鏡よ鏡
おんなは手鏡を見ながら言ったかも知れない
剃り落した眉の毛
そこに化粧ペンで眉毛描きながら

鏡よ鏡
あたしっていい女?
すると鏡はこたえた
かも知れません
それは貴女様の眼 ...
雨粒が地面を強く叩く その先に希望がなかったとしても
名も知らない鳥が鳴き続けている その先の静寂にかき消されても
藻掻き足掻いて浮き上がろうとする青年 無常に酸素は泡と化しても
この世に形を得 ...
気になって仕方ない
違和感を覚えると視線を向けてしまうもの
余計なことをしてしまうもの
無視はできずに無理やり広げ 無意味なことしてしまいがちになる
痛みや傷は深く  大きくなっていく
無心 ...
目 があった
背中 にあった
内臓 を俯瞰していた

視線 を反らそうとした
くきっ と体が曲がった
背骨 がばきばききしんだ
きしんだきしんだきしんだ

※※※※※※※※※※※※※ ...
目が覚めるまで牛を数える

あなたではない夕焼けの犬

果物たちの輝きの果て

最終回の最後に回る

考えているふりをする脳

あっけなく開くフタの静けさ

物語が終わって ...
思考の片隅でパンを食べる朝


{ルビ無意味=ないあじ}であることに{ルビ意味=いあじ}があった


窓の音 いつか冷たくなれるかな


耳鳴りみたいに、きみは宇宙を漂って


...
ささやかな幸福で生き延びてしまう人に凭れて生き延びる国 何もない交差点
小学校のプール脇に位置する
小さな静かな夜の交差点

闇に溶けた
黒のワンボックスカー
その周りに五、六人の男女
小さな声で
今日を振り返ったり
明日の予定を話し ...
食べごろかな
そろそろいいころじゃないかな
独り言を重ねながら
ホットプレートで

今夜は焼肉
ワイワイガヤガヤ
人の声は全くしなくても
ワイワイガヤガヤ
具材たちは小気味よくや ...
本日のお品書き~素麺


 からだのすきとほりゆくそうめんの昼


「素食」なる言葉が流行ったのは、いつ頃だったろうか?粗食ではなく素食。化学的な加工のない天然自然のものを食べようという提 ...
いつからそんなに悪い子になったの、なんてジャンヌ・ダルクが生きてる証拠 ドジっ娘
いじめられっ子




ポーズ

ニヤッ
いつからわたしの体に紅い血が流れ出したんだろう
一度流れ出したら
とまらない
とまらない
とまらない
とめたら
お終いになるだけだし
振り出しには戻せない

充たされない思いがたえず ...
 今スマホかテレビのリモコンを踏んづけた

 轢かれた猫見て時を取り戻したくなる

 南国の秋の夢に見たみかん

 急須傾けた分今日のあれこれ忘れる

 砂嵐の画像を見つめ夜も更ける
...
生まれると選べなかったあなたには悔いる資格もないはず、だけど 過去を振り返る
しばらくしたら
忘れてしまうだろうから
今のうちに思い出してみる

後悔ばかりだ
本当に後悔ばかりだ
「こんなはずじゃなかったよね」
田原俊彦の歌が聞こえて来る
恐ら ...
一つの生をたずさえて
一つの死をたずさえて
赤ん坊から老人マデ
寄り道しながら
僕は行く

 今は何もせずぼうとして
 うねる夏の光を夢見ながら
 美しく深まっていく世界を信じ

...
冷やした部屋で
濡れた画面を見ている
夏の前日

みるつもりでいた夢
古い冷蔵庫、凍りかけたビール
物事の手前で
君が微笑んでいます

夏の前日
それは
訪れるはずのない ...
私の家だと思っていたものは
貴方の家でもありました
「お帰り」と聞こえた気がして
戸を開けて目にしたものは
みんな知っているものばかり
なのに
みんな
私を初めて見るような目をしてた
...
 写真のないアルバムを開く

