
不 ...
たくさんけずったら、のこったのは腹ぺこ。咀嚼し、嚥下し、胃をふくらます。その一つひとつが、その一つひとつに奉仕をしている。
ひつようの土からでないと、なかなか生えない満足の木。そういうふうに捉え ...
王のいる地方から来た珍しい種として記載されるのだろう
薄暗い部屋で
ヤクルト戦を見ながら
野球って
こんなクソつまらないものだっけかと
自分の記憶を確かめている
メジャーを見たってそうだ
さっぱり面白くない
大谷だって体格が外人と同じだとい ...
明日私があるなんて
きいてない、はしっておいかけよう
明日が来るのが嫌だから
夕陽を目指してはしってはしって はっ はっ
音楽家の作曲が冴えるのは
黒いレースの間から垂れたほつれを
...
おしゃべりに付き合って
笑いを上げ
面白くもない
延々と
無為な無為と知っている秒数が過ぎ
笑い声が重なる都度
頭痛が積み重なる
音を消そうとする指の先で
次の音が鳴っている
...
初夏の太陽光線をいっぱいに浴びて
鮮やかに咲けよ
ミモザよ
遠く去ったあの人に
薫りよ届け
あつく胸を焦がして
触れた指先が未だにあつい
君を悩ませる
哀しみよ、去れ
君の胸に
喜 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
消える
水宮うみ
自由詩
4*
21/5/21 14:56
四十年前のこと
板谷みきょう
自由詩
2*
21/5/21 13:50
美しい術
山下ヤモリ
自由詩
1
21/5/21 12:37
一輪の花もない
秋葉竹
自由詩
5
21/5/21 6:49
スプラウト
妻咲邦香
自由詩
1*
21/5/21 0:23
在宅勤務
短角牛
自由詩
2
21/5/21 0:03
gogogo!
竜門勇気
自由詩
0
21/5/20 23:26
_
いる
短歌
1
21/5/20 23:16
透明な黄金色の額縁
komase...
自由詩
1*
21/5/20 21:41
自由律俳句「食べられる退屈」(16)
遊羽
俳句
3
21/5/20 20:57
一つの詩を
ひだかたけし
自由詩
12*
21/5/20 20:36
落日のソンネ
Giovan...
自由詩
4*
21/5/20 19:59
安達太良山
〃
自由詩
5*
21/5/20 19:45
睡眠導入剤が足りない
花形新次
自由詩
3
21/5/20 17:48
音楽の途中でぼくは飽きてしまう
ゆうと
自由詩
3
21/5/20 13:06
雨嘯
山下ヤモリ
自由詩
3
21/5/20 6:48
手荷物と心の荷物
こたきひろし
自由詩
3
21/5/20 6:27
_
いる
短歌
0
21/5/19 23:48
不可逆の森
宣井龍人
自由詩
10*
21/5/19 21:22
鰓呼吸
水宮うみ
川柳
3*
21/5/19 19:41
日本人を辞めることにしました
花形新次
自由詩
3*
21/5/19 18:36
テレパシー
佐白光
自由詩
3*
21/5/19 7:52
今日のお天気
こたきひろし
自由詩
2
21/5/19 7:30
勤労感謝Love208
アラガイs
自由詩
5*
21/5/19 3:35
メモ5.19
道草次郎
散文(批評...
1
21/5/19 3:08
_
いる
短歌
2
21/5/18 23:19
毎日プロテインを飲んでいます
花形新次
自由詩
3
21/5/18 23:07
「なんで?絶望してない?」
這 いずる
自由詩
1
21/5/18 18:46
音楽を損なう
〃
自由詩
1
21/5/18 18:10
鮮やかに
渡辺亘
自由詩
1
21/5/18 15:03
741
742
743
744
745
746
747
748
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750
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767
768
769
770
771
772
773
774
775
776
777
778
779
780
781
加筆訂正:
ガラスの精進
/
ただのみきや
[21/5/18 22:05]
誤字修正
4.24sec.