肩幅で生きる
肩に幅があって良かった
夏は草の履歴と
雲の墓場
ただいま
おかえりなさい
言葉が影になる
初めてできた影だ
子供たちに見せてあげよう
昨日いた犬にも見 ...
親父が脳溢血で倒れた日
電話が掛かってきた
親父本人から
「ひろし、今すぐ俺に会いに来い!」
それは命令口調だった
「どうしたんだよ父ちゃん?何かあったのか?」
すると父ちゃんは言った ...
人の影が斜めなら
その人自体も斜めなんだよ
と
若い頃
人に教えられた
未熟だった私は
未熟なままに
その言葉を聞き流してしまった
歳月は無情に経って
終焉が近づいていた
...
うちの取引先の
小さな町工場の社長さんは
うちの職人さんと古い友人で
入院先のベッドの上で
手書きの伝票を書いてくれる
おそらくはただ
その職人さんのためだけに
自分が書いているのだろう ...
去年の夏
海沿いの古い集落の
小さな宿に泊まった
窓から見えた自販機だけが
灯りらしい灯りで
ジュースを買いに出たとき
本当の夜を知った
すぐ近くなのに
宿の灯りが届かない
夜がこん ...
雨の日はいつも
どこかで
誰かが
泣いてる気がした
雨に濡れて
傘が無くて
ひとりぼっち
でも
泣いてるのは私だ
この星の何人かは
ちいさめの正方形の紙を見かけると
戦争が終わった後だというのに
戦争のせいで病み 快癒を折り紙に託しながら
亡くなった少女のことを思い出す
紙の角と角を 合わせて
鶴 ...
イザベラとのお付き合いが始まって、一緒に散歩に行ったり、一緒に食堂でご飯を食べたり、部屋に呼んで料理をふるまったりしてみて、分かったことなのだけど、イザベラは若い日本から来た留学生の女の子たちとはち ...
熱波の到来、渦巻く大気
気の遠くなるような青い空
蝉時雨の下、俺は進む
光の踊る、時の未知へ
夏へ叫んで、夏へ叫んで
遠い木霊を聴きながら
獲物を狙う豹のように
ギリギリで生き延びる自分で居続けたい
積み荷を待ち構える
フォークリフトのように
ボー ...
光に貫かれ
すべてが踊り出す
この八月、
白い波しぶきを浴びながら
旅人は麗らかな海辺の街をいく
静かに客人を待つ庭先には
石と薔薇、薔薇と石
石に刻み込まれた眼は
鬱屈を宿しなが ...
幼い頃から不思議でない
ものには
興味がなかった
そのものが不思議を
孕んでいるときには
ときめいたものだ
大洋や星
深海生物や
ジュラ紀の森
型紙のないものが
不思議 ...
コロナ感染者が
人口の99%を越えたとき
巷では
こんな会話が囁かれるに違いない
「ねえねえ、あの人
まだコロナになってないんですって」
「えーっ!嘘でしょう?
今どきそんな人いるの ...
目を閉じて眠りなさい
死なないように
願いを掛ける時は
まつ毛の一本ずつを
短冊にしてみよう
流されて天に届く気がする
美しい寝顔のままなら
毒を飲むこともない世界で
明日が来るのを前 ...
世の中にはたぶん腐れ縁というものがあって、ぼくにしても、そうした抗することのできない不思議な力の命ずるままにこんにちまで生きてきたと言っても嘘ではない気がする。
ぼくには大学時代からの友 ...
自分というだめなものを持ち上げて
よいしょっと背負えるようになりたい
それができず
自分を引きずっている毎日
自分にがっかりし
がっかりしたくないがため
投げやりになる
日々
...
きちんと洗い物をしよう
ちゃんとご飯を作って
決まった時間に食べよう
幼稚園児みたいだな
こんな当たり前のことすら
出来ていない
天球と交信するとか
青色のアステカ蟻だとか
夢 ...
そんな日がきたな
こんな日がきたな
偶然だろか、明日はぼくだ
そんな日がきたな
明日はどんな
決まっている
ナポリタンはおいしい
みょうな味がたまらない
薬味としてはネギよりも好き
香りは最高の感情
みょうな味が忘れられない
みょうな人
仕草がたまらない
最高の薬味
千切れて仕舞った雲間に覗く天の架け橋すら救えない
此処はおわりがみえない苑。空の極、痴情
朱色の帯が滲んで透けるバタフライを知っているか
球体から瘡蓋が死んでいく、瞬きを覚えている
薄い川 ...
その昔
兄弟全員東大卒の将棋指しが
何故あなたは東大に行かず
将棋指しになったのかと訊かれ
兄貴達はバカだから
東大に行ったのだと答えたのは
とても有名な話だ
ところで
クイズが得 ...