 ギターの弦切れて退屈押し寄せる

 屋根裏からモデム出てきた

 待ち人来ず時間返せと呟く

 だから安い方で良いと言ったのに
ボクが独身だった頃
「夫婦円満の秘訣は、
一緒にお風呂に入ることだよ。」と
柔道五段の副園長が
教えてくれた

結婚したら
二人で一緒に
お風呂に入れるんだ

独身のボクは
その ...
急がなきゃ。
と思うのだけど暗い。
思うように進めない。

 あたりはいちめんの草むら、猫じゃらし、
 ときどきひょいとバッタが飛ぶ、
 川の向こうには何かが明滅している、しかし
 その ...
精神科病院で往診の依頼がある時
外来診療で終わる場合は
外来の看護師が医師に同行し
入院が必要と思われる時には
病棟の看護師が同行していた

救急車を運転する職員と併せると
往診は三名で ...
許されるなら
これで終わりたい
あなたとは
今宵で おさらば

さよならを
言いにくいから
手をふるだけ
それで見逃して

満場一致の
考えに踊らされない
自分
作って行 ...
私は父である、という定義がむなしくこだまする。名前はまだない、と途端に心が大声で叫ぶ。私は父である、ゆえにこれまで子の妊娠、出生、生育に一喜一憂しながら螺旋階段を登りつめた。後戻りができず強い太陽が照 ... 炎につつまれて
咲いたのだろうか
悪夢にうなされて
散ったのだろうか

頭を垂れる姿は
動物のようでも
壊れた傘のようでも

水の真似をすればいい
高いところから低いところへ
流 ...
世の中には変わった人がいるものだ

とはいえ
かくいう私はその人のおかげで

新品同然の高価な
ライカのカメラやレンズを

2割ほど安く手に入れることができたのだから
感謝はしても非 ...
遺伝子を運ぶ気はもうないのだがこういうものなら運んでもいい 時に心に雪が降る
時に積もれば花となり
今は言葉に出来ない
今は触れてはいけない
明日世界が終わってもいい
背を向けられても構わない
だから繰り返すんだ
続いていくように

泉が何処 ...
悩み無用の愛に事足りて
男泣かせの女 装って

暇つぶしに ひっかけて
拾った男 繋いで

冗談でもウブなんて言わないで
そんな子供扱いはよして

もうこの街とも お別れ
またあた ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ふたたび鏡にこたきひろし自由詩221/7/15 6:31
与えれられた所有物ムウ自由詩021/7/15 5:28
とらわれる自由詩021/7/15 1:27
背中にGiovan...自由詩321/7/15 1:18
フタの開く音あっけなかった水宮うみ川柳2*21/7/14 23:27
印(度)象川柳021/7/14 23:06
_いる短歌121/7/14 23:01
何もない6月の交差点komase...自由詩1*21/7/14 20:51
ジュ~ジュ~自由詩2*21/7/14 20:50
料理で俳句㉔素麺SDGs俳句121/7/14 16:25
死亡説/生存説暮田真名短歌121/7/14 8:00
戦略ヨロシク自由詩021/7/14 7:52
蛇口をひねったらこたきひろし自由詩421/7/14 4:52
自由律俳句「食べられる退屈」(52)遊羽俳句121/7/14 4:40
_いる短歌021/7/13 23:48
悲しみ2ヤング花形新次自由詩121/7/13 21:39
一つの詩をたずさえてひだかたけし自由詩9*21/7/13 21:06
夏の前日はるな自由詩921/7/13 18:12
ワクチンの詩妻咲邦香自由詩321/7/13 17:23
自由律俳句「食べられる退屈」(51)遊羽俳句1*21/7/13 12:37
再会板谷みきょう自由詩1*21/7/13 12:35
暗い道佐々宝砂自由詩3*21/7/13 12:29
往診の思い出板谷みきょう自由詩2*21/7/13 12:27
愛の末路花林自由詩021/7/13 11:22
パタニティ葉leaf自由詩021/7/13 10:21
新しい花やまうちあつ...自由詩121/7/13 7:34
新品を味わうだけの人st自由詩221/7/13 4:11
_いる短歌021/7/12 23:38
サステナブル妻咲邦香自由詩121/7/12 23:07
行くわ花林自由詩221/7/12 19:46

Home 戻る 最新へ 次へ
716 717 718 719 720 721 722 723 724 725 726 727 728 729 730 731 732 733 734 735 736 737 738 739 740 741 742 743 744 745 746 747 748 749 750 751 752 753 754 755 756 
4.28sec.