くらしは繰り返す。
あたかもしずくのように。
ぽた、
ぽた、
いのちは繰り返さない。
昨日のくらしのように。
背骨を丸めて翼が生えた
誰かと重ならないように
うまく広がって風に吹かれて
ひとりで飛び回るたびに
空は遠くまで逃げて
どうしても追い駆けたくなる
冒険とさよならをした人には分からない
...
{引用=或いは小噺『洗顔異譚』}
「顔を洗って出直して来い!」って言われたんで
顔を洗ったら顔がとれちまってね
仕方がないからそのまんま取って返すと
...
木漏れ日の熱源には
黒ずんだ記憶をひとつ落としていく
君のなまえも季節に置き忘れていくから
自転車を漕いで走り続ける
子どものように生きたかったから
立ち止まることは
あたらしい夏の眩しさ ...
光の矢はもう無数
うねる青のキャンバスに突き刺さり
神の息吹きはもう絶え間なく
熱風となりこの世界を掻き回す
)白衣の少女達、妖精のように
)黄色い向日葵達、満面の笑みで
)鳴き続ける ...
清い流れに沿い
{ルビ鶺鴒=せきれい}が閃くように飛んで
揺れるねむの花
ねむの花はやさしい花 と
誰かが云った
小さな手が生み出す
鍵盤の響きはたどたどしくても
その無邪気さで ...
現在まで女性から、心無い、哀しい非難を受けても、屈辱的な想いをさせられても、甘んじて受けて、大概の場合は、我慢して耐え忍んできた。
はっきり言って僕の外見には、魅力は無いと思う。髪が細くなり、そ ...
蛾って
匂いを感じるための
大きな二対の
触角があるだけで
口がない
成虫になると
食べ物を食べることはなく
幼虫の間に食べた
栄養だけで生きてゆく
そして
雌のフェロモンを求めて ...
しあわせな二人のようです花たちも歌っています絵のなかで
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
終戦
たもつ
自由詩
11
20/8/7 8:14
輪廻かな
こたきひろし
自由詩
3+
20/8/7 6:32
人影は日と陰
〃
自由詩
2
20/8/7 5:36
伝票
ガト
自由詩
4*
20/8/7 2:59
丹後ちりめん
〃
自由詩
8*
20/8/7 2:56
置き傘
〃
自由詩
1*
20/8/7 2:36
花束と折り鶴が少しだけ風に揺れる、ように
るるりら
自由詩
8*
20/8/7 1:10
イザベラのこと 2
ジム・プリマ...
散文(批評...
1*
20/8/6 21:28
夏へ叫ぶ
ひだかたけし
自由詩
3
20/8/6 20:05
獲物を狙う豹のように
TAT
自由詩
1*
20/8/6 19:56
八月の光
ひだかたけし
自由詩
5
20/8/6 19:39
8月の不思議
梅昆布茶
自由詩
6
20/8/6 19:21
イソジン
花形新次
自由詩
2
20/8/6 18:13
永遠
ミナト 螢
自由詩
4
20/8/6 14:12
M君
道草次郎
散文(批評...
1*
20/8/6 12:55
自分というだめなものを
〃
自由詩
3*
20/8/6 8:54
「得難い武器になる」
ジム・プリマ...
自由詩
4*
20/8/6 8:29
あのね
Hose E...
自由詩
1
20/8/6 3:02
みょうが
佐白光
自由詩
2*
20/8/6 1:47
希みへ
あらい
自由詩
0
20/8/6 0:11
東大王
花形新次
自由詩
1
20/8/5 21:55
非同日
ナンモナイデ...
自由詩
4*
20/8/5 20:54
カウントダウン
ミナト 螢
自由詩
1
20/8/5 18:10
眉毛惜しい
道草次郎
散文(批評...
3*
20/8/5 13:38
夏の黒点のようにわたしは過去へ走る
かんな
自由詩
3
20/8/5 13:13
夏、怒涛
ひだかたけし
自由詩
4
20/8/5 12:17
夏の練習曲
塔野夏子
自由詩
7*
20/8/5 11:09
イザベラのこと 1
ジム・プリマ...
散文(批評...
1*
20/8/5 9:49
蛾
〃
自由詩
2*
20/8/5 8:01
菫印
もっぷ
短歌
0
20/8/5 7:46
745
746
747
748
749
750
751
752
753
754
755
756
757
758
759
760
761
762
763
764
765
766
767
768
769
770
771
772
773
774
775
776
777
778
779
780
781
782
783
784
785
3.73sec.